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ある日忽然と消えてしまった幼馴染たち

2014/06/23 00:20:14 | オカルト系 | コメント:2件

アナタだけしか覚えていない遊び友達という体験をしたことがあるだろうか?子供の頃によく一緒に遊んだ記憶が有るのに両親や兄弟からは「そんな人いなかったけど・・」と存在を否定されてしまうことである。これはアマチュア怪談の世界では割とメジャーな話で、怪談の会に参加した聴衆にアンケートをとったところ実に3割以上の人達に身の覚えがあったそうだ。各地の民話や稲川淳二氏の話だと3割どころか相当数の人が経験しているが、自分だけが見えていたということに死ぬまで気が付かない人が大部分なのだそうだ。なので貴方の両親や年長の兄姉が存命中の内に、是非とも自分の思い出せる限りの幼馴染の名前を挙げて覚えがあるかどうか聞いてみることをお勧めする。もしかすると意外な結果に身が震えることになるかもしれないよ・・。

筆者が小学校高学年の時に実家の裏にある古びた家が取り壊されてアパートに建て替えられる事になった。それである朝トーストを頬張っていた父親に「ケイコちゃんの家が壊されちゃうね」と言ったところ、父親は「ハァ?」という様な表情をして筆者をジッと見る。このケイコというのは幼稚園に入るか入らないかの時期に筆者が毎日の様に遊んでいた女の子なのだ。ところが父親はそんな女の子いないけど・・?と言った後、一応確認の為かキッチンにいた母親にも筆者の疑問を投げ掛けると、こっちも「知らないわ」という返事だった。

「オマエが幼稚園に入る前いつも遊んでいたのはノリ君とシンちゃん、女の子はユミちゃんとトモコちゃんとたまにアッコちゃんだけだったぞ」と父親は言うがそんなことは無い。ハッキリとケイコの顔だけでなく太腿や背中の火傷の痕から女性特有の秘部まで憶えているのだ。しかし・・その時突然とケイコが引っ越したという記憶がない事や、ケイコがノリくんら他の幼馴染たちと一緒にいる光景さえ記憶にないことに気がついた。そう・・いつも二人きりだった。それにいつ居なくなったんだっけ?なんで今までスコンと記憶から消えていたのに突然思い出したんだろ・・?あれれ・・?と記憶がゴチャゴチャ変であることに気が付く。「だけどケイコちゃんは裏の家から毎日の様に遊びに来てて・・」と言ったところ、父親が「なに言ってんだ・・。裏の家はお前が生まれる前から空き家だよ」と駄目押しをした。



さて何でこんな古い話を今ごろ書くのかと言うと、実は昨夜祖母の死後40日祭禮の席で酒を飲んでいる時に、義弟のアベットが「俺は子供の頃に死にかけたことが有るのだ」と言って、彼の奇妙な幼馴染の話をし始めたからだ。今から35年前アベットが5歳の時にニックニックという名の友達の事を盛んに口に出す様になったのだが、近所にそんな名前の子供はいないので義父も2歳年長の女房も変だな~と思っていたらしい。しかしその時期は義母がガンで死の床にあったし、父親は医療費を稼ぐためパッシグの菓子工場に働きに出る様になり、7歳の女房は学校と義母の看病で忙しいから義弟の戯言などイチイチ取り合っていられない。しかしある日アベットがニックニックと遊んでいる時に誤って足に怪我をしてしまったと言い出したことで騒ぎが大きくなってしまったという。

2つ隣の家に住んでいた祖母がさっそく調査役を名乗り出て、アベットにニックニックとは何処に住んでいて、どういう外見をしているのか?と聞き取りをしたところ、義弟はニックニックは背が30センチくらいだけどすごい大男なんだ!などと支離滅裂な事を言い出したためすっかり驚愕してしまい、祖母はさっそく馴染みのクワクワ(お祓い師兼呪術師兼イタコみたいなもの)に診てもらうことにした。そして祖母の恐れていたとおりクワクワから「ここ子にはトロトロ(詳細と意味は不明)が憑いている!このままではあっちの世界へ連れて行かれてしまうぞ!」と告げられてしまったというのだ。

