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水かけ祭への渇望感

2018/04/15 01:35:45 | タイ・インドシナ | コメント:1件

タイ名物のソンクラーン(水かけ祭り)が始まったというニュースが流れていた。もともとこの祭りは猛暑期を乗り切るための庶民の習慣だが、今や世界に名だたるイベント化してしまし、タイのあちこちでは水鉄砲や放水車が繰り出して国丸ごと水浸しになっているらしいのだが、水かけ祭りと聞くと筆者は少し懐かしい思い出があるのだ。

今から30年前の春、2か月に及ぶインドでの苦しい旅を終えた筆者は3月末にバンコクへ辿り着いたのだが、何を食っても美味いし女性は優しいし、それに詐欺師やかっぱらいに追いかけられることもないタイに魅せられてしまったのだ。筆者がいたのはバンコクの中華街にあるジュライホテルと言うゴキブリや南京虫、それに売春婦だらけの安宿である。

そういう宿には長期旅行者、いや正確には売春と麻薬とメシとションベンとクソ以外何もしない社会落伍者が沢山いて、もともとそういう素質がある筆者はこの連中と直ぐに仲良しになったのだけれど、彼らの多くがチェンマイの水かけ祭りを見に行くんだ!と楽しそうに話しをしているのに興味を持ったのだ。

しかしそれが4月中旬に開催されると聞いて失望したのである。なぜなら筆者は4月5日に帰国する予定で、もちろんポケットには別の航空券を買うくらいのカネはあったが、しかし水かけ祭りと同時期に大学の研究室による就職面談会があって、その場で教授から企業の紹介状(イコール内定99%決定)を貰うはずだったのだ。

親に学費を出してもらっている立場だから就職はしなければならないが、しかしこの魅惑的なタイを離れたくない。それに農民たちが水を掛け合ったり像が鼻から水を吐き出しているタイ北部の長閑な光景が何度も頭に浮かぶので、だったら航空会社のせいで帰国できなかった事にすれば教授も渋々遅刻を許すだろう!と小賢しい事を思いついたのだ。

当時イラク航空はオーバーブッキングが慢性化しており、さらに1週間に1便しかバンコク=東京間を飛んでないから巧くいけば1週間、いやもう1度乗り遅れれば2週間タイにいれる!それで出発当日に空港に行って列に並ぶやサッと一番一番最後に移動し、自分の順番が来そうになったら腹が痛いふりをしてトイレに行きまた最後尾に並ぶ・・。





この顛末は以前の日記に書いたので興味があればそっちを読んでいただきたいが、結局筆者はにっこり微笑むチェックイン担当係の女性職員からファーストクラスの席を与えられて予定通り4月5日に機上の人となり、窓から消えゆくタイの農村風景を心引き裂かれる思いで見ることになったのだ。

筆者が今でも覚えているのは、その日の朝に荷造りを終えてるとジュライホテルの長期滞在者に挨拶に行った時の事で、その時に筆者は駄々っ子の小学生みたいに「絶対に乗り遅れて戻ってきますから」と言ったのを、その人は「ああ、そうなると良いね」とほほ笑みながら見送ってくれたことだ。何でもない光景だけれどこの時のやり取りは何故だか心に残っている。

で、結局筆者は不本意ながらも予定通り帰国し、小難しい顔をした教授からとある会社名を告げられたものの「なにがなんでも海外に出る」という要望はその会社では叶いそうもないから蹴ってしまい、そしてその翌年にネクタイを締めた生活へと入ってしまうのだが、もしもあの時に水かけ祭りに言っていたら自分はどうなっていただろうか?と今でも考える時があるのだ。

もともと小心者だからチェンマイの祭りを見た後で慌てて空港へと急ぎ、そして教授に頭を下げて例外的に紹介状を書いてもらい、しかしそれも蹴って結局は同じ人生を歩んだのだろうが、しかし決定的な違いは渇望感である。人間にはいくつも後悔することがあるものだし、筆者だってそれは同じだけれど、あの時水かけ祭りに行かなかった・・という渇望感が恥ずかしながらずっと残っているのだ。

そして筆者は40歳の頃に女房に内緒でバンコクに遊びにきて水かけ祭りを体験したのだけれど、しかし子供みたいで情けないけど1988年のチェンマイの水かけ祭りとは明らかに違うものでがっかりしたのだ。それは自分の脳内に存在する架空の祭りだから仕方が無いのだけれd、どうしても取り戻せないものとして筆者の中で今でも存在しているのである。

あの時なにもかもうっちゃってチェンマイに向かったら・・。在りもしない人生の岐路、ひょっとしたらボヘミアンになって何処かで朽ち果てていた人生、でもそれって今現在の俺自身と同じじゃねえかよ、お前さんは結局同じゴールに向かってるだけだよ・・と笑う自分・・。チェンマイの水かけ祭りと聞いて今日はなんか妙な気分になってしまいました。






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*旅に出るので日記はしばらく不定期投稿になります。
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コメント

盛大に水を掛けられました

2018/04/16(月) 17:40:17 | URL | 東南アジア徘徊老人 #v14okzU2
ほにょ さん、初めまして。
寒さ厳しい日本を 一月二十八日に脱出、彼方此方を放浪し乍ら三日前に タイランド東北部 コーンケン到着しました。

昨夜が、水かけ祭のハイライトで 約10万人の人出に、もみくちゃにされ、氷水を掛けられたり、雷を伴うスコールでビショ濡れになり乍らも楽しい時間を過ごせました。

一度、コーンケンのハッピーニューイヤーも体験なされてみたら如何でしょう。


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