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貧乏人の象徴の病TB

2018/07/27 13:20:07 | フィリピン雑学帳 | コメント:0件

同じアパートの呑み仲間、とは言っても年齢的には筆者より年上のフィリピン人のオジさんたちが我が家に来たので、ウィスキーグラスを片手に最近起こった義父の結核発症を話したところ、彼らはエッ?と驚いた後に急にその場の空気が固まってしまった。

いや、あんたらの世代はたいてい誰でも体内に結核菌が根付いていて、免疫のバランスが崩れると一気に発症するんだとさ!と筆者は医者から受け売り話をご披露したのだが、向こうは「そうなのか!そりゃ知らんかったよ!」なんて予想した反応は一切示さず、なんか沈黙がちになってしまったのだ。

で、話が弾まぬから別の話題に切り替えたのだが、さて客人たちが去った後に女房が筆者に向かって「アンタ!なんであんな恥ずかしい事言ったのよ!」と怒り出すではないか。はぁ?結核の何が恥ずかしいのだ!と筆者は訝ったが、女房の説明を聞いているうちに「それは悪かった」と最後に謝る羽目になったのである。

ふつうの日本人が上に書いた情報だけを聞けば、結核(こっちでの略章はTB)はストレプトマイシンの発明までは死の病であり、呑み仲間のジジイたちは結核への恐れがまだ幾分残っていた世代の人だからに、彼らの脳裏に「この目の前の日本人と女房も結核に感染していたら俺たちも危ないかも・・」と要らぬ警戒心を呼び覚ましてしまった・・そう思うはずである。

しかし女房の説明だと、そういう面もあることは有るが、フィリピン人の中には「結核は貧乏人の病気である」というもう一つの思考軸があって、これは栄養状態が悪いと真っ先に罹るのが結核だからとか、貧乏人は金銭的事情から結核の治療を受けられずに「今でも」死んでいるという事実から来ているというのである。

つまり「女房のオヤジが結核になっちゃってさ・・」と言う筆者の発言は、「うちの女房は極貧家庭の生まれである」とか「我々夫妻は旨いもん食って海外旅行によく行ってるけど義父は貧乏のままで放置しているのだ」「女房は父親の事など気にかけてもいないのだ」と宣言したのと同義語だ!と凄い飛躍したことを言うのである。





しかし結核なんて今や注射一本で直る時代だし、今回義父が飲みはじめたクスリだって1日70ペソ(150円)程度だから、よほどのド貧乏ならともかく狭いとはいえプール付きのアパートに住んでるオヤジ達はそんな事思わないだろう!と反論したが、念のため従兄妹ミレットが遊びに来た折に確認したら・・女房が正しいらしい。

なんでも現在のフィリピンでも結核は糖尿病やガン、脳溢血や心臓病と並ぶ主要死因トップ5に入っていて、特に貧困層ではその傾向が顕著だというのだ。それで親戚たちの間でも義父が結核だったという話は内緒にしとこうね・・という暗黙の了解が出来ていて、現に近所の住民には「肺炎で入院した」という事になっているらしい。

「へえ、そうだったの」と呆れた筆者は早速女房に謝りを入れた訳だが、しかし子供の時分から国民健康保険が拡充していて無収入でも入院できる日本に育った筆者には、まあオレが頭が悪いだけなんだろうけど「結核=貧乏」という方程式が今一つ知覚できないでいるのだ。

空気感染する病ならインフルエンザの方がよっぽど重症になるし、栄養状態と経済状態が悪いから罹るのは何も結核だけじゃないのだから、この結核に対する偏見はちょっと度が過ぎておりませんか?と思うのだけど、まあ貧困地帯をこの目で見た訳じゃないから「そういうもんだ」と割り切るしかない。

子供の頃に読んだ少年ジャンプに腐臭漂うドブ沿いに建つ木造アパートにシングルマザーの母子が住んでいて、ホステスの母親は過労から結核に感染してしまうが職を失ったために医療費が払えず、近所の店でパンの耳を貰って糊口をしのぐがやがて母子ともども餓死してしまう・・という漫画が書かれていたが、なんかそれを地で行く話が今でもフィリピンには日常の光景としてあるらしい。

こっちに住んでおられる日本人の方も年を取れば免疫が落ちるのだから結核を発症してしまうのは仕方ないけれど、偏見の目で見られたくなければその事実を周囲に話さないようにご注意いただきない。ただし「あのジジイ襲っても大したカネにならんぞ」と周囲に思わせたい場合は役立つと思うので、そこはうまく使い分けてください。






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