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死神と呼ばれた男(1)

数年前のある日のこと、日本帰国時にお偉いさんから「香港支店に1名赴任者を追加する」と言い渡された。当時の筆者の下には部下が30人ほどいたのだが、日本人の方は主力選手たちが任期切れでごっそり帰国してしまい、メンヘラなバカ女と使い物にならない初老の男の二人しかおらず、日本の本社や工場とのやり取りはボスである筆者が兼務せざるを得ないほどテンテコ舞いの状態だったのだ。

それは有難いですね!と言うと、なあに礼には及ばんよ!それにキミの要望通り一度海外経験がある男だから一から教える必要も無いさ!と鷹揚に言う。それでその新しい赴任者は一体誰なんですか?と聞いたところ、「Yだよ。かつて東京勤務時代は君の上司だったからよく知っているだろう!今度は君がYの上司になったという訳だ!」と笑いながら言うのだが、その名を聞いたとたんに筆者は背筋が凍りついてしまった。

Y・・。筆者より10歳上のこの男は確かに筆者が20代半ばにごく短期間だが上司ではあった。名古屋大学工学部修士課程修了と会社ではそこそこエリートだが、仕事の方ははっきり言ってお粗末そのもので、それに酒を飲むと思い切りだらしなくなり、訳の判らない理由ですぐに激高するなど人生の吹き溜まりのような人物である。しかも元上司だったからやりにくくなる事この上無いのだが、実は驚愕した理由はそれらとは別の異次元レベルの所にあったのである。

それはYが配属された職場は数年以内に潰されるか大幅に縮小されるなどの不運に見舞われてきた事なのだ。仕事のできない男だから毎回ダメな職場に回されたんだろう?と思うだろうが、筆者のいた会社は海外営業部門は人材が極端に不足していたし、一応英語と客あしらい位は出来るからダメ社員のYでもけっこう花形と言われる職場を渡り歩いてきたのである。





Yが入社して最初に配属された海外工場設立プロジェクトが相手国の政変で白紙になってしまったのを皮切りに、ニューヨーク支店の技術サービス部門に赴任したら直後にプラザ合意で円の価値が倍になってしまい、顧客サービスを拡充せよ!という赴任時の命令が「お前の人件費がバカ高いから、アメリカ人に仕事を引き継いで一刻も早く日本へ帰れ!」へと変更されてしまったのである。

それで志半ばどころか十分の一で帰国させられて東京の海外営業部へ配属されたのだが、その課が扱っていた商品がある日突然代替製品の出現で一気に陳腐化してしまい即時事業撤退となった。そして今度は国内販売部に移籍したものの日本のバブル崩壊でニッチもサッチも行かなくなり事業ごと競合他社に売却されたのだが、ここで競合他社はYの只ならぬマイナスのオーラを感じ取ったらしくYのみ受け取りを拒否した。

行く場を失ったYは同じ東京にある関係会社に配属されたが、入った途端に売上減少に拍車が止まらなくなり業務ごと上海支店に移管されてしまい再び社内失職、そしてついに新潟県の田舎工場に転籍を命じられて経営管理の仕事に就いたが戦略スタッフとして全く使い物にならない事がすぐさま判明して追い出されてしまった(賢明な判断をしたためか、この職場だけは今でも残っている)。

そこで特殊な技術をアウトソーシングする新設の職場に移されたが、2年の不毛な時を経て巨額な赤字だけを残して事業がとん挫してしまい、Yはその残務処理をする唯一の人間として毎日無聊の日々を過ごしていたのである。そして後始末が終わったのちに日本国内すべての職場がYの引き取りを拒んだため、会社としてはYが退職するまでの数年間を香港に追い出すことにしたという訳だ。(続く)






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計算が合わない妊娠

従姉妹のメイがひっそり子供を産んでいたことが今日になって発覚した。このメイは10歳の長女ニッキを置いて何度も違う男と駆け落ちを繰り返した色恋沙汰の多い女で、さらにここ1年は麻薬中毒の男と付き合っているうちに遂に自身が麻薬にはまり込んでしまった一族の問題児である。

メイの妊娠については以前にも日記に書いたが、その際に噂話で聞いたメイの妊娠カ月数が間違っていて筆者らはメイは4月に出産すると思っていたのである。そしてそのメイが当時聞いた話よりも早く出産したことで、これで子供の父親が誰だかはっきりしたのだ。

メイは昨年前半と後半にそれぞれ別の男と同棲をしていて、当初聞いていた今年4月の出産スケジュールだと受精時期は丁度二人の男との同棲期間の谷間にあたるため、どちらが父親なのか分からなかったのだが、出産が2カ月早まった今は時期的に前半の男に間違いないからである。





それで本日のエスター叔母宅での夜食会で従兄妹たちと「新しい男の人は気の毒だな」「でもどうせ直ぐにわかれるだろ」などとひそひそ話していたところ、何とそこへ招かねらず客メイの実兄ジェンが現れた。いやー参ったな・・、これじゃメイの噂話ができないじゃないに・・と筆者の顔をジッと見る従兄弟フィリン。

でも一応ジェンにとっては甥っ子誕生だから「おめでとう」などと皆でお祝いの言葉を言っていると、このジェンはちょっと嬉しそうな顔をした後で「メイのボーイフレンドも喜んでるよ。それにあの目の離れ具合もボーイフレンドそっくりだからな」とその場に居合わせた一同には即座には判読しかねる答えが返って来た。

ボーイフレンドって・・、去年の7月末に別れたんじゃなかったっけ?・・と思ったが、ジェンの話を聞いていううちにこのボーイフレンドというのが去年の前半の男ではなく、後半の男、つまり現在もカインタのどこかで同棲しているシャブ野郎であることがだんだん判って来るや、余りの事態に皆が息を呑んだ。





メイは去年男をとっかえただけでなく、前半と後半の男と同時並行で付き合っている時期があったのだ・・。この場にいる全員はつい最近までメイの去年の男は一人だけだと思い込んでいたのに、実は二人いたと聞いて驚いたばかりだと言うのに・・、一体メイとはどこまで業の深い女なんだろう。

その後自分の大衆食堂の経営状況や、隣の店子が引き払ったのでそこにも店を拡張しようかと思ってるんだ・・などとウィスキーグラスに延々と語り始めるジェン。しかしその場にいた筆者や女房、それに義妹と姪イナ、従姉妹フィリンにアニーらはメイの噂話がしたくてしたくて居ても経ってもいられない。

それで「今日は土曜で舁き入れ時だから早く店に戻ったらどうだ」などと何度か追い返しにかかったのだが、最近豚肉の仕入れ先で良い所を見つけて・・などと全然興味の湧かない話をし続けるジェン。お前の妹に関する格好のツマミ話を提供してくれたのはありがたいが、経営者たるもの場の流れはちゃんと見極めろよな・・。






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ネズミに巣を作らせるな

先日の日記で女房の姪イナが我が家に居座りつつあると書いたが、フィリピン人と今のところ全く関係しないで生きてきた人たちの中には「親戚が一時的に滞在するくらいなら目くじらを立てる必要はないだろうが・・」とか、筆者について「随分と冷たい人間だな・・」とお思いの方もいるだろう。

なので今日は筆者の名誉のために情報を捕捉することにする。筆者ら夫妻はタイタイ市とパッシグ市に家を2つ所有していて、最初に購入したタイタイ市の家は義妹、つまり現在3メートル先でお菓子を食いながらテレビを見ている姪イナの母親、つまり女房の妹アイリーンの独占状態になっているのだ。

タイタイの家は筆者ら夫婦がフィリピンに移住する1年以上前にあくまで暫定的な住処として購入したタウンハウスで、新しい家が見つかれば売却するつもりだったのだが、ずっと空き家にしておくと泥棒に入られるため当時リサール州の田舎町に住んでいた義妹アイリーンを番人として住ませたのである。

ところが夫がサウジアラビアから一時帰国していた際に義妹アイリーンは妊娠してしまい、筆者ら夫妻がフィリピンに移住した3年前には家には番人アイリーンの他に赤ん坊イザベラが住み着いていたのである。そして本来なら筆者らの移住時には家から出てってもらう約束だったのだが、イザベラが小さいからせめて歩けるようになるまでは同居させて欲しい!と懇願されたのである。





ところが歩けるようになっても義妹アイリーンは家を出ていく気配が全く無く、もちろん家賃もガス光熱費も払う気配はなかったことは言うまでも無い。それで沸々と不満の高まった筆者は昨年夏にパッシグ市に2番目の家を購入して引っ越しを決めた際にタイタイ市の家は賃貸に出す(つまり義妹親子には出て行ってもらう)ことを決めたのだ。

ところが・・。この時期から夫フランシスのいるサウジアラビアがおかしくなって給料も遅配が続く状態になり、家を追い出されたらアタシたち行き場が無いの!と半泣きで懇願するので(正確にはリサール州の奥地には実家があって部屋はいくつも空いている)、今度はかなり渋々と居住延長を認めたのだ。(もちろん家賃など払えない)。

ところが・・(これで4回目だが)、義妹の最初の娘イナ(20歳)の口から「勤務先はタイタイの家から近場の会社がいいわ!」とか「タイタイのアタシの部屋をリフォームしなきゃ!」などとなどとあたかも所有権が移転した、あるいは永久居住権を獲得したかのような発言が出始めるのを聞くにつれ、これじゃこの親子にタイタイの家をタダで差し出したのと同じだ!と今ごろになって気が付いたのだ。

それで筆者は内心おもしろからぬ思いでいたのだが、そこへタイタイ近辺の会社をすべて落ちて不本意ながらもマカティの会社に就職することになったイナが「新しい家が見つかるまで」という条件付きで筆者の2番目の家に間借りし始めたのである。さて、みなさん・・何となくこの先の展開が読めませんか?





