リタイアしたらまずは姿勢から

公立病院がちっとも当てにならないので、しびれを切らした女房は従姉妹フィリンの知り合いが働く個人営業クリニックを訪れたところ直ぐに病名が判明した。変形性頚椎症、7つある首の骨の5番目(C5)が変形することで神経を圧迫し、極度の肩のコリと手のしびれを引き起こしていたのである。

ねえ!この病気ってどうなっちゃうの!とすごーく女房は不安そうだが(医者の説明を何度聞いても理解できない)、もっととんでもない病気を予期していた筆者はこれを聞いて「なんだよ、頸椎か」と正直ほっとしてしまった。というのは筆者も頸椎の変形症を抱えているからである。

フィリピンに移住して半年たったあたりから筆者は身体のあちこちに不調が現れ始めたのだ。もともと肥満気味な上に脂肪肝と痛風持ちのミスター不健康だから何を今さらという感じだが、中でも朝起きると左手が強張っている現象が気になるので日本帰国時に近所の医者に行ったら「これは痛風の薬をちゃんと飲んでいないせいです」と診断されたのだ。

それで製薬会社に勤める従兄弟ラフィーから痛風薬アロプリノールを格安で恵んでもらい、処方箋通りのみ続けたのにもかかわらず半年たっても症状は改善するどころかコワバリ面積は広がっていくばかり・・。あの医者間違ってやがった!と再び帰国した際には今度は亡父行きつけの病院に行ったところ直ぐに変形性頚椎症と診断されたのである。

筆者の場合は子供の時から首をひねってコキコキ鳴らす悪癖があったのでそれが原因なのか?と聞いたところ、この医者は「いや、それよりもあんた柔らかい枕で寝てるだろ?それもかなり長い間寝てないか?」と言われてギクリとした。そう、フィリピンで見聞した日本人アントレプレナーたちの惨状に呆れた筆者はビジネスを諦め、結局朝から晩まで寝っ転がって株を見る生活になったのだ。





「柔らかい枕だとね、首がズズズ・・と下に沈むんだよ。だからちょっとした動きでポキッといきやすくなるの」と愉快そうに言う医者。それで筆者は医者の言う通り「革命的な枕」なる品物を西友で買い求め、首を回したり前に出したりする首体操をするようになってからは朝のコワバリは相変わらず続いているものの進行速度はだいぶ収まってきたのだ。

それと同じことが女房に起こったという事だが、確かに考えてみると1年前までの女房は同居人の4歳の娘を遊んでいる時間が長かったのだが、タイタイ市からパッシグ市に引っ越してからは筆者しかいないからアザラシのように始終ベッドやソファに寝っ転がっているのである。当然枕はマシュマロみたいにフカフカな上等品だ。

その昔サラリーマンをやっていた時に産業医セミナーというのに呼びつけられて、不出来な椅子による姿勢悪化が原因で労災認定がうんたらかんたらと言うのを筆者はずっと小馬鹿にした目で見ていたが、まさかあの時の話が自分と女房の身に降りかかるとは思いもしなかった。

リタイアすると今月の業績とか今後の市況から見た新規設備の投資対効果・・なんて不毛な苦しみからは解放されるし、朝から晩まで寝っ転がって好きなスパイ小説や考古学に没頭していられるのは嬉しい事だけれども、その反面こんな意外な病魔が潜んでいるとは思いもしなかった。それに糖尿の方も出てしまったのだ。

なのでこれから引退される方に言いたいのは、(こんなの知っとるわい!と思うだろうし、実際自分が場違いだとは知ってるけれども)いくら楽だからと言っても昼間っから寝っ転がるのだけは止めといた方が良い。ボディビルやジョギングに飛びつくもの結構だが、何よりもまず立ち位置でいる時間を一分でも増やすことを心掛けていただきたい。






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やっぱり日本人は仕事をしとかないと 

さっき、息子と雑談してたんだけど、やっぱ日本人は貧乏性だよ。
プエルトガレラとかに行くと、2ヶ月位のんびりしているデンマークの爺さんとか居たけど
日本人旅行者はあんな所に2ヶ月も湿気込んでたら、浦島太郎状態だよね。
近くに脊損センターがありますよ、MRでも撮ってもらった方が正解かも。

 

正確には、頚椎症性神経根症(けいついしょうせいしんけいこんしょう)かも。変形性頚椎症の第二ステージ。
治りますよ。お大事に。

自由時間の多いお仕事、良いですね。

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