30年以上経過して露呈した温度差

先週土曜日、女房の母方の親戚が一堂に会するリユニオン(懇親会)の場で昼から酒を飲み始めた筆者は夜8時には意識朦朧となってしまい、これ以上は無理と判断し一人自宅へと戻ったのだが、深夜遅くに戻って来た女房が目を覚ました筆者に向かって「あんた早く帰って正解だったわよ!」と言い出した。

なんと従兄弟たちの取っ組み合いのケンカになってしまったと言うのだ。ちなみに女房の母親方の親戚たちは一応フィリピンじゃ中流階級であり、それなりの教育も受けているから暴力を振るうような人間ではないのだが、この日ケンカの発端になったのは海外クルーズから戻って来た従兄弟クリスのついた悪態なのだと言う。

女房の母親と叔父叔母たち4人姉弟はパンパンガ州サンタアナ町の出身で、生家があった600平米ほどの土地には現在4人姉弟の末っ子であるエド叔父さんが住んでいるのだが、従兄弟クリスは「あの土地は均等に分ける筈だったのに、お前のオヤジが独り占めしている!」とエド叔父さんの息子ジェンに向かって言いがかりをつけたのだ。

これ事実を言うと叔父叔母4人は若いころ全員マニラに出て来てしまい、祖父母が死んで以降その土地は遠い親戚が不法居住しそうだったのだ。それでちょうど離婚して行き場の無くなったエド叔父さんが番人として住むことを姉弟で合意したのであり、それにエド叔父さんも賃貸住宅を建てて4家族で分け合おうじゃないか・・なんて今でも話しているのだ。





クルーズ船の料理人として年10カ月はフィリピンを離れていたとは言え従兄弟クリスだって亡くなった父親からその合意について聞かされていたはずだが、どうも妻ミッシェルとの離婚劇で精神的に参っているためか、酒の勢いに乗って今まで溜まっていたものが一気に噴き出してしまったようだ。そう、前置きが長くなってしまったが、いつはクリスの怒りの根底には古い話があるのである。

従兄弟クリスの父親(ボウイ叔父)は若いころ内務省の役人として賄賂をたんまり貰っていたから、他の姉弟たちに比べて随分と豊かだったのだ。20年前まではパッシグの大きな家に住んで車を2台買い、その車で大きなブロック氷を売る副業でまたまた儲けていたから、女房や従兄弟たちはずいぶん資金的に助けてもらったのである。

例えば筆者の女房など10歳の時に母親に死なれてしまい、父親は工場労働で貧乏暇なしなのと父方の親戚が丸っきり頼りにならなかったため、弟のアベットと二人で一時期ボウイ叔父の家に住み込んでそこから学校に通っていたし、恥ずかしい事だが学費や生活費など一切合切何もかも面倒見てもらっていたのだ。

ボウイ夫妻とクリスら6人の子供が豊かに暮らしている処へ貧乏な親戚の子が来たのだから普通はいじめられそうなものだが、血の繋がりの無いボウイ叔父の奥さんは大変優しい方であり、女房と義弟アベット、そして年々か後に同じようにボウイ叔父に世話になった従兄弟たちはクリスとその弟や妹たちと本当の兄弟だと思ってきたのだ。





ところがどうやらクリスはそうではなかったのである。ちなみに義弟アベットはクリスと同じ年で、一緒の学校に通い一緒に遊んだ仲だが、ただの一度としてクリスから上下関係を感じさせられることはなかったのだそうだが、これが人生の残酷なところだがお互い家庭を持って40歳を過ぎた頃になってクリスが心の奥底では「俺たちがお前に施しをしてやっているのだ」と見ていた事が露呈したのである。

ファック・ユー!オレを誰だと思ってるんだ!お前たちが今暮らしているのは俺たちのおかげだ!と喚き散らしらすや従兄弟ジェンを殴りつけ、そこに義弟アベットと従兄弟ジャネルが巻き込んで辺り一帯のモノをぶち壊す乱闘騒ぎになったらしい。最期はエスター叔母の一喝で一応その場は収まったものの火種は当然ながら消えたわけではない。

「クリスには全く失望したよ!」「なに!あの態度!」「止めに入ったエスター叔母にファック・ユーとなじるとは許せん!」と飲み会の翌日には電話連絡があちこちに駆け巡り、噂が増殖されてクリスは目下公衆の敵ナンバーワン化しつつあるのである。この件で唯一マニラにいるクリスの妹フィリンは非常に困った状態になっているようだ。

まあ人間リストラとか離婚みたいに追い込まれると地が出るものだけど、それを一族みんなの前でやってしまうとはクリスも随分と分別を無い野郎だ・・と筆者は呆れているのだが、従兄弟たちの怒りは収まらず今週末のクリスとフィリンを除いた別の飲み会が開催されるそうである。当然ながら筆者はやんわり参加をお断りしておいた。






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そちらでは、親族内で富める人がいたら、その人が一族の面倒をみるのは当然という認識が徹底しているのかと思っていましたが、人の意識はそんなに単純なものでもないようですね。
恩恵を施した側と受けた側には温度差があるのでしょうか。
ところで、奥様の御親族の濃密な結びつきの中で、いつも身内としてのお付き合いを欠かさない管理人さんには、頭が下がります。私の周りには、自分の身内との付き合いは大切にしても、伴侶の身内との交流はうとましがる殿方が多いものですから…。

盛大なパーティーの費用 

最近、マニラで盛大な誕生パーティーをやって、フェイスブックには山のような人々。
主催者は結構金持ってますが、嫁さんが中国系であまり一族には好かれてない。
どの画像を見ても彼女は居ないみたいで、やっぱり裏では色々とありそうです。

 

今バンクーバーより帰京中で昨晩久しぶりに新宿の居酒屋に旧交を暖めましたが新宿の賃貸してるマンションに410円で帰宅、発のり410円とは知りませんでした。バンクーバーはマイナス15度位とさむいですが普段は2階が住まいで下階が事務所なので普段は車で経営してる看板はイタ飯ですが我々は和食、冬には鍋が多く運転は妊娠なか、今は授乳してるので嫁さんの運転。料理は東京にいた事もある料理人で食材、調味料も新宿より安いです。

 

出す人と貰う人、少なくても上下関係ができるのが、常。
このあたりが、ちょっとしたことで気に障ったのでしょうね。
だれしも、聖人ではないし。

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