まずいろんな理由をつけて小さなスペースに入り込む、そして在日朝鮮人なら暴力や脅迫で、中国人なら色仕掛けで大家を篭絡して家を乗っ取るのだろうが、フィリピン人の場合はその家で子供を産み始めるのである。確かにどんな悪党でもさすがに乳飲み子を抱えた女を追い出すのは憚れるものだが、この憐憫の情こそフィリピン人の武器なのだ。

もちろん多産系のフィリピン女が産むのは一人だけのハズも無く、翌年も翌々年も子供を産み続け、さらに生まれの悪い女だと謎の叔父とか従兄弟、さらには海外出稼ぎ中の夫の目を盗んで出来た若い男などが迷い犬の様に現れ始め、いつの間にか自宅面積の四分の三くらいが赤の他人に占領されてしまう・・なんてことがフィリピンじゃ本当に起こりかねないのである。

「最近のマカティの家賃は高くって・・」「新しい就職先の給料が安いの・・」「ルームメイトとライフスタイルが合わないのって辛いでしょ・・」などと食卓で着々とアリバイつくりをする姪イナ・・。コイツは性格的にはズルい人間ではないし、頭も回る方では無いけれども油断は禁物である。

最近ブヨブヨを太ってきたが、コイツは地顔的にはそんなにブスな方ではないし、何より20歳と言えばヤリたくてヤリたくて仕方の無い年頃だ。なのでもしもある日突然会社から帰って来て「妊娠しちゃったみたいなの・・」と言い出したら、母体に影響のない早期段階で追い出しにかからねば!。






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ガキの誕生会なんか行くもんか!

義妹から「イザベルの4歳の誕生会をやるから来てよ!」という電話がかかって来た。女房の母方の親戚たちは大変仲が良く、つい先日も従兄弟ジェンとジャネルの母親ピーナ叔母の誕生会を皆でお祝いしたばかりである。

しかし・・イザベルのお祝いというのは筆者は初めて聞いたし、そう言えば従兄妹たちもそんな話はしてなかったような・・。まあ悠長な義妹の事だからパーティーの日付け(つまり本日)は国民祝日だし当日声を掛ければいいや!と思い込んでいたのかもしれない。

それで義父や義弟は来るのか?と聞いたところ、義妹からの答えは「今日のメンバーは公文教室の親しいクラスメートたちなの」というものだった。ちょっと待て・・・。と言うことはイザベラの同年輩のチビとママ友を集めた誕生パーティーなのか?と聞いたら秒殺で「YES」という答えが・・。

続いて「いろんなゲームやアトラクションを用意してるのよ」と追加メッセージが来たが、この義妹は五十路目前の男がそんなロンパールームみたいなイベントに参加して楽しめるとでも思っているようである。さすが十代でした最初の結婚を数か月で破綻させ、2回目もずっと遠距離結婚の義妹だけあって見事なトンチンカンぶりだ。

アホ相手に一体どこから説明したらいいのか判らないので誕生パーティーは女房だけ行かせたのだが、パーティー開催後も義妹から「楽しいから来なよ!」頻繁にメッセージが来る。おそらくコイツの脳内はお花畑で、毎日遊園地にいるのと同じ感覚で生きているに違いない。まあ、こういう人生って幸せなんだろうけどね・・。






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巣を作り始めた居候女

求職活動中の姪イナの就職先が決まった。会社名は筆者も聞いた頃があるアメリカ系のコンサルティング会社で、公認会計士の資格保持者でもないイナがよくこんな会社に入れたな・・と驚いたが、良く効いてみるとこの会社には巨大なコールセンター部門があって、イナはそこの経理部門に配属が決まったのだそうだ。

勤務場所を聞いたところマカティのど真ん中で、小学生の頃に香港に来てウンコを漏らして泣いていた娘がビジネススーツを着てオフィス街を闊歩するようになったとは全く人間とはつくづく不思議な生き物だ・・と感慨にふけっていたのだが、そのうちに何だかガタゴトと居間で音がし始めた。

ドアを開けると運転手代わりの従兄弟ラフィーがスーツケースとプラスチックの大箱を運び込んでいる最中であった。あれ?半年前まで住んでたタイタイの家からは荷物はあらかた持ってきたはずだけど・・と思った筆者はラフィーに荷物のついて聞くと、「これはイナの持ち物だよ」という答えとともに、何であんたはそんなことを聞くのか?という表情をした。





あのアマ!この家に住み込むつもりだな!と激情にかられた筆者は外出中の女房に電話をかけて問いただしたところ、「マニラ中心部の下宿が決まるまでウチから通いたいって言うから了解したんだけど・・」と悠長な答えである。お前なあ・・この荷物の分量を見る限り1週間とか1か月なんて短期間の滞在じゃないぞ・・。

フィリピン人に「短期間ならウチに居てもいいわよ!」と言おうものなら彼らの脳内では5W1Hが自分に都合よく解釈されてしまい、1年でも2年でも居座るなんてのは序の口で、下手すると自分だけでなくそのうち自分の恋人まで住ませるようになりかねないのだ。

おそらくイナの頭の中ではトレンディードラマの様なOL生活が連鎖反応的に膨らんでいっているに違いない。そしてそこに登場する人物はイナと恋人と友人と気の好い叔母だけで、おそらく筆者は全編通じて一度登場するだけの通行人とか、ハナから存在してないんだろうな・・。






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絶世の美女のスッピン顔

我が家に居候中の姪イナがケータイを差し出して「一番左にいる人は誰だと思う?」と言った。覗いてみるとそこには4人の女が写っているだけの単なる家族写真である。件の左にいる女性は20代と見たが誰かのか分からない。それで時節がら選挙関連だと思って「ビナイの娘か?」と聞いたら、イナは「違うわよ。アンタが好きなクリスティ嬢じゃないの」と言ってニヤッと笑った。





クリスティ・マクゲリー・・・・。昨年末にドイツで開催されたミス・インターコンチネンタル世界大会で堂々の準優勝に輝いた世界の美女中の美女である。1年前の国内予選ではイナと一緒にテレビで観戦していて、「誰が一番美人だと思う?」という質問に2位に輝いたジャニセル・ルビーナ嬢(写真下:中央)と共にクリスティ(写真下:一番右)が双璧だ!と答えていたのだ。





そのクリスティ嬢がまさかこんなただのネーちゃんだったとは・・。それで目を凝らして写真を眺めてみたが、見れば見るほど「世界一の美女」から「町内一の・・」と段階的に定義づけが縮小していき、フィリピンやマニラ、パッシグあたりは音速よりも早くすっ飛ばして最後は「同じフロアの・・」や「角度ナルドにいる3人組女の中では・・」あたりで落ち着いた。





「マニラにある美女育成スクールで徹底的に学べばどんな人も世界一の美女になれるんだって!」と物知り顔で言うイナ。確かに筆者もミスターなんとかなる教育係がいて、笑顔の作り方や立ち振る舞い、自分を最大限に引き立てる化粧など彼のトレーニングのおかげでフィリピンは世界大会の常連国になったという話は聞いたことがある。





しかし例え凄腕の美女作りといえどもクリスティ嬢の地顔はそこら辺のスーパーや床屋に転がっているレベルである。このなんだかゴツイ地顔のクリスティ嬢を世界の頂点に引き上げたミスターナなんとかは美女作りの魔術師、いや見る者の脳内に虚像を作り上げる催眠術師であるに違いない。






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フィリピン人との不毛な政治議論

昨日の昼に大統領選挙に出馬する候補者のディベートが開かれたためか、その晩の酒の場では政治関係の話題で花盛りとなった。筆者は外国人だし選挙日の5月9日は日本にいる予定のためどの候補者が何を主張しようが全く興味が無いのだが、叔父や従兄妹たちは中々の政治好きのため否が応にも議論に巻き込まれてしまった。

さて政治議論が一段落した際に従兄弟の一人が「日本の大統領選挙は何年に一度行われるのか?」と質問してきた。おそらく一旦会話をリセットするための何気ない質問なのだろうが、日本は議院内閣制で政治の最高責任者は議会によって選出されるのだ・・と答えたところ、そこにいた全員が何だか腑に落ちない顔をする。

フィリピンは国のトップから最小行政単位であるバランガイのキャプテンまで総じて直接投票で選ぶシステムのため、議会の多数派がプライム・ミニスターを選んで・・などと日本の事情を説明しても分かったようで分からない、いや言い換えるとまだるっこい決定システムに思えた様だ。

