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悲恋、失恋の潜在的聖地

2017/12/02 12:06:34 | 映画音楽文芸 | コメント:0件

従妹アニーから「オタルのおすすめレストランを教えてくれないか?」という問い合わせが来た。オタル?小樽?北海道の町の事か?と聞き返したら「そうだ!」と言うので、あんた日本に遊びに行くのか?ところ、いやいやワタシじゃないんだけど、友人たちが今年のクリスマスに北海道に行くのだ!という答えが返ってきた。

最も寒い時期に北方の寒い国の中でも最も寒い北海道へ南国のフィリピン人が押しかける・・。しかも札幌ならまだしも小樽なんて辺鄙なところへ何しに行くのか・・と訝ったが、アニーが言うにはこれは今年大ヒットした「KITA KITA」なる映画の影響で、フィリピン人女性たちの中で北海道旅行がちょっとしたブームになっているらしい。

実は筆者はこの映画は観ていなくて、そしてこれからも見ることは無いのだが、アニーによるとフィリピン人の男女が北海道で出会い、そして最後は別れてしまうという悲しいラブストーリーで、その北海道の美しい情景が奏でる・・(以下女性特有の感傷的な表現がやけに長く続いたので省略する)という映画らしい。





まあ「ローマの休日」に触発されてローマに恋をしに行く人間がいるくらいだからフィリピン人がメランコリックな恋をしに北海道に行くのは別に変でもないのだが、そこでふと・・今年の夏に北海道で失踪し、そして釧路の海岸で死体で見つかった危秋潔という中国人女教師の事を思い出した。

彼女の失踪と死については諸説あるが、しかし残された記録からは渡辺淳一だかの北海道を舞台にした失恋小説に自身を重ね合わせすぎてしまい、そして頭の中も向こうの世界にいっちゃったために自死したというのが真相らしいのだが、この中国女の目には北海道は最後にふさわしい場として映っていたらしい。

直ぐに恋愛感情に陥ってスコパコやり始めるフィリピン人が悲しい恋をしに北海道へ行く、カネの亡者で自分だけでも生き残ろうとする中国人が北海道にしに行く・・。今年の夏に生まれて初めて北海道を訪れた筆者は「ふ~ん、こんなものか」程度の印象しか受けなかったが、外国のうら若き女性相手を悲劇のヒロインになった気分に耽溺させてしまうソフトパワーがあるのかもしれない。





となると北海道ってパリやローマ並みに映画の舞台になれる潜在性、あるいは悲恋、悲劇のソフトパワーとでも言うべきなのだろうが、KITAKITA以外にも北海道を舞台にした結末が悲しい、あるいは悲惨な映画が世界各地で作られれば、これはすごいビジネスチャンスになり得るのではないか・・と思えてきたのだ。

海外映画のロケ誘致は世界中のどの都市でもやっているが、ここは米英仏よりもインドやベトナム、トルコ、ブラジル、アラブ、ナイジェリアなんて人口が多い国の映画プロダクションを優先し、それも女性をターゲットにした映画だけで作品は必ず男女が出会って最後は別れる、切れる、自殺する、心中するで帰結すること!という条件を付けたらどうだろう。

大抵どの国でもこうした映画に共鳴するのは案外とカネを持っているが独身で寂しいオールドミスたちだから、「旅情」のキャサリン・ヘップバーンみたいな常人とは違った周波数を発信する女性陣が新千歳空港に押し寄せて多額のカネを落としてくれるかもしれない。だから北海道知事よ、騙されたと思って試しに10作品くらいを誘致してみたらどうでしょう。






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