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詐欺師に転落した女教師(2)

2014/04/24 11:51:49 | 人間万華鏡 | コメント:0件

数か月後に女房がフィリピンに一時帰国し、父親と弟と従兄弟をボディーガードにしてジュディーの家(とんでも無いボロ屋らしい)に取り立てに行くと、噂で聞いたとおりジュディーは新しい男を作っていて(夫は追い出された)、女房の取り立て要求にもケロリとした顔で「払えないわ」と言ったという。その余りの厚かましさに幼少期からジュディーを知る義父と義弟も唖然としたらしいが、そんな事で筆者の女房が諦める訳も無く、次の手を使っての借金取り立て策に移ることになった。

警察署に移送され、警察官である女房の従兄弟たちに脅されて言うがままにフィリピン国内版の借用書にサインさせられるジュディーと実母。女房への借金は香港での事(しかも過去)だし、誰が聞いても警察の管轄外、つまり違法行為であるが、フィリピンの田舎町じゃ法律よりも一族の繋がりこそがルールなのである。だいいち手持ちの現金も貯金もゼロに近い状態じゃ、債権者から殺されても仕方が無いフィリピンのこと。借用書の書き換えとボロ屋の担保設定くらいで何でも無い事なのだ。

一仕事終えて香港に戻ってきた女房は幾分肩の荷が下りたような表情をしていたが、それもたった一ヶ月で元の険しい顔つきに戻ってしまった。借金分割払いの最初の1回目が支払われ無かったからだ。そこで義父をジュディーの家に差し向けると、ジュディーの実母が驚いた表情で「そんな事は無い!私が親戚から借金して、お借りした金額の半分に相当する額をジュディーに手渡したのに!」と言ってそもまま泣き崩れてしまったと言う。しかもジュディーは新しい男と我が子を置いて何処かへ行ってしまったというのだ。

しかし問題はそれだけでは無かった。ある日香港の家に電話がかかって来て、女性の声で「シエナさんと話がしたい」という。誰かと聞くと「私はあなたの顧客の代表者です」と妙なことを言うが、相手の言う通り女房に受話器を渡した。受話器を耳に「アノアノアノ?(何なにナニ?)」と何度も相手に聞き返した後で叫び声を上げる女房。そして受話器を手荒に放り投げるや「ジュディーがアタシの名前を使って詐欺を働いてる!」と叫んだ。

なんとジュディーは香港の人材センターのエージェントを名乗って渡港を希望する数十人ものフィリピン女性たちから前払金をかき集めると何処かへドロンしてしまい、慌てふためいた被害者達が連絡を取り合って被害者の会を作り、ジュディー手製のパンフレットにある香港本社(なんと筆者の家になっていた)に電話して来たと言うのである。こっ!このっ腐れ女!ついに自分を騙したモンコックの悪徳エージェントと同じ事を始めやがるとはっ!
(続く)


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