しかも「じゃあ日本じゃバランガイのキャプテンも議会で決めるのか?」と言う質問に、いや、国のトップ以外は市長も知事も直接投票で決めるのだ!と答えたから益々訳が分からなくなったらしい。そこでその場で一番政治好きの従兄弟ジェンから「なぜ国の長の選出だけ前近代的な制度が残しているのか?」という質問が出てきた。

お前なあ・・、たしかに大統領制と違って直接人を選べるわけではないが、議院内閣制には少数派の意見が尊重されやすいとかメリットだってあるんだぞ!それにヨーロッパじゃイギリスもドイツもイタリアも議院内閣制の国家じゃないか!と反論したが、幼児期よりアメリカが何から何まで正しいと思い込まされているフィリピン人には説明しても無駄である。





それで角度を変えて東南アジア諸国を見ろ!フィリピンよりも発展しているシンガポールやマレーシア、それとタイは議院内閣制の国だろうが!と言うと、若いころ何年かタイに居住していて事あるごとにタイに戻りたい!とこぼすジェンの顔つきが微妙に変わってきた。

それにだよ!ASEAN諸国で大統領制を採っているのはフィリピンとインドネシアの2か国だけだが、この2か国は他の加盟国に比べて飛びぬけて政治汚職が多い国じゃないか!と言うと、その場にいた全員の顔つきが俄然変わり、そうだ!確かにフィリピンも酷いがインドネシアはもっとダメな国だよ!と同調し始めた。

それで筆者が調子にのって「国民の直接投票でリーダーを選んでも政治汚職が治らないってことは、大統領制というのはそもそも腐敗を生みやすい政治システムなんじゃないか!」と言ったところ、その場にいた全員が今までとは打って変わって即座に「それは違う!」と否定し始めた。

毎回同じ結論になるとは知っていたが、今回もやっぱりこうなったか・・。こう書くと差別的に思えるだろうが、結局フィリピン人は何から何までアメリカの制度を模倣して有難がっているだけで、その制度の是非について疑ってみたり、自分たちの共有価値に合った構造へ作り直そうという発想がそもそも無いのである。

「大統領制は最良の制度だが、それを悪用する奴らがいるのが問題なんだ!」と自己憐憫に浸って結局全ての話はお終い・・。これがフィリピン人と政治について議論した時の標準的な帰結パターンである。だったらその制度そのものが不正を産みやすくしているのだ!とか、悪用する連中を退治するためにはどういう制度が必要なのか!・・とは考えないのかねぇ・・?。






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クルーズ会社で職探しだと?

サウジアラビアから帰国後しばらく恋人と旅に出ていた従兄弟ジャネルと酒を酌み交わすことになった。ジャネルは約2年ほど商都ジェッダで建設会社のアシスタント・マネージャーを勤めていたが、昨年秋から突然ビジネス自体が凍り付いてしまい、ついに給料自体が全く払われなくなったためにサウジに見切りをつけたのである。

「新しい王様の取り巻き達はとんでもないクズ野郎ばかりでね!工事代金を踏み倒しやがったんだよ!」と怒り顔で内情を明かすジャネル。石油価格の下落がどうのこうの以前に賄賂を渡していた役人が王様の交代で失脚してしまい、後釜から徹底的に掘られたジャネルの上司は金庫の中の有り金を持って故国フランスにトンズラしたのだそうだ。

そうか、そりゃ災難だったな・・と慰めの声をかける筆者。そして「今度は何処で働くつもりだ?」と一番気になることを聞いたところ「クルーズ会社から色よい反応を貰ってるんだ」という返事だった。は?船会社?あんた用船契約の営業マンかなんかやるのか?と聞き返したところ、「そうじゃなくてクルーズのアテンダント(乗務員)だよ」と言いかえすジャネル。

まさか・・。このジャネルは大学で経済学の修士号を得た後にしばらくマカティの銀行本店で小難しい仕事をしていたホワイトカラーなのである。それにサウジアラビアで建設会社と言っても上半身裸で鋼材を運んでいた訳では無く、事務所でいくつものプロジェクトの進捗管理や新規プロジェクトのコスト計算などをしていたのだ。





それがクルーズ会社のスチュワードだと・・。しかも笑いながら「ショータイムで子供と踊ったりするんだって・・」と言うのを聞いて思わず呆れてしまった。大学院で修士課程を修了したホワイトカラーがピンポンパンのお姉さんみたいな事をやらされるなんて、お前それ本当に受けるの?というか恥ずかしく思わないの?

筆者の中にはホテルやレストランなど接客に携わる仕事はまだしも、水族館でイルカに載ったり着ぐるみを着て子供たちと戯れたりする仕事は男にとって最下等の仕事!という偏見があるのだ。筆者の知人のプリンクリンという女もクルーズ会社に勤めているのだが、彼女の場合は失礼ながらうら若い娘だし元々学校でHRM(ホテル&レストランを学んだくらいだから文句は無い。

それで船内での庶務や機関エンジニア、あるいはセキュリティー管理ならともかく、いくら何でもピンポンパンはひどすぎないか?とジャネルにご意見申し上げたのだが、これがまるっきりそうとは思ってないらしく、筆者の発言に対してもジャネルはキョトンとしたままである。

「クルーズ会社の給料はすごく良いんだよ。それに世界中を旅できるなんて素敵じゃないか!」と嬉しそうに言うジャネル。まあ本当は全ての仕事に貴賤は無いのだろうが、なんかこいつは感覚がずれてるなぁ・・という思いが晴れぬまま筆者は一人グラスを傾け続けた。






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フィリピンのサービス業の基本パターン

受話器に向かって女房が何やらタガログ語でまくし立てていた。受話器を取ったのは筆者で相手はPLDT(フィリピンのNTT)と名乗ったからどうもインターネットに関する件で女房は文句を垂れているようだ。サービスなんとかぁ!!と温和な女房にしては結構な勢いで話し込んでいるので相当お冠の様である。

会話を終えた後で「月1700ペソの新サービスに参加しろって言うのよ!」とむくれている女房。話を聞いてみるとどうやら女房が何度も電話をかけて要求した不具合の修復について返答が来たのではなく、新サービスに加入すれば問題とはオサラバできます!という売り込みの電話だったらしい。

昨年夏にこのパッシグのアパートに引っ越した際はインターネットは前の家主が使っていたGLOBE(携帯電話会社)をそのまま引き継いでいたのだが、ネットの繋がりがある日突然悪化した上に全く修復される見込みがないため地上電話方式のPLDTに切り替えたのである。





月800ペソのGLOBEに比べると1400ペソ(地上電話サービス込み)のPLDTはさすがに倍以上払っただけあって契約直後のネットは大変スムースだったが、それがつい2か月前から段々と不具合が発生し始め、真昼間と深夜にはそれぞれ30分ほど受信速度が急激に落ち込む時間帯が出てきたのである。

しかし筆者も3年フィリピンに住んで少しは判ってきたが、こういった現象はフィリピンではザラである。普通の国で新サービスと言ったら質や顧客満足度が上がるのが当たり前だが、フィリピンの新サービスとは劣化した前サービスの代替品程度の代物でしかなく、質は以前と大して変わらないに顧客は余分な対価を払わされるのだ。

もっと下賤な例え話をするなら、フィリピンのサービス業者のスタンスって愛人家業の女と同じだ。最初の頃は上へ下へと抜群のサービスで旦那をメロメロにするが、そのうち田舎からお父さんが出てきて・・などと諸々の理由で逢う回数がめっきり減り、やがて重箱の隅をつつくようなことでお冠になった後お手当の上乗せを要求してくるのだ。





それに愛人の値上げ要求に応じても別段新しい快感などある筈もないし、仮にベッドの中で悶絶するようなサービスを提供されてもせいぜい2回か3回がいいところで、1か月後には「店のママが・・」などと言って段々とサボりはじめ、3か月後には再び修羅場を演じて愛人手当の上乗せ・・こういうパターンが延々と繰り返されるのだ。

「どうする?1700ペソのプランに切り替える?」と聞いてくる女房。しかしこのプランは目を皿のように見ても今の1400ペソのプラントと大して変わらないし、半年後は急にサービスが悪化し始めてもう300ペソ上乗せした新々プランを提示されるのが関の山である。

ここはやはり飲み屋の女を扱うのと同じようにするのがベストかどうかは知らんがベターだろう。それで女房にPLDT以外のプロバイダーを探させて、条件が多少悪くとも安ければそちらに切り替えることにした。お手当の上乗せを要求されたら一切の未練を断ち切って切り捨てる、これが何時でも何処でも変わらぬ真理だろう。






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味覚がズレてる女

夕食のカレーを作っている最中に女房の従姉妹フィリンが突然と現れた。パッシグの市役所に証明書を取りに行った帰り道に時間が余ったからだというが、食欲の化け物であるフィリンはきっとメシ時を見計らっていたに違いない。それでスイッチを押す直前だった炊飯器にフィリンが食べるコメを3合注ぎ足した。

