この女、いい加減にしろ!

過去何回かに渡って女房の同郷の友人テレサ一家の無計画さ、厚かましさ、図々しさについて日記にしてきたが、何事も温厚な女房もついに怒り爆発し、相手に三行半を突きつける事態になった。

先週金曜日の深夜、女房のケータイに「悪いけど300ペソ立て替えてくれない?」とテレサからメッセージが入った。テレサと夫は現在バギオに向かう車中にいるのだが、あなたの2階下に滞在中の娘と家政婦にお金(デイリーアロウワンス)を渡すのを忘れてしまったのだ・・という内容だった。

一家はリサール州の奥地に住んでいるが、筆者らの住んでいるアパートに賃貸用に一戸保有していて、ちょうどテナントが空いたので娘と家政婦は週末ここで過ごす事になったらしい。ところが肝心の金を渡すのを忘れていた事に今ごろ気付いた・・という顛末である。

それで女房が「OK」と返事をすると、翌土曜日の朝早くにピンポーンとチャイムが鳴った。ドアを開けると日本旅行の件で我が家にきたテレサの娘と十代後半と思しき家政婦が立っていて女房に何やらタガログ語で話し始めた。





二人が帰った後で女房が「あの娘はバギオに行くよりも泳ぎたかったんだって」と言うのを聞いて納得した。我がアパートには結構立派なプールがあって、このところ気温が上がってきたから、きっと親に黙ってリサール州のクラスメイトでも呼ぶつもりなんだろう・・と邪推したのである。

ところが翌日曜日の朝に再びピンポーンとチャイムが鳴ったのでドアを開けるとテレサの家政婦が一人立っていた。えっ?何の用?と聞いたが、こいつは英語ができないらしく女房の名を呼ぶだけ・・。それで女房を連れてくると何やら説明し始め、そして女房から300ペソを受け取ると大人しく帰っていったのだ。

どうしたんだ?と聞いたら「お金を受け取りに来たの。テレサから聞いたはずだって言うのよ」と答える女房。うん?テレサからの依頼は1回だけで300ペソだったはずだが?と首をひねったが、しかし週末というのは二泊三日という意味にも取れるし、DAILY ALLOWANCEというのは1日あたりの小遣い300ペソという意味に取れる。

それにテレサのメッセージには「月曜朝にあんたの郵便ポストに借りた分を入れておく」と書かれているから、娘と家政婦を月曜日にピックアップする計画らしい。つまり土曜と日曜にそれぞれ300ペソ、合計600ペソを立て替えて欲しいという意味だったのだ・・と筆者ら夫妻は結論付けたのである。





ところが・・本日郵便ポストを開けたら300ペソしか入ってない・・。それで女房がテレサに電話をかけたところ「アタシは300ペソしか頼んでないわよ」と言い張り、いやいや、あなたの家政婦がお金を取りに来て・・と説明したところ間髪入れず「それは私の責任ではない」と言ったのだ。

責任も何もアンタのとこの家政婦だろうが!と女房は抗議したが、「じゃあ私が代わりに払います!」とか「家政婦をとっちめて聞いてみるわ!」、あるいは「いま家政婦を呼ぶから直接話してよ!」という事もなく、受話器の向こうから聴こえてくるのはテレサが見ているらしいテレビ番組の音だけ・・、電話を切らずに一切がっさい無視である。

もちろん家政婦のケータイ番号なんか教える気もないらしく、そのまま頬っかむりを決め込む気らしい。他人に便宜を図ってもらってもそれを返す気が無い雇用主に、他人の善意に付け込んで金をだまし取る家政婦、あるいは家政婦を前に出して寸借詐欺を働いた娘・・。似た者同士の組み合わせとは正にこの事だ。

あー!頭きた!もうあの女とは一切縁切りよ!と叫ぶ女房。フィリピン人には得てしてこういう輩が多いが、テレサ一家の場合はその典型とも言うべきであろう。だから最初に会った時に感じた「この一家変だな・・」をいう違和感に従って、徹底的につっけんどんにしとけば良かったんだ。こいつらは昆虫と同じなの。赤い血なんか流れてないんだよ。






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40年前の類似事件

昨日と同じ東芝の話で申し訳ないが、今回の破たんに至るまでの構図を見ていると「これって安宅産業のケースと似てないか?」との思いが強くなっていった。筆者より十歳以上年上の方ならこの会社が破綻した時の騒ぎはよくご存じだろうし、ひょっとしてフィリピン移住組にも関係者がいるのではないか?と思う。

破綻当時10歳だった筆者がこの会社の事を知っている理由は、筆者が設計から営業部に移籍したばかりの頃に海外業務の手ほどきをしてくれたゴっちゃんと言う渾名の課長さんがいて、このゴっちゃんは大学卒業から筆者の会社に転職するまで会社人生の大半を安宅産業で過ごしてきた人だったからで、銀座の居酒屋で飲むたびにちょくちょく話を聞いていたのだ。

経営破たんした会社のくせに・・と言っては申し訳ないが、安宅産業というのは社員にとってはかなり居心地の良い会社だったらしく、ゴっちゃんは海外業務部の一員としてイキイキとしていたのだが、それが奈落の底へと一気に突き進んでいったのは万年下位商社の立ち位置から脱して三井物産や三菱商事と肩を並べたい!との野心を持ち始めた事だと言ったのだ。

「そこで登場したのが石油ビジネスだよ」とゴっちゃんが語り始めたのは、安宅アメリカ支社が連れてきたのは保険屋出身で何かと悪い噂の絶えないシャヒーンなる人物の事で、この男が立案したアメリカ東海岸ニューファウンドランドの石油精製所ビジネスに安宅産業はパートナーとして出資しただけでなく巨額の債務保証をしてしまったことが命取りになったのだそうだ。





当時読んだ「ある総合商社の挫折」という本には、この石油精製工場完成の直前に第四次中東戦争が勃発し石油価格が暴騰してしまったこと、精製所の設計不備で生産効率が悪かったことからまず最初に石油精製所が破産し、それにつられて安宅産業も破産へと追い込まれてしまった・・と書かれているが、筆者がゴっちゃんから予期聞かされたのはこれとはちょっと違う話だった。

当たり前だが石油価格の暴騰による影響を受けるのは何も安宅産業の石油精製所だけではないし、設計不備と言ってもバカじゃないんだから他の精製所の半分しか精製できないなんて訳はない。だからあれだけ短期間で一気に負債が膨らんだのはシャヒーンと安宅産業のアメリカ支社長が原油を高値で買って精製した後に安値で売る契約を結んでしまったからだ・・と言ったのである。

筆者は石油取引には詳しくないし、ゴっちゃんも扱っていたのは別の商品だからそれが具体的にどういった構図になっていたのかは判らないが、しかしちょうど安宅産業が破綻した頃にソ連や中東との資源外交を積極的に展開してきた田中角栄がロッキード事件で足元をすくわれたことは知ってるよな?とゴっちゃんは謎かけみたいな言い方をしたのである。

東芝が手を出したのは原子力発電ビジネスで、安宅産業は石油精製所と違いがあるけれど、どちらもアメリカ国内にあるエネルギー系企業である。30年前に流行った落合信彦の本には「石油メジャーは伏魔殿だから下手に手を出せば火傷する」と書いていあったが、確かに2つの破たん劇で得をするのは石油メジャーだ。





だけど今でも石油メジャーがそんなに力を持ってるの?と疑いたくもなるし、日本企業からカネを毟り取るために第四次中東戦争や東日本大震災を起こさせたなんて荒唐無稽も甚だしいから筆者はそこまで言わないけれど、しかしこの2つの破たん劇を見れば見るほどシナリオや配役は似通ってるような気がしてならないのである。

安宅産業も東芝もビジネスを急拡大せよ!というチャレンジ精神は持っていたものの案外と足元はおぼつかず、そこへ東芝はダニー・ロデリック、安宅産業の場合はシャヒーンという食わせものの外人が登場して巨額のカネをつぎ込んでしまうのだが、第四次中東戦争と東日本大震災という予想外の事態が発生し、そして愚かな契約で破滅してしまう。

小説「戦争の犬たち」にはアメリカ企業が天然資源確保のためアフリカの独裁者を殺害して政権を転覆させる下りが出て来るが、こういったダーティーな工作活動と言うのは案外と頻繁に行われているらしく、企業から依頼を受けて一切をコーディネートするのは日本の常識ではちょっと考えられないが大手弁護士事務所や政府高官や退役軍人が経営するコンサルティング会社なのだそうだ。

安宅も東芝も契約ではめられた・・。その事を考えると何となくこの罠の背後にはニューヨークやワシントンの弁護士事務所がいるのでは・・と思ってしまったのである。まあ筆者の考えすぎなのだろうけど、もしも安宅産業にいた方がこの日記を読んでいらっしゃったらコメントをいただけると幸いである。






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ミニ東芝ストーリー

東芝関連の報道を見るにつれため息ばかりつくようになってしまった。経営陣の驚くべき見通しの甘さと無責任体質、そして子会社ウェスチングハウス社長ダニー・ロデリックの背後にいた連中が仕掛けた罠にまんまとはまり込んだ見識の無さ。東芝には筆者の同級生もたくさん入っているから、彼らのことを思うと胸の痛む思いである。

日本でも巨額の隠し負債を抱えた会社を誰かに売りつけてババを引かせるのは経済ゴロの常套手段で、石坂泰三や土光敏夫が社長を勤めていた頃の東芝ならそんな罠などとっくに見抜いていたはずなのだが、どこかの評論家が言う通りぬるま湯に浸かった現代のお坊ちゃん役員にはそういう目は養えなかったたしい。

しかしこんな話は何も東芝に限ったことではなく、筆者が勤めていた会社だってスケールは百分の一に落ちるけど現実に起こっていたのだ。それは今から12年前の事で、しかるべき筋を通じて「この会社を買収しないか?」と持ちかけられたのが香港証券取引所に上場していた売上200億円ほどのDGE社(仮名)である。

このDGE社はルドルフ・ギュンター(仮名)というドイツ人が創業者兼会長を務めていて、筆者の会社や競合他社から基幹部品を買い、その他の部品と組み合わせて完成品にした後で社長の母国ドイツへ販売していたのだが、基幹部品という商売柄いつも買い叩かれる構造にいた筆者の会社にとって最終市場に近いところにいるDGE社は魅力的な案件に見えたのである。





しかし担当役員に命じられた筆者がDGE社を調べてみたところ、ここの社員は上から下まで取引先からバックマージンをせしめている不正の温床であることが判り、さらに工場の生産キャパシティーやドイツ市場での平均単価とシェア状況、それと諸々のコストから売上や利益を算出したところ、これが相当水増しされている疑いが出てきたのだ。

それで「DGE社は粉飾決算してますね」と担当役員に報告に行ったのだが、話を聞き終えるや「そうは言ってもしかるべき筋から早く買収しろ!って急かされてるんだぁ・・」と担当役員は頭を抱えてしまった。この筋とは筆者の会社のオーナー一族の関係者で、話を無下に断ると自分の立身出世に響くことをこいつは恐れていやがったのである。

このアホ役員は結局DGE社との共同開発とか共同調達なんてプロジェクトを立ち上げて買収を地ならしを始めたのだが、異変に気付いた本社の財務部門がしゃしゃり出てきてギュンター氏と直接交渉をしたところ、なぜこんなに儲かっている会社を売ろうとしているのか?という質問にいつもは仏頂面で愛想も何にもない男がニヤッと笑ったというのだ。

「あの不気味な笑いを見たときにこれはヤバいぞ・・と思ったね。それで買収話は一旦棚上げにして共同プロジェクトだけに専念しましょう!って申し出たら、翌週になって相手さんは弁護士を通じて一切の約束事の破棄を送りつけてきやがったんだよ!」いかにアホな役員でも最低限の直感くらい持ち合わせていたことが救いとなった。





その後DGE社が他の会社を当たったかどうかは知らないが、全てが明るみに出たのは数ヶ月後のことである。博打好きの香港人は平日朝に放映される「今日の証券通信」というラジオ番組を熱心に聞いているのだが、出演した株アナリストが「DGE社の株価は実態を表していない!」と発言したのである。

「我が社は財務諸表をいじくってない」「アナリストが言うことは嘘っぱちだ」などありとあらゆる手段でDGE社は弁明に努めたが、株価の暴落はとめどもなく続き、ついに要注意銘柄へ指定された上に香港証券取引員会から調査が入る事態になってしまった。そしてそこからまあ出てくる出てくる・・、事態を見守っていた一同は全員唖然となったのだ。

粉飾決算なんてのはまだ良い方で、ドイツの子会社が運営デリバティブで巨額の損失を抱えていたり、香港にある子会社の不可解な巨額金取引での損失、中国・珠海市の下水道工事にからむ巨額の損失なんて「あんたの会社はそんな事までやってたの」みたいなのがゾロゾロ出てきたのである。ギュンターが不気味にニヤッと笑ったのはこのババを引かせる気だったのだ。

結局DGE社は破産となってしまい、ギュンター氏は株主から訴えられてお縄頂戴になったので刑務所で余生を過ごすのかな・・と思っていると、半年もしないうち思わぬ形でこの男の消息を知ることとなる。2007年10月19日スペイン・マヨルカ島で遊泳中に死亡。死因は溺死。表向きはそういう幕引けだった。





後年会社のOB会の席で引退されて久しい元海外営業部長に事の顛末を説明したところ「ギュンターは畑違いの商売に手を出す男ではない!」と激昂し、彼が1960年代にドイツの専門小売店組合のバイヤーとして日本にやってきてからの仕事ぶりを話し始めたのだが、人間追い込まれればなんでもやるものだし、それに社員たちの不正を放任していたというのは彼のビジネスに対するふざけた姿勢を如実に物語っているではないか。

イトマンに伊藤寿永光や許永中が入り込んだようにスキがある会社には悪党が住み着いてしまうものなのだ。だからギュンター氏が偉そうに社長室で踏ん反り返っているうちに、会社の下の方では彼がバカにしていた香港人たちがシロアリのように屋台骨に食いつき始め、やがて側近たちまでもが腐っていったのだろう。

そしてもはや自分は破滅するしかない事を悟ったギュンター氏は(誰かの入れ知恵だろうが)お人好しの日本企業にババを引かせる事にし、隠然たる力だけは持つオーナー一族が社内に蔓延っているという構造的欠陥を持つ筆者の会社に目をつけたという事らしい。この罠を切り抜けられたのは全く僥倖であった。

だから東芝もおそらくウェスチングハウス(WH)買収時点で筆者の会社にあったような内部の構造的欠陥を悪党たちに見抜かれていて、ダニー・ロデリックWH社長と日本の原子力行政を預かる実力者たちをテコに全てのババを引かせる絵が描かれていたに違いない。19万人を抱える巨大企業のトップはそれにまんまとはまり込んでしまったのだろう。






