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幽霊ニアミス初体験

2017/11/19 14:41:59 | オカルト系 | コメント:0件

心霊好きな筆者だが実は自分自身で霊を目撃したのはごく僅かで、それもあまりにも平凡な体験で他人を驚かせるような代物でないため日記にする気にもならないのだが、しかし「ひょっとしたらあれは霊だったかも・・」という半信半疑なケースなら幾つかあるので、今日の日記ではその中でも一番古い体験について書きたいと思う。

筆者が中学生のころにスペース・インベーダーというゲームが流行し、子供たちは外で野球やサッカーをするよりも当時雨後の竹の子のようにあちこちに出来たゲームセンターに入り浸るようになったのだが、筆者もこの例にもれず東京西北部のS公園駅前のゲーセンにほぼ毎日通い詰めていたのだ。

ブロック崩しから始まってバックマン、ドンキーコングあたりが筆者が中学生の頃の人気ゲームで、需要の伸びに供給が十分追い付かない状態だから1ゲーム100円とガキにとってはかなり高額であり、ハイスコアを目指して頑張るが小遣いの制約から3回プレーすれば遭えなく撤退、断腸の思いでゲーセンを後にするか、階下の立ち食いソバ屋で好物の納豆蕎麦を食うのを諦めてもう3回プレイする毎日だったのである。

ところが清水というクラスメイト、こいつはゲーセンの近くに住む歯医者の子供で、まあ万引きするわチャリンコ泥棒に励むわのどうしようもない野郎だったのだが、筆者に向かって「タダで1ゲーム出来るできる方法を教えてやるよ」と筆者に伝授したのが・・故障したとクレームする事、それも背広を着たおじさんが目に前に来たら何故かゲーム終了になってしまった・・と言え!というものだったのだ。





でもこのゲーセンの番をしているのは実にイヤなアンちゃんで、以前本当にボタンが故障していると文句を言ったところ、筆者が続けてプレイするのを見て「ちゃんと撃てるじゃないか!」と言ったのだ。いやそうじゃなくてボタンを押しても3回に1回くらいし反応しないのだ!と言っても、いちいち文句言うんじゃない!と言ってすたすた机に戻ってしまったのである。

ところがこの清水は「大丈夫、いま番台にいるオバちゃんなら絶対巧く行くから安心しろ!」と指示する。そんなの通じるはずも無いだろ・・と思いながらも店番のオバちゃんに言われた通りの事を言ったら、オバちゃんの表情がサッと変わって・・・黙って100円くれたのである。

余りの意外さに目が点になってしまったが、オバちゃんは椅子から立ち上がると筆者がそれまでプレイしていたゲーム機に歩いて行って電源をいじくった後で「あんた別のゲーム機でやりな!」とだけ言ったのだ。それで清水の方を振り返ると「してやったり!」な表情をしていたのである。

しかし・・この謎の呪文が通じたのはその次の回までで、オバちゃんは「その背広の叔父さんってのは一体どの人だい?」とフロアを見回す格好をし始め、しどろもどろになった筆者は敢え無く撤退するしかなくなったのだ。どうも筆者と同じ呪文を言って100円巻き上げようとするガキが多数現れたため、流石のオバちゃんも「こいつら同じ話を耳打ちされたな!」と裏を見抜いたに違いない。





さてその後テニスラケットのガットをコイン投入口に突っ込んで押し引きすると何百円ものコインが入ったことになる必殺技を見つけたので、この背広の叔父さんの件はそれっきり忘れてしまったのだけれど、高校生になってからこの清水と再会した折に「お前あの話覚えてる?」という感じで背広オジさんの種明かしをしてくれたのだ。

あのゲームセンターが入っているフロアは首つり自殺があったというのだ。そして後から入ったテナントたちが逃げ出してしまったことから「あそこは幽霊が出る」と評判になっていたのだが、そこへ入居したのが件のゲーセンだったのである。これガキ相手の商売だし短期で稼いで契約更新前に退去するなら幽霊が出ようが好立地なあの物件は最適だ。

ところが店番バイトが「背広を着た幽霊が出る」と言い出しはじめ(それが清水の兄貴の友達だった)、それが毎回必ずと言ってよいほど照明がブワーンと光ったかと思うと突然落ちるとかゲーム機が砂の嵐になるなどの電気的変調があったようなのだが、このバイトが辞めてしまったから仕方なくオーナーのオバちゃんが店に立つようになったのだが、ちょうどその時期に筆者はオバちゃんから100円せしめていた・・という訳である。

昼間にもかかわらずゲーセンに入り浸っているサラリーマンのオヤジも何人かいたから、あのオバちゃんも彼らを見かける度に「この人は幽霊ではないか・・」とおっかなびっくりだったに違いない。で、このゲーセンは筆者が高校生の頃に閉じてしまったが、今年春先にS公園駅を久しぶりに訪れたら今でもこのビルは建っていて、件のゲーセンのフロアには全国チェーンの居酒屋が入居していた。だからアナタが飲んでいる最中に背広姿の客が現れて、途端に店内の照明がブワーンとおかしくなったら・・・そいつは幽霊です。






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