以前の日記にも何度か書いたが、フィリンは手巻き寿司やザルそばなど常人の3倍くらい平気で食べてしまう大食漢なのだ。体重は怖くて聞けないがおそらく90キロは軽く超えているだろうし、見た目も首から下は怪異に膨張していて昔オカルト番組に良く登場したツチノコそっくりなのである。

あたし日本のカレーって大好きなのよね!と言って最近お気に入りだというオルティガスのカレー屋について話し始めるフィリン。筆者の勘ではその店はココイチの様にご飯の増量を指定出来て、1キロのご飯にのった超大盛カレーを音を立てて呑み込むフィリンの姿を想像していたら早速カレーがテーブルに運ばれて来た。





ところがここでフィリンが真剣な顔をして「刺身は無いのか?」と言い始めた。そう、我が家はマグロの冷凍切身が常時ストックされていて、客が来ると酒のつまみ用の提供していたのだが、どうもフィリンの狙いは最初からマグロの刺身だったようである。しかしカレーとマグロの食い合わせというのはどう考えてもミスマッチだ。

しかしマグロの刺身が食いたい!と何度も何度も口にするフィリン。筆者と女房、そして義妹はお互い顔を見合わせたが、まあ自分たちが食う訳じゃないから女房に命じて切身1本分の解凍を命じた。そして待つこと10分でマグロの刺身がテーブルに現れるや、フィリンのフォークがサッと伸びて醤油とワサビにナビって口に運ぶ、なんとその後でカレーライスを食い始めたのである。

最初はビールを飲みながらマグロだけをずっと食い続けて、マグロを終えてからカレーにとっかかるというのならまだ判る。しかしフィリンはマグロの刺身とカレーを嬉しそうに交互に口に運んでいるだけでなく、マグロの刺身をカレーライスの上に乗っけて一緒に食べているのだ。





ひょっとして柚子胡椒とオイスターソースの様にマグロとカレーも意外と美味しい組み合わだったなんてことがあるのかも・・と思った筆者と女房、義妹の3人は試しにフィリンの真似をしてみたところ、誰もが最初の一口で「・・・・・・」と沈黙してしまった。

女房の親戚は(義妹を除いては)料理上手で、以前フィリンが作った料理も実に美味かった記憶があるのだが、フィリンの舌の超感覚を目にするにつけ一品一品の料理は上手に作れても、料理全体を通してみるとショートケーキにご飯みたいな異常な組み合わせのオンパレードが平然と出てくるような気がしてきた。

というのはフィリンが怪異に肥満しているのに比べて、夫のジョーと5歳の娘ウィッシュウィッシュは木の枝の様に痩せているからである。おそらくフィリンの家の食卓ではテーブルの上に載った食い物をガツガツを呑む込む妻とは対照的に、夫と娘はただひたすらひもじさに耐えているに違いない。






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恋人と引き裂かれたお祖母さん

朝起きて居間に行くと義妹の親友マアンが遊びに来ていた。以前の日記でも書いたがこのマアンは35歳にして祖母になってしまった女で、10年前に旦那と別れてからはコールセンターに勤務して二人の娘と1年前にできた孫の3人を養っているのである。

さてお早うの挨拶した時にマアンの顔を見てハッ!と驚いてしまった。目が真っ赤に充血していて目の下にクマが出来ているのだ。どうもさっきまで泣きはらしていたらしい。まさか・・あんたの孫が死んだのか?と声をかけたところ、傍にいた義妹が「違うわ、マアンは失恋したの?」と言った。

失恋?35歳のお祖母ちゃんがか?と耳を疑ったが、なんでもマアンは年下で独身の男と付き合っていたが、両親の反対に遭い昨晩ついに別れてしまったと言うのである。両親の反対で別れを決めるなどなんて情けない男だ!と一応は同情を示したが、しかし年上で2人の子持ち、さらに孫までいる女じゃ相手の両親が反対するのも無理はない。

ところがマアンの話を聞いているうちにこの両親という単語の前にMYが付く、つまり男の両親ではなくマアンの両親と聞こえる気がしてきた。それで何かの聞き間違いかと思って「男の両親は随分と厳格なんだね」と聞きなおすと、「NO!彼の両親は私を受け入れてくれてるのよ!」と言い返すマアンを見て筆者は思わず唖然としてしまった。

15歳で出産して今や孫までいる恋愛を親が反対って・・、それってなんか20年くらい時間軸がズレてないか?。それにマアンも今やコールセンターの中間管理職としてそれなりの社会的地位と収入を得ているのである。しかも孫から見ればお祖母ちゃんに新しい男が出来て、曾お爺さんとお婆さんが反対してるって・・、まるでモンティパイソンのギャグのようだ。

フィリピンの女は灰になるまで恋愛体質で居続けるのは判るけれども、マアンの恋愛レベルはまるで女子中学生並みのセンチメンタルさである。これは50代のジジババが演じているロミオとジュリエット、いや!70年代のビニ本のように三十過ぎの経産婦がセーラー服を着て恥じらいのポーズを浮かべているのを眺めている感じだ。

「私は彼と別れたくなかったの・・」と鼻を鳴らしながら語るマアンを慰めている女房とこれまた16歳で最初の娘を産んだデブンと肥えた義妹・・。お前ら女子中学生時代にタイムスリップしてるぞ!と筆者は言いかけたが、マアンと女房、義妹の中年女3人が醸し出す異様なオーラに筆者は気分が悪くなり、そのまま自室へと籠ってしまった。






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国籍を超えた結婚の崩壊

香港から一時帰国していた女房の遠い親戚にしてクラスメートのグレースが我が家に遊びに来た。グレースの娘サマンサはガキの時にさんざん脅かしたせいで筆者にはちっとも懐かないが、筆者ら夫妻が香港にいた頃は毎週のように会っていた古なじみなので近所のスペアリブの店に連れて行き、サマンサの父親の習慣に合わせてポークリブなんぞを頼んだのである。

さて我が家に来た時から始まって店に入ってもグレースの表情が一向に冴えないので「一体どうしたのか?」と聞いたところ、なんと旦那と別居を考えていると言い出した。グレースの旦那は通称トニーといって(本名は発音不能)、彼はイギリス統治時代にグルカ兵として香港にやって来たネパール人の両親の下に生まれた純粋ネパール人なのだ。

結婚以来グレースはネパール人の義父、義母、義姉と同居させられて大変苦労していたが、数年前に義姉以外は全員ネパールに帰国して結構気楽になっていたはずである。それに8歳年下の旦那とはラブラブのはずだから今ごろになって別居というのはちょっと考えられない。はては旦那が若い女に狂ったか・・と思い、グレースの心の吐露を引き出すように巧妙な質問をいくつかぶつけてみたところ事態はもっと深刻なものだった。

なんと夫のトニーが慢性の病気を抱えしまい肉体労働の現場に出るのが大変になってきたことと、香港の不動産の値上がりが余りに酷くて将来的に生計が成り立たなくなりそうなため香港を捨て一緒にネパールに移住しようと言われたのだそうだが、この旦那の実家というのはネパールでもとんでもない山奥にあるだけでなく、ゲリラが出没して村民を血祭りにあげる危険地帯だと言うのである。

マオイスト・・・。ネパール共産党毛沢東主義派という名の通り、未だに文化大革命をやってる現代の紅衛兵、ポルポト派、あるいは連合赤軍とでも言うべき連中で、確かネパール内戦中に非合法な見せしめ処刑や拷問で1万7千人をぶっ殺したキ○ガイ集団である。ネパールの政権を握った後は少しは大人しくなったと思っていたが、山奥じゃまだ活動してやがったのだ。





「せめて首都カトマンズには住めないの?って聞いたんだけど、オレは絶対に一族の故郷へ帰るんだ!って聞かないのよ」と暗い表情でいうグレース。そりゃ酷い・・。突然ゲリラがやって来て人民の敵を打ち殺すような場所に子どもを連れていける親などどうかしている・・とテーブルの向こうで遊んでいるサマンサをチラッと見ながら怒りさえ覚えてきた。

グレースの計画では香港に戻った後もう一度夫と話し合いをし、それでもどうしても夫がネパールに帰ると言い張るなら別居に踏み切る予定だと言う。そしてそのための準備も今回の一時帰国でしたのだとグレースが言う位だから、これはブラッフではなく本気の様だ。

でも香港育ちのサマンサがリサール州の○○○(グレースの生まれ故郷)みたいなド田舎に適合出来るかな?と口にしたら、あっ!それは○○○じゃないから大丈夫よ!と軽く受け流すグレース。じゃあマニラなのかな?と思って続く話を聞いていたのだが、 だんだんと会話の中にダバオとかニューエルサレムという単語が混ざり始めた。

そうだ・・、グレースは姉のノエミーの影響でKLC(キングダム・オブ・ジーザスクライスト)というカルト教団の信者になったことをすっかり失念していたことに気付いた。この教団はダバオ出身のアポロ・キボロイなる御仁が教祖様で、ダバオ空港そばの教団の本部をニューエルサレムと呼んでいるのだが、グレースはそこへ移住する気でいるのだ。

