屋根があれば勝手に住み着く貧乏人ども

筆者のアパートの裏には洗車場と低層商店ビルが建設中で今までトンカンガーガーギーギーとうるさくて仕方が無かったのだが、ここ最近現場で働いている作業員の人数がやけに減っている事に気が付いた。以前は30人くらいがエッチラオッチラ働いていたのに今は4人しかいないのだ。

建物は骨組みが完了したくらいで外壁は吹きさらしのままである。普通だったら今ごろブロック組みの作業員が鉄骨にへばりついている段階なのだが、3人の作業員の動きをよく見るとゴミ掃除みたいな事しかしていないのだ。

日当目当てのサボりだな・・。3年間に女房の叔母の一人が家を建てた時に当初は30日だか40日で完成するはずが期日になっても半分しか完成していないことが判明して大騒ぎになったのだが、要するに最初に決めた金額よりも余分にカネを取ろうと施工業者と作業員たちが結託してわざとゆっくり働いていたのである。

筆者はフィリピンで家を建てた事は無いので詳しい事は判らないが、契約どうのこうの以前に発注側は毎日現場に足を運んで「全然進んでねえじゃねえか!」と現場監督に文句を言い続けないといつまでたっても建設完了にならないのがこの国の常識だそうである。





それで「どうも洗車サービス業者は監督を怠ってるようだな・・」と思っていたのだが、郵便ポストがぶっ壊れた件でアパート管理オフィスに出向いた際、気さくな女性スタッフに「裏の建築工事はいつ終わるか連絡が入ってる?」と聞いてみたら予想とは違う答えが返ってきた。

なんと工事自体が無くなる可能性があると言うのである。それは騒音が原因で役所が止めたのか?と聞いたら、いえいえ違いますよ、施工主がお金を払ってないらしくて建設業者たちが一斉に引き揚げちゃったみたいなんです・・と言うのである。

じゃああの建物はどうなるんだ?とか、あの4人は誰に雇われてるんだろう?となどの疑問が頭をよぎったが、しかし何事も無計画なフィリピン人ゆえ自己資金も充分無いまま建物を建ててしまうのは十分あり得る話である(土地も買ったんじゃなくてリースに違いない)。

それで部屋に戻ると「裏の工事は金払ってないからストップだってよ」と女房に言ったら、これがまた変な事に「それは問題だわね」と言う。へっ?なんで?静かになるから良かったじゃないの・・と思ったが、女房が「スカッター(不法占拠者)が住み始めるじゃない!」というのに思わず納得してしまった。





女房の生まれ故郷リサール州では「屋根があると貧乏人が住み着いてしまう」という諺があるらしい。だから誰かが常時見張っていなければならないのだが、遺棄された建築現場などガードマンを雇うはずも無いから、ひとたびスカッターが目を付ければ連中の巣になってしまう可能性が高いと言うのだ。

日本のホームレスと違ってフィリピンじゃ家族単位で移動するから1年もすれば子供がポコポコ生まれ始める。そして数年後にはこのガキどもが物乞い、窃盗をおっぱじめるようになり、金のない両親は生計の手段はガキの窃盗にお任せして朝からシャブでラリパッパになるらしい。

ちょっと待て・・。と言う事は俺たちは安全なのか?と聞いたら、まあ最上階だからスカッターがよじ登ってくる事は無いだろうが、1階と2階はかなり危なくなるし、窓をぶち破って建物の中に入ってくればもう観念するしかないわね・・と怖い事を言い始めた。

いやはや・・えらい事になりつつあるようだ。かくなる上はガーガーギーギー煩くても良いから工事が再開してくれることを願うしかないが、もしもそうならず蟻みたいにスカッターが壁をよじ登って来るようになったら・・。今のうちこのアパート売っぱらったほうが良いかな。






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計画性のない国 

セブとかでも、よくビルが骨組みのまま放置されてるのがありました。
マニラのコンドミニアムだったか、完成まで5年位係ってたね。
あれって、入居予定者から金集めながら作ってたのかしら?
まあ、公共機関の工事でも、タラタラ仕事してるしね。しょうがない。

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