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育ちの悪い女たちのマグマ

2018/07/11 12:58:20 | 人間万華鏡 | コメント:0件

3か月前、筆者ら夫妻が日本に旅立つべくマニラ国際空港へ向かっている最中に、従弟ジェンから電話がかかってきた。従弟ジェンとは先日の日記に書いたように、銀行から巨額のローンを組んでビルを建てながらも、経営する大衆食堂の日々のカネの管理が出来ずに筆者に借金を申し込んできた三十代の男である。

電話の内容は「自分と妻のジュミはクリスチャンに改宗したので、その儀式とお祝いの宴をやるから参加してくれ!」という事なのだが、生憎とそのお祝いの日にはオレたち夫妻はまだ日本にいるから参加できないよ!と答えたものの、クリスチャンに改宗?だってもともとカトリック信者なのに何を言ってるんだ?と首を傾げてしまったのだ。

ところがジェンの話を聞いていううちにエヴァンジェリカルという単語が出てきたので意味が分かったのである。ここでいうクリスチャンとは広義の意味のキリスト教徒ではなくプロテスタント(それも福音派)の事だったのだが、そしてその最中に同乗の女房や従妹ミレットとその夫ラフィーの見ると・・全員揃いも揃ってなんだか侮蔑の入り混じった表情をしているではないか。

筆者も含めて日本人は宗教音痴だし、小難しい神学論争をここで説明しても??になるから要点だけ書くが、「自分は何かが出来る!と考える人はプロテスタントに改宗し、何にも出来ない人はカトリックに残って許しや助けを乞うている、あるいはプロテスタント信者はモノや寄付を与えに、カトリック信者はモノを貰いに教会へと訪れる・・・・という構図が一番判りやすいと思う。

近年アメリカでは福音派がそのファナティックさから急成長しているようだが、筆者の理解だとこの教会の拡大理由は彼らの教義がアメリカの中産階級以上がもつある種のエリート思想、社会変革への参加意識に共鳴してるからで、この手の宗教に改宗したジェンは「おれが何かが出来る人間なのだ!」と思っているという事らしい。

まあ確かに若いころバンコクに出稼ぎに出て、帰国後は(零細だけど)コールセンターの共同経営者になったり、大衆食堂経営に飽き足らず1100万ペソも借金して5階建てのビルを建てたりと何かと挑戦的というかバクチ好きな性格をしているから、宗教の方も「どうせダメなんだから諦めましょうね」的なカトリックじゃ飽き足らないのだろうが、だけど・・実態こいつはお粗末なのだ。





コールセンターは結局はパートナーの乱脈経営が原因で失敗したし、今回のビル経営もそのずさんさからキャッシュフロー悪化に陥って破綻する!と周囲は思ってるわけだけど、さてさて女房とミレット・ラフィー夫妻、そして義妹らカトリック残留派は意外にも「従弟ジェンがおかしくなってしまったのはジュミのせいだ!」と矛先をジュミに向ているのである。

ジュミは社交好きだから!生まれつき派手な性格してるから!あれじゃ夫ジェンが身の丈に合わないことをしでかすのは無理ないわ!ジェンは元々は地味な性格をしていたのに(実際はイロコス州出身の母親の血のせいかかなり見栄っ張りなのだが)、ジュミと結婚したことで背伸びするようになったのよ!という話がここ3か月ほど交わされているのだ。

ジェンを含む女房の血族はフィリピンの平均的な家庭、つまり労働者階級の出なのに対し、ジュミは父親がバンドマンで香港や日本、シンガポールへ出稼ぎに行っていたからプチブルとまではいわないが中の上くらい、日本だと公立中学に行かずに私立の中高一貫校に入りました・・くらいのまあまあの階級出身である。

だから土間に直接置かれたプラスチックの皿ではなく、ちゃんとテーブルクロスの上に置かれた小奇麗な陶器皿でちゃんとした料理を食べるし、友人たちとカフェやレストランでワインを呑み呑みお喋りする東京中央線あたりの文化圏に属しているのに対し、埼玉県北部から群馬栃木茨城あたりの低級文明ゾーン出身の女房たちとは品的に合うはずが無いのである。

しかしそうは言ってもジュミは3人の子供を産んだのだし、別に陰険な性格でもないから内心はどうであれ今まで仲良くやって来たのだけれど、ジェンが無謀な不動産等に入り込んだのとカトリックからの離脱(これ正確には教義どうのこうのより「上から目線」な宗教への嫌悪感)がキッカケとなっていままで溜まりこんでいた劣等感のマグマが噴出してしまったようだ。

まあ女の世界はどの国も同じ様なものだから筆者は別に驚かないけど、しかし宗教が変わった途端に手の平を返すというのは・・なんともフィリピンらしくて笑ってしまった。まあプロテスタントってもともと好きじゃないんだけど、嬉しそうにジュミの悪口を言う女たちをみると・・カトリックってのも結局は吹き溜まりだよな。






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