ちなみにアベットの父親(筆者の義父)や叔父叔母たちはクワクワなどちっとも信じておらず、どうやらアベットは脳味噌がチトやばいのだと内心では思っていたのだが、祖母が余りにウルサイので渋々クワクワのお祓い儀式に参加させられ、変な人形に串を刺したり火を焚いたりするのを黙って見ていたそうだ。ところがお祓いが効いたのかそれ以降ニックニックはアベットの前からは忽然と姿を消してしまったのだという。「あの時祖母がいなければ俺は死んでたよ。まったく祖母には感謝してもしきれないくらいだ」と義弟は祖母の写真を見つめながら言ったのだが、筆者は心の中で「それはちょっと違うぞ」と呟いた。


アベットが見たのは30センチの巨人、一方筆者のケイコは普通の女の子だから同じ類の話では無いのかもしれないが、多くのアマチュア怪談師たちが経験した「自分だけが見える遊び友達」が危害を加えるケースは全く無く、ただただ一緒に遊んでいるだけで、やがて何の前触れもなくある日忽然と消えるのである。そして大概は子供の中に一抹の切ない思い出を残すことになるのだが、筆者の幼馴染のケイコは随分とHな女の子で、ケイコには随分と色んな事をさせてもらったためか切なさよりもイヤラシイ思い出として残っているのだ。多分筆者は例外の部類に入るのだろう。

さてでは彼らは一体何者なのか?と言うことだが、これはイマジナリーフレンドという幼児期の一種の解離性障害が生み出した妄想の類か、もしくは多くの霊能者や民俗学者が言うような幼くして死んだり間引きされてしまった子供たちだと思っている(蛇足だが「シャボン玉の歌」とは彼らのことを歌っているのだそうだ)。彼らは自分の血縁やたまたま同じ場所に住んでいる子供たちがまだ幼い時期に現れ、その子供の自我形成に良い影響を与えた後、役目を終えたかの様に姿を消すのである。義弟アベットが見たニックニックもおそらく同時期に母親が死にかけていたことと関係があって、あまりにも残酷な厳しい現実から幼いアベットの目をそらすために母親と縁のある子供が現れたに違いない。それを場の雰囲気を読めない祖母とクワクワ霊媒師がしゃしゃり出てくて、せっかくの心使いをぶち壊したというのが筆者の見たてなのだ。

さてこの消えてしまう幼馴染たちも、ごく稀だけれども後に再会したケースが幾つかあるようなのだ。それは全員がかなり年齢をとって死にそうになってからの事なのだが、ボケ老人が言ってるのではなく頭は健常な老人たちが「◯◯が戻ってきた」と言い張るのだそうだ。勿論◯◯を見た家族も看護婦もいないので単なる老人の妄想として片付けられてしまうのだけれど、不思議なことに幼馴染と再会したと主張する老人たちは苦しまずに楽しそうな顔をして息を引き取るのだという。なので筆者はケイコといずれ再会して昔のように尻をひん剥いてやる時が来るのを楽しみにしているのである。



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コメント

2014/06/23(月) 23:20:11 | URL | カイビガン #NmRVQg7I
たぶん、消えたわけではないと思うけれど、私が小学1、2年生の頃、かわいいなと淡く思っていて、転校していったあの子は今どうしているのかな、会いたいなと、何10年かぶりに気になりました。

Re: タイトルなし

2014/06/24(火) 01:32:15 | URL | 3カラット #-
もしも彼女が幽霊の類ならその内出てくるかもしれませんよ。
そのままの姿だったらいいですね。
でももしも人間だったら、一目見て美しい思い出が一気に崩れてしまうかも笑

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