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ある衝撃的な事実が・・

筆者が香港からマニラへと良く遊びに来ていたのは今から20年ほど前で、今じゃ高そうな住宅が立ち並ぶパラニャケやラスピニャスは畑の中にポツポツ建物が出来始めたような状態であり、筆者が今住んでるパッシグなんぞは工場がある以外は見渡す限り平原であった。

エスター叔母とダニー叔父夫妻がパッシグに移り住んだのも20年くらい前で、現在1平米あたり1万2千ペソする土地はたったの250ペソだったのだそうだ。それでエスター叔母に筆者らが住んでいるアパート一帯は何があったのか?と聞いてみたところ、一瞬躊躇した後で「あそこは自動車工場だったんだ・・」と言ったのである。

なるほど、地名や通りに自動車会社の名を残しているのはその為か・・と筆者は納得していたのだが、先日我が家に義父と義弟が遊びに来た際に「お義父さんの働いていた食品工場はどこにあったのか?」などと聞いていたら(40年前からパッシグ市内の工場に通っていたのだ)衝撃的な事を話し始めたのである。





「ここが自動車工場だった?何をエスター叔母はバカな事を言っとるんだ。ここは死体が良く捨てられてた空き地だったんだよ!」と聞いてエッ!と驚く筆者と女房。広大な自動車工場があったのは通りの真向いで、その周辺には工場で働く低賃金労働者たちが住む掘っ立て小屋がズラーッと軒を並べていたが、この連中ははとにかく喧嘩が耐えなかったのだそうだ。

ブスッと刺して通りの向かい側にある空き地に捨てるんだ。それで「またあの空き地で死体が見つかったんだって・・」「本当に物騒よね」なんて俺たちの工場の連中はみんなで噂し合ってたんだよ。でも今じゃこんなに綺麗なアパートが立ち並ぶようになって、随分と時代は変わったもんだ・・と義父はしみじみし始めたのだ。

あの~・・なんか論点がズレてませんか?と思ったが、若いころパッシグの住む叔父の家から学校に通っていた義弟に「それは本当なのか?」と聞いたところ、ブラザー!フィリピンじゃ殺人は何処でも起こってるんだ!そんなの気にすることないだろう!と全然否定しなかったのである。





確かにその通りだが、そう言われても良い気はしないのが多神教かつ無神論の日本人だ。しかしこの時点で話が終わればまだ良かったのである。というのも酒に酔っぱらった義父が「それに前に住んでいたタイタイ町の家の方がよっぽど不吉じゃないか?」と突然訳の分からないことを言い出したのだ。

シーン・・と黙って義父の次の一言を待つ筆者。その緊張した筆者とは裏腹に義父は割と軽い感じで「あそこは墓地だったからなあ」と言ったのである。なんだと!墓地の上にオレは2年も住んでたのか!と思わず激昂してしまったが、すかさず女房は義父に向かって何やら反論し始めた。

マニラから車に乗って東へと向かうとやたらと墓地が多い事に誰でも気が付くが、これは日本で言うと高度経済成長前の多摩川の向こう側一帯みたいにリサール州西部エリアが都市住民の墓地を引き受けていたからで、それが後に土地の値上がりに目を付けた目ざとい商人によって宅地へと切り替えられたのである。





だからあんなにツイてないことが2年も続いたのか・・と妙に納得してしまったが、女房は「あたしは家を買う時に業者に確認したのよ!墓じゃないって言ってたもん!冗談はやめてよ!」と言い張るし、その一方で義父は「いいや、そうじゃない」という感じでなんかムニャムニャ話しているだけで二人の討論は決着がつかない。

で、義弟はと言うと「ブラザー!人間はいつか死ぬんだから墓地を恐れる必要はないよ」と全然なんの助けにもならない話をし続けるだけ・・。いくらオカルトマニアの筆者でも香港で最後に住んだ家でえらい目に遭ったからそういう不吉な場所に住むのは嫌なのである。

翌日になっても「アタシはちゃんと確認したもん!」と女房は相変わらず自己の正当性を主張していたが、お前は古い地図で確認したのか?と聞いたらグッと顎を引いて暫く黙り込んでしまった。元墓場に死体遺棄現場・・。義父の話は怪しいけれども、フィリピンに来て4年が経過したが、あんまり幸せでないのはこれが原因か・・と納得してしまった。






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火病の民の捻じれた意識

日米会談真最中の北のミサイル発射にクアラルンプール空港での金正男暗殺・・。今月に入ってから朝鮮半島の不安定さがますます増してきているが、こういう北朝鮮の挑発に対して韓国の一般庶民はどういう思いでいるのか?日本のメディアが報じる通り朴槿恵職務停止あたりで良くなっていた北朝鮮へのイメージがここに来て一気に落ち込んだのかどうか?を突然知りたくなった。

そこで韓国のウェブマガジンや掲示板を読んでみたのだが、(現代はグーグル翻訳と言う便利な武器がある)、これが信じられない事に韓国の若年層の中に金正恩を頼もしい存在だと思っている輩が案外といることが判って来たのである(ただし世論調査を見つけたわけではないので具体的な%は不明である)。

いわゆる親北派というのは古くは李承晩から朴正煕、全斗煥の軍事政権打倒を叫んだ中にある一定の割合でいて、特に80年代の闘志たちが韓国の政財界を担うようになったここ20年間は一気に左傾化+反日ムードへと転換してしまったのだが、記事を読み進むうちに現在の20代は上の世代とは随分と毛色が違うように思えてきたのだ。

1つ目は国家への求心力がすご~く希薄なことである。廬武鉉元大統領は北朝鮮シンパではあるものの一応頭の中に韓国と言う国がちゃんと存在していて、(あくまで廬武鉉の脳内基準で)「我が国を誤った方向から正さねばならない!」という見識でいたようだが、若い世代は他国への不平不満は噴き出るものの肝心の自分の国についてはは「無くなってもかまわねえよ」という本音が透けて見えるのだ。





2番目は北朝鮮が異常な国である!という感覚が希薄っぽいことである。古い親北派が「金日成マンセー!」と心の中で叫んでいても、現実の世界では青瓦台襲撃事件や大韓航空爆破みたいな北による暴力テロを目にしてきたのに対し、若い世代はそういう経験があんまり無いから、北への脅威!と言われてもピンと来ないようなのだ。

そんな事ない!だって北朝鮮は核兵器の開発をしているじゃないか!と思ったのだが、この韓国メディアを呼んでいいくにつれ「朝鮮民族が核武装していることは誇らしい」とか、「アメリカに挑む北朝鮮の雄姿を見るのは痛快だ!」などとインタビュー記事に書かれているのだ。これが3番目の相違点なのだが、彼らの脳内には中華民族みたいに「半島人」的なグローバル帰属意識があるようなのだ。

さて海外メディアでは今年、もしくは遅くとも来年早々に行われる韓国大統領選に備え、北朝鮮はしばらく大人しくしているはずだ・・というのが共通認識になっているけれど、選挙戦の行方によっては前述のような見識のズレちゃった若い世代の票を一層取り込むため軍事挑発行為を繰り返す可能性もあるように思えてきたのである。

もちろん記事に登場したおバカさんたちの中には愉快犯や北による成りすましもいるのだろうけれども、朝鮮民族の歪んだ性格と火病っぷりを考えるにつけ、北の核兵器をトランプの頭上で爆発させる二ダ!とか日本人をもっと拉致してカネを強請り盗る二ダ!と思ってて、テレビ画面に登場した金正恩を見て本気で「アニキィ!」なんて慕っている奴が案外と多くてもおかしく無い様な気がしてきたのだ。

まあ韓国が右でも左でも世界にとっては迷惑な存在には違いが無いのだから、発想を変えるなら自国民を数多く殺してくれるリーダーが朝鮮半島を治めてくれた方がありがたいのも事実・・。なので金正恩アニキはもっともっと軍事的冒険を繰り返して、頭が壊れた韓国人の脳内エクスタシーを頂点に導いてあげてください。






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インチキ幽霊話を見抜く方法

大学サークルの2年下に上西君という変わった男が来た。彼は自称「見える人」つまり霊感がある人間らしく、子供の頃に呼び声に釣られて川べりへと降りて行ったら遺棄死体に辿り着いたというファンタジックなエピソードを持っているのだが、その一方大学入試で3浪もしてようやく夜間部に潜り込めた・・などその能力にはいささか首をかしげざるを得ない所もある男なのだ。

「霊感が開いていると全部見えちゃってシンドイし、それに漉を見せると入って来られちゃうから普段は閉じてるんです」と彼自身の能力については何だか無線機みたいな説明をしたのだが、いつも彼を茶化していた筆者もこの男の霊能力は本物かもしれんぞ?と思わせたのは、筆者の高校時代に広まったある幽霊話をウソだと見抜いた時である。

それは非常に良く出来た作り話で、初めて聞いた人間は100%恐怖に戦慄くこと請け合いの傑作なのだが、この上西君は筆者の話を聞き終わった後で「それは作り話ですね」の一言で片づけたのだ。エッ?お前なんで分かったの?と聞いたら、だって先輩の話には致命的欠陥がありますから!といってケラケラ笑ったのだ。

長らく営業を体験した猛者が「驚くことほど顧客開拓が進む方法」なんて自己啓発セミナーのインチキを簡単に見抜けるように、幼少期より霊感に悩まされて来た上西君も真偽を見抜いたようだったのだが、それから2~3か月後に筆者は本当に幽霊を見ることになってしまい、それがちょっと理解不能な所があったので上西君に相談かつリベンジを挑むことになったのだ。





旧軽井沢にある友人の別荘に滞在していたある夏の晩、4人で春木屋のラーメンを食おうと車に乗り込んだ際、前方の真っ暗な道に女性が歩いているのを認めたのだが、車のライトをつけた瞬間にその女性が忽然と消えてしまったのである。その瞬間「アッ!」と叫んだのは筆者ではなく隣の席にいた石田という後輩で、筆者は石田の方に振り向いて「お前も見たのか?」と尋ねたのだ。

恐々と頷く石田君。それでラーメン喰った後くだんの場所へと歩いて行ったところ、そこには女性が入れるような横道なんかは無くて、ただ何かの慰霊碑らしきモノに枯れた花束が置かれていたのを見た筆者たちは背筋が凍り付き、こりゃ間違いなく俺たちが見たのは幽霊だぞ!と確信したのだが、具体的に何を見たのかを話していくうちに筆者と石田君に話が合致しないことが判って来たのだ。

筆者が見たのは白っぽい服を着た女性の後ろ姿なのだが、石田君は女性は黒っぽい服を着ていたが何故だか発光する白いモヤに包まれていた!と言ったのである。えっ?モヤなんかないぞ!見間違えじゃないか?と言ったが、ちなみに筆者も石田君も視力は1.5と大変良いほうで、それに石田君は朴訥とした男でウソを言ったり話をまぜっかえしたりする人間ではない。

それで夏休み明けに上西君に自分たちの経験を話したところ、「肌はどんな色をしていたか?」とか「震えやだるさの様な体調不調は感じたか?」などと幾つか質問した後で、お話を伺う限り先輩たちが見たのは幽霊で間違いないですね!と断定したのだが、一番肝心な二人が見た幽霊の視覚的違いについては「二人が全く同じものを見る方が稀なんですよ」と言ったのである。






霊感がある人間が同じ瞬間に幽霊に遭遇しても各自の霊能力の違いによって目への映り方、身体での感じ方は千差万別になるもので、グループの中で一番霊感の強い人が人間の形をした幽霊を認識している一方で、全く何にも見えない人がいたり、もしくは濃い煙の塊が見えた人、あるいは人間らしい形をしているが縮尺がおかしかったりする方が普通なのだそうだ。

○○先輩が前に話した高校生たちが防空頭巾をかぶった親子の幽霊を目撃した話は皆が同じある物体を見ないとオチにならない構造になってたでしょ?だからあれは直ぐに作り物ものだと分かったんですよ!と上西君は嬉しそうに種明かしをしたのだ。

ああそうなの・・と幽霊目撃の意外な事実に筆者と石田君は妙に納得したのだが、だけどお前は最初に「幽霊の肌はどんな色でした?」って聞いたよな?見る人によって色彩が変わるのにわざわざ聞いたのは視覚体験の違いを調べるためか?と聞いたところ、いえ!肌の色はちょっと意味合いが違うんですよね!と言って上西君は不思議な話を始めたのだ。

幽霊はね、はっきり姿が見えた場合でも大抵の場合は青い肌をしてるんです。だから肌の色を聞いて「雪の様に白かった」とか「普通の人と同じだけど」と答えた場合は、その人は高度の霊能者なのかもしれないけど、そんな人は滅多に居ないから殆どは作り話かその人の脳の誤作動による幻覚なんですよ・・。上西君はそう説明したのである。





筆者は幽霊を視覚的に見たのはその軽井沢での1回きりだから上西君の話の真偽を確認する術がないのだが、しかしその数か月前に訪れたインドでよく見かけた青い肌をした古の神々たちが青い肌をしているのをその時思い出したのだ。それで彼の話は案外本当なのではないか?と思ったのである。

結局それからも筆者は霊の存在を感じることは有っても見たことはないのだが、しかし多くの心霊ビデオには青や紫がかった肌をした幽霊をよく見かけるから、数多くの作り物が混ざっているとはいえ製作スタッフは本物の霊視能力を持った人間から「霊は青い肌をしている」とアドバイスを貰っているのかもしれない。

それで筆者も上西君を見習って「オレは幽霊を目撃した!」なんて言う輩に対しては「どんな肌の色をしていた?」と聞くようにしたところ、かなりの高確率で「長い髪をして白い服を着た顔面蒼白の女」と答えるのである。(さすがに落ち武者と旧日本軍兵士、防空頭巾の少女という幽霊三大定番はいなかった)

そこですかさず「それは脳の誤作動だよ!」と言うと相手は面食らって「何を失礼な!オレは本当に見たんだ!」と返してくるが、あのねぇ、本物の幽霊は青い肌をしていて・・、インドの邪神カーリー寺院に行くと・・なんて話すと、今まで上気していた相手の顔が段々と緩んできて、ついには負けを認めるのである。この青い肌の話は結構使えるので、如何わしい整体師や宗教勧誘者に悩まされている様だったら一度試してみることをお勧めする。






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歪んだクラスメイト

3日前女房がケータイを見ながら悲しそうな顔をしているので「どうしたのか?」と聞いたところ、なんと「クラスメイトが死んだの」と話し始めた。死んだ?44歳で?そりゃまた一体どうして?と色んな疑問が頭に浮かんだが、女房は報せをくれた親友アイリンとケータイで話し続けている。

すごく深刻な表情でケータイを切る女房。死んだのはエイミーという一緒に遊んだ友達で、数年前に別の町に引っ越したために疎遠になってしまったが、毎年開催されるクラス会の後に一緒に食事に行く関係は続けていたらしい。そのエイミーが5人の子供を残して昨日死んでしまったそうなのだ。

