ずれてる東芝

2017/04/05 13:42:18 | ニュース | コメント:1件

倒産に向かって走っている東芝の株主総会が開催されたが、社長はじめ取締役たちの会社統治能力の無さ、責任感の欠如に株主たちの怒りが噴きだし、「もはや東芝は駄目だ!」「来年会社があるかどうかも判らない!」との気分が蔓延しているらしい。

原子力事業で単年度7000億円もの赤字を生み出し、さらに天然ガス取引で将来1兆円を超える赤字が出続けた上に虎の子のメモリ事業を売却すれば東芝本体に残るのは赤字だけ・・。実質この会社は解散価値算出のための事務局となるのは明白であろう。

さて筆者の友人たちも何人かこの会社で働いているのだが、そのうちの一人S君の消息について共有の友人が連絡してきた。二人が属していた商学部ゼミのOB会開催を伝える傍ら「最近はどうだい?」と言った感じで先々月に話をしたそうなのだ。

「それがさ、Sの奴はあんまりこたえてない感じなんだよ」という友人。Sは台北支社の赴任を終えて今現在は東芝本社のメモリ部門で課長を務めているそうだが、まあ成るようにしかならんよ・・と案外さばさばしていたそうなのだ。





メモリ事業はこのままだと外国企業に買収されて骨と皮だけにされるはずなのに屈託なく笑えるというのは何か変だ。それに今から20年前にお互い駐在員として香港で飲み明かしていた頃のSは筆者の目から見ると相当愛社精神にあふれる男だったのである。

電子部品業界の方ならご存じのとおり、クソ真面目だが中身は案外と柔らかい日立やエゲツない松下と違い東芝の社員は「我が社は日本の経済界を担っているのだ!」という独特のプライド、自分と国家の結合意識が他の会社に比べておしなべて高いのだ。

これは石坂泰三や土光敏夫といった日本を代表する財界人を輩出してきた事や、家電や半導体など各時代の主要輸出産品と重電・インフラなどお上相手の事業をしてきたことが関係しているのだろうが、東芝の社員と話をするたびに「国策企業」のラベルが彼らの顔に貼ってあるかのような錯覚にとらわれたのである。

ふつうの会社なら自社(Company)の立ち位置を顧客(Company)と競争相手(Competitor)の3C関係で考えるものだが、東芝の場合はここに国策とか国家(Country)が入っていて、香港支店でも一番下っ端社員だったS君からも「自分は国策企業の人間」というプライドをひしひしと感じ取ったのだ。





まあどの会社でも「我々は××社と違って伝統ある・・!」などとお題目を唱えるものだけども、それが行き過ぎると儒教的な選民的優越感に囚われてしまい、いつの間には自分たちが他の人間より一段背の高い椅子に座っている気になってしまうのが困りものである。

だから・・ここから先は筆者の推測なのだが、東芝の社員って上から下まで「まあ最後は国が救ってくれるよ」と思っているんじゃないだろうか?そう考えると株主総会で東芝役員たちに全然当事者意識が無かったことや、課長のS君が案外とあっけらかんとしているのも何となく頷けるのだ。

いくら財務内容が絶望的であろうとも、メモリ事業の売却に踏み切ろうとも、ウエスティングハウスが破産しようが現実を直視せずに「東芝は日本を担っている」と言う最早崩壊寸前の仮想現実に逃げ込む、東京電力や日本航空の様に一時期の嵐が過ぎ去ればまた元の東芝に戻れると思い込もうとしているのではないだろうか。

S君の消息を知らせてくれた友人にその話をしたところ、「確かにSの奴と話していても将来の不安とか悲壮感は微塵も無かったし、それに何というかアイツの頭の中に全く別の音階のメロディーが流れている感じだったな」との答えが返って来た。やっぱり相当ずれちゃってたか・・。






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コメント

日立と東芝は比較される

2017/04/05(水) 17:19:35 | URL | poyoyon #-
知り合いが日立のシステムに居ますが、何年か前に日立本社が買収してますね。
かなり統廃合とかあって、社内をリストラしたようです。結構頭が柔らかい?

東芝のUSBメモリを何個か持ってますが、スピードテストをしたら糞でした。
何か、今の東芝の現状を表しているよすです。

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