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闇に消えた怪人の正体

2017/10/24 13:00:05 | 事件と陰謀論 | コメント:0件

筆者より一回り若い後輩K君から「最近すっごく面白い本を読んだんですよ!」といって塩田武士の「罪の声」なる本を薦められた。本好きな筆者は「そりゃ結構だがどんな内容なんだ?」と聞いたところ、これがなんとグリコ森永事件を題材にしているらしい。

この事件の発生当時K君は幼稚園くらいの年齢だから全く記憶が無く、後年のドキュメンタリーもコマ切れでしか報道されてない事から、事件全体を1つのストーリーとしてみることが出来るこの本がとても新鮮に感じたのだ!と楽しそうに語っていたのだ。

しかしK君の淡い満足感は数分後に木っ端みじんに打ち砕かれることとなった。なぜなら幽霊と並んで未解決事件にも造詣が深い筆者はこの事件についてかなり詳しく、そして根がおせっかいでお喋りだからいったん火が付けばとことんまで話し込んでしまうからだ。つまりKの阿呆はよりによって最悪の人間に話を持ち込んでしまったのである。

怪人二十一面相によるグリコ森永事件。あまりにも有名な事件だからここで説明はしないが、まず最初に行っておくべきことは、警察関係者が最も本筋に近いと評した高村薫のレディ・ジョーカーに書かれたように、一番最初のグリコ事件を起こした犯人と、森永や丸大、不二家にハウスなど2番目以降の事件の犯行グループは同一では無く、途中で入れ替わっていることである。





グリコの場合は社長を誘拐するといった具体的な行動に出ている事と、脅迫文の文面からグリコへの深い恨みが滲み出ているのに対し、2番目の企業以降は事務的というか犯罪のプロとして淡々と脅迫を行っている程度の情念しか感じられないからである。

この2番目以降の犯行グループ像は1)当時抗争状態にあってカネが幾らあっても足りなかった一和会もしくは山口組、2)北朝鮮、あるいは韓国の日本国内謀略機関、3)株式会社ロッテ、4)一方的に取引を切られた総会屋と仕手戦グループ、等々いろいろあるのだが、筆者らみたいな事件マニアの興味をそそるのは勿論こっちではなく最初の犯行グループの方である。

菓子業界の話によるとグリコは、今まで一緒に頑張ってきた下請けをある日突然バッサリ切ったり、幾つかある工場の統合の際に従業員を大規模リストラしたりする、社員への待遇も業界で最低のドケチさなどドライと言うかかなり冷酷な体質の会社で、グリコに恨みを抱く人間はそれこそ星の数ほどいたらしい。

ただ物証は沢山残っているから、犯人は直ぐに逮捕できると警察は踏んでいたそうなのだが、結局それが出来なかったのは監禁場所から逃走して警察に保護された江崎社長が、グリコの大番頭と二人きりで20分だけ話した途端、今までの饒舌さがウソのように一切口をつぐんでしまったからだという。





警察関係者はその時に「グリコは犯人を知っている」と直感したそうだが、その後ますます警察に対して非協力的になったことから、どうもグリコには重大な秘密があって、事件が解決すれば表沙汰になってしまうから困るとか、犯行グループが持っている力が余りに強大なためここは黙って従う方が得策と判断したのだろう・・というのが尋問に当たった警官の結論だったそうだ。

ただしそこから先は江崎社長の隠し子とか愛人などセックススキャンダルを握る人物説や江崎社長と骨肉の争いを演じていた実弟犯人説などに枝分かれしていくのだが、一橋文哉の「闇に消えた怪人」をお読みの方なら、グリコは○○関係者との間にトラブルを抱えていて、この○○団体の一派が犯人である!という説を信奉(文字どおり崇めている)しているはずである。

契約を切られて破産した下請けが○○出身だったとか、解雇された従業員が○○である、あるいはグリコの工場が○○地区と隣接していて、工場排水や騒音で長い事係争していた・・うんぬんの説があるが、しかしいくら警察が人権上の配慮をっしたとしてもちょっとこれらの犯人説はかなり弱すぎる・・というのが筆者の印象だった。

エセ○○なんかと違って世間をあれだけ賑わせた大事件なのである。それに警察関係者だと大阪選出の代議士(社会党副委員長)が警察に圧力をかけて捜査妨害をしたくらいだから、犯行グループがそんな小者なはずがない。それでずっと真犯人は誰なんだろう・・と思っていたら、ハイ、出てきましたよ、それらしいのが。





事件発生前のグリコは菓子と乳製品の他にハムソーセージの食品事業を抱えていたが(前述の江崎社長の実弟が責任者だった)、業界では後発ゆえ日本国内の卸売業者が安い値段で素材を提供してくれない。それでオーストラリアから直接牛肉を仕入れることを目論んだところ、食肉の帝王と呼ばれたハ×ナンの浅×会長の逆鱗に触れてしまったというのだ。

食肉業界は産廃とならんで○○の方たちの主力事業であり、人権上の配慮という行政の保護と、○○団体とその背後にいる暴力団の血の制裁パワーによって莫大な利益をもたらしていたのだが、そこへグリコみたいな会社に中抜きされたら困る訳である。そこでハ×ナンの周辺にいる危ない闇紳士が実行部隊を指揮してグリコを脅迫した!と言われているのだ。

この噂が出回ったのは2004年ごろで、これはちょうど○○対策法が失効してこれまでの莫大な補助金が打ち切られ、ポルシェ中×やアスカ×西のような○○界の闇紳士が続々と逮捕されたりと○○にとっては逆風の時期と被るのだが、残念なことにグリコ森永事件は西暦2000年に時効を迎えていたため、それ以上のメスが入ることは無かった・・という話である。

で、てな話を後輩K君にしたところ、いや・・そんな凄い話が背後にあったとは‥と言葉も詰まり気味になり、それでも筆者が「その大阪選出の代議士は上×卓三といって○○団体の・・!」と言ったら、そこで「センパイ、あなた自身がその筋で小説書いたらどうですか?」と言って電話を切られてしまった。なんだよ、これから話はもっと毒々しくなってくってのに!






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