死因は乳ガンなんだって・・と悲しそうに言う女房。そう言えば女房の母親が死んだのも乳ガンだったな・・、女房に健康診断を受けさせなきゃ・・などと色んな思いがよぎったが、しかし先ずは亡くなったエイミーの霊を弔うため葬式に行かせないと・・と思い、今からリサール州に戻れ!と命じたのである。





その後もアグネスやジュリーなど他のクラスメイトから「エイミーが亡くなって悲しいわ」という電話が頻繁に入り、さあアタシたちクラスメイトが出来るのは葬式の手伝いなんだから今から準備しましょ!などと話していたようなのだが、ところがそれから全然動きが無くなってしまった。

おい!お前何時になったら出かけるんだ!と聞いたが「葬式の連絡が来ないのよ」としか言わない。それでエイミーにはドバイにいる兄貴とかいてチケットの関係で日程がまだ決まらないんだな!などと思っていたそうなのだが、今日になって思わぬ事態になったのである。

日曜日にアイリンが信仰するイグレシアス・二・クリストの教会に行ったら、エイミーの親友だった女がいたので「5人の子供がかわいそうね」といったところ、この親友は「はあ?あんた何を言ってるの?」と答えたと言うのだ。エイミーは死んだどころか乳ガンでもなんでもなくピンピンしてるじゃないの!それが事実だったのだ。





それで翌日エイミー死亡説の噂の出どころと辿って行ったところロザリンという同じクラスメイトに辿り着いた。この女は10年前にアイリンらと一緒に香港に出稼ぎに来たので筆者も知っているのだが、雇用主への訳の分からぬ怒りから金魚鉢に頭痛薬をぶち込んで金魚を死滅させ、さらに「金魚が死んだのはあんたのせいだ!」と雇用主に見不明の逆切れをして解雇された人格異常者なのである、

それで田舎村にいるクラスメイト達は何故ロザリンが悪意あるうわさを流したのか?と素人探偵さながらに評論しあい、目下のところ①ロザリンはエイミーから借金の督促をされて爆発した、②ロザリンの旦那はエイミーと浮気している、③ストレスが溜まったロザリンが誰かを貶めるのは毎度のことで、今回たまたまエイミーが選ばれただけ・・の3つが候補になっているらしい。

全くロザリンはどうかしてるわ!ああいうのは皆で無視して孤立させないと直らないわよ!と女房は憤慨しているが、人格障害者ってのは具体的な不利益を被らないと何も感じ取れない生き物だから、無視したって意味はないし、お前が目の前で罵倒しても今度はオレたち夫婦が離婚した!って噂が流れるだけじゃないか・・と言ったら、女房は黙りこんだ。






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素人推理ドラマ「金正男暗殺事件」

金正男暗殺事件に関して各メディアは「北朝鮮による犯行」「金正恩の指令によるもの」「猛毒VXガスを使用したらしい」といったトーンで報道しているが、動画サイトにアップされた犯行の一部始終を映したビデオを見た筆者は「この事件はますます変だな」という思いを強くしてしまった。

現在マレーシアに拘束中のベトナム人の女(LOLシャツの女)は「手袋に液体を縫って金正男の顔に塗りつけた」と自供しているが、犯行時にこの女だって呼吸をしているのだからVXのような猛毒ガスなら影響を受けないはずはないし、手袋の着脱手順を考えれば如何なる毒でもこの女に少しは付着したはずだから、今ごろピンピンしているはずがない。

それと襲撃を受けた金正男がインフォメーションカウンターで自身の異常を訴え、職員の案内で空港内のクリニックへ向かうシーンでは案外しっかりした足取りで歩いているのも変だ。VXなりサリンなり猛毒を直接体に塗りこめられたのなら数分後にこんな動きは出来ないはずである。

その後テレビ画面は金正男がクリニック内で容態が急変し担架に乗せられて病院へ移送中に死んだという事になっているのだが、なんかこの一連のシーンを見ていても心にストンと落ちた感じしないのである。監視カメラがあちこちにある空港での暗殺、女たちは前日に同じ服装で予行演習をしていた、犯行後タクシーで逃げた・・。この事件とにかく変だ。





で・・自分がテレビ局のディレクターで、こういう事件をテーマに2時間ドラマを作れ!と上司から命じられたらどういう筋書きにするか?を考えてみたのである。奇をてらった架空ドラマだから「北朝鮮による計画的な犯行」という設定は無しだ。だとするとどういう発端にするか・・。そうだね、まず二人の女を雇ったのは金正男自身だった!というのはどうだろう。

金正男の目的は自分が死んだこと!にすることである。そのため監視カメラがあちこちにある空港をわざわざ選んで暗殺劇を実行したのだ。そして自称ネットアイドルのバカなベトナム人と水商売のインドネシア女はパートナーを使って雇い、どっきりカメラと偽って自分を襲撃させるのだが、手袋に塗りたくったのはVXガスならぬ辛子ソースか何かである。

そして本物の死体を一つ用意する。マカオで使っていた影武者を別の場所で毒殺し、空港クリニックの中にあらかじめ死体は運んでおくのだ。そこへ偽装襲撃を受けた本物の金正男が入って来て入れ替わり、影武者の死体が運ばれた後もクリニックにしばらくとどまって閉鎖直前にその場を立ち去る・・という筋書きだ。

空港にいた北朝鮮人のうちドバイ経由で逃げた4人は本物の監視員だが、逮捕された一人は工作員でもなんでもなく金正男のパートナーであり、こいつが二人の女と空港クリニックのスタッフを買収した・・という筋書きなのだが、でもこれだと北朝鮮は自分たちが殺したわけじゃないから金正男の死に疑いを持つし、それに死体のDNA鑑定でもされればバレちゃうよな・・。





ではこういう別のシナリオはどうだろう。金正男は事件の前日なり前々日に腹上死とか肥満による心筋梗塞によってクアラルンプールで自然死してしまった。それで葬儀屋を呼んで埋葬準備をしようとしていた時に事態を聞きつけた韓国なりアメリカの情報機関はこの死を暗殺劇に塗り替えることによって北朝鮮のイメージダウンを図ることにしたのだ。

死体を冷蔵庫に長らく保存するのも限界があるから暗殺劇は死後24時間とか48時間以内と急がなければならない。それで二人の女を使って前述の辛子ソースを金正男によく似た男に塗りたくり、クリニックに予め運び込んでいた本物の死体を今度は運び出す。逮捕された北朝鮮人はキムジョンナムのパートナーではなく西側に寝返った工作員だった・・という筋書きだ。

うーん・・。でも韓国やアメリカの情報機関ならいくら急いでいたとはいえもうちょっとマトモな暗殺者を雇うはずだよな・・。それにベトナム人の女って自分が英語を喋ってるだけの意味のない動画をユーチューブに何本もアップしてたりとか、なんか頭の中に変な波長が流れてそうなんだよね。こういうのを襲撃に雇う個人なり組織って相当ダメそうな気もするよな。

ということで事件の本筋を推理しるためには今後マレーシア警察の公式発表を待つしかないが、現時点では巧いシナリオが作れません。でも金正男ってユーモアを解するし人間的には良さそうな人だから出来れば死んでなんかなくて、今ごろバンコクだかホーチミンで生き延びていてほしいね。みんなそういうエンディングを望んでるんでしょ。






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日本贔屓になった図々しい一家

日本旅行に行っていたテレサが我が家にやって来た。余った円を買ってくれ!という図々しい申し出だが(コイン込み。なおこの円は出発前に筆者から買ったもので売り買い同じレートである)、まあ日曜でヒマだから連中の土産話でも聴くことにするか・・という事で受け入れたのである。

さてソファに座ったテレサと娘はなんかテンションが低いので、寒い日本で風邪にでも罹ったのか?と聞いたところ、これが日本旅行にいた2週間が余りにも楽しすぎたため、その反動から帰国して以来ドヨ~ンと気が滅入っているのだそうだ。

へえ日本がねえ・・と思ったが、テレサによると今まで香港とシンガポール、韓国に行ったことがあるが、日本はそれとは別格の素晴らしい国、何も食っても美味いグルメ大国、外国人に対しても大変フレンドリーな国で、一家三人全員が「次に旅行するのは何を置いても日本である」と意見一致をみたそうなのだ。

それでさっきから石仏のように黙っている娘にキミは日本の何処が好きなのか?と聞いたら「オーサカ!」と答えた。やっぱりな・・俺の周りにいた香港人や台湾人、中国人たちも最初は東京を訪れるけれども、一旦関西地方に足を運ぶやこっちに病みつきになり、道頓堀や心斎橋の回遊魚になってしまうのである。

それからユニバーサルスタジオや大阪名物タコ焼きなんかの話をし続けるのだが、しかしテレサがため息交じりに「アタシも旦那も仕事があるから日本に行くのは来年までお預けなのよ」と言う。旦那はTシャツ業者としてそこそこ儲けてるし、テレサも町役場の主任なのでネックはカネではなく時間なようである。





そこへ女房が「今度行くなら2月なんて寒い時期じゃなくて4月か10月がいいわよ!特に4月の桜のシーズンは・・」などと話し始めてしまい、「アタシ達は今年も4月から6月にかけて大阪エリアに滞在するのよ」と余計な事を言った時に・・、テレサと石物のように無表情な娘の顔になんかチカッ!と豆電球の輝きが見て取れたのだ。

その輝きに気が付かない女房は過去滞在した大阪・松屋町と京都三条通り沿いのウィークリーマンションの広さや値段なんか話しはじめたら・・・、テレサの表情に先ほどよりも大きいサイズの電球がチカッ!と光るのが見て取れた。その瞬間筆者はこの女が腹の中で何を考えているのか察知したのである。

しかしこのテレサは用件をなかなか切り出さず、未成年だけでビザの申請が出来るのか?とか、両親や兄弟ではなく叔母や従姉が同行した場合は日本国内の保証人は必要なのか?その場合は何日くらい滞在許可が出るのか?と遠回りな質問をしてくるので、悪いがオレは日本大使館員じゃないから旅行代理店に聞いてくれ!と答えておいたのだ。

ふ~ん・・と何かを思いついた表情のまま帰路につくテレサ・・。そして筆者ら夫妻は顔を見合わせて「あの様子だと娘と親戚の誰かを連れてってくれ!って言い出すぞ!」とハモってしまったのだ。テレサと旦那は来年まで休みが取れなくても娘だけは4月から夏休みに入るから、大学生の姪とか離婚してヒマにしてる妹なんか同行させればいいや!と考えているに違いない。

だけどまだ12~3歳の娘を外国に送り出すかしら?と女房は疑問を呈したが、普通の家庭ならそうだろうが、何から何までおんぶにダッコなあの一家の超感覚から考えるとそう切り出してもおかしくない・・。それで女房にはとりあえずテレサとは没交渉にしておけ!と命じたのだが、最悪の場合は目的地をタイに変えるかな・・。






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長いフィリピンのドラマ

筆者ら夫妻は夜8時頃にテレビを観ながら夕食を摂るのだが、フィリピンに移住して4年経過して今さらながら思うのはフィリピンのドラマの長さである。例えば現在ABS-CBNチャンネルでは「PROBINSYANO」という刑事ドラマを放映しているのだが、これ週一ではなく土日を除く平日は毎晩放映で、現在までなんと1年半続いているのだ。

水戸黄門みたいに一話完結ならともかく連続ドラマで、一昨年の秋ごろは主人公の真面目な刑事が亡くなった双子の兄の未亡人と惹かれ合ってとか、美人女優マハ・サルバドール演じる同僚刑事とのロマンスが・・なんて話だったのが、それが1年以上経過した現在は刑事はセブ島に逃亡中の身となり、セブの麻薬王の愛人サム・ピントと・・というストーリーに変化しているのである。





それから登場人物がやけに多く、昨年までは良き上司だった中年警官がいつの間にか敵役になっていたり、端役のあんまり重要そうでない人物にスポットが当てられる回があったりと段々と枝葉が広がっていき、タガログ語が判らない筆者には訳が分からなくなっていくのだが、毎回視聴率が40%近く稼げる事からテレビ局はさらなる延長を検討中なのだそうだ。

しかし長いのは何もこの番組に限った話ではなく、4年前フィリピンに来た時に放映されていたジョディ・サンタマリア主演の「ビー・ケアフル・ウィズ・マイ・ハート」という恋愛ドラマなど園長に延長を重ねて実に2年5カ月、合計621回のロングランとなり、筆者は観なかったが最後は映画化までされてこれも大ヒットしたらしい。





それに最近スタートした子供の心臓移植手術ドラマも従姉妹フィリンによると一体いつ終わるのかはさっぱり判らないというし、女優ベア・アロンゾ主演の恋愛ドラマ「A LOVE TO LAST」なる番組も名前とは裏腹に「これは長くなりそうだぞ」と予感させるものがあるのだ。

筆者がいた香港にもその昔「真情」というウルトラ級に長い家族ドラマがあって、これは4年半、合計1128回も続いたためか登場人物が100人にも膨れ上がってしまい、最後の方は視聴者が画面を見ても「あれ?こいつ誰だっけ?」などとなってしまったため、最後は尻切れトンボみたいな形で終わってしまったのだ。





テレビドラマに限らず何かを作る時には入口と出口をまず最初に設定し、そこから本体の肉付けをしていくはずなのだが、ことフィリピンに関しては国民性を反映してかこういう基本的な設計が出来ず、もしくは有っても視聴率が稼げたら基本ストーリーなど捻じ曲げても出口を延長する!というスタンスらしい。

「おい、この刑事ドラマいつい終わるんだ?」と聞いても女房とフィリンは黙ったまま・・。となるとこの刑事は今度はミンダナオにでも逃げるのか?それとも一旦は解決するがまた別の問題が持ち上がって地底にでも逃げるのか?この逃亡者と謎の美女ってプロットは汎用性があるから3年後もまだ継続していて、登場人物が増えて余りに何だか複雑になってしまい、テレビ画面を見た筆者は「この主人公の職業ってもともと何だったっけ?」などと女房と話してたりして・・。






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金正男は何をしていたのか?

