映画館で暴走する性

オルティガスの映画館で小用を足していると突然すごい薄着の女性が中に入ってきた。あっ!しまった!女子トイレに入っちまったか!と慌てたが。しかし筆者は現在小便器に向かってジャージャー放出しているからそんな街違いはしていない・・。それでよく見たらこの薄着はバクラ(オカマ)だった。

へえ、バクラでもちゃんと戸籍上の性別に従うのか・・と感心したのだが、どうも恥ずかしいのか(トイレには筆者しかいなかった)鏡台の前に立って筆者をじっと見ている。それでこれは邪魔したわい・・と足早に指定席へと向かったのだが、これから映画が始まるという数分前に「What do you want?」という声が左後方から聞こえたのだ。

振り向くとそこには白人のハゲが女性と一緒に座っていたのだが、薄暗がりながら見るとハゲ白人の手は女性のミニスカートの中にスルスルと忍び込んでいるではないか・・。な・・何やってんだこのカップルは!と思った筆者が女性の顔をみたところ・・・、トイレにいたバクラだったのだ。

ジーッ(ジッパーを下ろす音)、クチャクチャッ(チューインガムを噛んでるような音)、フーッフーッ(激しい息遣い)、ウッ(おそらく誰もが想像するであろう瞬間の音)、そしてガサガサとカバンの中から何かを探し出す雑音にウフフフフ~というバクラの含み笑い。これが背後からずっと漏れ聞こえてきたのだ。

この薄汚いホモめ!と不快指数100%になった筆者は盛んに咳払いをしたがエキサイトした二人にはそんな音など耳に届くはずもない。それで映画が終わって再び男子トイレに用を足しにいくと、筆者が一番乗りと思いきやなんと例のバクラが大用の個室に入ろうとしていて、そしてドアの隙間から筆者を見てニ~ッと笑ったのである。





ウッ!オレは誘われてるのか?と総毛立ったが、運よくガヤガヤと大人数の男子諸君がトイレに入ってきたためバクラはバタン!とドアを閉めた。そして気分が悪くなった筆者は用を足すとすぐに映画館を出たのだが、この話を映画館の入ったショッピングモールで働く従姉妹フィリンに話したところ、ああ!あのバクラは有名なのよ!と大笑いした。

なんでもバクラは数か月前からショッピングモールの映画館に居つくようになってしまい、十週か所ある映画館のどれかに入り浸ってはトイレで客引きをしているそうなのだ。でもだったらなぜ警備員が追っ払わないのか!と聞いたところ、バクラはちゃんと毎回料金を払っているから文句は言えない・・と言うのである。

フィリンの説明はなんかピントがずれていて何かが大きく間違っていると思うのだが、しかし今でもフィリピンの田舎じゃバクラや女の売春婦が映画館で客引きしているし、ごくごく普通のカップルが映画館の中で事に及んで妊娠しちゃった!といったケースも案外多いのだと聞いて・・筆者は沈黙してしまったのだ。。

というのは今から三十数年前、筆者がまだ高校1年の時に中央線沿線の某ピンク映画館で同じような体験をしたからだ。近づいてきた妙齢の女性に「ねえ、あんた溜まってるんでしょ!」と耳元で囁かれ、財布の中から5千円出す代わりに前述のようなジーッ、クチャクチャッ、フーッフーッ、しょーがないわねぇ、ウフフフフ・・な事態に相成ったのである。

急に甘酸っぱい思い出が蘇ってくる筆者・・。それで「まあ人間誰もが何らかの違いを抱えているし、それにああいう形でしか発散できない人間もいるからなあ・・」と急に肯定的な一言を発したら、従妹フィリンは筆者を見て意味ありげにニヤッと笑った。いや違うって!バクラに興味があるって訳じゃないの!昔のこと思い出しただけなの!






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通天閣の側の映画館も同じです 

2階建ての昭和時代の映画館、おかまが数名いてます、それはバイトをするためと、恋人探しです、
席が3割程度しか埋まってないのに立ってみてる人が沢山いて、当初なんでか?解らなかったんですが、ようやく理解できました。
笑・・・・

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