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激マズ家メシの起死回生の一手

2018/07/31 11:41:45 | 人間万華鏡 | コメント:1件

女房の従姉妹ミレットの旦那で、2か月前に心臓バイパス手術を受けたラフィーが我が家に遊びに来た。術後の経過は順調で9月には会社に復帰できると言うので、じゃあ快気祝いをやろうじゃないか!とオルティガスの日本料理屋に連れて行ったのだが、いろんな料理を見回したミレットが「日本料理はヘルシーだから、あたし日本料理を学ぼうかしら」と言ったときに筆者と女房は固まってしまった。

なぜならミレットは料理下手だからである。コイツの家に行くと味付けや野菜と肉のバランスがどうとか以前に「これは食い物ですか?」と聞きたくなる代物が出てくるので、一見シンプルだか実は作り手の絶妙さと味覚バランスが要求される日本料理など絶対に作れるはずがないのだ。

で、隣に座ったラフィーを見ると、やはりと言うか筆者同様に鼻白んだ空気になっていて、小皿に載った焼き魚の脂の部分を取り分けていたのだが、なんでラフィーがこんなチマイ作業をしているのかと言うと女房のミレットから「食ってよいもの悪いもの」の厳格な食事制限を命じられているからなのだ(魚の脂は体に良いはずなんだけどね)。

近年成人病が急増しているフィリピンとは言え三十代半ばで心臓バイパス手術を受けたラフィーはかなりレアなケースに入るのだが、これは父親や叔父叔母たちが全員循環器系の病気で死んでいるという遺伝的欠陥もあるけれど、筆者ら夫妻の見立てでは今までミレットが作ってきた激マズ&超手抜き料理に原因があるとみているのだ。

脂ギトギトの豚肉の煮込みアドボに単に豚肉を炙っただけのリエンポと白米だけで、野菜料理やシニガンスープの類は一切なし。筆者の知る限りミレットが作る料理はこんなのばかりで、唯一味覚をリフレッシュするのはテーブルの上にデン!と置かれた糖分たっぷりのスプライトだけだから、こんなの早死に特急列車に乗っているのと同じなのだ。





そのミレットもさすがに幼子を残して旦那に死なれては困るから急にラフィーの健康管理に気を配るようになったようなのだが(一応薬剤師の免除を持ってる)、しかし誰の目から見てもミレットが日本料理を作るのは無理だし、それ以前に日本料理って材料をそのまま切るか煮て出せば良いんでしょ!程度の意識しか無いはずである。

で、日本料理を作るのは非常に困難ウンヌンと筆者が説明し、だったら中華料理はどうだ!あれは野菜が多いからラフィーに向いてるぞ!と説明したのだが、でも中華って油ギットリだから不健康じゃないの?と「お前が言うな!」的な発言が返ってきたのだが、そこで筆者の女房が「インド料理はどうかしら?」と言い出したのである。

なぜここでインド料理が出てきたのか?と言うと、実は筆者ら夫妻は今年の春2か月ほど大阪に滞在した折に天神橋六丁目にあるスパイスカレーの名店をひんぱんに訪れていて、その店のママさんから本当のカレーは薬膳料理と同じでコルステロールや血糖値を下げる効果があるのよ!と聞いていたからである。

もともと料理好きな筆者の女房はコリアンダーやクミン、カルダモンを自分で調合して純インド風のカレーを作ってきたのだが、そこへ大阪の薬膳カレーの概念が入り込んだことから一層興味を掻き立てられてしまい、筆者の家の冷蔵庫には常時試作品カレーが貯蔵されるようになったのである。

しかし料理好きな女房と違ってあの物ぐさ&センスゼロなミレットが絶妙なバランスでスパイスを調合する様は1ミリたりとも想像できないから、筆者は「そりゃ無理だよ!」と呆れたのだけど、それを聞いたラフィーは「おお!カレーか!僕もスパイスが大好きなんだよ!」と大賛同した挙句に筆者の女房に「ミレットにインドカレーのレシピを教えて欲しい!」と頼み込んだのである。





で、オルティガスのからの帰り道に「あのさあ、ミレットにいくら教えたってスパイスカレーなんか絶対に期待できないぞ」と文句を言ったところ、いいのよ、ああ言っとけばラフィーも安心するんだし、それにアンタが大阪・玉出スーパーで買いこんだ赤い缶を与えとけば用は済むじゃないの・・と言いだした。

赤い缶とはS&Bカレー粉、あのバーモントカレーやジャワカレーのようなチョコレート型カレールウが登場する以前に小麦粉と一緒に炒めて使っていたあのカレー粉の事である。女房の作ったカレーに辛みが足りない時の補助剤として(女房の不評を買いながらも)何缶か買い求めていたのである。

そうか・・最初からそう考えれば良かったのだ。一体どうやったらこんなに不味く作れるのか?と呆れる料理とは言え、一応ラフィーはそのメシを10年食ってるわけだから、ラフィーの味覚だって元々低レベルか、あるいかな~り劣化しているはずであり、つまり大阪スパイスカレーのレベルなんかハナから求めてないのだ。

ミレットが作ったピントがぼけた煮込みや焼きすぎですっかり冷めてしまったサップサップ(アジの一種)、あるいはつくりおきのライスにS&Bカレー粉をぶっかけて食う・・。合うかどうかは別にして一応味がしっかりしている分だけミレットの料理とは別次元の、しかしラフィー一家の基準だと立派なインド料理に化けるではないか・・。これが女房の答えだったのだ。

何とも低次元な話だけれど、しかしフィリピンの大衆料理店を覗けばカレー粉かけた方がまだ食える低次元料理で溢れているし、今後30年とか40年に渡ってミレット手製の激マズ料理ばかり喰わされる宿命を背負ったラフィーにとっては案外S&Bカレー粉は救世主、起死回生の一手になるのかもしれない。良かったね、ラフィー。






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コメント

良いかもしれない

2018/07/31(火) 12:41:21 | URL | 名無しさん #-
アーユルヴェーダのことをママさんからお聞きになったのですね。スパイスは確かに毛細血管を広げたり、体を温めたりするので一時期、日本でも何度かブームになりました。
ローマ人がブラックペッパーの前に使っていたロングペッパーや、シナモンが毛細血管を広げるとかでブームになり、スーパーに出かけても品切れでした。ロングペッパーが先日在庫処分されていたのでブームは去ったのでしょう。三分の一くらいの値下げ品を私は買い占めました。
クックパッドでインド人のプラバールさんの「プラバールのキッチン」の印度料理を何度も試していますが、この人のレシピは比較的簡単で美味しいです。ほにょ様に必要な生姜も沢山使っているし、野菜も沢山取れます。なすをルーにしたカレーは、大量になすをもらったときに重宝しました。
ブラックペッパーをロングペッパーに替えて作ったカレーにシナモンを適量振りかけて定期的に食べています。毛細血管が広がったのか、代謝がよくなった気がしますよ。
日本のテレビ番組で、インド人に「日本のカレーはカレーとして認められるか?」聞いたら、多くの人がカレーとして認められると言っていたので、日本のカレーの代表格の赤缶をあげるのは良いアイデアかもしれませんね。

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