クアラルンプールの空港で起こった金正男暗殺事件のニュースをいくつか見たのだが、評論家たちが語る事件の背後に潜む国際政治の壮大なスケールさの一方で、「格安航空にチェックイン時」や「護衛無し」、「どっきりカメラのアルバイトで雇われた女」など暗殺現場のチンケさの間に大いなるギャップを感じてしまった。

これは世紀の大事件だ!中国政府の面子が丸つぶれだ!狂った貴公子金正恩!と各メディアは謳っているが、金正男は確かに故金正日の息子ではあるけれど格安航空に乗る男が本当に国際政治に緊張をもたらすほどの大物なのか?そして護衛を付けなかった中国が本当に金正男を切り札として温存してきたのか?など疑問に思えてきたのだ。

それと一連の報道の中でぽっかり抜けているのは金正男は何を生業にしてたのか?という点である。そんなの北朝鮮から莫大な仕送りを受けてたんだろ?と誰もが考えてしまうのだが、だったらなんで母親が死んだモスクワや異母弟たちが教育を受けた永世中立国スイス、あるいは北京あたりに暮らしていないのだろう。

金正男は一貫してマカオに住んでいたのだ。マカオと北朝鮮と聞いてもピンと来ないかもしれないが、2005年に発覚したバンコ・デルタ・アジアを舞台にした北朝鮮のマネーロンダリングや、朝鮮総連が北朝鮮に送金した日本円を日銀が追いかけたらマカオで外貨に換えられていることが判った等々、この両国はかなり深い関係にあるのである。





筆者はマカオのお隣の香港に都合17年も住んでいたのだが、同僚たちと良く噂していたのは毎週水曜日にピョンヤンからマカオへ飛んでくる高麗航空の事であった。ちょっと理解に苦しむだろうが大飢饉で国民が飢えている真っ最中に北朝鮮はマカオに直行便を飛ばしていて(香港やシンガポールには飛んでないのに・・)、しかも筆者がマカオ空港で見た時は搭乗客が3人しかいなかったのである。

超閉鎖国家とカジノ都市・・。どう考えても搭乗客で満席になるはずはない・・。となるとこの航空機の主目的は人間ではなくモノの運搬になる訳で、ここで皆さんのご記憶を呼び覚まして欲しいのだが、当時北朝鮮が外貨獲得の糧になっていたのは覚せい剤の密造とスーパーKという高精度ニセ札作り・・。まあ誰が考えてもそういうことになるわけだ。

しかしマカオというのはアフリカの小国とは違ってまともな国なんだろう!と文句も出るだろが、この人口70万人の小国家は税収の70%をカジノからの上がりで賄っていて、当時マカオにあるすべてのカジノを経営していたのはたたった一人の人物、スタンレー・ホーなる御仁だったのだ。この方は日本でいうと池田大作と笹川良一と児玉誉士夫、岸伸介を足して二乗したような存在と考えていただくと良いだろう。

スタンレー・ホーはカジノ経営者としての表の顔とは別に麻薬王の噂が昔から根強くあって、それは彼がまだ若い時に日本軍の謀略商社でアヘンを取り扱っていた頃から一貫して彼の本業だったと言われているのだが、昔世間を賑わしたクンサーとかワ族ら麻薬生産業者はアメリカなりヨーロッパ也のマフィアとの決済をマカオのカジノ経由で行っていたことは実はマカオ中の誰もが知ってる事なのだ。





それが80年代以降の東南アジアでの摘発強化により供給が萎んでくると、そこにスクッと北朝鮮が入り来んできた格好になったのだが、その決済現場かつ売上金額をプールする銀行がひしめくマカオに金正男は長年居住していたのである。ちょっと今酔っぱらっているので文章がだらしない上に昔書いた日記の書き直しみたいで申し訳ないが、つまり彼はその関係者だった・・と考える方が自然なのではないか。

ただし金正男にどれほど商売の才覚があるのかは疑問だし、危ないビジネスに従事する人間が町を散歩中に日本のテレビ局に捕まってインタビューを受けてしまうはずも無いから、おそらくは銀行口座の管理や会計監査とか、大物スタンリー・ホーと逢う際の客寄せパンダ、あるいはピョンヤンにあるスタンレー・ホーとの合弁カジノの設立準備室アドバイザーみたいな事をしていたのだと思う。

つまり金正男の後ろ盾とは中国政府というよりもマカオのカジノ王兼麻薬王スタンレー・ホーで、だからこそ金正日が亡くなった後もずっとマカオに留まっていたのだけれども、それが格安航空に自分でチェックインするほど落ちぶれてしまったのは北朝鮮の麻薬ビジネスが途切れてしまった、あるいは金正男が外されてしまったからではないだろうか?。

北朝鮮内における金正男の後ろ盾は金正日の妹の旦那である張成沢だと言われていて、彼は2013年にナンバー2の座から一気に裏切り者に転げ落ち、ついには犬に食われて処刑されてしまうのだけれども、朝鮮総連からの金の搾り取りと並んでスーパーKや覚せい剤の密造はこの張成沢は長年担当してきたと言われているのだ。





張成沢の処刑後に餃子の王将の社長暗殺とか色んな変な事件が起きるのだが、これは買収した企業が昔から持っていた代理店網を断ち切って新しくするのと同じようなもので、その一環としてマカオで金だけ数えていた金正男も北朝鮮からお払い箱にされてしまい、その結果マカオの王様からも「お前は用済みだ」と見放されてしまったのではないだろうか。

それで金正男はカネに困るようになり、ここ3年ほどはマレーシアとかシンガポールに隠したカネなり有価証券、あるいは金の延べ棒を売ったりして生計を立てていたのではないか・・というのが筆者の推測なのだが、それで?誰か殺したのかって?という質問には、う~ん・・それは判らないけど北朝鮮では無い様な気がするのだ。

金正男が死んで得をする国となると真っ先に韓国が頭に浮かぶが、来たる大統領選挙で左派政権を誕生させないために韓国の右派と米韓資本家グループが殺し屋を雇ったという構図は成り立つけれども、筆者が黒幕なら選挙戦の真っ最中にやるはずだから韓国主犯説はちょっと薄い様な気がするし、むしろ金正男を韓国に連れて来てベラベラ話をさせた方が得策な気がする。

となると中国、あるいはアメリカ?などと別の国の名前が頭に浮かぶけれども、なんとなく金に困った金正男に誰かが近づき、彼が過去関係した危ない取引を話す代わりに幾何かの金銭を得ようとしていることを嗅ぎつけたスタンレー・ホーがマフィアに暗殺の指示を・・というストーリーって方がこの稚拙な暗殺劇の事実なのでは・・。まあ死者を冒涜はしたくないのでここ等へんで止めておきます。






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森の中に隠れた高貴な一族

日本史の教科書には古代の奴婢・私奴婢、それと親鸞の物語に登場する中世の賤民という〇〇とよく似た階層が2回ほど登場するのだが、日本の教育界(歴史学会ではない)ではこの古代・中世・近世の3つの最下級階層はお互い連続性が無い!つまり血統としての繋がりが無い!とずっと主張しているらしい。

古代の奴婢たちは律令制の崩壊とともに消滅しているし、中世の選民は戦国時代のゴタゴタでゴワサンになってしまったのだから、近世の○○はこの過去の下層民の血は引き継いでおらず、あくまでも徳川幕府が士農工商制度のガス抜き階層として新しく作ったのだ!と言うのがその主張のようだ。

しかし今回発見した全国数千カ所の○○を示した焚書(昭和初期に編集)には、○○がある場所と7世紀まで全国でやたらと造成されていた古墳がセットのように並んでいること、更に地名には古代豪族のゆかりの地であることを示す、あるいは何かを囲い込むような漢字がやたらと登場する(今と違って地名と言うのは千年くらい変わらないものなのだ)という教育界の言い分とは明らかに相反する事実が書かれているのである。

17世紀の為政者がガス抜き階層を封じ込めておくためにわざわざ1000年前の最下層民の土地を探し出すだろうか?それも全国数千カ所一斉に同じことをするだろうか?そんなの常識的な眼で見れば○○はもともとその場所に住んでいて、千年前の奴婢や中世の賤民の血を脈々と受け継いでいると考えるべきだ・・というのが筆者の結論である。

では○○はもともと何者で何処から来たのか?とじっくり考えてきたのだが、たしかに平氏の落人とか元寇の際の捕虜、それと犯罪者、疾病者、あるいは飢饉で土地を捨てた逃亡民なんかが流れ込んできた事もあるだろうが、もともとの始まりは古代に物部氏や蘇我氏、あるいは藤原氏に攻め滅ぼされた豪族とその取り巻き、そして東日本各地にいた蝦夷ではないか?というのが筆者の考えだ。





例えば近畿地方のある大きな川沿いの○○である。関東地方でいえば奥多摩や秩父のような農業には全く適さない山里に○○が数十か所密集しているのは、ここら一帯が伐採木材や水銀など天然資源・鉱物の産地として昔から知られた場所だからで、現にこの一帯には物部氏と蘇我氏を彷彿させる名のついた神社が幾つかあるのである(この神社が鉱山経営の事務所だったという意味である)。

そして大正年間に人類学者がこの一帯の○○の調査を行ったところ、○○の住民と周辺の「常民」との間に明らかな形質的違いが見つかったと報告されているのだ。近畿地方の住民のほとんどは大陸や半島の影響を受けたのっぺり型の頭をしているのに、○○の住民だけ東北の蝦夷(アイヌ人と同じ)と同じ特徴を示していた!という記述を見つけた時に○○の全体像がぼんやりと筆者の頭に浮かんできたのだ。

鉄や水銀は古の時代より戦略物質であり、物部氏ら中央豪族に限らず岡山の吉備氏や北関東の毛野氏ら地方豪族も鉱山獲得のため他国へ攻め入ったのだが、その際に捕虜となった兵士や領土民たちが鉱山労働者(江戸時代の佐渡金山送りを想像していただくと良い)や現在でいうところの3K職場、あるいは何もできない人間は単なるホームレスと化し、彼らを収容した場所が○○となったのではないだろうか。

やがて時代は下って大和朝廷が誕生した後につかの間の平和の時代が訪れるのだが、人口増加と都の整備などで物資が足りない事態に直面し、今度は東日本一帯に住んでいた蝦夷(「えみし」あるいは「えびす」)の土地を収奪することになるのだけれど、捕らえられた蝦夷の兵士たちは俘囚と呼ばれて全国各地に配置換え(正確には売られた)されているのである。

新しい奴隷たちのためにわざわざ新しい土地を与える気など大和朝廷には無いから、彼らが収容されるのは○○の原点とでも言うべき場である。当然そこは人間でごった返しているから衛生状態は悪いだろうし、まともな農地など無いのだから獣でも虫でもなんでも喰わなければ生きていけない。穢れとはこのことから来ているのではないか?というのが筆者の結論だ。





さて筆者は文章力が無いので一旦ここで書いてきたことを要約するが、○○の起源は古代にあって、中世に親鸞の周りにいた民や徳川時代の最下層民はその末裔である・・と言う事なのだが、しかし日本の表向きの歴史では「あくまでも徳川武家政治によって・・」に意固地なまでにこだわるのは何故なのか?という疑問が湧いたのである。

いや、こだわりは徳川家ではなく仏教についてもだ。仏教の持つ旧インド的な穢れ思想が○○差別を助長させた面はあるかもしれないが(牛頭天皇や馬頭観音などがそうだが、これ長くなるので別の日記で書くことにする)、全国各地の古代豪族を滅亡させ蝦夷を征服したのは神道の最高祭司である天皇と朝鮮半島百済を源流とする藤原氏である。

それから明治維新とは徳川の「武家」と彼らが信仰した「仏教」勢力を、日本の最高権威である「天皇」とその権威の裏付けとなる「神道」勢力が屈服させた構図になっていて、そして明治政府は○○を人道的見地に基づく法律によって解放したことになっているが、今回見つけた焚書を良く読めば○○を作ったのは実は「天皇」と「神道」だったことが見えてくるのだ。

つまり「○○は徳川によって・・」というのは革命の正当性を主張するために明治政府が捏造した虚構なようなのだ。もちろんロシア革命以前のニコライ二世を稀代の悪漢のように言うソ連みたいにほとんどの国が似たような事をしているから明治政府だけ悪く言うつもりはないが、しかしここに来て○○がタブー視されて来たのは本当に当事者たちの人道的な理由だけなのか?というもう一つ別の疑問が頭に浮かんだのである。

○○の研究が進むと一番困るのは実は天皇家なのではないのか?ずっと国民の幸福と平和を祈り続けて来た聖母のような存在、その下では大名も乞食もみな同じく赤子(せきし)である!と国民平等のシンボルであった天皇が何を隠そう日本のカースト制の創始者であった・・。過去半世紀○○の団体が目に余る方法で場所や苗字など○○に関する一切の情報を封印していくのを実は天皇は安堵の目で見ていたのではないか?そう思えてきたのである。






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焚書が示す隠された真実

筆者はここ数年古代史に興味を持っていて、古代ヤマトの王だった饒速日命と東海地方一帯を治めた尾張氏の祖先である天火明命は同根同族だというが、この両者の名前に出て来る「日」と「火」はともに「ひ」と発音することに何か別の重要な意味があるのではないか?などと頭に浮かんだ何気ない疑問を解決すべくネットで色んな文献を読み漁っている古代史オタクある。

しかし経営学や近現代史に女性のアソコの構造など過去興味を持って調べた学問と違って古代史とは迷宮の世界であり、古事記と日本書紀にウソをたんまり盛り込んで古代の日本像を分からないものにした藤原不比等を罵る日々を過ごしているのだが、土地の由来や古い神社は案外昔のままでいることもあるから、虫眼鏡で遺留物を探す鑑識の様に日々悪戦苦闘しているのだ。

そんなある日の事、近畿地方のある古の土地を調べていたら、驚いたことに「そんなものが出てくるはずがない!」と誰もが思う資料があったのだ。この資料の性質上ここではその名称も具体的な名前は一切記入しないけれども、これは全国に数千カ所ある○○の情報を集めた一冊の本のページ200枚のPDFファイルなのだ。戦後最大のタブーの書、徹底的に消滅させられた焚書が事もあろうにネットに出ているのである。





○○に関する本は幾つかバージョンがあって、その多くは企業の人事部向けに興信所が作成したと言われているが、筆者が見たのはその元になった原本、戦前に日本の公的機関が各都道府県の行政府から入手した情報を集計したもので、例えば東京都千代田区一丁目一番地には「こうぐう」と呼ばれる○○があって、そこには120世帯800人が居住していて、本業は祭事で副業は農業と言った事が書かれてあるのである。

これ通報した方が良いんじゃないか・・?と咄嗟に思ったが、しかしその時の筆者は自分がいくら調べても判らなかった考古学上の答が知りたかったので見ることにしたのである。そして膨大な資料ゆえ全体像を把握するのには都合3か月ほどかかったのだが、全てを見終えた今、これまで筆者が思っていた、あるいは聞かされていた○○の話と実像とはかなり違いがあることが見えてきたのだ。

要点を書くと、まず職業についての誤解である。○○と聞いて真っ先に思い浮かぶのは家畜の屠殺と皮革加工、精肉に廃品回収業、特定の植物を使った染物に刑場の管理や下級警吏などが挙げられるが、これは大阪や京都、東京などの大規模商業都市や各地の城下町にある○○だけで、全国に散らばるほとんどの○○は農業や漁業に従事している、つまり他の人間との職業的な違いというのは殆ど見られないのだ。





第二に○○の地域的偏在である。良く○○は西日本が中心で東日本には非常に少ない、あるいは全く無いなどと言われるが、この原本が作成された頃の各都道府県の人口統計と照合してみたところ、この噂は概ね正しいものの西日本でも四国のある一県だけは極端に少ないとか、反対に東日本の二県だけが西日本並みに突出して高かったりと東西の中でも地域によってかなりバラツキがあるのだ。