大変危険だけれども家族や親せきが沢山いる故郷に戻ろうとする夫と、生まれ故郷をスカッと飛ばして自分の信仰心の地に住もうとする母親・・。グレースの話を最初の頃は「なんて身勝手な夫だ!」と思って聞いていたが、女房相手に宗教からみの話をしはじめたのを見るにつれドッチもドッチというか、なんとなく旦那の方がまだマトモな判断をしているんじゃないか・・と思えてきた。






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残飯を漁る少年団

従兄弟ジェンの大衆食堂で酒を呑んでいた昨晩のこと、筆者はちょっと信じられないモノを見てしまった。店の営業時間が終了し、筆者ら夫妻と義妹はジェンと女房のジュミ相手にあれこれ話し込んでいたのだが、その時「○#&@A!!」と言う甲高い叫び声が背後でしたのだ。

振り向くと従業員のオバさんが小学生くらいのガキ達に対して「あっちに行け!」とばかりに手を振っているのだが、このガキたちは何故だか大きなビニール袋を幾つも握りしめていて、叔母さん相手に「&8=*G%~」と懇願するように叫んでいたのである。

テーブルを立ち上がってオバさんのもとへ行くジェン。やがてカウンターに置いてあった残り物を少しばかり渡すと「○#&@A!!」と叫んでガキどもを追っ払う。そしてテーブルに戻ったジェンは「あのガキ達は食い物の残りを漁りに来たんだ」と言った。

ジェンの話だと3か月前からあのガキ達はこの近所に現れ始め、最初の頃はゴミ置き場に出したゴミ袋を漁っていたのだが、それでは鮮度が落ちるためか最近は「ゴミを出してあげる」と直接店に出向くようになっただと言う。それでジェンも「まあ手間が省けるな・・」ということでガキどもにゴミ出しを頼んでいたのだそうだ。





ところがつい先々週にジェンは自分の店から出たらしきゴミが近くの路上に散らばっているのを発見し、それ以降ガキどもにゴミを渡すのを止めたのだが、一旦味を占めたガキ達がカモを見逃すはずも無く、最近はカウンターの上から食べ物をかっさらうようにまでなっしまったらしい。

ストリートチルドレンというのは筆者が半年前まで住んでいたタイタイにも結構いたのでこれ自体は別に驚くことは無いが、この連中になつかれるというのは確かに困りものだ。しかしジェンにもあのガキ達と同じ年くらいの娘がいるのだから、もうちょっと別の対応の仕方があるように思えた。


「あの子達はタガログ語が下手だからどこか別の地方から来たみたいね」とぶっきらぼうに言うジュミ。いつもは温厚で心優しいジュミだが、ことゴミ漁りのガキ達に対しては夫同様に非常に冷淡な感情しか持ち合わせていないらしく、筆者は何となくその言いぐさが気に障ってしまった。

筆者は博愛主義には程遠い人間で、道端に佇む物乞いに金を恵んだことなど一度も無いが、そうはいっても相手も人間なのだから、ジェン夫妻の様に犬猫の様な扱いをするのは如何なものか?と思ったのだ。それでその場は何となく白けた気分となり、酔いが回ったことを告げて筆者だけ先に帰る事にした。





酔い覚ましのために1キロ先にある自宅アパートまで暗闇の中を歩いて行ったのだが、その時前方の電灯の明かりの中にあのガキ達がうずくまっているのが見えた。よく見るとゴミ袋の中から肉片らしきものを取り出し手づかみで食っている最中だった。年齢は7~8歳くらいだろうか、総勢6人で女の子らしきのも2人いた。

さてそのまま歩いていくと、この連中は筆者の視線に気づいたのか一人づつ筆者の方に振り向いたのだ。そして皆が一斉に「&8=*G%~」と筆者に話しかけてきたのだが筆者には何を言ってるのか判らない。しかしこっちが「イングリッシュ?」とか話しかけとようとした時にガキのうち一番体が大きいの視界から消えた。

なんとこのガキは後ろからスッと寄って来てポケットに手を突っ込んだのである。アッ!このガキ!と手を振りほどく筆者。すると残り5人のガキがサッと立ち上がって筆者を取り囲み、手を前に出して「&8=*G%~」と喚きだした。ボロボロの服にゴワゴワの髪形、さらに顔にはもれなく青っ洟というゾンビ映画真っ青のシーンである。

ジュミの冷淡な態度から筆者の中に少しだけ憐憫の情を持ったためにこんな怖い目に遭ったのである。やはり郷に入れば郷に従えの言葉通りあんなガキは野良犬猫と同列と見なすべきだったのだと、ガキから走って逃げて息がゼイゼイ言っている時に痛切に思った。幸運なことに被害金額はゼロ、ただし右腕青っ洟がべっとりこびりついていた。ウウッ、汚い・・。






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日本人の英語に対する深層心理

外国人から「なぜ日本人はあんなに英語が苦手なのか?」と聞かれる度に言葉を窮してしまうようになった。以前は日本の英語教育が非効率だからだとか、文法上の違いや恥の文化、話を断定的に言わない日本人のメンタリティーが英語に合致しない、さらに海外でも出ないかぎり英語を話す機会がまず無い環境などを説明してきたのだが、年を取るにつれ「これだけでは完ぺきな説明にならないな」と思い始めたからだ。

いくら日本の英語教師が駄目とはいえ国民の90%が中高6年間に英語に接してきたわけだし、それに習字や算盤、華道や茶道など習い事が好きな日本人が英語だけは幾らやっても身に付かないというのも変な話である。それに誰かが「私はパソコンが得意でして」と聞いた時には「まあ、それはよろしい事ですわね」と肯定的な反応を示すのに対し、これが英語となると全く別の反応となるのだ。

筆者も若いころは英語使いを目の前にしたときに彼らは劣等感を感じているのだと思っていた。確かに明治開国から西欧は文明開化の地だと崇めて来たし、太平洋戦争ではアメリカにコテンパンにやられた上に戦後日本の基礎まで作ってもらったのだから日本人が英米人に対して強い劣等感を感じるのは筆者も十分理解できる。





しかしその一方で自分の劣った部分を補おうとするのも日本人で、70代の婆さんまでケータイの絵文字の打ち方講座なんて通う国なのだから、ケータイほど当座の必要度が無いにしろ国民の3割くらいは完ぺきな英語使い、もう3割は旅行英語くらいなら全く問題無いレベルになってもおかしくないはずである。

そう考えると一旦頭に入った英語が頭からボロボロ零れ落ちていくのはもっと単純な理由、つまり英語圏の白人を生理的に嫌っているかある種の蔑視の感情を持っていて、英語を学ぶことは忌み嫌ってやまない野蛮人に迎合することに他ならず、それを流暢に操る日本人を見るとその蔑視の感情が倍増する・・そのような事ではないかと思えてきたのだ。

ただしこの「英米蔑視説」については筆者の中で合理的な説明と十分な肉付けがされていないため、もうちょっと頭の中がクリアになったら別の日記で書きたいが、筆者が今思っている事は外国に対する日本人の深層心理は唐人お吉の時代と大して変わってないのではないか?ということである。






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フィリピン人親戚との距離の取り方

筆者の女房は長女、さらに父方母方の従兄妹たちの中でも最年長者のため自分が従兄妹たちのリーダーだという意識が大変強く、さらに元来がお節介で姉御肌の性格のためか半年前にパッシグに引っ越してからは我が家はいつの間にか従兄妹たちのたまり場となってしまった。

女房は得意な料理を振る舞って得意気になっているが、皆さんよくご存じの通り子沢山のフィリピンでは従兄妹というのはやたらと多く、さらに日本なら従兄妹などせいぜい週に一回会えば良い方だが、こっちじゃ週3~4回はザラで下手すりゃ毎日来る従姉妹もいるくらい関係が密なのだ。

これを平均的な日本の家庭と比べると人数は4倍×訪問頻度は3倍=訪問総数は12倍という計算になり、さらにここに従兄妹の子供や親しい友人たちが加わるからワイワイガヤガヤドタドタギャアギャアうるさくて仕方が無い。それで筆者は自室に籠って長編スパイ小説なんぞ読んでいるのだ。

まあ女房にとっては大事な親戚だから昨年のクリスマスまでは筆者も我慢していたのだが、3週間前に従姉妹の友人がそのまた友人を大勢連れて遊びに来た時には流石の筆者もキレてしまった。この連中は女房と顔見知りなのでは無く、単に我がアパートのスイミングプールで泳ぐためだけに来たのである。

親しき中にも礼儀ありというのは万国共通のメンタリティーだが、この従兄妹の友人と言うのは元来が親しくもなんとも無く、しかも事前に「友人を連れて行きたいがよろしいか?」など話をする事は全く無かったのだ。女房もこの友人の厚かましさには呆れてしまい、筆者もこんな輩を許すはずも無く即座にガードマンに電話をして処払いさせることにした。






人間一人だけで生きていける訳では無いから出会いは大切にしたいが、フィリピンの場合は誰かに好意を施すと「あの家は気兼ねなく訪問して大丈夫よ」という共通認識が育まれてしまい、やがて人から施しを受けることだけを求めるクズが迷い込んでくるのだ。こういうのは最初の段階でシャットアウトするのか肝心である。

