カマキリ女との遭遇

田舎町のジョリビーで開かれた姪っ子の誕生日パーティーに参加した時の話である。筆者や中年の男どもはアトラクションなどには興味が無いので、早々に場を辞して義父の家で酒でも飲もうじゃないかという事になり、会場にいる女ボス連中に退席の挨拶周りをしていたのだが、その時一人の見たことが無い中年女が筆者の方に進み出てきて何やらタガログ語で話しかけてきた。はて誰だろうと思ったが一応自分の名前を名乗って挨拶でもするかと思っていると、傍にいた義弟が唐突に二人の間にわざとらしく割り込むや、筆者に「彼女は従弟ドンドンの女房のグレースだ」と嫌そうな顔をして言った。これが・・・コイツが例の女か・・。
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このビコール出身の女は、自分の子供が高熱を出して死にかけているのに医療費がもったいないと放ったらかしにし、見かねた叔母が病院に連れて行くと「アンタのせいで金がかかったから全額弁済しろ!」と怒鳴り込んでくる人間である。ちなみに夫ドンドンは当時韓国に出稼ぎに行っていたのだから本当は貧乏なのではない。グレースの中では自分以外の存在は全て無駄な生き物であり、自分の血を分けた二人の子供に対して食事を作る事が自分の責務であるという認識さえ全く無いのである。二人の子供を置き去りにして餓死させた大阪の風俗嬢と同じ部類の人間と思えばよい。子供たちの世話をしてたのは隣に住む義母(子供たちにとっては祖母)であるが、グレースは衣食住にかかわる費用は過去1ペソも義母には払っていない。つまり夫からの送金は全額グレースのためだけに費やされたのだ。
     下村早苗ネグレクト
     
ではグレースはいったい何に金を使っていたのかと言うと酒と男である。特に男関係は奔放そのものと言ってよく、グレースのご面相はとても褒められたものではないが、セックスに飢えた村中の知る限りの男と連日性関係を結んでいた。当然この手の噂は村中に広がり、義母はグレースに対して身を慎むように説得したが、毎回ハイハイと適当に頷いたその晩に早速男を自分の家に加えこみ子供の前で事に及ぶ有様だった。そして妊娠する度に夫ドンドンに「堕胎手術の費用を送金しろ」と請求していたのである。この女には人間の良心というものの欠片さえも無いのだ。そしてグレースのあまりの酷さに耐えきれなくなったドンドンは仕事を投げ打ってフィリピンに帰国、しかしグレースを家にとどめ置くことなど出来るはずもなく家庭は完全に崩壊、そして全てに疲れきってしまったドンドンは今から3年前に首を吊って自殺した。
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ドンドンの葬式の際にグレースは皆の前では大声で泣いていたそうだが、これは今後の収入が無くなってしまった我が身の事だけを嘆いていただけの様である。それが証拠に葬儀が終わるや否や誰にも相談せずにす自宅の土地・建物を勝手に売却、そしてカネを掴んだグレースは子供たちを置き去りにして新しい男とビコールへ逃げてしまったのである。もちろん夫の死から3年間にただの一度も子供たちの住む村には来ないどころか(ふつう11月頭のALL SAINTS DAYには一族郎党集まって先祖の墓参りする)、電話も手紙も1ペソの金さえも送って来なかったのだ。それが・・なんで今日突然この場所にいるんだ・・?
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義弟は筆者を出口の方向に誘って早くグレースから離れさせようとするが、グレースは筆者らの前に回り込んで何やらタガログ語で「◎▲&%X”!」と大声で話しかけてくる。そして何故か手を伸ばして握手を求めてきたのだ。なにこれ?突然握手に変貌・・?。まあ周囲の人たちも不穏な目でこっちを見てるから握手して別れればパーティーの雰囲気を壊さなくて済むかな・・と思って筆者も手を差し出すことにした。さて彼女の手は予想したように冷たかったが、筆者が驚いたのはその時のグレースの目である。何の表情も感じない静かな目・・死人の目と言った方が良いかもしれないが、その時になんだかカマキリのような捕食生物に見つめられているような何ともイヤーな感じがしたのだ。
     カマキリ

帰り道に義弟にグレースは何を言っていたのか?と聞くと、義弟はいぶかしげな表情をして「カネを援助してくれって言ったんだよ」と言った。「1ペソも子供のために使う気なんかありゃしないのに、子供の学費や生活費を代わりに払ってくれって訴えてたんだ」と苦笑いした。あんな大人数の目の前で金を無心・・?。こいつは壊れた人間・・それとも間違って人間に生まれた別種の生き物か・・?その時は頭が混乱してグレースという人間の位置付けが良く分からなかったのだが、つい昨日読んだアメリカの犯罪関係の本にグレースにピタリと当てはまる定義付けが書かれていた。診断名サイコパス。先天性の非秩序型の精神病質者。周囲の人間を破滅させて生き続ける社会の捕食者。握手の時のあの不快感を思い出すと背中がゾッとした。
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女房の話ではグレースはその後何度か筆者に家に電話を掛けてきたそうだが、女房と義妹にこっぴどく追い返されたらしい。女房は「アタシたちの事を怖がってるから二度と来ないわよ」と息巻いていたが、この本によればサイコパスという人種は生まれつき物怖じなどすることはなく、目的達成のためには躊躇せずに殺しでも何でもやるとのことである。(ただし全てのサイコパスに殺人衝動があるわけではないらしい)。おそらくグレースは新しいカモを見つけたのか、それとも宝くじでもあたって今のところ筆者を待ち伏せする必要が無いのか?いずれにせよこんな女を生かしておくとロクなことが無いので、今度出会ったら殺虫剤をかけて駆除してやりたい気分である。政府も人口調査の際に国民全員に脳のテストを実施し、サイコパスを発見したら何処かの離島に強制隔離するくらいやってほしいものだ。

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