三番目は徳川幕府の影響が無さそうな事である。○○を作ったのは徳川家(あるいはそれ以前にあったものを江戸幕府が組織化した)と言われるが、じゃあ徳川幕府の政令を充実に執行したはずの直轄領や親藩・譜代大名が統治した地域に○○が多いのかと言うとこれが全然そうではなく、むしろ外様大名が治めた土地や朝廷とゆかりのある地域の方が○○人口率が高いのである。

四番目は古墳との地理的重複である。円墳、方墳、前方後円墳など日本各地には色んな古墳があって、形状によって渡来人系とか原住民系といった違いがあるのだが、大きさや年代、形状如何を問わず古墳と○○の分布図はかなり一致するのだ。ちなみに日本で古墳造成が急激に減っていったのは蘇我入鹿が殺害された乙巳の変(645年)あたりである。





最後は○○の昔の地名に使われる漢字に特殊なモノが多い事だ。これは水の出が悪いとか地形の悪さを表す、あるいは死体を投げ込む場所を表す漢字などだが(特定しやすいので記述は避ける)、その他に「櫛」や「須加」という特定の古代豪族との関係がありそうな、あるいは「垣」や「(発音で)さく」「別」「散」「囲」といった何かを囲い込む、隔離する状態を表す文字がやたらと多いのである。

○○の発生は実は徳川時代ではなく中世であると言う説は筆者も聞いた事があって、それは仏教の布教により死の穢れに触れる仕事をしている人間たち、あるいは農業や漁業といった常民の枠組みに属さない浮遊民が社会ヒエラルキーの外に追い出されてしまい、それが後年○○という階層になったのだ・・という説明に筆者は長らく納得していたのだ。

しかし今回この資料に出て来た特殊な漢字や古墳との分布の重なりを知ってからは、筆者は中世よりもずっとそれ以前、つまり古墳時代と大化の改新あたりの時代に○○の起源があるのではないか?と思えてきたのだ。そしてもしそうだとすると、実は○○に関して誰もが感じるある率直な疑問が実にすんなりと解けるのだ。(続く)






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日本人に狙いを付けた女詐欺師

義父の72歳の誕生祝いにリサール州の田舎へ帰っていた女房がちょっと気になる話を幼馴染から仕入れて来た。以前の日記でも何度か書いた女詐欺師ジュディーが先月突然と出稼ぎ先のカンボジアから帰国して初孫祝いの食事会を開催したが、その際に気になる発言をしたと言うのである。

このジュディーはカンボジアの英会話学校で働いてはいるものの、息子の嫁の出産費用が払えずに3か月間しらばっくれていた無責任人間であり、結局費用は全額嫁の実家に押し付けた格好になったのだが、パーティーにお呼ばれした幼馴染が「あんた羽振りが良くなったの?」と聞いたら「日本人のパートナーが出来たのだ」と鼻高々に答えたというのだ。

奨学金を経て教育大学に進んで教師になったものの、その余りの給料の安さから14年前に香港に出稼ぎ家政婦としてやってきたのだが、ある時カナダ移住を夢見たことが転落のきっかけとなってしまった。悪徳エージェントに騙されて金を巻き上げられてしまったのだが、その金はなんと筆者の女房からの借金で賄っていたのだ。





借りた金を踏み倒して逃げたため、女房はジュディーの母親の土地を差し押さえて何とか全額回収したのだけれども、ジュディーは香港の仕事を斡旋すると言ってリサール州の隣人たちからカネを集め、そしてトンズラしたのだ。たった1年で自分を騙した悪徳エージェントと同じ詐欺師へと転落したのである。

香港・フィリピンからトンズラしてベトナムに逃げ込んでも同僚からカネを騙しとるなど悪事がだんだん常習化していき、現在はカンボジアに移動してある怪しげな英会話学校でディレクターなる地位についているようなのだけれども、前述の通りジュディーは初孫の出産費用も払えないスカンピン、あるいは金があっても払う気のない人格異常者なのである。

そのジュディーが突然フィリピンに帰ってきた・・。これだけで何やら怪しい話なのに「日本人のパートナーが出来た」というのは非常に気になる話である。それで女房と幼馴染たちが首を揃えて話し合ったところ、ジュディーはフィリピンに会社登記に来たのではないか?と言うのだ。





「ジュディは一応表向きは英語教師として働いてるでしょ。だから仕事で日本人と出会う可能性は十分あるし、フィリピンと言えば英語学校やネット英会話学校が有名じゃない。たぶんその日本人に共同で英会話学校を経営しようとか、今ある学校を箱モノごと買収しよう!って持ち掛けたんじゃないかしら?」

教育を受けた人間特有の丁寧な物腰と実直そうで地味な雰囲気。誰でも「この女は真面目な人間だ」という第一印象を誰もが持つだろう。しかし外見とは裏腹に本当のジュディーは他人の良心や生命を飲み込んで消化する単純機構の食虫生物なのだ。彼女の頭の中は自分の事だけで一杯で彼女の夫や子供、孫でさえ存在してないのである。

ジュディー・カストロ、あるいはジュディー・ベンディタハンという45歳のフィリピン女と組んでビジネスを始めようとしている日本人に言いたい。彼女が語る共同会社は単に紙の上で存在しているだけで、建物や教師、机やボールペンの一本まで何もかも虚構である。彼女が提示したビジネスプランは実はアナタから何もかも奪い去る計画でしかないのだ。






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説明するのが面倒な日本の象徴

日本に興味を持つ外国人と話をしていて質問される度に「まいったなあ」と思うのは天皇に関する事である。ヨーロッパ人なんかだと日本人はみんな天皇信者だと思っているから、この自分たちの理解の範囲外にいる日本独自の存在についてかなり無邪気な感覚で質問してくるのだ。

筆者は親切な人間だからわかる範囲で説明するのだけれども、一番困るのは「なぜキングでなくエンペラーなのか?」という素朴な質問で、これは皇帝の定義について日本と外国ではかなり理解の違いがある事と、話が進むと宗教とか世界観の話にまで進んでしまうためやたらと面倒なことになってしまうのである。

日本では皇帝(エンペラー)とは沢山いる王(キング)の上に立つ存在、つまり島津家とか伊達家ら地方王権(キングダム)の親玉、王の中の王の事である!がという説明がされてるけれども、この理解だけで外国人に対して日本の天皇を語るとどえらい恥をかくことになる。





皇帝(エンペラー)とはバチカンなり東方正教会、あるいはイスラム教、もしくは中華思想といった1つの宗教、1つの世界観、1つの普遍的正義から「地上の統治者」として任命された人間への称号なのだ。日本では京都の天皇から征夷大将軍の役職を与えられた人間が武家の頭領として認められるのと同じである。

例えばフランスのルイ王朝はヨーロッパでも抜きんでた軍事力と経済力を持っていたのにも関わらず王(キング)止まりだったのは、ハプスブルグ家というライバルが同じ世界観(カトリック)の中にいて、法王はこっちのほうを「地の統治者」と任命していたからであり、極端な話カトリックが権力的にはうんと格下のボヘミア王を統治者認定すれば皇帝(エンペラー)になってしまうのだ。

カトリックは神聖ローマ帝国皇帝からハプスブルグ家やナポレオン、東方教会は東ローマ皇帝からロシアの皇帝家、中国の場合はちょっとヨーロッパとは違うが明や清の代表者というように各宗教は統治者を一人だけ選び、その人物が神のお墨付きをいただいた行政官として信者たちがいる世界に君臨している・・、これが皇帝(エンペラー)なのである。





さて外国人の目から見ると日本は仏教国で、仏教の総主教が日本の王様を皇帝に任命したなんて話は聞いた事が無いから「日本のエンペラーは実際はキングなのではないか?」などと言い出し始めるので、いやいや日本には神道という独自の宗教がありまして、イングランド国教会のうける英国王と同じ様な立場の・・などと説明するのだが、ここで議論が進むとまた壁にぶつかるのだ。

神道には創造主の概念が無いからである。一神教の場合はこの世の全てのモノを作った絶対なる存在、何が何でも正しいお方がいらっしゃって、皇帝はその創造主から御免状をいただいた人間だからこの世の統治権がある!というセオリーなのだが、「ところで神道はこの世の創造をどう説明しているのか?」と聞かれてしまうと・・・空白なのだ。

「いや、日本のエンペラーというのは自分でそう名乗っているだけで、国際的な定義だとキングですね!」とすっかり降参してしまう筆者。日本の近代化のために天皇を引っ張り出した明治の元勲達の慧眼には感服するが、もうちょっと神学上の定義をファナティックではなくプラクティカルに設定してほしかった・・とつくづく思ってしまう。






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ヤバい部屋の見極め方

芸人松原タニシをご存じだろうか?松竹芸能所属で北野誠の心霊探検シリーズ「お前らいくな!」にちょくちょく登場するこの三十代のメガネ顔の男は、事故物件住みます芸人として危ない部屋に寝泊まりしては日夜恐怖体験を味わっているのだ。彼が置かれた環境について説明すると長くなるので一旦は箇条書きで説明したい。

① 期間 
 2012年から約5年、現在も事故物件に居住中。
② 滞在歴(すべて大阪市内)
 1軒目 殺人事件(被害者2名)が起こったマンション。ただし別室。
 2軒目 息子が母親を風呂に沈めて殺害したその部屋。
 3軒目 女性がドアノブにロープをかけて首吊り自殺したその部屋。
③ 怪奇現象が発生する度に松竹芸能(株)から給料が出る変則的雇用契約。
④ 一番怪異現象が多かったのは1軒目である。
⑤ 霊能者によると無数の霊に取り憑かれているが現在も芸人として活動中。

いかがだろう?「こういう仕事を請け負うなんてコイツおかしいんじゃないか?」という真っ当な疑問以外にも、例えば最初に住んだ物件、彼にとっては仕事始めとも言うべき重要な第一歩が「事件が起こったのとは違う部屋だった」というのっけから出鼻をくじかれた形になっているなど皆様の脳裏には幾つものはてなマークが浮かんだと思う。





最初の疑問について松原タニシが出演番組で語ったところでは、「事件があった部屋に住みたい!」と自ら言い出しても不動産屋というのは案外と正義感の強い人たちで、向こうが勧めて来る色んなマトモな部屋を断り続けて事故物件だけに拘り続けると「あんた!本当にその覚悟はあるのか!」と本気で怒り始めるのが常なのだそうだ。

つまり不動産屋から黙ってヤバい家を紹介されるのは稀であり、さらに事故が起こった部屋は空き部屋になっているケースが多いらしいから、そうそう巡り合えるものではないらしいのだ。ただ幽霊が出る部屋というのは現実にあるわけで、この場合は不動産屋、あるいは家主は何も知らなかったと考えた方が良いらしい。

それから事件が起こったのとは「別の部屋」が最も怪異現象が多かったと言う下りである。若い姉妹が山地悠紀夫死刑囚(執行済み)に殺されたのは401号室で、松原タニシは2階上の602号室に住んでいたのだが、夜中の叫び声や室内に誰かいる気配、オーブ襲来、ラップ音、首無し心霊写真に体調不良、部屋に黒いモヤがかかる、霊能者に除霊を断られるなど様々な怪現象に悩まされ続けたというのである。

この部屋で起こる怪奇現象について松原タニシは2階下の殺人事件が原因なのではなく、このマンションの周辺に変な地蔵が建っている、自転車置き場が何故が全面鏡張り、絶好の立地なのにこのビル一帯だけスカスカに空いている、そして建蔽率水増しの違法建築である事などこの地域の特性と建物自体に問題があるのではないか?と発言しているのだが、実は筆者が一番興味を持ったのはこの点であった。





調べてみるとこのマンションはいわゆる忌み地に立っていたのだ。忌み地の素性については諸事情からここに書けないけれども、それは忌み地の中でも日本最大規模のものであり、しかもマンションはそこから鬼門の方向に建っているから、なるほど確かに殺人事件が起こる前からもともとヤバい場所だったのである。

昼間は不動産屋に勤めているアマチュア怪談師が自身の放送で「本当に怖いのは刑場跡だ」と発言していた通り、(被害者に失礼だが)一人や二人殺された、あるいは自殺したくらいでは案外それほど大した怪奇物件には昇華せず、それならむしろ方位とか家相、昔からの因縁に霊道の通り道といった別の条件の方が主流なようだ。

かく言う筆者も香港で最後に住んだのは、①(不吉とされる)三角形の土地に建っていて、②墓地を見下ろす格好になっていて、③調べてみると霊道の上に立っていた、という部屋だったため、ちょっとビックリするくらいの不運が相次いでしまい1年もたたずに会社を辞めてフィリピンに移住してしまったのだ

だからこれから新しい家に引っ越そうと考えておられる方が事故物件検索サイト「大島てる」で素性を調べるのもいいけれど、それ以前に昔その場所がどういう所だったのか?どういう人間が住んでいたのか?を調べることをお勧めしたい。なお霊能者によると松原タニシは何体もの霊に取り憑かれているものの今でもテレビに出ているから、運悪くオカルト物件に住んでしまっても直ぐに死ぬことは無さそうなのでご安心を。






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スピーカーから流れると集まって来るモノ

20年前に同棲生活を始めてから必ず一緒に寝る習慣を守って来た筆者ら夫妻も先月からベッドを分けるようになってしまった。理由は筆者がイヤホンで怪談を聞きすぎたせいで耳が痛いのでパソコンのスピーカーで聴くようにしたら「うるさくて眠れない!」と女房に怒られてしまったからだ。

もう一つある寝室は女房の姪イナ(現在居候中)が使っているから、仕方なくリビングルームにマットレスを敷いて寝転びながら怪談を聴いては毎晩眠りに落ちるのだが、この習慣が始まってからちょっと気になる現象が起こるようになったのだ。

ラップ音である。天井や壁から大きな音がピシッ!ピシピシッ!とするのである。この音は住宅資材に使った木材が乾燥によって割れ目が入るのが原因であり霊現象などではない!とオカルト否定派は力説するし、筆者も怪談マニアながら理系だからその意見には賛成である。

しかし・・「古代葛城王権の謎を追う」とか「陰謀論で読み解く徳川260年」なんて音源を聴いている時は何も起こらないのである。ピシピシッ!と鳴るのは怪談を聴いた夜だけであり、しかも・・気のせいかもしれないが語り手によって怨霊・頻度に違いがある様な気がするのだ。





例えば稲川淳二やつまみ枝豆などメジャーどころを聴いている時のラップ音かな~り控え目なのに対し、「北野誠のお前ら行くな!」や「サイファーの怖い話」あたりの実話系・実体験系になるとなぜか頻度・音量とも大胆になっていき、アマチュア怪談の雄である西浦和也の場合はもっと激しい上に室内に誰かが潜んでいる気配さえするのだ。