しかし問題なのはここから先なのだが、追い返された従姉妹の友人が「あの日本人は私たちフィリピン人の訪問を不快に思っているらしい」と言ったため、この情報が従兄妹たちの間にワッと広がってしまい、この一件以降は約半数の従兄妹がピタッと来るのを止めてしまった事である。

繰り返すが筆者が怒ったのは「全然知りもしない人物が」「プールに入るためだけの目的で」「紹介も事前連絡も無しに」という例外的なケースだったからであり、仮に筆者が従兄妹たちの訪問を快く思っていなかったにしても今後は事前に「行って良いか?」と電話するとか、訪問頻度を半分に落せば良いだけのはずだ。

しかしフィリピン人はゼロか100かの2つのメモリしかないため、相手の目線に合わせた巧い距離の取り方が出来ないのだ。それともちろんここで筆者が「遊びにおいでよ」と言えば彼らは戻って来るだろうが、そうなるとまた変な輩も湧いてくるから今のところはピシャリとドアを閉じて距離をとる方が得策である。

それにである・・。実は香港にいた10年前にも筆者は溢れかえる来客に怒り爆発し全員を追い返したが、最初の1か月は本当に人っ子一人来なかったものの段々と人が増えていき、約半年後には元の木阿弥に戻ってしまった経験があるのだ。なので我慢の臨界点に来たら一回思いきり叩いて一旦0にし、フィリピン人が様子見で徐々に戻ってきて臨界点に近くなったら再び叩く、こうして長期スパンで平均50を目指すしかない。






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海外で日本人から不動産買うカモネギ

昔の同僚I君から突然メールが来た。中国工場が休みなのでただ今セブ島に来ているから会いませんか?と言うのである。お前・・マニラとセブがどれだけ離れてるのか分かってんのか?と嫌味の返信をしたが、根っからの技術屋で一般常識に欠けるI君には何を言っても無駄なようだ。

それでI君とスカイプで話をしたところ早速「マニラの不動産屋を紹介してくれないか?」と用件を切り出してきた。なんでもフィリピンの不動産投資が儲かる!とかいう記事を読んだらしく、コンドミニアムをいくつか買い込む算段でいると言うのである。

まあ一応元同僚だから、一昨年筆者が知り合った不動産業者でも紹介しようとしたのだが、I君は「それは日本人ですか?」と聞いてくる。いや、フィリピン人だけど?と答えると、このI君は「それは駄目ですよ。日本人の業者でないと!」と言い出したのである。

1万2万の話じゃないのだから、ここはやはり日本人じゃないと信用できないですよね・・とI君は説明し始めたのだが、筆者はY君の余りの認識の甘さに呆れてしまい彼の説明を途中で遮った。昨年中国に赴任したばかりのI君には海外にいる日本人がどんな連中なのか分かってないのである。





筆者は香港に20年近くもいて色んな日本人に出会ったが、不動産業に従事する日本人と言うのは大抵はボッタクリかゴロツキであった。だいいち現地不動産企業にすればわざわざ高い給料を払って日本人を雇うのは、そいつが日本人顧客を引っ張って来て相場よりかなり高い金で物件を買わせるためである。

日本人従業員の提供する一見親切だが実はコストがかかってないサービスはカモを釣るための撒き餌であり、海外に資産を持つことの優越感を感じたい愚か者たちが引っかかって他の人が買うよりももう20%、時には50%高い値段を払わされるのである。

さらにもっと危ないのはフリーランスの業者で、この連中のドアを叩くのは騙されに行くのと同じである。筆者もその昔「アジアで億万長者になる」を標榜するマカオ在住の日本人と顔見知りになったが、コイツは嘘八百の広告に釣られた日本人の生き血をすする寄生虫でしかなかった。

まあ現地で20年も地道に営業していて悪い噂が一つも立たない日本人業者なら訪れても良いだろうが、それでも現地人エージェントを2~3人別に咬ませておくくらいの事をしないと世情に疎いI君などたちまちカモネギになってしまうぞ!と脅かしたのである。

しかしI君は「でも~僕は英語の読み書きが苦手で契約書とかも・・」とご驚くべきことを言い始めた。アホかお前は・・・。そんなら業者が日本人か現地人か拘る以前の問題だ!英語もロクに出来ない奴が海外資産を持とうなんて思うこと自体が間違いだわい!






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甦る老性豪

本日は義父の71歳の誕生日のため、筆者ら夫妻と義妹はリサール州の奥地まで義父を祝いにやってきた。昨年70歳の時は一族郎党すべてを集めての中々盛大な会合だったのだが、今年は何事も質素な義父の要望を入れて娘と息子、そしてその附属物だけでささやかな食事会を行うだけにしたのである。

さて義父と義弟と筆者の3人で酒を呑んでいると、誕生プレゼントは何も要らない!とあれほど言っていた義父がちょっと娘2人が居なくなった隙を見計らうかのように「日本に行ったらあのクスリを買ってきてくれないか」と言い始めた。アサヒビール社が出している消化薬エビオスのことである。

昨年秋に帰国した際、最近消化が悪くって・・とこぼす義父のため強力ワカモトでも買おうと東京の自宅近くにあるマツモトキヨシに赴いたのだが、ケータイで色んな消化薬の良し悪しを調べているうちにエビオスには精力増強という副作用があり、体験者が「精液がドバドバ増えて射精感アップ!」などと書き込んでいるのを見つけたのだ。





こんな素晴らしいクスリがあるなんて・・。それにこういうのは副作用という表現は全くもって正しくないじゃないか!と感激した筆者はさっそく棚にあったエビオスの大瓶8つを全部購入し、フィリピンに帰国後すぐに義父のもとを訪れて、このクスリの効用と副作用について丁寧に説明した上で6瓶差し上げたのである(2瓶は筆者が隠し持っている)。

ちなみにエビオスの大瓶は2000錠入りで、毎回食後10錠服用する処方なので1日3食なら1か月あたりの使用量は900錠、つまり6瓶なら13カ月で使い切る計算である。差し上げたのは11月頭だから計算上はまだ1瓶半くらいしか使ってないはずなのに随分と気が早いな・・と思ったが、その後義父は「もう半分しか残ってないんだ!」と言いだした。

は・・・半分?。ひょっとして誰かにあげたんですか?と聞くと、いや自分だけが服用しているよ・・と答える義父。処方通りの服用なら6瓶もらって4瓶と半分が残っているはずなのだが、現在3瓶しか残っていないということは、処方の倍の量を服用しているということである。71歳の老人にとってこれは危険極まりない行為ではないか。


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それで何か体に異常が出ていませんか?と聞いたところ、義父は何を聞き違えたのかニヤッと笑って「ベリーベリーストロング!」と答える。どうやらモカガールズのフランツ嬢にそっくりな近所に住むシングルマザーの苦学生(1回料金500ペソ)をお相手にする回数が増えて喜んでいるようだ。

さて本来なら危険な服用を辞めさせるべきなのだろうが、既に義父はフィリピン人としては高齢の部類に入っているし、色事の無い余生を数年伸ばしたところで本人にも周りにも大して意味は無いから、どうせならフランツ嬢とその他にも何人かいるらしい若い娘たちの若々しい体にありとあらゆる液を出しまくって腹上死させてあげるのも親孝行なのかもしれない・・。

「判りました!段ボール1箱分を日本からお送りします」と答えると義父は嬉しそうな表情を浮かべ「これで安心したよ」と最近義父の頭の中で何が最も優先されていたのか?を良く見通せる反応を示した。しかしそうはいってもこれはこんなの有る意味自殺ほう助みたいなもんだけど、でも本人が大そう喜んでるんだから別にいいか・・。






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猥談のある食卓

フィリピン人たちは血族の繋がりが非常に強く、誰かの誕生日だとか子供が生まれた!などと用件を作っては誰かの家に集まってお祝いをしているのだが、フィリピンに来た最初の頃に筆者が戸惑ったのはその頻度の多さとは別に彼らの会話の中にエッチな単語がポンポン飛び出すことであった。

例えば昨年亡くなったボウイ叔父は目の前に娘のボーヤやフィリンが居ると言うのに「女は10代後半に限るよ」などと言いながらグフフフグフフフといやらしい笑いをいつまでも続けていたし、エド叔父さんは息子ジェンと娘メイがいる場で筆者に「日本製の良く効く勃起薬はないか?」などと真面目な表情で聞いてくるのだ。

これは何も男性陣に限った話ではなく、今年37歳の義妹などもダニー叔父が酒の飲みすぎで手が震え出したのを見て「あら!叔父さんがバテバテをはじめたわ!」と男の自家発電用語を大声で叫ぶし、従姉妹フィリンも「そんなに沢山ニンニクを食べたらぺぺが臭くなるわよ!」女性器を示す単語を5歳の娘に言ったりするのである。

それにリサール州の女房の実家に行けば毎回必ずと言って良いほど義父の苦学生の女との目くるめく体験話が始まるのだが、これは日本で言うと海外出張から戻って来たお父さんが「3Pやったら赤い玉が出てもうたわ・・」なんて夜の自慢話を大学生の息子や娘が「お父さん、今度バイブ持ってかなあかんで!」と笑いながら聞いているのと同じようなものである。





