頭のネジが軋みはじめたトムボーイ

従兄弟ジェンの娘オレンジの誕生パーティーの際に、女房と一緒のテーブルに座った従姉妹ローズアンが突然何の脈絡も無いタイミングで「パソコンの中からクシャミが聞こえたのよ」と言いだしたらしい。

同席した女性陣から「ユーチューブでも見てたの?」との問いに、いや、電源を切っている時にクシャミが聞こえたのだ・・とローズアンは真面目な表情で答えたらしく、ふだん冗談ばかり話している女性陣もこの事態には思わずシーンとしてしまったらしい。

同じころ筆者ら酒飲みオヤジは別のテーブルで政治とテロを肴に酒を飲んでいたためこの話は翌日聞いたのだが、筆者も「これはかなり危ないシグナルだぞ・・」とため息をついてしまった。ローズアンの父親が統合失調症を長らく患っているのである。





ローズアンの父親の奇矯な言動については過去の日記に書いたので興味があればそちらを参照してほしいが、父親が統合失調症なだけでなく母親も数年前に脳血栓で倒れるなど血統的に脳がらみの病気になりやすいという爆弾を抱えているのだ。

おまけにローズアンの環境がこれまた悪い。出来の良い姉ミレットはサッサと家を出たために二人の親の面倒を全て押し付けられてしまい、さらに生まれながらのトムボーイ(同性愛者のオナベ)という生物的な矛盾を抱えているのだ。

筆者も精神が壊れた人間の下で仕事をした時におかしくなりかけてしまった経験があるのでローズアンの事は少しばかり気にかけていたのだが、どうやら頭の中の歯車の軋みが限界を超え金属疲労を起こし始めたらしい。





しかし更に可哀そうなのは周りの無理解である。それはすぐに医者に見せるべきじゃないか・・と筆者は言ったが、女房は「疲れてるだけなのよ」としか言わないし、義妹など「変な事を言ってサボろうとしてるんだわ!」と言うだけだ。

日本と違ってフィリピンでは精神病に対する知識が浅い上に偏見の目も強いのか、実姉のミレットでさえも(しかもこいつは薬学部卒である)「医者なんか連れて行く必要は無いわ!」の一点張りである。お前・・実の妹を犬や猫としか見てないんじゃないの?

頭の壊れた父親と半分寝たきりの母親、そして介護しているローズアン自身も徐々に歯車が壊れつつある・・。従兄妹たちが毎日飛んだり跳ねて楽しんでいる陰には、こういった無視されて朽ち果てるのを待つ人々もいるのだ。現代の奈落みたいな話である。






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