西浦和也は他人から聞いた話を上手に語る多くの怪談師と違って実際に心霊スポットや事件現場に足を運んで取材する心霊収集家で有り、その度が過ぎて筋肉が解ける謎のウィルスに感染して生命を落としかけた行動派なため、語り口は饒舌ではないものの彼の恐怖話には絶大なリアリティがあるのだ。

こりゃひょっとしてアパートに住み着いてる地縛霊が集まって来て、西浦和也のリアリティ溢れる語りに共鳴してるんじゃないか・・と思い始めたのだが、多少霊感のある女房に聞いたところ「それはアンタの勘違いだ」と言う一言で片づけられてしまった。

で、本来ならこんな不気味な現象は嫌だから深夜に怪談を聴くなんて悪癖は人間改めるものだが、怪談マニアで怖い事が大好きな筆者は楽しんでいるのだ。さて今夜は殺人・自殺など事故物件に住み着いて怪現象が出るとギャラが貰える勇気ある芸人松原タニシの語りを聴いてみるかな。






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タバコを吸う夢

筆者は高校生の時から都合30年タバコを毎日2箱を吸い続けたヘビースモーカーで、ブリンクマン指数だととっくに肺の病気でおっ死んでいてもおかしくないのだが、5年前にノドの異常で病院に駆け込んだら医者から「酷使しすぎでもう限界だよ」と言われてしまい、そこで禁煙に踏み切ったおかげで今のところ何とか生きながらえているのである。

それまではニコチンパッチにニコレットガムなど色んな禁煙アイテムを試したが結局どれも長続きせず、最後の方はニコチンガムとタバコを併用して二倍のニコチンを摂取する体たらくになっていたので、筆者の身を案じた香港人から聞いた中国の昔ながらの方法を試してみたのだ。

濃いお茶を飲むのである。茶碗にポーレイ茶(北京語だとプーアル茶)のティーパックを5袋くらい入れて熱湯をぶっかけ、真っ黒くなった茶をオフィスや家の中のあちこちに置いておくのだ。そして「タバコ吸いたいよぉ~」という願望が始まった途端にサッと飲むとボヤ段階で一時的に収まるのである(外出先ではお茶っ葉を舐める、食うで乗り切った)。

カフェインはニコチンの代替成分足り得ないじゃないか!と言う意見もあるだろうが、筆者の場合タバコを吸いたい!という症状は喉の疼きが顕著で(これが一服するまで継続する)、濃いお茶はこの疼きだけは綺麗に抑えてくれるのだ。でもまあその後襲ってくる体全体のアンビバレント風な感じはどうしようもないんだけどね。

それでもまあ地獄の1週間を過ぎてなんとか禁断症状は半分くらいに収まったのだけど、困ったのはタバコが夢に出てくることで、中国人客から「まあ一本どうぞ」と勧められたタバコを吸ってしまい、あっ!しまった!これで元の木阿弥に!なんて激しく後悔している処で目が覚めるのだ。





そして禁煙から3カ月も経つと肉体的欲求は完全に無くなり、2年くらいはバーとかでタバコを吸っている客がいると「いい香りだなぁ・・」と感じていたのも3年目からは煙に触れるのもイヤになり、現在は女房及びその他訪問者には「タバコは部屋の外に出て吸え!」と命じるまでになったのだ。

ところが夢の方はというと今でも定期的に見ていて、一昨夜など飲み屋で新旧混合の友人たちと一緒に紫煙をくゆらせていて、そして突然思い出したように「あっ!しまった!」と叫んだところで目が覚めたのである。これは古い記憶を整理しているのか、それとも自分の潜在願望を表しているのか・・もしくはその両方だろう。

禁煙関連のウェブサイトには夢の中でタバコを勧められてもきっぱり断ればその人は「脳も体もニコチンを拒絶した=卒煙した」と診断されると書いてあったので、筆者の場合は脳がまだタバコの快感を覚えていると言うことらしい。でもこの「覚えている」というのは快感だけなのかね・・とちょっと反論したくなる。

高校時代に新宿・歌舞伎町のディスコで吸ったセブンスターから、会社帰りに良く立ち寄った銀座のキーラーゴというバーで吸ったマルボロライト、香港の夜総会で美女と一緒に燻らせたコイーバのロブストに非喫煙者だった女房にタバコの味を覚えさせたことなど、タバコは筆者の人生の中に彩を与える名脇役だった。

だから筆者が夢でタバコを吸っているのはシャブ中みたいに禁断症状を起こしているのではなく、楽しい思い出を走馬灯のように映写することで現在のくだらない境遇を慰めようとしているのであり、特にスタンダードジャズの流れるバーでスコッチを呑みながらの紫煙を肺に入れた時の快感と言ったらそりゃもう・・・・・。

やっぱりまだ卒煙できてないらしい。






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右のドアの向こう側で笑う寄生虫

大阪市内の国有地が十分の一の価格で奇妙な幼稚園に払い下げられたというニュースが出ていた。配信元の朝日新聞によればこの幼稚園は安倍晋三夫人が名誉園長を務めていて、園長は稲田朋美防衛大臣から何かの功労で表彰された曰くつきの人物であり、運営母体は日本会議と深い関係にあるらしい。

隅っこに追いやられつつある左翼が虫眼鏡で見つけた政治スキャンダルか・・と右の方はお笑いになるかもしれないが、しかしこれが事実なら大問題である。いくら左派が働きかけて在日朝鮮人のための建物を血税でボンボン作ってきたにしても、じゃあ右派もそれをやって良い!という事にはならないし、それにこういう胡散臭い右翼も大抵の場合は朝鮮人なのだ。

大変残念な事だが右も左も奥にいるのは在日というのが日本の実情なのである。ちょっと調べればわかる事だが戦後の右翼の頭目だった児玉誉士夫は戸籍ロンダリングして日本人に化けてはいるが実際は朝鮮生まれの純潔朝鮮人だし、もう一人の笹川良一の場合も朝鮮人あるいは日本最下層の出自という噂がずっとあるのだ。





なんで愛国と叫んでいる右派が実は日本人でないのか?と言うと、一つは日韓併合によって一部の朝鮮人が便宜上愛国を叫んで日本人に化けてしまったからであり、二つ目は本物の日本人右翼の多くがGHQによって投獄・追放されたために権力の空白ゾーンが生まれたからだ。そこにずる賢い朝鮮人がスッと入り込んだのである。

サダム・フセイン掃討後のイラクのリーダーになったマリキや、韓国初代大統領にはキリスト教徒の李承晩を推したように、アメリカが他国を統治する場合は旧権力とは別の少数派を権力の座につける、あるいは優遇する傾向が強いのである。そしてその基本スタンスは政治のトップだけに限らず実業界や官界、教育界に思想界、芸能と言った幅広い分野に及ぶのだ。

で、日本の時計の針を70年前に戻して、あなたがウィロビー少将なりマーカット少将の立場に立ったとして、GHQの将兵の安全を確保しながら日本が二度とアメリカに立ち向かわない様に無力化しろ!という命題を与えられたら、旧軍のライバルである官僚たち、財閥や地主と敵対関係にある水飲み百姓や労働組合などとともに「日本に居る朝鮮人」に着目するはずである。





児玉や笹川がフィクサーになれたのは勿論彼らの才覚によるものが大きいけれども、彼らの周囲にアメリカの影が付きまとうのはやはり「敗戦と占領で溜まりにた溜まり込んだ愛国者たちの不満の受け皿になるが、本当に爆発しそうになったら真っ先にGHQに通報して叩き潰す」という裏約束があったからだろう。

そしてそういう土壌があるところに南北朝鮮の対立の構図が持ち込まれ、日本を韓国の後ろ盾にすべくKCIAと統一教会が勝共連合を立ち上げ、ここに日本の右翼を上手く囲い込むうちにいつの間にか韓国人たちが街宣右翼の元締めになってしまった・・というのが日本の右翼史なのだ。

ただ冷戦崩壊で勝共連合の存在意義が無くなってしまい、その後なぜか仇敵北朝鮮にすりよった統一教会は今じゃ北朝鮮秘密工作部門、あるいは昔の秘密を盾に自民党清和会議員を恫喝して金を毟り取る犯罪者になってしまったが、朝鮮人がずる賢いのは一部の人間を切り離して生長の家や思想右翼団体に潜り込ませることで二股をかけているのだ。





例えば世間を賑わせている在特会の連中をよく見て欲しい。実は筆者は彼らの主張に頷けるところが沢山あるのだが、彼らの行動を動画サイトで見ている内にだんだん奇妙な違和感を持つようになったのだ。大学時代に毎日駅前で見かけた統一教会の勧誘員が四半世紀たったいま在特会にいることは聞いていたけれど、代表者の見事な朝鮮耳を見つけた時にある疑念が浮かんだのだ。

在特会や西村修平が派手な街宣活動を動画サイトにアップしている理由は「日本はナチス台頭前のドイツと同じ状況にある!」という事を対外的にアピールして世論を喚起し、日本の力を相対的に弱めるとともに、「可哀そうな在日」「迫害されつつある在日」というイメージを利用して更にカネをせびる事ではないのか?と言う疑念である。

在日朝鮮人は既得権を取り上げて過去の分も全額弁済させ、文句があるなら船に載せて朝鮮半島へ送り返せ!というのが筆者の意見だが、上に書いたような理由で同じ意見をアピールする団体とは一切関与しないことにしているのである。右に行っても左に行っても朝鮮人が奥の部屋で笑っている、何とも嫌な世界である。






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剣道の防具の臭いがする女

筆者と女房はいつも毎週2回決まった日に近所のスーパーマーケットに行くのだが、先週からちょっと困ったことが起こってしまった。臭いのである。店に置いてある魚が劣化して臭いとかモップ掛けが臭いのではなく店員が臭いのだ。臭い店員は女で食品売り場にいるのである。

先週手作りギョーザでも作るかと大きな冷凍庫を開けて材料を探していたのだが、旧正月で中国人たちが買い占めたのか全然見つからない。それで傍に立っていた阿呆そうな女店員に「ダンプリング・スキンは無いのか?」と聞いたところ、「ユー・ウェイト!」と言って別の店員を呼びに行ったのである。

どうやら冷凍食品売り場担当らしき女が向こうから筆者の方へツカツカ歩いてきたのだが、彼女の言葉より前にプ~ン・・と臭いの方が先にやって来たのだ。ウッ!なんだこの臭いは!と動揺したが、空調で向かい風状態になったらしく臭いは段々ときつくなり、息をしているのが辛くなっていく。

ガサゴソ!ガサガサ!と臭い女は冷凍庫の中をかき分けて餃子の皮を探そうとするのだが、腋が開いたからか臭いの方はもはや危険レベルに到達してしまった。それでこの場を離れないと窒息する!と思った筆者は「無さそうだから要らないよ」と最後の息を肺から吐き出してその場を立ち去ったのだ。

フィリピンに住まれた方ならよくご存じの通り、見た目に反してフィリピン人にはあんまり臭い人間と言うのはいないのだが(ただし女性のアソコは例外で、臭め傾向が高いので舐め好きの方は敬遠された方が良い)、見たところ二十代後半で外見もそんなに悪くないこの女店員は希少種だ。





長年使い古した剣道の防具を付けた男が狭いサウナルームに入って来て素振りを始めた・・。女店員の臭いはそうイメージしていただくと宜しいが、とにかく傍によるだけで呼吸できなくなるほどの体臭に「冷凍食品のカバーは変色するのでは・・」などと考えてしまった。

しかしスーパーマーケットは何であんな臭い女を雇っているのか、しかも洗剤ならともかく食品売り場である。これじゃ買い物客も逃げちまうんじゃないか・・と思ったが、このスーパーはおそらく猫の手も借りたいほど人手が無いが安月給で人が来ない、或いは嫌な客を追いかえす特殊任務でも帯びているに違いない。

さて本日そのスーパーマーケットを再訪したところ、あの臭い女が大きな冷凍庫にしなだれかかってにボーッしているのを見つけたのだが、筆者の手には自分が担当する「冷凍エビ」に「冷凍ヒラメの切り身」が書かれた買い物リストが握られているのだ。あそこに行くのがコワイ・・。

それで酒売り場で時間を潰していたら自分の担当を終えた女房がやって来て「あんた!冷凍ヒラメ買ってないじゃないの!」と文句を言われてしまったから、女房にあの女はすごく臭いからアイツが動くまで待ってろ!と宥めたのだが「3時からズンバダンスがあるの!時間が無いのよ」と女房はせかす。

それで一計を案じて「包装にタガログ語でなんか書いてあったからヒラメかどうか判らない」と逃げたところ、女房は憤慨して「じゃああたしが行くわよ!」と冷凍庫の方へ肩を怒らせて歩いて行ったのだが、数秒後に女房の足がピタッと止まり、そのまま90度回れ左してコメ売り場へと急ぎ足で歩いていくのが見えた。だから言っただろうが!






