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謎の伝染病MERSの地へと帰っていく義弟

2014/04/23 00:24:32 | ニュース | コメント:0件

致死率の高い感染症MERSは2012年に最初の感染者が現れてから主にカタールなどペルシャ湾岸諸国で広がりを見せていたが、ここに来てサウジアラビアに飛び火し、現在感染者244人、死者79人にまで拡大、特に同国西部にある商都ジェッダではこの1週間で新たに49人が発症するという緊急事態になりつつあるというニュースが流れた。このニュースを聞いて筆者の一家は非常に神経質になってしまうのだ。何故なら義妹の夫であるフランシスが10日後に年に一度の休暇を終えて正にそのジェッダへと帰るからである。

このフランシスはジェッダに本拠を置く大手建築会社のプロジェクトマネージャーを長年に渡り務めており(高給取りである)、今年3月半ばに1ヶ月半の休暇を取ってフィリピンに帰国し現在筆者の家に滞在している。義妹との間には1歳半の娘がいて、可愛くて仕方が無いのだろう、毎日あちこちに連れ出しているのだが、それもあと10日でお終い、灼熱の気候と山ほどの仕事が待っているジェッダに戻らなければならない。しかも今回は 致死率30%を超えるコロナウィルス付きである。

フィリピン厚生省はサウジアラビアとアラブ首長国連邦で働く出稼ぎ労働者むけにMERSウィルスから身を守る効果的な情報を公表した・・と言うニュースをネットで発見したので、一体どんな秘策なのかと筆者と女房は記事を目で追ってみたが、手を洗いましょう、うがいをしましょう、咳をしている人がいたら逃げましょう、という小学生でも考えつく様な策ばかり・・思わず呆れてしまう。

まあ防疫の基本ってこんなもんだろうけど、でもはっきり言おう!こんなのは全部気休めである。今から11年前に香港を恐怖のドン底に陥れたSARS騒動の時は香港の全市民700万人全員が朝から晩までマスクをして、一日何十回も消毒液で手を洗っていたが、ウィルスの拡散と感染者の急増(パンデミック)の前にはこんな小手先などまるで通じなかった。

対症ワクチンが無い状態でパンデミックを抑制する唯一の方法は強制隔離である。当時香港では感染者は言うまでもなく感染者の同居人まで潜伏期間中は隔離されたし、発症者の住む住宅の住人(下手すると1患者当たり1000人超える場合もある)は出勤停止命令が下った。筆者の会社でもポツリまたポツリと空席が増えて行き、忍び寄ってるウィルスへの恐怖心と戦うだけで押し潰されそうだった覚えがある。ウィルスの猛威の前では人間が出来る事など限られているのだ。しかし香港内の人の流れが急激に減ったために新規感染者も徐々に減り始め、1ヶ月半もするとあれ程猛威を奮ったSARSも影を潜めてしまった。

さてフランシスにはジェッダへの帰国を延長したらどうか?と何度も話してみた 。MERSの死者は腎臓や肝臓の持病を抱えているケースが多いが、フランシスも昨年胆石の手術をしてから体調の方が芳しくないのだ。しかし奴は「ブラザー。俺はマネージャーだから部下達を置いて逃げるわけには行かないよ」と今の日本の企業幹部に聞かせたいセリフの後、「それに女房と娘を食わせて行く責任があるから、ウィルスくらいで今の仕事を捨てるわけには行かないんだ」ときっぱりと言った。お前が正義漢だってことはわかるけど、パンデミックが猛威を振るうまでフィリピンで様子見した方がよっぽど義妹と姪っ子を喜ばせると思うが・・。しょうがない・・ジェッダに戻る前にフィリピンで無理矢理どっかに監禁して、感染前隔離すっか!

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