タバコを吸う夢

筆者は高校生の時から都合30年タバコを毎日2箱を吸い続けたヘビースモーカーで、ブリンクマン指数だととっくに肺の病気でおっ死んでいてもおかしくないのだが、5年前にノドの異常で病院に駆け込んだら医者から「酷使しすぎでもう限界だよ」と言われてしまい、そこで禁煙に踏み切ったおかげで今のところ何とか生きながらえているのである。

それまではニコチンパッチにニコレットガムなど色んな禁煙アイテムを試したが結局どれも長続きせず、最後の方はニコチンガムとタバコを併用して二倍のニコチンを摂取する体たらくになっていたので、筆者の身を案じた香港人から聞いた中国の昔ながらの方法を試してみたのだ。

濃いお茶を飲むのである。茶碗にポーレイ茶(北京語だとプーアル茶)のティーパックを5袋くらい入れて熱湯をぶっかけ、真っ黒くなった茶をオフィスや家の中のあちこちに置いておくのだ。そして「タバコ吸いたいよぉ~」という願望が始まった途端にサッと飲むとボヤ段階で一時的に収まるのである(外出先ではお茶っ葉を舐める、食うで乗り切った)。

カフェインはニコチンの代替成分足り得ないじゃないか!と言う意見もあるだろうが、筆者の場合タバコを吸いたい!という症状は喉の疼きが顕著で(これが一服するまで継続する)、濃いお茶はこの疼きだけは綺麗に抑えてくれるのだ。でもまあその後襲ってくる体全体のアンビバレント風な感じはどうしようもないんだけどね。

それでもまあ地獄の1週間を過ぎてなんとか禁断症状は半分くらいに収まったのだけど、困ったのはタバコが夢に出てくることで、中国人客から「まあ一本どうぞ」と勧められたタバコを吸ってしまい、あっ!しまった!これで元の木阿弥に!なんて激しく後悔している処で目が覚めるのだ。





そして禁煙から3カ月も経つと肉体的欲求は完全に無くなり、2年くらいはバーとかでタバコを吸っている客がいると「いい香りだなぁ・・」と感じていたのも3年目からは煙に触れるのもイヤになり、現在は女房及びその他訪問者には「タバコは部屋の外に出て吸え!」と命じるまでになったのだ。

ところが夢の方はというと今でも定期的に見ていて、一昨夜など飲み屋で新旧混合の友人たちと一緒に紫煙をくゆらせていて、そして突然思い出したように「あっ!しまった!」と叫んだところで目が覚めたのである。これは古い記憶を整理しているのか、それとも自分の潜在願望を表しているのか・・もしくはその両方だろう。

禁煙関連のウェブサイトには夢の中でタバコを勧められてもきっぱり断ればその人は「脳も体もニコチンを拒絶した=卒煙した」と診断されると書いてあったので、筆者の場合は脳がまだタバコの快感を覚えていると言うことらしい。でもこの「覚えている」というのは快感だけなのかね・・とちょっと反論したくなる。

高校時代に新宿・歌舞伎町のディスコで吸ったセブンスターから、会社帰りに良く立ち寄った銀座のキーラーゴというバーで吸ったマルボロライト、香港の夜総会で美女と一緒に燻らせたコイーバのロブストに非喫煙者だった女房にタバコの味を覚えさせたことなど、タバコは筆者の人生の中に彩を与える名脇役だった。

だから筆者が夢でタバコを吸っているのはシャブ中みたいに禁断症状を起こしているのではなく、楽しい思い出を走馬灯のように映写することで現在のくだらない境遇を慰めようとしているのであり、特にスタンダードジャズの流れるバーでスコッチを呑みながらの紫煙を肺に入れた時の快感と言ったらそりゃもう・・・・・。

やっぱりまだ卒煙できてないらしい。






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タバコは止めるのが正解 

胃がんで亡くなった親父がヘビースモーカーでしたね。
酒も普段は飲まないのに、時々無茶飲みしてましたが、手術して1年であの世に。

最近、喘息が悪化していた連れ合いも、タバコ止めました。すこぶる体調が良い。
酒は少々飲むのは良いと思いますが、タバコは百害あって一利なし!

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