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ウゲッ!となったマクドナルドの肉

友人がフェイスブックにアップしたニュースを見て思わずウゲゲッ!となってしまった。ピンク色の巨大な蛭のような塊を掴んでいる作業員・・。これ・・なんとマクドナルドで使われている肉の正体だと言うのである。

記事にはこの物体はくず肉と健、脂肪、結合組織を混ぜた物から成るペースト状の生地、それらをアンモニアで消毒したもので、ピンクスライムという俗称が付けられているのだそうだ。見た目と同じく名前の方もイヤ~な感じである。

筆者が子供の頃からマクドナルドはネズミの肉を使っているとか病死した牛の肉も混ぜているなど奇怪な噂があったが、このピンク色の物体を見たいま正直まだそっちの方が良かったのではないか・・とさえ思えて来た。なるほどマクドナルドのセンター工場でずっとバイトしていた友人が何故だか絶対にマクドナルドでは食べなかった訳である。

アメリカのドキュメンタリー番組「スーパーサイズド・ミー」を見たからマクドナルドの食品の危険性は知ってはいたが、そうは言っても手軽だし美味いということで香港時代の筆者は毎週最低一回ビッグマックとチキンナゲットを食っていたのである。

オレが美味い美味いと食っていた正体がこのピンク色の・・・。それでさっきから自己嫌悪の陥っているのだ。それで今後マクドナルドじゃなくジョリビーに行こう!と固く決意したが、でもジョリビーだってなんだか怪しいよな・・。特にあのバーガーの肉は・・。






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メジャーだけど場によってはタブーなミュージシャン

営業マンとして長年色んな国の人間と折衝を重ねて来た筆者も彼らと仕事の話ばっかりしているばかりではなくて、とくに食事やパーティーの場で「オタクとの契約がまだ・・」なんてやるのはご法度だから当然誰もが受け入れやすい話題を提供する必要が出て来る。

プーケットのお勧めビーチに意外に美味かったケジャン料理、世紀の一戦と言われたサッカーの試合からイスラム原理主義者の背後にいる謎の団体といった話題なんかを話すのだけれども、中には「あんたはどんな音楽が好きなのか?」なんて質問を向こうからかけてくる外国人も結構いるものだ。

ここで「実は自分はサックスを吹きまして・・」なんて言えれば良いのだけれど、生憎と筆者は楽器の類はカスタネットくらいしか出来ぬから、相手の雰囲気に合わせて「最近はビル・エヴァンスを・・」とか「恥ずかしながらこの年になってもビヨンセが好きで・・」などと相手の見た目や雰囲気に合わせて答えるのだ。

くだけた場とは言え仕事の一環だから、筆者の亡父みたいに「フルトヴェングラー指揮のブラームスの交響曲・・」なんて顧客が全く知識が無くて興味も持てそうに無い話をベラベラ話しても眠気を誘うだけである。それに欧米人のお偉方たちだって高い教育と給料を勲章としている割には一般教養の方は案外と乏しい・・というのがこの世の現実だ。





しかし筆者も若いころにはこういう芸当が出来なくて本当のことを言ってしまう事がままあった。例えば一番好きなジミ・ヘンドリックスやジャニス・ジョプリンら1960年代終わりから70年代初頭に活躍したミュージシャンたちの話をしたら、この歌手を同時代で聴いていたはずのアメリカ人幹部たちから苦笑いされたりしたのである。

このことは随分前の日記でも書いたのでここで詳しく説明はしないが、この世代の音楽はビル・クリントンのように現在責任ある立場にある人間が、実は若いころは大学院や海外留学することでベトナムへの徴兵逃れをしていた、つまり責任を果たさない人間である・・という不都合な記憶を蘇らせてしまうので敬遠されがちなのだ。

それに欧米の場合だと社会階層によって観るスポーツや聴く音楽も違ってくるから、きのう日記にしたプア・ホワイト(香港白人層)に人気のあるジョーン・ジェットが好きでして・・なんて言うと「お前は低所得で低教養の人間なんだな・・」と見なされてしまうのでアーティストの名を挙げるのもけっこう要注意だ。

でもまあオアシスやヴァン・ヘイレン、ボン・ジョヴィ、それにメタリカやブラック・サバスなんてヘビメタなんかは案外世間と折り合いが付いているもので、モルガン財閥の孫息子も中学時代は家でデスメタル弾いてたりするから、こういう名を挙げても「へえ、アンタも好きねえ」といった程度で済むのだが、しかしある音楽ジャンだけは話が別である。





パンクロックである。特に70年代に一世を風靡したセックス・ピストルズが大好きでございまして・・などと発言した途端にあたりはシーンと静まり返り、目の前の座った人間から「君はそういう人間なのか?」と言われてしまい、一体なんでこうなっちゃったの?と戸惑う事が筆者には度々あったのだ。

これは欧米と日本のパンクロックの解釈、それとファン層の違いがあまりにも大きい事が原因なのである。パンクと言うと革ジャン姿で、「FUCK YOU」と叫びながら鉄パイプであたり一帯のモノをぶっ壊しているイメージをお持ちだろうが、じゃあ日本のパンクたちが住んでいる建物はみんな廃墟化しているのかと言えば、当たり前だがそんな事があるはず無い。

それに筆者の世代だとパンクを聞くのは案外と高学歴の人間が多く(ヘビメタだとまあ普通でバカは松本伊代や柏原芳恵なんかを聞いてた)、新宿ツバキハウスというディスコで毎週開催されるロンドン・ナイトで踊り狂っていた高校生の男女も後に慶応の経済や東工大の量子力学に進んで今では東京電力やNTTで管理職を勤めていたりするのだ。

「ぶっ壊せ」とか「アナーキー!(無政府主義)」と言ってもあくまでファッションやスタイルとして使い分けているだけであり、仮にパンクだけが住む市が誕生してモヒカン刈りの市長がアナーキズム宣言(行政機能完全廃止宣言)をしたとしても、草の根共同体社会が自然発生して「可燃物のごみ収集日は毎週水曜です」とか「確定申告はお早めに」なんてポスターが電信柱に貼られてるのが日本なのだ。





ところが欧米の場合この「使い分け」というのが無い、正確に言うとアナーキズムを地でいってるから手あたり次第モノをぶっ壊しており、ロンドンやベルリンのパンクが多く住む地区なぞ出かけると、そこはもう完全なる無政府状態、ゴミと瓦礫と使用済み注射器が転がっている街、マンハッタンの100丁目よりも北のような無法地帯と化しているのだ。

かく言う筆者も30歳の頃ベルリンに寄った際に、オスト駅の地下街でパンクスタイルに身を包んだ若い男女の集団がいるから興味本位で声を掛けたことがあるのだが、これがまあ冗談でなく本当に身ぐるみはがされるところだったのだ。運良く巡回警官がいたから助かったけれども、連中には理屈も何もあったもんじゃないのである。

その社会不適合者、神も法も信じぬ破壊者、大阪池田小学校に侵入して子供8人を殺害した宅間守のような破壊願望者、サッカーの試合で鉄パイプ片手に暴れているフーリガンと同じ価値観を持つ日本人が名だたるハイテク企業のセールスマネージャーを勤めていて、そいつが自分の会社に商談に来て今目の前にいる・・・。そう考えると一体筆者は彼らの目にどう映ったのか容易にご想像できるだろう。

と言う事で筆者はセックス・ピストルズの話は一切合切封印してしまい、パンクバンドの中でも世間と折り合いがついて市民権を得ているクラッシュやグリーンデイの話なんかが出ても「パンクですか?一切興味ないですね」と隠れキリシタンのように否定し、しかし心の中では「アナーキー・イン・ザ・UK」を奏でていたのである。






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窓の下から聴こえてくるメロディー

筆者の住んでいるアパート裏の空き地に洗車サービス業が作られるらしく、それで先週から労務者たちが集まってトンカン!ガンガン!と鉄骨の組み立て作業をしているのだが、作業能率アップのため大音量でかけている音楽に懐かしいミュージシャンの歌が幾つも交じっている事に気づいた。

ジョーン・ジェットである。名前を言われても一体誰なのか???な方が大半だと思うが、彼女は今から40年前にランナウェイズというアメリカのガールズ・バンドでギターを担当し(「チェリー・ボム」と言う曲が唯一ヒットした)、その後ソロに転じて80年代から90年代にかけて「ごく一部」の間では大変人気のあった正統派ロックンローラーなのだ。

しかしそう言われても知らないものは知らないだろうし、それに前述の「正統派なのにごく一部の間で大変人気が・・」というなんだか矛盾する表現にも違和感を持たれたかもしれない。実は恥ずかしながら筆者も同じで、実は彼女の全盛期であっても「アイ・ラブ・ロックンロール」と言う曲のメロディーを知っていただけで、名前の方はこれが記憶にまるっきりインプットされて無かったのだ。

それが変わったのは大学4年の時に遊びにったバンコクでのことで、ヒマな筆者はよく歓楽街にある違法カセットテープ屋に立ち寄っては最新のヒットアルバムを買い求めていたのだが(違法ビジネスには変わりないがPeacock社という音質が良いブツがここは多く置いてあった)、一番手前の売れ筋が集められた棚にマドンナやプリンスなど当時最高に人気があったミュージシャンたちと並んでジョーン・ジェットのテープがやたらと並んでいることに気が付いたのだ。





精悍な顔つきの女性が黒いレザーのつなぎに身を包んでいる写真からハードロックかヘビメタ系の様で、「この店のオーナーはこのマイナーなロック歌手が好きなんだな」としか思わなかったが、これが不思議な事に他の店でも彼女のテープは一番手前の売れ筋コーナーにデン!と置かれているから、そんなにタイ人の間で人気があるなら聴いてみるか・・と200円なにがしの金を払って一本買い求めたのだ。

ところ・・、がこれが味付け海苔みたいに薄っぺらだけど旨味と塩っ辛さ強くてなんとも良かったのだ。これぞアメリカン・ロック!とも言うべき正統派ながら何処かにイギリスのパンクロックの影響を受けていて、特に筆者が好きだったパンクの雄セックス・ピストルズの名曲「プリティ・バカント」のカバー曲は本家よりもジョーン・ジェットが歌う方がよろしいのでは?と思えるほどの出来である。

「このネーちゃんイケてんな!」と喜んだ筆者は早速テープ屋に行って別のアルバムを買い集め、日本に帰国してからも彼女の新作が出る度に買い求めたのだけれども、ある時勤めていた会社の英会話講座の場でアメリカ人の女講師が「あなたの好きなミュージシャンは誰か?」と皆に質問したから、筆者はジョーン・ジェット!と答えたところ、これが・・変な顔をされたのだ。

あれっ?アイヴィーリーグの名門エール大学の卒業生ゆえか女講師はギャンギャンうるさい音楽が嫌いなのかな?と思ったが、レッド・ツェッペリンと答えた同僚にはニコニコ笑いながら「フィジカル・グラフィティの構成は・・」なんて話しているじゃないの・・。それに筆者とこの教師はウマが合う方で、こんな冷たい反応をされるのは今までなかったのだ。





それでジョーン・ジェットってアメリカ人の間では評判が悪いのかな?だけど差別的な事を歌っている訳ではなさそうだし・・などと考えあぐねていたが、今と違ってインターネットなぞ無い時代だから調べることもできない。結局その場は筆者の中では疑問符が付いたまま終了してしまったのだけれど、後日アメリカ女講師が自宅に生徒を招いて食事会をしてくれた際に種明かしをされたのである。

ジョーン・ジェットはアメリカの労働者階級、それもロクに教育も受けていない粗野で一番下の階層にいる白人のための音楽だと彼女は言ったのだ。いくら働こうが貧困に喘いでいて、不公平な社会構造に対する憤りや悲哀、そしてその裏返しの愛国心といったものがジョーン・ジェットのテーマであり、はっきり言わないけれども要するに「アナタはもっと上の階層向けのミュージシャンを聴くべきである」と言いたかったらしい。

しかし黒人に対して差別的な表現をした生徒を一喝するほど進歩的な女講師がなぜ同じアメリカ人の下層白人を軽蔑する風な見解を示したのか理解できなかったのだが、このアメリカのエリート進歩派が持つ博愛の精神は実は人類すべてに向けられているわけではなかった事を知ったのはそれから随分と後になってからである。

どうもジョーン・ジェットは日本でいうと(例えが古くて恐縮だが)70年代の泉谷しげる的なポジション(プラス右翼の味付け)にいるらしく、同じくプロテスト色が強い頭脳警察のように貧しいけれど高い感受性や教育を受けたインテリのファンが付くようなことが絶対に無い文字通り最底辺白人御用達のミュージシャンということらしい。





そう聞いて何故バンコクのあのテープ屋にジョーン・ジェットのアルバムが溢れていたのか?なぜ日本では全くと言って良いほど紹介されなかったのか?が判った気がしたのだ。同じ肉体労働者でも文庫本なんか読んでる日本人と違ってタイ人の方ときたら知性の砂漠、永遠のゼロみたいな世界だ。ジョーン・ジェットの曲はこういう人たちにだけ共鳴するのだ。

でも、となると共鳴していたオレって一体なんなの?とちょっと落ち込んでしまったが、しかし好きなものは好きなのだから修正しようがないし、それにパンクロックが好きということなら(筆者自身は下層の生まれではないけれども)志向的にその下地があるわけである。それでおそらくオレの前世は山谷の労務者か南方戦線でボロ屑みたいに死んだ二等兵かなんかだったんだろう・・と思う事にしたのだ。

しかしその後ちょっと羽振りが良くなってからはジャズなんか聞くようになり(人間懐具合によってテイストも随分変わって来るものである)、4年前にフィリピンに引っ込んでからは昔の曲でもケイト・ブッシュの様な知性品格才能ともトリプルAのお方の音楽ばかり聴いていたのだが、そこへ突然四半世紀前に好きだったジョーン・ジェットの曲が耳元に蘇ってきたのである。

窓から外を見下ろすとそこにはフィリピンでも最下層な風体の悪そうな男たちが重そうな鉄骨材料を肩に担いでいるのが見えた。なるほどジョーン・ジェットはあいつらのための音楽だわい・・と思ったが、しかし・・そのメロディーに合わせて体でリズムを取っている自分自身に気が付く。上の階にいるけどオレも連中と目線は同じなんだな・・と思った筆者は実に久しぶりにジョーン・ジェットの曲に耳を傾けたところ・・・・・・・。やっぱりイイね!このオバちゃん!






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おんぶにダッコな一家

先日の日記で何の準備も無いまま日本に観光に行ってしまったフィリピン人のテレサ一家の事を日記にしたが、本日またテレサからスカイプ電話がかかって来た。急に大阪に遊びに行くことになったので電車の乗り放題チケットを買いたいのだが何処で買ったらよいのか?という問い合わせである。

一体どんなところに泊まってるのか知らんが、そんなの自分たちで駅に行って聞けよな・・。しかし女房から「あなた!その乗り放題っていくらなの?」とか聞いてくるので、ジャパン・レイル・パス7日間29110円などと調べて伝えたところ、じゃあ乗り放題じゃなくて往復だといくらなのか・・と追加質問が来た。

そんなの自分たちで調べろよ!と思ったが、テレサ一家が現在滞在している東京都足立区には英語を話す人間は一人もいないのだ!ソーリー!などと理解不能な事を言っているらしく、仕方なくヤフーの路線情報で料金を検索したのだが、今度はワードのファイルを印刷したいがどうしたらよい?と聞いてくる。





あのねえ、近くにコンビニがあってそこにUSBメモリーに落とせばよいけど、ワードやエクセルは使用権上の問題で認識しないからPDFファイルにしないと駄目だよ・・と親切に返事をしたら、フィリピンでは簡単に出来るのになぜ日本では?とまた質問が来る。それにどうやったらワードをPDFに・・なんてことまで説明せにゃならんのだ。

計画性が全然ないくせにいちいち疑問を持って聞いてくるな!他人に聞く前に娘に聞け!表に出てコンビニの店員に聞けよ!とイライラしたが、そういうやり取りを幾つかしていて筆者がそれを面倒くさがりながらも親切にも調べていたのだけれども、時間を持て余したのか女房の話の雲行きがおかしくなってきた。

メイジチョコレート!キューピーマヨネーズ!サントリービアー!トヨタ!・・・。これは前回日本に行った際に女房が工場見学に行った先なのだ。工場技術者の娘として生まれたためか女房は何故だか工場(正確に言うと生産技術)が好きで、ウキウキとした表情でガチャンガチャン鳴る工場内を歩いていたのである。





ちょっと待て・・。お前がそういう話をするとテレサが興味を持ってそのうち「予約してくれ!」と言い出しかねないじゃねえか。こういう工場はどこも事前予約が必要だし、明治製菓やサントリーは人気が高くて1か月先まで満員なんてこともあるし、特に明治製菓は電話でないと予約受付してくれないのだ。

それで(筆者と女房だけが判る)広東語で「工場の案内員は英語が出来ないからダメだよ!」と言ったら、女房もそこは気が付いたのか話題を温泉や日本一高いビルなどに切り替え、その後も551蓬莱の豚まんや阪急デパ地下食品売り場の素晴らしさなど誰でも簡単に行ける女房の小世界の説明で終わったはずなのだが・・。

