危険と紙一重のレストラン

2017/11/15 12:03:47 | 昔話 | コメント:0件

昨日の日記で犬肉料理の事を書いたが、こうしたゲテモノ料理の本場と言えばやはり何と言っても中国であろう。例えば筆者が長年住んでいた香港では「そろそろ冬になるな・・」という時期になるとヘビスープ(蛇羹という)を食べる習慣があって、筆者も最初は気持ち悪がっていたが数年後には「やっぱり寒い時はこれに限るな」と言うようになっていたのだ。

良く通ったノースポイント(北角)のヘビ料理屋にはペットショップみたいなガラスのショーケースがいくつもあって、そこにはマダラ模様の蛇が数百匹ウニョウニョとぐろを巻いていたのだが、その隣にはオオトカゲやカメレオンみたいな変な生き物が収められていて、店主に「美味いから試しに食ってみるか?」とよく言われたものである。

しかし何と言っても一番は90年代の中国・深セン駅近辺にあったゲテモノ料理屋街である。コブラ、すっぽん、オオトカゲからアルマジロ、それと犬猫の類が生きたまま籠に入れられていて、海鮮市場と同じように客は「このハクビシンを鍋にしてくれ」と店主に頼むと、数分後には$%6#@*+AA!!という獣の絶叫があたり一帯に響き渡るスプラッタなレストランだったのだ。

当時中国工場にいた同僚K氏はここの名物コブラのしゃぶしゃぶが大のお気に入りで、筆者も嫌々ながら何度か付き合わされたのだが(案外イケる)、しかしこれは火が通っているからまだ良かったのだ。というのは同じ工場にいたM氏は雷魚の一種を刺身で食べ続けたため生命を落としてしまったからである。

このM氏は昔から淡水魚が好きで、ある時取引先の中国人に勧められるままナマの雷魚(一応薬草の類をトッピングする)を食ったところ「ヒラメよりも美味い!」という理解不能の境地に到達した結果なんと寄生虫が肝臓に繁殖してしまい、顔が真っ黄色になって香港の病院に運び込まれた時は既に手遅れの状態になっていたのだ。





結局M氏は日本に強制帰国させられたが、一度も出社することもなく治療に専念する事になり、そして数か月後に社内報にM氏が亡くなったと記載されたのである。筆者は医学知識は無いので本当かどうかわからないが、M氏を解剖したら肝臓が寄生虫に食い荒らされてハチの巣状になっていたそうである。

M氏の他にもハクビシンを食って猛烈な胃の痛みに苦しめられたI氏に、ゴルフの後に別のゲテモノ料理屋に入った全員が酷いジンマシンを発症するなど洒落にならないケースが続いたため、ついに香港・広東省地域の駐在員ならびに出張者に対して「ゲテモノ禁止のお達しが本社から下されたのだが、中にはこっそり食い続けた命知らずの猛者もいたから、一旦味を覚えると病みつきになるのだろう。

それとこれはゲテモノではないが値段が安いからと中国の大衆食堂で三食済ませていた結果腎臓がんになってしまったH氏みたいな人もいるくらいだから、海外に出て浮かれた気分になるのは判るけれども、ちょっと冒険してやろう!と食いなれてないモノを食うとか、あるいはその逆で食い物に無頓着すぎるのは危険と紙一重である。

昔テレビジョッキーの奇人変人コンテストでゴキブリと蛆虫を食った男が登場し、狙い通り優勝を勝ち取ったものの体内に卵を植え付けられてしまい、後日それが孵化したためにその男は死んでしまった・・という都市伝説があるが、これ途上国では冗談でなくこういった事態に本当になりかねないのである。

だから日本料理だけ食えとは言わないけど(それにフィリピンには随分怪しい日本料理が多いけど)、少なくともそれなりの店構えで、聞いた事がある食材を使用していて、火が十分通ったものだけを食べるよう心掛けて欲しい。さもないとあなたの肝臓もチーズみたいに穴ぼこだらけになって、そしてドロドロに溶けてしまうよ。






にほんブログ村 海外生活ブログ フィリピン情報へ
にほんブログ村
スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://dadesigna.blog.fc2.com/tb.php/1373-4d8ccc0a
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)