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ボクがフィリピン人と仕事しない理由

2018/01/17 12:05:29 | フィリピン雑学帳 | コメント:1件

今から10年以上前に筆者は営業マンとして日々値段や納期の交渉で奮闘していたのだが、新しく開拓したアメリカの大手企業から価格交渉と新商品情報は今後ロサンゼルス本部が窓口で良いが、オーダープロセスと技術問題はX社のフィリピン・セブ工場とやり取りせい!と言われたため、生まれて初めてフィリピン人とビジネスの話をすることになった。

で、商売が始まった翌日だか翌々日にセブ工場から1枚の緊急メールが送られていたので添付ファイルを開いてみたところ、表題にはCTPATと書かれており、これはアメリカに陸揚げされた物資の安全性をチェックする行政機能が多忙を極めているため、負担を軽くするための新しい基準がアメリカで制定されたからこの書類に今すぐサインしろ!というのである。

この手の問題は取引先にサインさせればお終いの話だけでは済まないのが常識だが、それはさておいて添付ファイルを見ると「アンタの工場にはガードマンがいるか?」とか「従業員の出入りチェック機能は指紋スキャナーを使っているのか?」といった安全に関する質問がズラーッと並んでいて、一応一部上場企業である筆者の会社はどんどん○をつけて行けたのだが、最後の方に「倉庫は高さ何メートル以上の壁で囲まれていて通りとは10メートル離れているか?」という質問を見つけた。

これ香港では絶対に無理なのだ。だって目玉が飛び出るほど地価が高いため全ての倉庫は30階とか40階建ての工業ビルの中にあるのが普通で、通りがあるどころか隣の会社とは壁一枚の距離にあるのである。それでこの質問だけ×を付けて即答したところ、翌日フィリピン人マネージャーから「あなたの会社には重大な欠陥がある」という前書きと共に、今すぐ倉庫を移転せよ!という命令口調の返事が来た。





はあ?なに言ってんの?である。この基準に合った倉庫を香港で確保しようとしたらそれこそ数百億円かかるのだ。それでこういった分野の専門家に訊いてみたところ、香港の企業すべてがCTPATの倉庫基準を守れないことは誰もが織り込み済だから、「例外」という措置を申請すれば良いだけなのだ・・と回答を得ていたのだ。

で、香港倉庫の写真や図面、セキュリティシステムなどを詳細にまとめて例外処置を申請したい!とフィリピン人に説明したら、「そんな例外は認められない!」と高飛車に跳ね除けただけでなく、同じセブ工場の同僚マネージャーたちから「あなたの会社の古びた制度のために我々は重大な損害を被りつつある!」などと無礼千万のメールが山ほど送られてきた。

判らず屋にはピシャリとドアを閉じるのは商売の基本である。それでそれなら結構だ!と言って先方の発注書にキャンセル印をベタベタ押して「今後の取引継続は不可能と判断する」と送り返したところ、今度はさらに多くのフィリピン人たちから「早くモノを遅れ!」と矢のような催促が来る。

こんなの全員とも「自分が困るじゃないか!」と大合唱をしているだけで、しかしお前の会社からは一方で「危険な倉庫を持つ会社とは取引できない」と言ってきてるんだぞ!これって完全に矛盾した話ではないか!と説明しても大騒ぎしているだけで、「倉庫の件はオレがアメリカ本社調整してみる」という人物は一人も出て来ない。





ちなみに当時X社のセブ工場で働いていたのはフィリピンでも最高の教育を受けたエリートばかりだそうで、女房の従姉妹でセブ在住のマウリーンとウェンディ―など「X社はMBAホルダーでないと入れないのよ」などと言ってたのだが、そのベスト&ブライテストなフィリピン人がこの体たらくか・・と思い切り呆れてしまったのだ。

で、ここか先を書くと長くなるので結論だけ言うが、結局アメリカ本社の生産統括副社長に掛け合ったところ問題はたちまち解決したのである。何のことは無いX社はフィリピン人には改善能力や調整能力が無い事を前提に組織設定していて、自分たちで判断できない事があれば迷わずアメリカ本社に質問してこい!と指示をしていたが、セブ工場のフィリピン人たちはそれさえも出来なかったのだ。

筆者は配偶者がフィリピン人であり、フィリピンに住ませていただいている身だからフィリピン人の事を悪くは言いたくは無いのだが、彼らは総じて論理性や合理性とはほど遠い人物ばかりで、与えられた権限や理解の範囲からはみ出た事象に直面すると思考停止に陥ってしまう反面、自分のプライドを守るために理不尽な行動をとる民族であることをこの時知ったのである。

さてこのセブ工場だが、数年後に業務の大半が中国工場へ移管されてしまい大幅縮小の憂き目にあったのだが、そのさなかでもフィリピン人従業員たちは最後の段階まで自分たちが劣っている事に気づくどころか自分たちが世界最先端のレベルにあると信じて疑わなかったことを垣間見た筆者は、今後どんなことがあってもフィリピン人とは仕事をしない!と固く決意したのである。






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コメント

C-TAPTって

2018/01/21(日) 18:43:59 | URL | oyoyo #-
あれってテロ対策とか宣ってますが、単なる泥棒よけでしょう。
盗難アジアでの日系企業のマネージャーが言ってましたが、工具をしまうロッカーに何個も鍵かけとかないと、工具が無くなるそうです。

最近、フィリピン産のリファーブリッシュ東芝ハードディスクを買ったら、シールは曲がってるわ、動作不良で即刻返品しましたよ。
すべての検品を日本人がやってる訳でもないでしょうしね。駐在の日本人は頭が痛い事だろうと確信してます。

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