呪われた党主席ポスト

2017/08/20 13:19:45 | ニュース | コメント:0件

今秋の中国共産党大会で習近平は党主席のポストを復活し自ら就任するつもりらしい。毛沢東と並ぶ中国の偉大なリーダーとして自分自身を祀り上げようとしている!独裁が進んでいる!などと世の識者たちは否定的なコメントを発しているのだが、しかし筆者は「そりゃ大変結構な事じゃないか!」と拍手喝采しているのである。

中国共産党中央委員会主席、これが「党主席」の正式名称で、現在習近平が持っているもう一つの「国家主席」中華人民共和国主席よりも格上の、大躍進政策の失敗の責任を取って引責した毛沢東が最後の最後まで手放さなかった中国最高のポストである。なんで中国という「国家」のトップよりも共産「党」のトップの方が上なんだ?とお思いの方は「党が国を指導する」という共産主義国家の基本原則を思い出してほしい。

これ日本だとGHQ占領下の時代によく似ているから重ね合わせて説明したい。敗戦後の日本「国」には国家元首たる天皇と行政府のトップである吉田茂ら首相がいたが、現実の最高権力者は占領軍(GHQ)司令官たるマッカーサーであり、マッカーサーはGHQの軍事力によって日本の一切の抵抗勢力を抑え込み、そして日本「国」を政治指導していた。

で、上の一説を文化大革命直前の中国に置き換えてみると、指導を受ける立場にあった日本国に相当するのが中華人民共和国という「国」で、名誉職かつ象徴的ポストの天皇が国家主席(劉少奇)、行政を取り仕切る首相が国務院総理(周恩来)となり、一方指導する側のトップはマッカーサー(毛沢東)で、彼の下にはGHQ(党本部と人民解放軍)がいた。この説明は如何だろうか?





しかし文革中に徹底的に迫害された鄧小平が中国の最高権力者になるや「党の過剰権力は国を誤った方向に導きかねない!」という新政策が打ち出され、その結果党主席のポストは廃止されて党中央委員会「総書記」という軍隊だと参謀総長みたいなポストが一番上になってしまったのだが、習近平は最高権力者にふさわしいポストを35年ぶりに復活させる気なのだ。

大した実績もない男が参謀総長ではなく総司令官になりたがっている。まあチンケな野郎ほど立派な肩書や勲章を欲しがるのは何処の国でも同じだけれど、世の識者たちとは違って筆者は「党主席が復活だって!そりゃ結構な事じゃないか!是非ともおやりなさい!」と考える理由は、実はこのポストはかな~りツイてないからである。

今まで党主席に就任した人間は3人いて、最初の毛沢東が捻くり出した大躍進政策と文化大革命は人類史上未曽有の大災害だったことは周知の事実だけれど、その後を継いだ華国鋒は四人組と鄧小平の左右両方に吊るしあげられて失脚し、最後の胡耀邦も鄧小平の後継者と言われるほどの実力者だったのが後に失脚し、さらに微妙な時期に奇妙な死に方をしているのである。

そして党主席のポストがあった1943~1982年は国共内戦に朝鮮戦争、中ソ対立に大躍進政策、中印国境紛争、文化大革命に中越戦争と中国にとって災厄続きの時代であり、その一方ポストが無くなった82年以降は天安門事件くらいしか目立った災厄は無い。つまり党主席に就任した本人がおかしくなるか国がおかしくなる、或いは両方おかしくなっている呪われたポストなのだ。





そしてこれは何も党主席だけでなく党「副」主席に座ったのが林彪(クーデター未遂の末モンゴル逃亡中に墜落し)、劉少奇(文化大革命中に迫害されて獄死)、王洪文(四人組の一人で死刑判決の上に獄中死)、趙紫陽(天安門事件時の対応が批判され失脚・軟禁の上死亡)などこれまたロクでもない結末を迎えた人士が多い事からも明らかである。

その呪われたタイトルを復活させるという事は、つまり中国が再び災厄の時代に戻るのと同じ意味なのだ。で、今の中国を見回せば貧富の差の拡大による庶民の不満の増大や、長い国境線で相対するインドとロシアとの微妙な政治関係、膨れ上がった不良債権に大気汚染といった公害問題、そして東トルキスタンやチベットなど民族問題があるではないか。

日本の阿呆メディアは中国を礼賛しているけれども、一つ間違ったボタンを押せば一気に爆発連鎖しかねない第一次大戦前のバルカン半島と似たような状態なのである。今までは江沢民ら走資派と国民社会主義的な共青団が巧くバランスをとって押さえて来たのに、間抜けな習近平が独裁権力を確立すればおもちゃ箱がひっくり返る事態になるのは確実そうだ。

日本や東南アジアにとって中国がバカやって身内で殺しあってる事態が永久に続くのが一番望ましいのは紛れもない事実。毛沢東は生涯8000万人を死に至らしめたと言われるが、新たな「党主席」は是非とも5億、いやできれば10億人を地上から抹殺し、ルワンダのように1000年たっても拭えない深い同じ民族内の憎悪、二度と立ち上がれないほどの挫折感を中国人の胸に刻んでほしいと切に願っている。






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