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色あせた桃源郷

2018/08/04 15:30:37 | 旅行 | コメント:0件

今月末のタイ旅行を決めたは良いが、肝心の女房の誕生日に何処で何をするのか?を失念していたため、慌てて女房に「お前はどこで誕生日を迎えたいのか・・」と聞いたところ「サムイ島で過ごしたい」と言う答えが返ってきた。で、それを聞いた筆者は一瞬呆然としたが、しかし時を置いてすぐに「ああ、そうだよな」と一人頷いてしまったのだ。

実は筆者ら夫妻が香港にいたころは毎年旧正月休みはタイに行く!と相場が決まっていて、その際の第一候補はプーケット、第二候補はサムイ島であり、両島とも都合十回くらい訪れた行きつけの店みたいなものなのだけれど、しかし5年前に筆者がリタイアしてからは行くのをパタリと止めてしまったのだ。

理由は色あせて見えたからである。筆者が仕事をしていた頃は1年間でたった10日間だけ南国の島で過ごすことは何物にも代えがたいほど価値があるもので、航空運賃やホテルがウナギ上がりになろうが何が何でも予約を入れたものだが、リタイアした直後にプーケットに行ったら「なに・・これ?」だったのである。






あれだけ輝いて見えたビーチがくすんで見えるのだ。いやビーチだけじゃなく毎晩面白おかしく過ごした繁華街がえら~くチャチいモノに化けてしまい、旨いと思っていたレストランも何だか高いばかりで味の方はちょっと・・となり、そしてどこもかしこもいるのは中国人のお登りさんばかりな事実に直面したのだ。

たった1年前はこの世の楽園だった南国のリゾートが張りぼてで作った遊園地に化けてしまう‥。こんな事あるのか?と思い切り落ち込んでしまったが、しかしスイス人の顧客ウィトマー氏が引退後に香港に遊びに来て言った「仕事を止めたらあれだけ好きだったスキーは一切やらなくなったよ」というセリフを思い出したのだ。

毎日ストレス地獄だから白銀の世界で自身の脳ミソを奇麗にするのだ!と毎年旧正月には香港からスキー板担いでニセコや八方尾根に向かっていたウィトマー氏だが、考えてみれば当たり前だがリタイアすれば脳ミソは毎日奇麗なまま、正確には何も詰め込まれていないのだから、故郷スイスに戻っても雪山が目の前にあろうが脳洗浄は不要である。





そう、つまり筆者にとってプーケットとサムイというのはウィトマー氏にとっての白銀の世界、ストレスを洗い流す洗剤であり、フィリピンで朝から晩まで株価を眺める以外は何にもやることが無くなった筆者にとっては毎日リゾートにいるのと同じだから、太陽が燦燦と照らすホワイトビーチなんて暑いだけの場所でしかないのである。

これリタイアした方なら「何を当たり前すぎる話を・・」と思うだろうけれども、あと3年でオレはリタイアするからアラスカに移住して毎日サーモンを釣りに・・となんて思っている方・・言っときますがフィッシングなんて3か月もすれば飽きちゃって、その後は「また熊の野郎が山から下りてきやがったわ」ってボヤくことになりますよ。

もちろん学生のころからサーフィンが好きだったとか、鉱物マニアで石拾いしてるだけで幸せなんて方はその延長線上でリタイアプランを建てていただいても良いのだろうが、仕事のストレスの洗浄手段としてきた趣味や好みだとリタイア後に一気に色あせてしまうから、辞める前にオホーツク海や石垣島に土地買ったりせずに、一回脳ミソが空っぽになった後で再検証した方が良いですよ・・と言いたいのである。





で、話を元に戻すけれど、女房が今でもサムイに行きたい!と言えるのは、女房はずっと仕事なんかしてないしストレスも感じないから、筆者よりもより正直な感覚で過去二十年間ずっとサムイ島で接してきたわけで、だからメッキが剥がれてがっかり感に満たされた筆者と違ってサムイ島への渇望感は案外と根強く残っていることに今更ながら気が付いたのだ。

あのイタリア料理店ってまだやってるのかしら?あの店は美味しいから誕生日を祝うならあそこにしてよ!と言う女房。で、筆者は前述の通り全然乗り気じゃないし、それにプーケットほどではないけれどサムイも雨季だから正直ベトナムのハノイかラオスのルアンバパーンに行きたいんだけど・・まあしょうがねえな。

で、まあホテルの料金を見たんだけど、これがまあ・・雨季にも関わらず結構な値段がついてて、しかも案外満室だったりするのよね。で、レストランとかバーも最近増えているのは中国語の看板がでていたりと、どう考えても10年前の満足度の十分の一も得られそうにないんだけど、まあ他ならぬ女房の要望だから・・しょうがねえな。






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