シャトルバンの謎の男

チェンマイで筆者ら夫妻が滞在しているのはル・メリディアンというフランス系のホテルで、ここは市街地のど真ん中にありながらも設備が随分と充実しており、それでいて案外と静かなためもともと高級ホテル好きな女房は大満足でいる。

しかし生来買い物好きな女房は空港近くのセントラルプラザというショッピングモールに行くのもこれまた大好きで、さらにこのモールはチェンマイの主要ホテルをむすぶ無料シャトルバンが一時間に一本くらいの頻度で出ているため、大した用も無いのにヒマを見つけては頻繁に訪れているのだ。

ところがシャトルバンで毎回必ず奇妙な人物と乗り合わせる事に気付いたのである。その男は四十代から五十代前半の白人の男で、筆者の目にはイスラエル人かロシア在住のユダヤ人に映るのだが、こいつはチェンマイ一番と評判の高いシャングリラホテルから乗車すると他の乗客に話しかけてくるのである。

自分はサンフランシスコからやって来たアメリカ人でシャングリラホテルに3週間ほど滞在しているのだが、すっかりタイに魅せられてしまい最近不動産を買ったのだ!と毎回乗り合わせた人間に説明しているのだが、これが聞いていてなんだか怪しいのである。

まずこの男はシャングリラに滞在している割にはえらく貧相な身なりと顔つきをしている上に、英語はどう聞いてもアメリカンネイティブではなく、さらにたった20分の乗車にも関わらず席に着くやタイ語教科書を広げて皆の目に付くように学習しはじめ(見ているのは毎回同じページだから明らかに注目を集めることを意図している)、そしてバスにアメリカ人がいるのにも関わらず話しかける相手は何故かアジア人だけなのだ。





実は筆者の女房もモールからの帰りの便でこの男に話しかけられた口で、その時は今回購入したアパートの塗装が悪くて・・などと言って袋の中のペンキの缶と刷毛を見せたのだが、会話に割り込んだ筆者の英語を上手だね!とこの男が言うので「ロサンゼルスにいたことがあるんですよ」とウソを言ったら急に黙り込んでしまったのだ。

そして翌日の朝一番の便にもやっぱりこの男は搭乗して来て、昨日挨拶程度の会話をした筆者ら夫妻がいるのにこれを平然と無視してはシンガポール人らしき女性に向かって「君のネイルアートは綺麗だな」言って会話のきっかけをつかみ、そして例によって自分はサンフランシスコから来て・・と話し始めたのである。

さらにその帰りの便でもこの男とまた乗り合わせたのだが(一体この男は一日何往復してるのだろう・・)、今度は不思議なことに住宅関連ではなく何故か松葉杖を買い込んでいて(この男の身体に異常は見られない)、それを奇異に思ったらしき台湾人の女性に話しかけては例によって例のごとくご自分の話をおっ始めたのだ。

あいつ詐欺師かしら?と女房は言うが、シャトルバンの中の出会いなんかで金など引っ張り込めそうにないし、かと言って彼が声を掛けた女性陣のご面相を思い返して見てもナンパとはとても思えない。じゃあやはり言葉通り住宅資材を買い集めている寂しい男なのかな?とも思ったが、それなら買い物リスト片手に車をチャーターして一気に買いまとめた方が便利なはずだ。

と言うわけで筆者ら夫妻はあの白人が一体何をしているのか今だに理解できないのである。残念ながら筆者ら夫妻は本日チェンマイを離れるので、もしもこれからチェンマイに来る方がこの日記を読んでいたら、シャングリラホテルからシャトルバンに乗り込んで来る米俳優ジェームス・カーンを貧相にした感じの男を見つけたら「あんたは何をしたいのか?」と聞いてみて欲しい。







にほんブログ村 海外生活ブログ フィリピン情報へ
にほんブログ村

スポンサーサイト

コメント投稿

  • URL
  • コメント
  • パスワード
  •  管理者にだけ表示

謎ですなぁ(笑) 

僕の知人にも、三代続く東京生まれの東京育ちだと言い張っていた「関西訛りの標準語」を話す御仁がおりまして(笑)
周囲の者から話を聞いてみると、その御仁の出身地は和歌山県だったという…。
別に僕は地方出身者に偏見があるわけじゃないのになぁ…。
素直に話す方が楽チンだと思うけどなぁ…。

謎な御仁は何処にでもおられますね(笑)

トラックバック

http://dadesigna.blog.fc2.com/tb.php/1084-0f0512be