半世紀前の玉手箱

2017/04/07 20:21:40 | 日記 | コメント:1件

大学時代の友人たちと最近よく話題に上るのがリタイア後の生き方である。皆それぞれ50歳となって会社人生も先が見えて来たのと、子供たちも大学とか高校生になって余裕が出てきたことから「自分の余生をどう過ごすのか?」が頭に浮かぶようになったらしい。

「前々から夢だった田舎暮らしをしようかと・・」や「趣味の山登りを究めたい」、あるいは「法科大学院に入って弁護士を目指す」なんて事を聞かされるのだが、彼らの割と明るい話しぶりとは裏腹に筆者は「そりゃ多分続かないと思うぞ・・」とコメントしてしまうのだ。

というのは筆者の周りにいた人間でただの一人も事前に言っていたリタイア生活を実践した人がいないからである。「日本の各地を旅して古代史に思いを馳せたい」と盛んに言っていた元上司は筆者の知る限り駐在した香港以外はどこにも行った気配がないし、筆者のニギハヤヒ=猿田彦発言の際に浮かべた戸惑いの表情が全てを物語っていたのだ。

それとこれ以上海外永住する条件が揃っている人はいないだろう!と思われた元中国工場長も、引退前の5年間盛んに話していたタイやマレーシアでの引退生活もほんの1~2か月で諦めてしまい、一体どうしてそうなったのかは理解不能だが自宅でエレクトーンを弾く毎日を過ごしているのである。

難しい頭で考えた、あるいは自分の一挙一動を規定していた会社生活を失う事への恐怖からひねくり出したプランなど所詮は正月三が日で無効になってしまう「今年の抱負」と同じなのだ。かく言う筆者だってフィリピンに来る前は色々な夢を持っていたが、結局は自分が本当に欲しいものでは無かった事に気が付いたのである。





それで大学時代の友人たちが「じゃあ自分が熱中できるものを見つけるにはどうしたら良いのか?」と聞かれるのは正直嫌なんだけれども、筆者の様にこれと言った趣味を持たず何事も怠惰な人間に言わせれば、それは子供の頃、それも小学校とかせいぜい中学生1年あたりまでに好きだったものだと思う。

例えば筆者の場合なら怪談である。子供の頃から怖い話が好きで「恐怖の心霊写真集」とか「日本怪奇百名所」なんて本を読み漁っていたが、当然ながらニキビが出来るころには女性のアソコに興味が移るわけで、その後は政治社会問題や科学、それに30過ぎたあたりで経営学、40過ぎて古代史なんか方向に広がっていったのだ。

ところが仕事を辞めればドラッガーやポーターなんて全く関係なくなるし、下の欲求の方もトーンダウンしていく訳だが、そこで退職の少し前から聞くようになったアマチュア怪談師のこわ~い話がスクッと鎌首を持ち上げて来て、ここ最近の筆者は40年前の少年時代のごとく怪談づくしの毎日になったのだ。

もちろん京都深泥池のタクシー怪談や鎌倉小坪トンネルの怪奇体験なんて入門編を聞いて単純に怖がっている訳ではないし、ずっと興味を持って調べて来た古代史の知識と照らし合わせる事で忌み地や怨霊など別の側面を楽しんでいる訳だが、今後は平安時代に軸足を移すか・・なんて思わぬ副産物が出てくるのが楽しい。

まあ流石に竹馬やメンコ、ビー玉を余生の楽しみにしろとは言わないが、UFOや念写、超能力といったオカルト系やタモリみたいに坂道や地層の研究、あるいは古墳の発掘など少年時に胸をときめかせたアレコレをもう一度見つめ直してみたら如何だろう。人間年をとっても中身は子供時代とあんまり変わってないし、それが判るのも案外と楽しいもんだよ。





※旅に出るので今後しばらく日記のアップは不定期になります。

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コメント

2017/04/16(日) 01:41:10 | URL | hanep #-
えっ!
最後のコメントがなんだか凄く気になる・・・

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