まあ世界中の人は基本的には猥談が大好きだし、特に何気ない会話の中にお色気話をさりげなく混ぜて相手の心をリラックスさせるのは紳士の嗜みではあるけれど、フィリピン人のエロ話と言うのはエスプリのきいた冗談というよりも自分の個人的体験をかなり生生しく語るのが常なので最初の頃はどう反応したら良いのか戸惑ったのだ。

しかも従兄弟相手ならともかく親兄弟でも気にしないのだ。。ふつう人間には血縁者へのタブーという原始本能があるし、脳みその方も倫理観とかに縛られている筈なのだが、何事もオープンなフィリピンでは「お父さん!アスパラガス食べるとあっちの方が強くなるみたいよ!」なんて会話がポンポン飛び出るのである。

筆者もエロ話は大好きなので、親戚との会合にすっかり慣れたこの頃はでは「同じ中国人種でも香港女と違って中国大陸の女のアソコがプーンと臭うのは粗悪な食用油を使っているからである」などと教養溢れるウンチクを騙るように心がけているのだが、時々脳裏にフッとある疑問が浮かんでくる。

オレは自分の血の繋がりのある人たちに対して同じ話が出来るだろうか・・?。そう何度も自分に問答してあれこれ考えてみるのだが、いつも答えはNOのままだ。やっぱりオレは常識によって自分の自然な感情を押さえつけられているのだな・・と、筆者のエロ話を嬉しそうに聞いてる義妹や従姉妹たちの顔を見る度に確信してしまう。






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ステンレス食器と古代文明

少し前の日記で、インド人と韓国人がステンレス製の食器を多用する理由は彼らが忌み嫌うケガレを簡単に洗い流せるからではないか?という話を書いたところ、日記を読まれた方から「インドネシアでもステンレス食器を使う習慣があるよ」というコメントを戴き、自分がどうも間違っているらしい事に気付かされた。

インドネシアもはるか遠い昔はヒンズー教国家であり他の東南アジア諸国同様にインドの習慣を今でも残しているが、13世紀に信者はみんな平等をモットーとするイスラム教が浸透したことでカースト制度は完全に破壊されているため(一部バリ島には残っている)、インドネシア人にケガレの概念が残っているとは思えないからである。

それに同じくケガレの概念を色濃く残す日本でも金属製の食器を使う習慣はないので(ただし別々の食器を使っていたようである)、どうも筆者の推理は見当違いだったようである。それで何気なくインドと韓国の文化的成り立ちなどを調べているうちにちょっと他に気になる説が見つかった。

現在の韓国・慶尚道にあたる古代新羅で製鉄業を行っていたのは遥か彼方の中央アジアからやって来た民であった、いやもっと大胆に言うと新羅という国自体が中央アジアの民によって作られたか、もしくは少なくとも新羅の支配層に中央アジアの民が数多く入り込んでいた鉄の国であったという説である。





この西からやって来た種族というのは現在のトルコにあたる世界最初の製鉄国家ヒッタイトの末裔で、紀元前13世紀にヒッタイトが滅亡した後に製鉄民はあちこちへと四散して各地に製鉄技術を伝えたのだが、その一支流がトルキスタンからシベリア南部を経由して新羅へとたどりつき、ここに東アジア有数の製鉄地帯を育んだというのだ。

そしてアジアへと向かった支流は中央アジア=新羅ルート以外にもう一つあって、それはバビロニアからペルシャを経由してインドに辿りついた集団で、インドは新羅よりもずっと早い紀元前10世紀に当時世界最大級の製鉄国になっていたというのだ。

もしかして韓国とインドの二国民がステンレスを多用するのは彼らが製鉄民の文化を色濃く引き継いでいて、彼らのDNAが金属を求めてしまうのではないか!と脳内にピカッ!と光ったが、線香花火の様に数秒後にはポッポッと暗転しはじめた。

筆者の知る限り古代新羅とスサノオや蘇我氏などの現日本人は密接な関係があって、日本のタタラ製鉄という名称はヒッタイト族が新羅へと向かう際に経由したであろう「タタール」地域を正しく表しているのだが、だけど日本で最もタタラ製鉄が盛んだった中国地方一体の住民がみんなステンレス食器を使っているという話は聞いたことが無い・・。


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それとヒッタイトとインド、韓国を結ぶ2つのルートの中間にあって、両国よりよっぽど早い段階で製鉄文化が花開き、両国よりよっぽど経済的にも文化的にも発展していたペルシャ人と中国人たちは末裔はステンレスの皿を多用していないし、台北の故宮博物館に「中華文明の至宝」として展示されているのは陶器ばかりである。

それから、これは一番最初の疑問に戻ってしまうけれど、そもそもインドと韓国でステンレスの食器がやたらと使っているのは外食産業だけで、一般家庭内では案外と木製や陶製の食器を使っているのだから、筆者の頭にピカッと光った真実の光りはたった数秒で脆くも消え去ってしまった。。

でももっと調べれば何かが出て来るかもしれない・・と思ったが、ヒッタイトは案外とマイナーな存在なためネット上の情報は少なくて、こうなると図書館に閉じこもって考古学の分厚い本でも読まなければ先に進まぬから打ち止めにするしかない。したがって何故インド人と韓国人は外食産業ではステンレス製の食器を多用するのか?については未だに答えが見つからないでいる。

なのでもしも考古学や文化人類学にお詳しい方がこの日記を読んでいて、中国山地の山奥にいたタタラ製鉄民は明治維新前まではみんな鉄器を使ってたとか、中国も実は一時期鉄製の食器がブームだったのだ!とか、実はヒッタイトはヒンズー教もビックリするほどのカースト制度があった!等々ご存じだったら是非とも筆者にご一報いただきたい。






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憐みの目で見られてしまった

香港が旧正月休みに入ったためノエミーやグレースなどの女房の遠い親戚たちが続々とフィリピンに戻って来た。総勢7人の彼女たちは全員とも住み込み家政婦で、3年前に筆者がフィリピンに移住するまでは毎週日曜になると香港の中心部にある我が家に集まっていたのである。

今年のこの一族のファミリーリユニオン(一族会合)は何年に一度かの拡大版で女房の属する枝葉一族も全員招待されていたのだが、筆者はこんな退屈極まるイベントに参加する気はさらさらないので女房だけ行かせて一人パッシグの自宅でグーグー寝ていたのである。

それで本日夕方に女房はリユニオンの会場であるリサール州の田舎からパッシグに帰って来たのだが、香港から来た親戚たちからは「なんでアンタの旦那は来ないのよ?」と聞かれた後で必ずと言って良いほど「やっぱり相当追い詰められてるのね?」と奇妙なことを言われた・・と説明し始めた。





どうやら彼女らは筆者が株で大損こいたと思っている様である。確かに世界の株価は下降局面に突入していて投資好きな香港人たちは頭を抱えているし、彼女たちの雇い主は金融機関に勤める欧米人が多いから、芸能ニュースしか興味の無い住み込み家政婦と言えども世界が大変なことになりつつあることは食卓の雰囲気で伝わるはずだ。

それに筆者が昨年8月に香港を訪問しノエミーたちと会った際には「株で儲けた!」と言っていたから、どうも彼女らの脳裏にはパソコン画面を見てはハー・・とため息をついているか、目がどっかに飛んでしまった筆者の姿が浮かんでいて、筆者の女房に対しても「これから大変ね・・」と憐みの表情で見ていたようである。

ちなみに筆者は持っていた株の大部分を一昨年9月に高値で売り抜けており、残っていた有象無象の株も昨年半ばに全て売却しているから、世界の株がマイナス局面に入ろうが筆者の懐は1円たりとも痛むことは無いし、むしろ円高になるから株価はもっと落ちろ!と祈っているくらいなのだ。





さて女房が今日の午後リサール州を出発する際にノエミーの妹で同い年のグレースから「あさってラグナ州まで遊びに行くから、アンタの旦那も連れてきて!」とお誘いの言葉と共に「お金はこっちのおごりよ」という香港人が良く使う広東語を言われたそうである。

ずっと株価ばかりみていると気が狂ってしまうから気分転換をさせるべきだ!。それに  香港にいた時はいつも奢ってもらっていたから、ここは借りを返すべきだわ!と彼女らなりに気を利かせたつもりらしい。本来なら彼女らの心の善良さに目頭を熱くするべきなのだろうが、しかし正直言ってラグナ州って大して面白くも無から行くのは億劫でもある・・。

だったらノエミーらが勘違いしてくれるのは好都合ではないか・・。それで女房には「いいか!夫は真夜中にアメリカFRBの発表を聞くや否やウィスキーをラッパ飲みし始めてグデングデンに・・」と欠席理由を伝授しておいた。そう聞けば彼女たちは「本当にお気の毒ね・・」と筆者が来ない事も不快に思わずにいてくれるだろう。。






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音は善良だが軽率な人たち

フィリピン人は口コミの民族であり、女房のもとにも友人知人からケソンシティーの出物の土地や最先端のビタミン剤を買わないか?という電話が良くかかって来るのだが、筆者の目から見て一番変だと思うのは「自分の友人が困っているから助けてやってくれ」という類の電話である。

