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テロの女王の素顔

2017/09/21 12:00:24 | 事件と陰謀論 | コメント:1件

日本人が外国の組織にスパイとして使われていても当の方人は捨て駒にされている自覚がないケースは結構多いようだ。公安調査庁の元幹部によると大部分のスパイは運悪く敵国につかまって拷問を受ける段になっても仲間は必ず助けに来てくれる!と固く信じていて、ついに死刑台に立たされても「自分は大義のために殉教者になるのだ!」と思い込んでいる人間が大半らしい。

どの国にも自己の犠牲もいとわずに理想に向かって突き進む青年がいるものだが、不幸なことに彼らは周りが良く見えないタイプが多いため、結局は第三者に良いように利用されて使い捨てにされる結末が待っているのだが、こうした哀れな犠牲者を自らの手で生み出しながらも、実態とはアベコベの自らの神話を作り上げて名声を手にした女がいるので今日の日記で紹介したい。

重信房子である。元赤軍派の幹部で、組織が一斉検挙され壊滅状態に陥った際にパレスチナに渡り日本赤軍(便宜上ここではアラブ赤軍と呼ぶ)を結成。アラファトと袂をわかったパレスチナ解放人民戦線(PFLP)に合流してテルアビブ空港乱射事件、ハーグ事件、クアラルンプール事件、ダッカ日航機ハイジャック事件など世界に衝撃を与えたテロ事件の首謀者、1970年代の国際テロリズム運動の女王である。

実は恥ずかしながら筆者は子供の時分より重信房子はカッコよい!と思っていたのだ。北朝鮮に逃げたよど号赤軍派はなんだか不気味な存在だし、他派と合流して連合赤軍になった森恒夫ら国内残留組は同志十数人を殺した単なる犯罪者に堕してしまったのに対し、重信房子は狭い日本を飛び出した国際派で(この単語に弱い)、誰がどう見たってパレスチナ問題はイスラエル側に非があるのだ。





だから筆者の中では重信房子は日本の極左活動家の中ではある種別格の人物で、2000年に大阪で逮捕された時にテレビカメラに向かって手錠をかけられた手を差し出した時にも思わず「重信!負けるなよ!」とテレビ画面に向かって叫んでしまったのだが、しかしその後この女の真の姿を知って思い切り幻滅してしまったのである。

アラブ赤軍のメンバーだった和光晴生の著作を買って読んでみたところ「重信房子の実像はPFLPのリクルーターでしかない」と書かれてあったのだ。多くの日本人は「アラブ赤軍はPFLP作戦司令部と共闘している独立組織であり、重信はその部隊のリーダーである」とイメージしているが、実はそうでは無いというのである。

詳しく説明すると長くなるので要約するが、日本国内の赤軍派が壊滅し幹部たちが四散した時に重信房子と名義上の夫奥平剛士(後にテルアビブ空港で射殺され死亡)はパレスチナに渡り、ベカー高原の軍事訓練キャンプに本拠にテロ部隊を結成したのは事実だけれど、そのころ重信だけはベイルートにあるPFLPの本部に勤務して日本人テロリストを募集する係を務めていたと書いてあるのだ。

当時のPFLPは自分たちの運動に外国人が馳せ参じたのだ!国際的な賛同を得ているのだ!だから我々には大義があるのだ!と世界中に喧伝するため、カミカゼ精神の持ち主で従順で騙しやすい日本人をリクルートして自殺テロを起こさせることにしたのだ。どうもPFLPは60年代の終わりから国内残留組の森恒夫にもアプローチをしていたようなのだが、重信はこの話に乗ったのである。





パレスチナとの共闘、反帝国主義闘争なんてご立派な文句を並べたてるが、はっきり言うと単に使い捨てテロリストである。そして奥平剛士と安田安之、岡本公三の3人は使い捨てされるためテルアビブ空港へ向かったわけだが、いくら名義上とは言え夫である奥平に自死を選択させながら、自分は安全なベイルートでのうのうとしていた重信の姿を知り愕然となったのだ。

和光の本には重信房子の知られざる実態がかなり細かく記述されているのだが、どうも重信はアラブ赤軍のリーダーでどころか自爆テロを発注する側、親会社PFLPの購買兼テロ企画担当者であり、多くの犠牲が予想される困難な任務に日本人メンバーたちが躊躇すると「アンタには失望したなあ!」とズべ公の様に威嚇しては死の任務へと追いやっていたそうである。

筆者の大学時代のドイツ語の女教員は「私は高校時代に岡本公三と会ったことがあるんですよ」と言って、鹿児島大学の教室で自分たち女子高生相手に世界の不公正を一生懸命説明してくれた岡本の純粋さを懐かしそうに話していたが、岡本公三の純粋さに胡坐をかいて女王気取りで浮かれていた重信の破廉恥さ鑑みると怒りを覚えてしまう。

なお現在の重信房子はガンに冒されて八王子医療刑務所に収監されているが、刑期満了はかなり先だから、どうやら囚人として人生の終焉を迎えるようなのだが・・。だけど自分が任務を与えた同志たちは体を切り裂かれて死んだというのに、この鬼ババアは暖かいベッドの上で大往生を遂げられるというのは誰がどう考えても余りにも不公平ではないだろうか。






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コメント

2017/09/22(金) 07:07:04 | URL | 通りすがり #-
重信房子たちは、犯罪者や資本家たちが暖かいベッドの上で大往生を遂げられるという不条理を打破するために立ち上がったのではないでしょうかね。

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