無間地獄のような義妹の料理

祖母が熱中症で倒れたために女房は一昨日より実家に戻ってしまい、現在我が家には筆者と義妹と赤ん坊の3人きりになってしまった。家政婦のラセルは夫と子供がド田舎からマニラに出て来て今週中は休暇を取っているため家事一切は義妹にお願いする事になったのだが、筆者は今すぐにでも祖母の見守りに参加したいと思っている。なぜなら義妹の作った料理を食べたくないのだ。

筆者は今まで一度も義妹の料理というのを賞味した事が無いので、お前の料理は不味いんじゃないのか!といつも冗談を言っていたのだが、義妹は「失礼ね!アタシの雇用主はみんなアタシの手料理を美味しそうに食べていたのよ!」と自信ありげに答えていた。だけど筆者は義妹が料理どころか掃除・洗濯をする所も見たことがなく、バクという動物の様にいつもソファかベッドに寝転がっているだけなので、料理が上手というのは正直イメージしにくい。

女房に義妹の料理の出来について聞いたことがあるが「いつもアタシが作っているから食べた事が無いわ」と言う。それで先月サウジから一時帰国していた義妹の夫フランシスに義妹の料理は美味いのか?と聞いたところ、フランシスは一瞬表情が固まり(筆者はこの瞬間を見逃さなかった)、それから笑顔を浮かべて「○△@&%は美味いから食べてみるといいよ」と全然聞いた事も無い料理名を言ったきり黙ってしまった。

さて遂に昨日の朝食を義妹に作ってもらったところ、ベーコンとソーセージは焼き過ぎでパサパサになっていて、なぜか目玉焼きは苦い味がした。火加減とか油の量なんてハナから考えて無いな・・、やはり予想した通り、いや予想以上の料理下手だったのだ・・と思わず一人で納得していると、義妹は両腕を腰に当てニコニコ笑顔を浮かべて「どう!アタシの料理は?」と筆者に聞いてきた。その仕草がアメリカのホームドラマの女主人公の様な感じで上手く決まっているため「美味くない」とは言えなくなってしまった・・。


夕食のサイコロステーキはレアとウエルダンの部分が混ざり合っていたし、野菜炒めは火が充分通っていないだけで無く味自体がほとんど無い。その上食ってる傍で義妹がニコニコ笑いながら筆者を見ているので不味そうな顔も出来ないのは参った。けっきょく丸美屋のフリカケを大量にご飯にぶっかけて不味いオカズと味噌汁を口の中で調合して無理矢理胃袋に流し込むしかなかった。食事時間はたった2分。そして義妹はまた例のポーズを決めて「美味しい?」と聞いてくる。これだ!気の毒な雇用主やフランシスはこの爽やかな笑顔に遠慮して無理に美味しそうな表情を作っていたに違いない。

さて本日の昼前にわざと遅く起床した筆者は義妹を外食に誘ったところ、義妹は陰りのある表情を浮かべて「どうして・・?」と言い出したので、いっいや・・無性に中華料理を食べたくなっちゃってさ・・とモノグサな義妹が絶対作りそうに無い料理を所望した。しかし義妹は外はとても暑いから外出しない方が良いわよと言った後、「今夜はアタシの得意なフィリピン料理を作るからね」と事前通告。これじゃ一人で外に食べにも行けやしないぞ・・と落ち込みながら何故か生臭い目玉焼きと中心部が凍ったままのソーセージの朝食を我慢して食べた。

そして夜7時30分にノックの音がしたが、筆者は眠った振りをして朝まで絶食すると決めていたのでベッドの中にそっと潜り込んだ。義妹がドアを開けて様子を伺う気配がしたがドアを背に向けて丸まったまま黙ってやり過ごす。しかし8時に突然便意を催してしまい、忍び足でトイレに行って用を足したがフラッシュを流した瞬間に階下から階段を昇ってくるドスドスドスという音が・・。かくして不本意ながら義妹の料理を食べさせられに居間へと連行されてしまった。

一体どんな料理なのかとテーブルを見ると置いてあるのは大鍋が一つだけ。蓋を開けるとゴーヤと豚のミンチと素麺の様な物が入ったスープであった。「これはミスワっていう料理なのよ」と義妹は微笑むが、夜食ってこのスープだけかよ?しかもゴーヤは異常なくらい苦くて豚肉は獣臭さが鼻につくという代物であり、おまけに生暖かくて食感がすこぶる不快だった。さらに義妹の口から「お姉ちゃん(筆者の女房)とのローテーション交代は明日ではなく金曜日になったわ」という決定的な一打が・・。婆さん!昨日バカにした記事書いて悪かった!今すぐ元気になって俺をこの無間地獄から抜け出させてくれ!


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