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バンコク中央駅のゴザ女

筆者と同じくらいの年で若い頃バンコクの下町ヤワラートにあるジュライホテルや台北ホテル、あるいは楽宮旅社に滞在された方ならフアランポーン駅前のソムタム酒場を訪れたことがあるはずだ。

今はずいぶん寂れてしまったが、80年代の終わり頃はインドやアフリカからバンコクに戻ってきた日本人ボヘミアンたちで賑っていた当時の通称「川っぷち」の事である。ここで飲まなくても夜フアランポーン駅から宿へ帰る道すがらずらりと並んだ彼女らを何度も見たはずだ。

まあ酒場と言っても路上にゴザを広げているだけで、供されるのもソムタムという青パパイヤの辛いサラダと、頼むとどこからか買ってくるガイヤーンという焼き鳥、あとは赤い色をした面妖な酒くらいなのだが、ここの売りはなんといってもゴザ酒場を広げている女たちである。

なお彼女らは売春婦でなく単に酒とつまみと会話を供するだけなのだが、辞書を引き引き純朴な田舎娘とタイ語で会話するのはなんとも心温まるものがあって、昼間は売春婦たちに「もう100バーツやるから口内発射させろ」と要求していた筆者もソムタム娘たちとは清くほのぼのした付き合いをしていたのだ。





彼女らは全員ともタイ東北部にあるロイエット県スワンナプーム郡から出稼ぎに来た小作人の娘たちで、彼らの生活を聞くとこれが貧乏どん底を見事に体現したものばかりであり、いつ親から女衒に売り飛ばれてもおかしくない陰惨な境遇でも健気に働く彼女たちの姿に筆者は心を打たれたのである。

それで彼女らの家計の足しになれば・・とホアラムポーンに行くたびにゴザに座って酩酊するまでタイ東北部名産の赤酒を飲み、料金もいつもお勘定の倍くらい払っていたのだが、あれから25年も経てば娘たちは故郷に帰ってお母さんになってしまい、もう会うことは無くなってしまった。

そんな中で一人だけ当時の生き残りとして今でもゴザ酒場を開いているのがジャンで、10年前に何気なくフアランポーンに寄った際に奇跡の再会してからというもの、筆者はバンコクに遊びに来る度に彼女のもとを訪れることにしているのだ。

ジャンは若いころ一旦ロイエットに帰って結婚したものの離婚してしまい、引き取った一人娘を大学に行かせるためフアランポーンに戻って爪に火をともすように働いており、そんな彼女の健気な姿を見るにつけ(筆者は健気に弱い)筆者は例え一杯のソムタムであろうとも毎回千バーツお支払いしていたのである。





ところが先日ジャンのフェイスブックを見たところアレッ?と思う写真が目に入った。それはジャンと娘が立っているのだが、後ろに新車らしきトヨタ・イノーバがデンと置かれているのだ。場所はどうもカーディーラーっぽいから、これ・・どう考えてもジャンが車を買った記念写真である。

いや、前から大きなカゴをトゥクトゥクに持ち込んでここまで来るのが大変なんだ!と言ってたからジャンが車くらい買ったって別におかしくは無いのだが、筆者の中ではゴザ酒場の女たちは「明日売られるかもしれない貧乏で可哀想な人達」というイメージがずっとあったのである(脳内イメージ動画には物悲しいオカリナ風メロディーがBGMで流れている)。

それが中古ならともかくトヨタの新車を買っていた・・、しかもこの車よく見るとオレがフィリピンで乗ってるイノーバよりも上位機種じゃねえか・・という事実に直面して、なんだか噛み砕けないというか裏切られたような思いがして仕方が無いのだ。

さて一昨日バンコクに来た証の写真をフェイスブックにアップしたところ早速ジャンから「待ってたわよ。いつ来るの?」とメッセージが入ったが、筆者はずっと返事をしないままでいる。どうだろう、当分行かないかもしれないな・・。






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タイではありえる 

タイは今は不況に差し掛かっている、そうするとカーデーラーは10%の頭金で買えるようなローンを作り、だれでも簡単に組めるようにしてくれる。

本人にどうやってお金を工面したか聞いてみたらどうでしょうか?

ほとんどのタイ人は計画制がなく、数ヵ月後にローン不払いで差し押さえされ車を手放すことになる。

ちゃんちゃん

 

タイでイノーバ、ガソリン車が多くて、ディーゼルは、出たばかりでは?1MBだから、約1.4Mペソ。
フィリピンのほうが若干安いのかな。

どちらにしても、素直に喜びましょう。彼女、昼間は別の水商売以外のビジネスをやっているのでは?

夜は、サイドライン。

写真からの印象ですが。

どちらにしても、東南アジア、発展してますね。

 

ところで、筆者さんに質問。
タイバーツ、全て(の額面)、プラスティックマネー(ポリマーバンクノート)になったのですか?

 

千バーツから百バーツまでは紙のままです

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