FC2ブログ

怪奇世界への招待状

2018/04/11 12:00:46 | オカルト系 | コメント:2件

筆者は毎晩怪談を聞きながら眠りにつく重度のオカルトマニアだが、こうなったのは怖い話好きの亡父の影響で子供の頃から「あなたの知らない世界」というテレビ番組や中岡俊哉の「恐怖の心霊写真集」なんかを読まされた下地があったのと、四十代の半ばに我が身に降りかかった災難が原因である。

その時筆者は香港に駐在していて、支店長へ昇格したおかげで給料と共に住宅手当もグンと増えるからワンチャイ(湾仔)という香港島の中心部にある新しいマンションへと引っ越したのだが、このマンションが・・マズかったのだ。これまでの好調さがウソのように消えてしまい、何から何までもが逆回転しはじめたのである。

これまで絶好調だった販売が急に不振に陥る、さらに円高のおかげでコスト割れの製品が続出し、売れば赤字、売らなきゃ固定費回収できないから赤字と無間地獄に陥ったのだが、まあビジネスだからそういう巡り合わせが十年に一度くらい来ることもあるのだけれど、困ったのは頭の壊れた男が登場して構造改革とは名ばかりの自滅運動をおっぱじめた事である。

まあ会社の話は退屈だろうから割愛するけれど、しかしこの頃から原因不明の呼吸困難や喉の痛み、回転性めまいに襲われる、何をやっても急増していくコルステロールと中性脂肪なんて健康悪化が始まってしまい、香港で一番の病院に行ってもダメだから漢方医や針治療なんかに通って症状を和らげていたのだけれど、さらに別の現象が現れ始めたのである。

部屋に置いておいたものが無くなる、あるいは別の場所に移動している。電気が突然切れる、嫌な臭いがする、そして夜中に変な音がするのでその場所へ行ったら音は壁の向こうではなく室内からしていて、その音源が移動しているのが判るが、しかし・・何も見えない。部屋に誰かがいる気配がする等々。実はこれ筆者だけならストレスと割り切れるのだが、実は女房も経験していたのだ。

女房には霊感があって、この部屋にはある一定の時間に何か変なものがやってくるみたいだ・・と不気味な事を言い出したのだが、それでネットで「怪奇現象」「ラップ音」なんかと検索していうるうちに出てきたのが「不安奇異夜話」という当時流行ったアマチュア怪談のラジオ番組で、これ面白いから聞き続けるという本末転倒な事になってしまったのだけれど、そこで気になる話題が出てきたのだ。

一番怖い本は何か?というトピックで雲谷斎という関西の怪談界の巨匠が「そりゃ小池真理子の『墓地を見下ろす家』やで~」といい、関東の巨匠であるイタコ28号が「加門七海の『三角屋敷』も怖かったですね!」と言ったのだが、実はこの2つの題名はその瞬間筆者が住んでいた家と完全に当てはまるのである。





筆者のマンションからは墓地が広がるように見えるのだ。ただ土地代がべらぼうに高い香港では大昔に建てられた墓なんかも今じゃ一等地に化けているから、墓地が見える見えないにこだわっていたら住む所が無くなってしまうし、当時の香港で墓地ビューな家に住む人間が数十万人はいたはずだから、これだけが原因なら香港は世界に名だたる幽霊都市になっているはずだ。

しかし三角形の土地というのは香港でもかなり稀な存在で、日本同様に中国文化圏でも三角形の土地では商売は上手くいかない!と言われているのだが、これ入居した後でわかったのだけれど筆者のマンションは上層部は四角形ながら、地面階から駐車場とクラブハウスのある8階まではベース通りに三角形に建てられていたのである。

まさかこれが原因じゃ・・。しかしその時の筆者は心霊好きではあるものの造詣が深い訳ではなく、それに翌日の大手顧客への値上げをどう説明するか?なんてもっと重大な事に頭を悩ませていたので深くは考えなかったのだが、ついに日本本社から日本帰国を命じられ、それに反発して辞表を叩きつけた後になって自分を苦しませていた正体を知ったのだ。

近所に住む行きつけの飲茶屋のオヤジに香港を離れることを告げたところ、「ああ、やっぱりそうか」と言って、実はあの辺り一帯は昔からいろんな変な事があって、マンション作ってるときも皆で「変な事が起きなきゃ良いが」って噂してたんだよ。それにたった1年で何人もが出ていってるし、その理由が全て旦那の体がおかしくなってるんだよな!と話したのだ。

やたらと多くある病院にある種の子供たち向けの学校、老人介護施設や公的福祉機関、ヒンズーやシーク教など異教の宗教施設、ゴチャゴチャ入り組んだ路地に大都会の中にぽっかり残された半世紀前の街並み、道教に由来する祠の数々に大昔にあった大きな市場に紅灯区と呼ばれる売春街。それがマンションのあった地区の特徴なのである。

当時の筆者はこれらを見ても何も頭に浮かばなかったが、しかし今は違う。あそこは中国人たちがずっと忌み地と見なしてきた場所で、誰も住みたがらないためイギリス人植民地行政官たちが軍事施設から墓場をここら辺に集めたのだ。しかしそれから一世紀以上の時が流れて境界が曖昧となって高級住宅街に化けてしまったわけだが、そこに根付く悪いモノはずっといるのである。

都心の一等地に最近になって建てられたマンション、外国人むけの高級住宅街・・。案外こういう物件に限って危なかったりするのである。だから筆者みたいに怖い目に遭いたくなければ必要な知識を付けなければならないわけで、だからこそこの手のエッセンスが沢山含まれている怪談を聞いて学習される事をお勧めしたい。深いですよ~怪談の世界は・・。






にほんブログ村 海外生活ブログ フィリピン情報へ
にほんブログ村
スポンサーサイト

コメント

管理人のみ閲覧できます

2018/04/11(水) 20:43:58 | | #
このコメントは管理人のみ閲覧できます

2018/04/11(水) 21:28:33 | URL | hanep #-
いやいや、暑いですねー!エアコンフル稼働で、メラルコ様の利益に貢献しているhanepです。日本人が日本人を誘拐する程度でニュースになるなんて、フィリピンも平和になってきたようで何よりです。

さて本日、花輪和一 という漫画家の本を一読したのですが、なかなかに筆者さんのハートを直撃しそうな内容でしたよ。ほとんど市販していないので取り寄せとなりそうですが、モロにガロ系で、私は楽しめました。

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://dadesigna.blog.fc2.com/tb.php/1520-b933327a
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)