フィリピンの危ない病院にご注意

先日香港から持ち込んだ痛風の薬が切れたので近所の薬局に出向いたところ、この薬局の女から医者の処方箋が無いと売れません!と言われてしまったため、筆者の住む地域では一番と言われる病院に出向くことにした。この病院はパッシグにあるメディカルシティーから医者が派遣されているので腕は良いとの評判なのだが、前回耳がおかしくなって耳鼻科医に診てもらったところトンチンカンな診断をされた経験がある。しかし他に選択肢が無さそうなので再びこの病院の門をくぐることにしたのだ。


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巨人軍の桑田投手に似た内科医に痛風の薬を買いたいので処方箋を・・とこちらの要件を切り出すと、この桑田医師は筆者が持参した2年前の健康診断結果をジッと見た後、「どうも中性脂肪やコルステロールなど他にも悪そうな処があるようですね」と前置きをした上に、「最新の血液検査の結果を見ずに処方箋を書くことは医者として出来ない」と言い出してしまった。いや・・そんな事は分かってんだけど・・と思ったが、まあ医者の言うことも一理有ると思い血液検査を受けることに同意すると、この桑田医師はサッと検査指示書にあれもこれもチェックを入れ始め、「全部で1500ペソ (3500円)くらいだと思いますよ」と言って翌日朝早くに1階のラボラトリーに行くように言った。随分安いな・・と思ったのでついでに女房にも同じ検査を受けさせることにした。

さて翌日朝一番に病院に行くとラボラトリーの職員が「最初に支払いを済ませて下さい」と言う。それで会計に行くと一人3600ペソ(8400円)と請求書に書いてある。あれっ?1500ペソじゃないのか?と会計の女に聞いてみると「桑田医師がチェックした項目通りなら3600ペソで間違いないですけど・・?」と何か文句でもあるの?という口調で言う。憮然としたがまあ高い値段ではない。それで血液検査室へと向かい血を抜かれると、今度は「ではレントゲン室に行ってください」と言われてしまった。痛風なのにレントゲン・・?と思ったが、桑田医師が検査指示書にちゃんとチェックを入れているのだそうだ。それで今度は一人700ペソ(1000円)を前払いしてレントゲンを受けると、では今から心電図モニター室へ行けという・・。結局薬をもらうだけの予定だったのが2人で10000ペソ(24000円)の出費となってしまった。

血液検査の3日後に病院へ結果を聞きに行くと、レポートをジッと見た桑田医師は「奥さんの方は全くの健康体ですが、旦那さん(筆者)は血糖値とGPT、それと中性脂肪が基準値から大きく外れています」と言った。なるほどデータを見るとなるほど血糖値は7.4、中性脂肪は2.9、GTPは111と基準値をオーバーしている。特にGTPが酷いのは慢性的な脂肪肝のせいだが、今回生まれて初めて血糖値が基準外になったのには驚いてしまった。しかし前夜夜食でバナナを随分食べたのが原因では・・と思っていると、桑田医師は「アナタは糖尿病にかかっている可能性が高いですね」と言った後で、今度は血糖値(グルコース検査)の代わりにヘモグロビン検査(Hba1c)を受けるように命じられた。これはより精密な検査で前日どころか一ヶ月前に食べたものの影響も出ないため、これがアウトなら筆者は糖尿病確定なのだそうだ。


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それから3日後にヘモグロビン検査の結果を聞きに行くと、桑田医師はレポートを筆者に見せて「残念ですがアナタが糖尿病であることが確定となりましたよ」と厳粛な表情で言った。レポートを見ると基準値4〜5.6%に対して筆者の検査結果は6.0%(NGSP値)とある。そして桑田医師は「糖尿病の合併症の事をご存知ですね?」と言って失明や脳卒中に手足切断など実におぞましい話をする。その後で膵臓の状況を見るため腹部エコー検査をすると共に、毎月この病院に来てヘモグロビン検査をすること、そして自分の処方に従うように諭された。それでこの日以来筆者は片手間にやっていた仕事も一時停止し(全然儲からないし一人でやっていたので影響は無い)、野菜中心の食生活を過ごすようになっているである。大好きなパスタや日本米も半減どころか1/4以下に減らし、毎日ひもじくてひもじくて仕方が無いのである。しかし一昨日に従姉妹ミレットと夫のラフィーが我が家に来た時に一筋の光明が見え始めた。

「ヘモグロビン6%は糖尿病じゃないわよ」と元薬剤師で糖尿病の母親を持つミレットが言った。それで旦那のラフィーが勤務先の大手製薬会社(本人は経理部所属)に確認すると、糖尿病と判定されるのは6.5%以上で、6%というのは予備軍もしくは要注意レベルだというのである。だけど桑田医師は5.6%以上は全員糖尿病だと断定していたので、筆者はウエブサイトでフィリピン糖尿病研究者協会というのを探し出し、フィリピン大学医学部所属で糖尿病の権威であるローラ・アカンパド博士の論文を確認して見たところ、果たしてラフィーが言っていることは本当で6%だと注意レベルあることがわかった。そして他のウェブサイトを調べてみたところ、筆者の病院は他の検査項目の基準値を通常よりも少しずつ低いレンジで設定しているのを発見して驚いてしまった。こういう基準って国が決めているんじゃないのか・・?

「アンタあんな病院行っちゃ駄目じゃないの!あそこはホールドアップ・ホスピタルって呼ばれてるんだよ!」というのは我が家に爪切りに来たリサの弁。なんでもリサの娘が犬に噛まれたので件の病院に連れて行ったら、他の病院なら1500ペソなのに4000ペソの注射を打たれたそうだ。それにあの病院に行くと必ず何らかの病気を発見され、以降果てしなく病院通いをしなければならなくなってしまうと評判らしい。なんだか蟻地獄のような病院である。なのでこれからフィリピンに移住しようと考えている皆さん、病院は必ず2箇所以上行くと共に、自分自身でも医学の予備知識を十分蓄えましょう。さもないと懐の中身どころか生命まで盗られてしまいますよ。


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恐ろしや 

はじめまして。痛風の方は大丈夫でしたか?
「診断--"判決"--墓場まで」の流れが垣間見られて恐ろしいですね。あ、この写真、見たような、、。

Re: 恐ろしや 

Welcomeさま
痛風の薬は処方されましたが、服用しても足の痛みが増すばかりなので
多分全然関係ない薬か、もっと症状が悪くなる薬をよこしたのだと思います。

なお本文と写真は関係ありません。リサール州の病院です

 

前からフィリピンの医学レベルを信用してませんでしたが女房に異変があり当地病院、念の為に隣国の前からの知人Drに診てもらいましたが診たては同じ、彼女は小さい頃から世話になってたMakati Medecal Centreに行ったら開腹手術すると。そんなバカなと思い従姉妹医に各種検査データ、画像を送ったら「時代遅れの手術、すぐ帰ってらしゃい」彼女の母校病院では内視鏡での手術、回復も早く手術痕も小さく本人は大満足、一応女ですから。
医療スタッフとは英語で12分にコミュニケーション出来不安なし、補助スタッフのホスピタリー、病院のシステム、清潔さに感激してました。
以来付添いで来た義母は米国での定期健診を止め同病院です。

従姉妹医によると検査技師の技量と機器が重要と。Hb1cはs最近日検査方法を変えたので日本の基準は0.4プラスになったそうです。WHOの指針変更に伴う血圧とは違うようですが国外で検査を受けるには何を基準にしてるかが大事と従姉妹医にアドバイスされました。今の医療は検査数値、映像、画像が基本だから止む得ない、息子なんて蝕診さえまともにしないと嘆いてました。

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