フィリピンで禁煙令が発布、だけど・・。

一昨日7月23日からフィリピン全土で禁煙令が発令され、公共施設や公共機関内では全面禁煙、また飲食店や商業施設では指定された場所以外での喫煙も制限され、違反した人間には初回は500ペソ、2回目は1000ペソといった段階別のペナルティーが課されることになったらしい。

法律の内容をよく見ると2007年に施行された香港の禁煙令によく似ていて、ある日以降暖かいオフィスから寒風が吹く屋外へとタバコを吸いに行かねばならなくなった自分自身の苦労を思い出したが、しかし筆者は5年前にタバコから卒業しているからフィリピンの禁煙令ではもはや何の被害も無い。

それにレストランの隣の席でスパ~と無神経に煙をふかしている輩が居なくなるのは望ましいけれど、しかし保健相(DOH)のお役人らしき男がしたり顔で「肺がんを激減させるため・・」と話しているのを聞いたときには「そんなら他にもっと禁止すべきことがあるだろうに・・」と呆れてしまったのだ。

排気ガスである。マニラ首都圏のオフィス街や高級住宅街じゃトヨタや三菱あたりの低排ガス車しか走ってないから気にならないかもしれないが、筆者の住むパッシグ下町とそれ以下の所得レベル地域、つまりフィリピン国土の98%は煙を濛々と吐き出す粗悪な車両、ジープニーにトライシクル、それと古いトラックで溢れかえっているのである。





これらの車がそばを通ろうものならゲホ!ゲハ!ウゲ!と咽てしまうほどの酷さで、フィリピン政府も一応は段階的に毒ガス車両の登録を廃止していく方針を出しているものの、そこは運転手のストライキとか代替交通手段が無いとかの理由で大気汚染が今後どう改善していくのかさっぱり見えないのだ。

タバコなら吸っている人間から離れれば良いだけだが、道路で車待ちしている時なんか排気ガスから逃れることは不可能である。だから国民の健康を考えるのなら禁煙令よりもまずは排ガス規制の徹底、それも煙モウモウの車両を発見したら即逮捕くらい厳しい法律を発令すべきなのだ。

もちろんタバコと排気ガスは別問題だが、日本でも香港でもタイでも国民の肺を汚染から守るにはタバコよりもまずは排ガス規制が先!という前提で法整備していったのに、フィリピンの場合は順番が逆なのである。それに厳しい禁煙令を発令したことで「どうだ!俺たちは進歩的だろう!」とどや顔しているだけの底の浅さが透けて見えるのだ。

「これで肺がんに怯える人たちの・・」とニュース番組で今回の法律をヨイショするバカ女司会者。一応ジャーナリストの端くれなら実は煙草と肺がんの相関関係には疑問点が多く、むしろ排ガスやアスファルト粉塵など車が原因となるケースが意外に多い事も付け加えろよ!と思ったが・・・。まあ無理だろうな。






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