おみくじを信じない頑固オヤジの原点

2017/01/01 13:09:33 | 日記 | コメント:2件

新年になるとテレビ番組や雑誌で「今年のあなたの運勢」とか「開運祈願」と言った特集が良く取り上げられ、それならば自分はどうなのだろう?と画面に見入るとか、近所の本屋で運勢関連の書籍など買い求めた経験は日本中のどの皆さんお有りだと思う。

かく言う筆者もオカルトマニアとだけあってこの手の話には目が無い方で、単に中吉とか小吉なんて無味乾燥な事が書いてあるおみくじよりも「あなたの背後に3つの影が居ますが、そのうちの一つは邪悪な目論見をもった・・」なんてことが書いてあろうものなら、これはもう溜まらなくなってしまう性質なのである。

しかしそういう筆者をジロリと冷たい目で見ていたのが6年前に亡くなった父親で、もともと我が一族は何百年にもわたって神社の神主だったから、この手の話では打ってつけの血を継承者なのだけれども、若いころに共産主義運動に触れて家から追い出されるわ、また遺言に「葬式をやるな」と書き残すまでの徹底した無神論者になってしまったのである。

いいか!宗教なんてものは全部ウソ、おみくじ占いも全部ウソなのだ!と亡父は良く筆者に力説していたが、亡父が無神論者になってしまったのは大学時代の共産党活動期からだと思いきや、実はもっと幼少期、それも中野区の氷川神社の神主の息子として学校に通っていた時期に起こったある出来事が原因なのである。

神主と言うのはふだん自分ひとりで完結できる気楽な仕事とはいえ、祭や正月なんかは大量の参拝者が押し寄せてくるため中学生だった父も二人の姉と共に色んな作業に駆り出されていたのだが、ある年の軍関係の記念日の行事の際に印刷工場から運ばれて来たおみくじを畳んでいる最中に「あれ?」と変な事に気が付いたというのだ。





凶が多いのである。大吉、中吉、小吉といったおみくじの出目はある一定の割合で混成されているのに、その行事の時は亡父の目から見ても「やけに凶が多いな~」と思ったのだそうだ。それで神主の祖父(亡父にとっては父親)にこれは間違いではないか?と尋ねたところ、祖父は何だか気まずそうな顔をしてはぐらかすだけだったと言うのだ。

ちなみに当時の日本は日中戦争から太平洋戦争へと拡大している最中で、赤紙で徴収された出征兵士は必ず神社に行って武運長久を祈る習わしであったから、祖父はそこに目を付けて兵士の両親や妻たちを不安に陥れては色んなオプションを付けて追加料金をせしめていたのである。

「○○くんのお父さんは国の為に立派な仕事をしています」と学校の教師から言われて育った亡父はこの瞬間に自分の家業は社会から尊敬を受けるどころか人々を不安にさせてはカネを毟り取るペテン師そのものであることを十代前半で悟ってしまい、ふつう共産主義者でも最後に来るはずの神格的なものへの否定が亡父の場合は数年先行してしまったのである。

占いを信じるなんてお前はバカな奴だ!と筆者は子供の頃から冷笑を浴びせられていたが、不安ビジネスで一財産築いた祖父への反動から亡父が無神論になったのと同じように、筆者もその逆反動から幽霊やオカルト、まじないの類いには興味津々の人間に育ってしまい、(何故だか好きだった幽霊話は除くと)この手の問題では亡父とはあまり意見が合わないままお別れとなってしまった。

しかし人間何もかも失ったり重い病に罹れば何かに縋ろうとするのはごくごく当たり前のことだし、香港人と長らく商売をしてきた筆者は徹底帝に合理的な彼らが風水を非常に重視していることをつぶさに観察してきたのだ。それに正月に運勢を見てもらい、適度に悪い結果が出ればシャキッと襟を正すのは日本人の美徳だと思うんだけど。あの世にいるお父さんよ・・、環境が変わって少しは頑固さが溶けたかね?






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コメント

2017/01/01(日) 13:52:14 | URL | prince #XeNBjOg6
謹賀新年。
今年もよろしく。

フィリピンにも、大晦日の0時に円形に立てた、7色のローソクに点火して、燃え尽きる順序とどこまで燃えたかで、今年の運勢を占う、ローソク占いがあります。

今回は、紹介できませんでしたが、今年末は、紹介しますね。

今年の(去年から続く)クリスマス、新年シーズンは、1月6日のスリーキングスDAYまでです。

2017/01/01(日) 16:03:19 | URL | ROOM 237 #c/N303Uk
わたしもこういうの大好きです
https://www.youtube.com/watch?v=YzwBReHX-lo

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