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盗人一家が催した謎の宴

祖母の通夜の場にある居間でテレビを見ていると、義妹が神妙な顔をして「ブラザー。テーブルの上に置いてある財布とかiPadを2階の部屋に持ってってよ」と耳打ちした。えっ?あ〜はいはい、いいけど、でも何でだい?と問い返すと「今からボンギンの娘がこの家に来るから危ないのよ。あの娘は手グセが悪いから気をつけてね!」と言った。

この従兄弟ボンギンの娘アンジーは幼少期より盗癖があり、10歳になるかならないかの内に義父のカメラを盗んだのを皮切りに、義弟のCDプレーヤー、義妹のiPhoneに大学生の姪のipadミニなどの物品の他、棚やテーブルに置いてある小銭や雑誌、さらには風呂場の石鹸やシャンプーにトイレットペーパーまで何でもお土産代わりに持って帰る癖があるのだ。

被害にあった家は当然アンジーの父親であるボンギンに抗議に行くが、「うちの娘が精神病をずっと患っているのは知ってるだろ!」と開き直るだけで埒があかないため、結局この村のどの家もアンジーの来訪をシャットアウトしているのである。今回も本来なら家に入るのを断るところだが、アンジーは亡くなった祖母と血の繋がりがあるために流石に葬式に来るなとは言えず、喪主の判断で入室することを了解することになったらしい。

祖母の遺体に手を合わせるボンギン一家。全員涙ぐんだ目をしているが、先日の日記に書いたとおり、この一家は祖母の土地の一部を不法占拠している身でもある。筆者は貴重品を持って二階に上がると、ベッドを整えていた義妹が「アンジーの盗癖は親譲りなのよ。ボンギンは借金を踏み倒すのが仕事みたいな男だし、母親のデリアは友達の旦那を何人も寝取るのが趣味の女だから。それに中学生の弟のアルバートも隣町のスーパーで万引きでしょっちゅう捕まってるの」と楽しそうに言う。まるでジプシーの一家だ・・・


さて階下へと降りて行くと、何人もの人たちが同じ敷地内にあるボンギンの家へと移動しているところであった。何でもボンギンの妻デリアが皆をもてなす料理を作ったという。それで泥棒に居座られるよりも泥棒の家に集団で行った方が安全と判断した一同は、祖母の家に数人の見張り番を残してボンギン一家の誘いに乗ることにしたらしい。それで筆者も一行について行くことにした。

このボンギンの家は東屋と言うより掘っ建て小屋に近いものだったが、テーブルに乗っている料理は(あくまでこの地域の基準では)随分と豪華なものばかりだった。なんとクリスピーパタまであるじゃないか・、それに酒もこの地域では最高級品であるプンタドールが置いてある・・。「一体どういう魂胆だろう・・?」と一同訝しげに事の成り行きを見守っていると、ボンギンの妻が全員に向かって何か短めに言った後、ボンギンがスピーチらしきものを始めた。

大学生の姪が訳してくれたところによると、「自分は祖母が死んで悲しい、自分はどれだけ祖母を愛していたか・・、自分は祖母の最初の孫であり・・」云々を同じ様な口調で繰り返していたようだが、聞いてる全員はシラーッとした表情を浮かべている。「嘘つけ!祖母に借金の申し入れを断られて暴力振るったくせに!」とか「祖父が祖母に贈った指輪を盗んで質屋に売っぱらったのはお前じゃないか!」と心の中で思っていたに違いない。

さてボンギン一家の宴が終わり、祖母の家に戻って盗まれたものが無いかどうか確認した後、全員が考えていたのは、あのボンギン一家の宴は一体なんだったのか?ということである。贖罪の気持ちを表している訳は無いだろうから、絶対何か別の目的があるに違いないとドアの後ろでヒソヒソ、トイレの脇でヒソヒソ、テントの中で酒を飲んでる親父達までヒソヒソと話していたのだ(姪が状況説明してくれた)。

筆者はたぶん相続がらみで何かウルトラCを用意してあって、自分たち一家を見る目を事前に和らげておくのが宴の目的では無いかと思っている。いずれにせよ盗人が無料で人に奢る訳はない。さあこの盗人一家、一体なにを企んでいるのだろう・・・。


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