デブセン常務の悲劇(1)

2014/04/13 16:03:06 | 人間万華鏡 | コメント:0件

以前働いていた会社の同僚からK常務が離婚するかもしれないという話を聞いた。数年前から奥さんとの不和が続いていて家に帰っておらず、また奥さんの母校である青山学院の高等部に通う娘ともほとんど口をきいて無かったという。

「これから専務、副社長、社長とのし上がって行く最中だったんだ・・それにあんなに夫婦仲睦まじく暮らしていたにのに・・」と友人は訝るが、筆者はその理由が何と無く理解できる気がしたのだ。

K先輩は筆者より6歳年上であり、筆者とは銀座と香港で一緒に机を並べて仕事をした仲である。名門私大の大学院卒だけあって頭はずば抜けてシャープ、会社では設計開発から商品企画、マーケティングまで幅広い職種の経験を積み、大物役員の美人の娘(当時TBSの新人アナだった渡辺真理にそっくりだった)と結婚して社内での地盤は固めているのである。

おまけにこの方は性格は温厚で敵など誰もいなかったから、いずれは社長になる男と誰もが認めていたのであった。しかし筆者はこのエリートを絵に描いたようなK先輩には人には決して明かせない秘密があることを知ってしまったのだ。

ある日K先輩から家で麻雀をやらないかと誘われたので(K先輩の唯一の趣味は麻雀である)、会社の麻雀仲間を誘って江東区にあるK先輩のマンションに行くことにした。奥さんは自分の出身校のバザーに行っていて、その後実家に泊まるので今夜は不在だという。

ところがもう一人の面子が道に迷ってしまい(北海道のド田舎から東京に遊びに来た医者だった)、K先輩が新宿のホテルまで迎えに行かなければならなってしまったので、しばらく筆者と同僚は家で留守番していてくれよ・・ということになった。

しかし待てど暮らせど戻ってこない。それに携帯電話など無い時代だったからK先輩とも連絡が取れない。暇だな・・ビデオでも見るか・・ということでビデオテープの棚を見たが、ヴィスコンティの「熊座の淡き星影」とかヘルツォークの「アギーレ神の怒り」みたいな高尚な映画ばかりでとても観る気にならない。

その時同僚が「おい!K先輩の手提げカバンにビデオみたいなのが何本か入ってるぞ」と言った。なるほどソファの上に放り投げたカバンの口が空いていて、有名レンタルチェーンの袋が見える。どうやら今日レンタルビデオ屋で借りてきたようである。そこで筆者が袋を開けてビデオを取り出したのだが、パッケージを見た時(全部で4本あった)全身に衝撃が走った。

それはデブ女、それも徹底した肥満体の女をこれでもか!というくらい集めたエロビデオだったのだ。ビデオテープを手にとっただけで濃厚な脂汗の臭いが漂ってくるかのような物凄い代物である。あまりの衝撃に言葉の出ない筆者と同僚・・。しかしその時に分かったのだ。なぜK先輩は筆者らとキャバクラに行っても全然ハマらないのか。なぜヘルスやソープに一緒に行かないのか。そして何故30歳を過ぎるまで浮いた噂の一つも無かったのか・・。(続く)



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