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戦後を逃げ延びた白衣の悪魔たち(1)

2016/08/05 06:55:08 | 事件と陰謀論 | コメント:2件

西新宿の高層ビルの中にS記念クリニックという有名な医療施設がある。このSというのは数多くの難手術を成功させた心臓外科の権威であり、また医大教授として日本医学会の重鎮でもあった人物の苗字である。おそらくある一定年齢以上の方ならS教授の名前をお聞きになった方も多いのではないかと思う。

しかし筆者の一族、正確には母方の一家にとってはS教授の名を聞くと世間とは少しばかり違う印象を持つのである。そして筆者は昔勤めていた会社の定期検診でこの西新宿のクリニックに行く度に子供時代に祖父や祖母から聞かされた話を何度も思い出したものだ。

今から40年近く前の事である。筆者が受話器を取るなり向こうから「6チャンネル(TBS)つけてみな!」という声が聞こえた。川越に住む叔母からの電話である。それで言われたとおりテレビをつけると画面には「悪魔の731部隊」という題のドキュメンタリー番組が始まっていた。





当時TBSは吉永春子ディレクターが中心になって戦前満州国で生体実験を行っていた疑いのある関東軍防疫給水部(略称731部隊)を追跡する番組を制作していたのだ。筆者の記憶では確か2~3年に渡って数本の特別番組が放映されていた記憶がある。

新聞のテレビ番組欄や画面で731部隊の番組が放映されることを見つけるや、この番組を見逃さないために祖母と4人の子供たちはお互いに連絡を取り合っていたのである。なんといっても現在と違ってビデオが無い時代だったから確実に番組を見るためにはこうするしか方法が無いのだ。

731部隊は良く知られた存在なので詳細には触れないが、表向きの任務である戦地での飲み水の確保のための浄水器の開発とは別に、ベストやコレラ、凍傷などの伝染病や疾病の研究と細菌兵器の開発と生産を主な任務としており、更にこの部隊が問題視されているのは捕虜を使った人体実験を行った疑いが濃厚だからだ。





731部隊の人体実験による犠牲者数は数百人から数千人と言われているが、この犠牲者は実験中の不測の事態で死んでしまったのではなく、あらかじめ死ぬ事を前提にペスト菌を注射したり、新しい結核手術法の確率のため健康な被験者の肺を何%切除したら死ぬかというような実験をしていたと言われている。

この事については森村誠一の上梓した「悪魔の飽食」という本が有名だが、悪魔の飽食には731部隊とは関係ないデタラメ写真が数多く掲載されていたことと、森村氏自身が日本共産党の党員で公平な立場でモノを見れない立場であるため「悪魔の飽食は捏造本だ!」というキャンペーンが展開され、それから30年が経過した現在では731部隊の存在そのものが都市伝説であった・・などと言われるようになってしまった。

さて筆者は思想的には右の人間だし、南京大虐殺や従軍慰安婦、強制連行などは丸っきりの捏造だという歴史観の持ち主であり、中国共産党から賄賂を貰っていた訳でもないけれど、こと731部隊に関しては都市伝説であったという意見には組みしないのだ。その理由はもうお察しの通り筆者の母方の祖父はこの部隊の隊員だったからである。






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コメント

2016/08/05(金) 08:44:29 | URL | starchild #/9hBKkrU
なんと申しましょうか、榊原 仟(さかきばら しげる)軍医で、フィリピン戦線にも来ていたとか。上海同仁大学の教授も1943年からしていたわけだから、終戦まで731とは、関連があったのかも。731で、心臓手術の腕を磨いたのかも。

731出身幹部は、みどり十字の創設者を始め、米軍の保護を受けられたわけだから…


代々木にあった榊原記念病院は、今は府中市ですよね

ビルの中は今はクリニック。

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2016/08/09(火) 18:17:49 | | #
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