3時間後テレサから再び電話が来て「娘がチョコレート工場を見たい!と言ってるの!予約の電話してくれない?」とよりによって一番不便な所を選んできやがった。しかも国際電話しろという厚かましさである。何もかも無計画なこの一家がこれまで何とか生きてこれたのはこういう特性のおかげだったのか・・と納得する筆者。当然ながらこんな要求は却下、以降すべて黙殺することにした。






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個人情報が漏れた元は・・

昨日夕方に東京の母親から「あんた明日返って来るのかい?」という電話を受けた。は?そんな予定はないけれど・・と返事をすると、「だけど貴子がアンタから電話を受けたって言ってるんだよ」と言うのだ。この貴子というのは母親の妹、つまり筆者の叔母である。

なんでも昨日「貴子叔母さん。○○だけど明日マニラから戻るから・・」という電話がかかって来たと言うのだ。ちなみに母親と貴子叔母は電話で毎日連絡を取り合っているので、「そんな話は聞いてないけど・・」と変に思った叔母は確認のため筆者の母親に連絡を入れた・・というのがこの話の始まりである。

筆者がこの話を聞いた時に変だな・・と思ったのは、その男が筆者の名前とマニラにいることを知っていた事だ。というのは筆者の一切合切の書類には連絡先として貴子叔母との繋がりを示すものは1つも無いし、それにフィリピンに移住はしたものの修正するのが面倒なので日本国内の書類の上では以前住んでいた香港のままになっているのだ。

それで貴子叔母に電話をし、近所のパーマ屋とかで「甥っ子の○○はマニラに住んでてねえ」なんて話をしたか?と聞いたところ、あたしゃそんな不用心なことはしないよ!だいいちアンタの話なんか今まで誰かにしたことも無いよ!という答えである。となると誰なのか?とさっきから考えていたのだ。


可能性としては貴子叔母の縁者とか、はたまた川越に住む別の叔母から情報が洩れているのかもしれないが、しかしここ最近何か特別なことはしてないか?と考えたところ思い当たることが一つだけあった。筆者がフィリピンで使っている携帯電話のOSをアップグレードしたのである。

大変不用心だけれども、筆者の携帯には友人の携帯や勤務先、自宅住所と電話番号の他に「丸山丸太郎 ゼミ同期 日立製作所勤務」といった関係性を示す情報が入力されているのだ。もちろん貴子叔母はそのまま貴子叔母と書いてあるし、生年月日まで書いてあるか、そうなると思い当たるのはあの連中だ。

しかし携帯のOSとなれば最高レベルのセキュリティーが設定されているはずで、それがオレオレ詐欺団に漏れるなんてことがあるのだろうか?と思うが、しかしタイミングと電話の主が話していた筆者の情報の正しさから言って・・・やっぱりそれしか考えられないよなぁ・・。






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無計画な一家の日本旅行

「あなた!あの温かくなるパッチって日本語でなんて言うの?」と言う声で筆者は叩き起こされた。な・・なんだよ・・寝てんのに・・と目を開けると、女房が携帯電話片手に立っていて、あのパッチよ!暖かいの!と繰り返すので「ああ、ホッカイロのことか?」と答えたら、そうそうそれ!と言うなり携帯に向かって「ホッカイロー!」と叫んでいる。

その後またココカレー!とかイオンモール!ウドン!という単語が耳に入ったから、どうも日本旅行に関することで誰かと話しているらしい。ちなみに女房は日本に住んだ事は無く日本も3回旅行に行っただけなのだが、一応日本人の旦那がいると言う理由で日本に関して疑問がある方から問い合わせが時々来るのだ。

やけに長い電話が終わった後で「テレサが日本に行ったんだけど困った事になってるんだって」というので(そのテレサって誰だか知らないのだが)話を聞いたところちょっと呆れてしまった。なんとコートやセーターの類を十分持たないで真冬の日本に行ったため寒くて仕方が無いのだと言う。





このテレサ一家は現在東京の足立区にいて(それがホテルなのか友人の家なのかは不明)、ふつう友人宅にいるなら友人が案内するし、ツアーならガイドが連れていってくれるはずなのだけれども、買い物から食事など何から何まで全部自分たちでしなければならない状況にいるらしい。

一体何を食べたらよいのか判らない!店のメニューが読めない!と言うので、だったらココ壱番カレーやなか卯に行けば写真付きのメニューがあるし、ショッピングモールの最上階には大抵フードコートがあって、そこにあるしゃぶしゃぶ食い放題とか讃岐うどんが実に美味いのだ!という説明をしたと言うのである。

女房が知ってるバリエーションの余りの少なさに泣きたくなってきたが、しかし持ってきたフィリピンペソを近所で両替したいがどこのレートが良いか?という「アンタ達は大丈夫か?」的な質問に答えられなかった以外は一応実践的な回答をしたことから、先方からはかなり感謝されたというのである。





なんでもテレサ一家はセブパシフィック航空のプロモーション価格が偉く安いのを見つけてとっさに予約したのだが、どうやらビザと住処の手配以外は何にもしていないらしく(これも自分たちでしたかどうかも不明)、日本に到着してからというもの寒さに震えるとともに勝手がわからず右往左往しているようなのだ。

ふつう家族3人で旅行するとなれば一番パソコンに強そうな娘に調査役を命じて気温や交通手段、ポケットWiFiなど調べるものだが、このテレサ一家は全員そろって「予約した→楽しみだわ」という段階で思考停止してしまい、その楽しみを実現するために必要な知識の肉付けを怠ったようである。

まあ筆者の女房と親戚もフィリピンの一番寒い時期に標高1500メートルの位置にある避暑都市でテント泊して寒さに震えていたからテレサ一家だけを馬鹿にするのは不公平だが、しかし本当にこの民族は無計画の極みと言うか、一体どういう感覚で生きてんだろ?と首をひねりたくなってくる。爆買い中国人の後には日本中どこでも右往左往してるフィリピン人観光客が増えていくのかね?






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清真料理との再会

中国四大料理と聞くと北京、上海、四川、広東を思い浮かべるが、この感覚で中国人と話していると偉く恥をかくことになる。なぜなら中国人たちは上海料理をマトモな料理とは見なしていないし、北京料理は素晴らしい!などと言おうものなら「君は宮廷料理と中国北部の粗野な料理を混同してないかい?」と指摘されるからだ。

上海料理とは長江が流れる地域の料理を寄せ集めて忙しい商売人向けにファストフード化したものであり、北京料理も前述の通り満州族とモンゴル族の影響が強い野蛮な料理だと言うのだ。それで「じゃあ四大料理の栄誉に輝けるのは一体どこなのか」?と彼らに聞くと、キミキミそれはだね四川と広東と・・とここまでは皆一致するのだが、その後の二つは案外とバラバラである。

潮州料理に湖南料理、山東料理と福建料理、あとはその方の出自によっては客家料理なんて珍品の名も挙がるのだが、筆者にとって潮州料理は文句無しに横綱級だが他の料理は「いまいちだなあ・・」という感がぬぐえない。それにアンタ達もう一つ大事な料理を忘れていませんか?とついつい言いかえしてしまうのだ。

清真料理である(日本では中国西北料理と呼ぶらしい)。中国の地図を広げていただくと新疆ウイグル自治区とか甘粛省、青海省の言うのが左上に見つかるが(タクラマカン砂漠とかカシュガルで有名なエリアのことね)、このラクダと砂漠と石油掘削井しか無さそうな一帯にはイスラム教徒のトルコ系人種が数多く住んでいて、清真料理とは彼らのソウルフードなのだ。





よく料理は色んな文化が交わったほうが美味いとか、昔からの交易が盛んな地方が美味いと言われるけど、この中国西北地域は長年ローマ帝国から中東を経て中華帝国へと通じる一代通商路上にあるため美食の条件にピッタリとあてはまるのだ。トルコ料理と中華料理が中東のスパイスで混ざり合ったとなれば、これはもう清真料理が不味いはずがない。

今までタイ人がさんざ馬鹿にして来たイサーン料理(ラオス系住民が多く住む東北部地方の料理)がここ10年ほど注目を集めているように、あんなイスラム教徒の料理なんか食えるか!とバカにしていた香港人の間でも清真料理は徐々に人気が出はじめ、筆者が住んでいたコーズウェイベイにもポツポツと出店しはじめたので良く女房と一緒に食べに行っていたのだ。

ただ本格的な清真料理となると当時はまだ市場性が追い付かず、加えて家賃がべらぼうに高い香港では客回転が速い蘭州手延べ麺(甘粛省の名物ファストフード)がメインなってしまい、羊肉の串焼きとか色んな材料を混ぜ込んだワンタンや餃子、それにスパイスの効いた牛肉の煮込み類なんかはサイドメニュー扱いなんだけど、ウェイトレスの白い眼を気にせずこれらを肴にビールを飲み飲み長っ尻を決めこむのが楽しみだったのだ。

しかしそうは言ってもマイナー料理ゆえ中国文化圏以外でこの料理を見かけることは稀で、特にフィリピンでは清真料理どころかマトモな中華料理も味わえないから完全に諦めていたのだが、先日アニュアルリポートを申請した帰りに運転手役の従兄弟ジェンが「最近見つけた美味い中華料理屋があるんだ」と言うのでついて行ったところ・・巡り合えたのだ。





その店はオルティガスのショッピングセンターにあるフードコートに毛が生えたようなところで、一見してこれは駄目だ・・と思ったのだが、メニューを見たところ清真料理の名物である蘭州手延べ麺やスパイスの効いた肉の盛り合わせなどが置いてあるではないか・・。それで大喜びした筆者ら夫妻はあれもこれもと頼んだのだが・・。

・・・で終わってるように全体的な評価は5段階評価で2の上か中くらいで、特に手延べ麺はスパイスの種類と量が圧倒的に少ないため胡椒を大量にぶっかけてもまだ足りないくらい間の抜けた味だったのだけれども、しかし前菜の5種盛り合わせのうち1品だけはなかなかイケたのである。

「ああ!懐かしいわね!この味!」と小皿の中を突く筆者ら夫妻。しかし何といっても前菜の一品だから当然そんなの2口くらいで無くなるわけで、早速ボーイに「この1種類の肉だけ持ってこい!」と言ったが、「それは出来ません、サー」と言うので仕方なく前菜をもう一品頼んだのである。

前菜の皿の底に貯まった肉汁とソースに他の料理をナビって食う、さらに間の抜けた味の麺にぶっかけて食う。なんか戦後の欠食児童みたいだけど、本当に久しぶりに懐かしいモノを食べたなあ・・と胸いっぱいになってしまう筆者ら夫妻。だけど・・、砂埃がたつ路上でラクダを引いているウイグル人のオヤジの方がフィリピンに住む自分よりも実は美味いものを食っていた・・。こういう醜い現実を再認識させた一日でした、はい。






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不気味ツアーへの提言

心霊バスツアーというイベントをご存じだろうか?。これは京都在住の雲谷斎という大御所が定期的に開催しているイベントで、バス1台を借り切って阿倍野晴明神社など京都の心霊名所を回る観光ツアーであり、東京でも雲谷斎氏の事務方たちが中心になって時々将門の首塚や八王子城跡などを巡るツアーが行われているのだ。

筆者は前からこのツアーに参加したかったのだが、生憎と日本帰国の時期とタイミングが合わないのと日本語が全くできない女房というお荷物がついてきてしまうから参加は無理そうなのだが、事務方の最終京王線というアマチュア怪談師が語っていたところによると、バス貸切費用と参加費の帳尻がなかなか合わず、いつも赤字ギリギリの収支となってしまうらしい。





ライブハウスを使った怪談イベントなら二千円そこそこで参加できるのに、バスツアーの方は弁当費用込みでどうしても五千円を超えるからそうそう人は集まらないらしい。やはりバスの人員キャパシティーと貸切り費用が制約となっているようだが、筆者も怪談マニアだからこういうアマチュア怪談師主体の灯火は是非とも残してもらいたいと思っているのだ。

さてそこで提案なのだが、だったらこの制約を取っ払った心霊ツアー、つまり最初から最後まで歩くだけ、あるいは公共交通機関を使ったツアーを開催したらどうだろうか?旅行会社主宰ならこういう企画が幾つもあるようだが、筆者が言ってるのはあくまでアマチュア怪談師の個人主宰で、参加者から500円なり千円徴収するような手弁当式のゆる~い企画である。





そんな歩くのなんて嫌だよ!と思うだろうが、世の中には運動不足で悩んでいるが出不精で一人で歩くのは嫌だ・・という筆者のような人間だっているのだ。バスツアーにはバスという付加価値がある様に、歩くツアーだって健康に良い!というメリットを見出だせる人間だって世の中にはいるし、それに怪談マニアなんて大抵は運動不足のはずである。

だから今週は雲谷斎氏がガイドとなって京都の晴明神社や粟田口の処刑場跡地を歩くツアーとか、歴史ものが得意でない方向けには北野誠の怪談に出て来る幽霊マンションやタクシー怪談の元祖とも言える深泥池、それと毒々しいホラー系には一家心中のあった大原某所なんて現代版心霊スポットを巡るのである。





関西の怪談サークルの音源を聞けば分かるが、怪奇ガイドとして十分通用しそうな方は関西には最低でも20人くらい居られるから、今日はクールな語り口の冴木祐也が担当する貝塚病院跡地ツアー、来週は昔ビルがプランタンだった時に働いていて自身も何度か怪奇現象に遭遇した寄せ鍋宝屋さんによる千日前ビックカメラ探索ツアーなんてのがあれば筆者は絶対参加するであろう。

それともっと欲を言うと心霊スポットだけでなく1つの事件を徹底的に掘り下げたツアーなんかやって欲しいのである。例えば長岡京殺人事件(通称ワラビ採り殺人事件)という不気味マニアには大変人気の高い未解決事件があるが、殺された二人の主婦が働いていたスーパーイズミヤから出発して殺害現場となった山の中まで当日の足跡をたどりながら不気味系怪談師に事件を解説してもらうのである。





最期は死体の発見された現場で再現フィルム撮影とかチャネリング、降霊会、素人探偵さながら犯人像を語る会なんか始めるとぐっとオカルト色が増してくるし、当日一緒に行くはずだったが何故か難を逃れたのにもかかわらず数年後に謎の焼死体で見つかった主婦の家を訪れたりするなんてのもオツではないか。

あと幼児二人が餓死した大阪・堀江のマンションや、姉妹が侵入者に滅多打ちにされて殺された大国町のマンション、心斎橋東の通り魔殺人現場に放火で16人が焼け死んだ個室ビデオ店跡地、天王寺の一斗缶に詰め込まれたバラバラ事件現場といった比較的新しい場所とか・・・・、と頭の中で膨張が止まらなくなったので一旦ここで筆をおきますね。






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Author by ほにょ / 全記事一覧 / ページトップ
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