例えば筆者ら夫妻が香港にいた時は雇い主から解雇されてしまい行き場を失ったフィリピン人家政婦を何度か滞在させた事があるのだが、その中には女房が全く知らない人物が二人ほどいて、これは2キロ離れた家で当時住み込み家政婦をしていた義妹から頼まれたからなのだ。

まあ義妹の友人なら姉として助けるのは吝かではないのだろうが、実は義妹以外にも女房がちょっと知ってるだけの知人や、中には友人の友人というように間に二人挟んでいるケースで「あんたの家にしばらく泊めてあげてくれない?」と頼まれることも何度かあったのだ。(当然こんなのは全て断ったが)。

こういった誰かのために仲介を名乗り出た人たちは「自分は困った友人を助けた」という満足感に浸っているのだが、実際サービスを提供するのは女房なのだし、それに家に来た人間がモノを壊したとか盗ったといった問題を起こしたとしても何か責任を取れる訳では無いのだからこっちにとっては迷惑な話だ。





まあ家に居候するだけならまだ良いけれども、3年前フィリピンに来て困ったのは別バージョンの「金を貸してやってくれ」と頼まれることである。この3年間に女房の下にはこの手の話が何度も来たが、困ったのは仲介になったのが従姉妹ジェンの嫁であるジュミや女房の旧友アイリンなど人間的に善良な人たちばかりだからだ。

フィリピン人が金に困ればまず親兄弟に頼みに行き、それが駄目なら金融機関やファイブシックスという高利貸しに足を運ぶのが常である。友人に頼む事さえ滅多にないのに、それが仲介人を通じて借金を申し込むというのは、高利貸しから返済能力が全くないと見なされたか、あるいは最初から1ペソも返す気が無いという意味だ。

当然こんなのはピシャリと扉を閉じるのだが、その後暫くたって「あれはどうなったの?」と聞いてみると「他の友人の友人からお金を借りられたみたい」なんて答えが返ってくるから案外とこの手の話に引っかかるお目出度い人物がいる様である。

困っている人がいるから助けてあげたい!という博愛精神を発揮するのはよろしいが、アナタの代わりに便宜を図った人物が悪意ある依頼人により何かを失うかもしれない・・。ちょっと考えれば軽挙な行動を慎むはずだのだが、お人好しで無責任なフィリピン人を見ていると「まあ無理だろうな・・」という思いを強くしてしまう。






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職業的遺伝は本当にあるらしい

4~5月の日本旅行の際に「何をしたいのか?」という問いを女房にしたところ、雪を見たい!ユニバーサルスタジオに行きたい!きれいな海で泳ぎたい!船場センタービルで安くて高品質な服を買い込みたい!などの底の浅い答えと共に、日本料理を学びたい!日本の食品工場をのぞいて見たい!という答えが返ってきた。

女房は料理好きなので「英語で学ぶ懐石料理」なんてコースを受けたいのは判るが、食品工場と言うのは❓❓❓❓❓になってしまった。まあ手作りの味噌蔵や酒蔵も工場とは言えなくもないから見学可能な奈良の醸造所のホームページを見せたところ、こういうのも良いけどアタシが見たいのはオートメーションなのよ!と奇妙な事を言う。

機械音痴の筆者と違って家電製品の配線など女房は器用にこなすのだが、女房がオートメーションに興味があるなんて話を聞くのは18年前に同居を始めてからこれが初めてである。それで女房に「最近サイエンス系の教養番組にでもハマってるのか?」と聞いたら、女房は「父方の一族の血よ!」と鼻を膨らませて言った。

義父が製菓工場のマネージャーだったことは知っていたが、現在ハワイにいる義父の長兄は確かアラスカミルク社の技師だったことを思い出した。それで義父の他の兄弟は何を生業にしていたのか聞いてみたところカビテ在住の叔父は発電所の技師で、ビコールに移住した叔父は船の機関長だったと言う。

そういえば義弟も数年前まではエリクソンの電信技術者だったし、問題があるので付き合いを止めているカビテとビコールの叔父の息子たちもみんな見事なくらい機械屋ばかりなのだ。農業が盛んなリサール州ににもかかわらず農民が一人もいない・・。これは異端とも言うべき一族だなと驚いてしまった。





一方女房の母親の一族はと言うと、父方の一族の様に全員が同じ仕事をしている訳ではないものの美食で知られるパンパンガ州の出身だけあって料理人が多いのだ。従兄弟クリスとスプークは豪華客船のシェフで従兄弟ジェンは大衆食堂のオーナーをやっているし、それに叔父叔母従兄妹はみんな料理上手なのである。

なるほど・・、機械屋と料理人の血を受け継いだ女房がカップヌードルやチョコレートを作っている工場に興味があるのは当然と言えば当然だ。おそらく何百年も前から両方の家系は工具や鍋を手で握る商売をしており、その職業的な才覚はDNAを通じて下の世代にずっと培われてきたに違いない。

さて、そこまで考えてふと「オレはどんなDNAを受け継いだのか?」と考えてみたのだが、父方の家系は何百年もずっと東京中野区の神社の神主で父だけが学校教師だから、どうも大勢の前で説教するとか上から目線で偉そうにしているという変なDNAのようである。

それと母方の家系は大昔から埼玉県川越市の農家で、祖父の代からは電話局か郵便局に勤めている人間が異常に多いのだが、一カ所に張り付いている農業と無数の点を結んでネットワークを築くコミュニケーション産業との間には時代を超える一貫した繋がりどころか、何か途中で変節するとか矛盾してる感じが否めない。

そして「説教」「上から目線」と「張り付く」「ネットワーク」を何度か眺めてみたが、頭の中にはコレだ!というキーワードが全然浮かんでこない・・。やっぱりオレって営業マンどころか、生まれつきどんな職業にも向いてなかったんじゃないかな。いわゆる二次不等式では「解無し」なDNA、あるいは甲斐性無しDNAってことなのかも・・。






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昆布ロードの果てにある国

キッチンで女房が何かをコトコト煮込んでいるので蓋を開けて覗いてみたところ、中には豚バラ肉と共に昆布がべローンと入っていた。あれ?我が家では和食は筆者が作ることになっているし、面倒だから出汁はいつも顆粒である。だからこの昆布も昨年に日本で買い込んだものの結局使わずに戸棚の奥に眠っていたのだ。

本来昆布は沸騰した段階で引き上げるものだが、女房はそんなことは知らぬから煮立てたままである。案の定夕食に豚肉煮つけが出された頃には昆布はゴミ・チリ・ケバの類に化けていた。そしてその日我が家に遊びに来ていた従姉妹フィリンとアニーと一緒にその料理を食べたのだが、彼女らは一口食べるや「マサラップ!(美味い)」と声をあげた。

もちろん旨味の塊である昆布を煮詰めたのだから味の裏打ちがどっしりしているのは当たり前だが、この煮つけを食べた筆者の印象は沖縄料理モドキだった。それで女房にどこで沖縄料理を覚えたのだ?と聞いたところ、従姉妹フィリンは「なに言ってるの?これはフィリピン料理よ!」と言った。





従姉妹アニーも、違う調味料で味付けされているが本体はまごうこと無きフィリピン料理だ!と言いはるので、議論好きな筆者はiPadを出して説明しようとしたが、そういえば香港にいた時に女房の友人たちをよく食事に連れて行ったのだが、数ある日本料理店の中で彼女らが最も高く評価していたのは沖縄料理店だったことを思い出した。

南九州から沖縄、台湾、フィリピン、インドネシアの料理が何となく似ているのは、もともとは同じ海洋民族の文明圏だったからだという話を聞いたことがある。その後はイスラム、中国やスペイン、オランダの影響により味の化粧がほどこされて各国の料理は枝分かれしていったが、地肌は同じなので互換性があるという話だった。

しかし純粋日本民族である筆者の舌にはフィリピン料理というのは不味さ爆発!であり、味覚の互換性など1ミリたりとも見つけることなど出来ないのだが、その反面フィリピン人の方は沖縄料理にはかなりの互換性を見出せるようだ。そういえば初めてソーキソバを食った義妹は「これはロミだ!」と喜んでたな・・。





沖縄料理店の日本人マスターが「味の基本は鰹節と昆布なんですよ」と言うので、南国だからカツオは判るけど北海道の昆布が沖縄に来てたんですか?と聞いてみたら、江戸時代の初めに海洋交通が劇的に発展して昆布が来るようになり、やがて沖縄料理を劇的に変えたのだ!と言っていた。

この論理でいえば、江戸時代より前は沖縄もフィリピンも「海洋民族系+中国風」の二層料理を食っていたが、その後フィリピンはスペイン風、沖縄は昆布の味付けがそれぞれ三層目として上塗りされたことで片方が劇マズ、もう片方はニッチだけど味わい深い料理に枝分かれしていったという事になる。

「あ~、本当に美味しいわね!この料理」と言いながら汁までスプーンですするフィリンとアニー。彼女らの満足そうな表情をみるにつけ、もしも江戸時代の船舶工学がもっと発展していて大量の昆布がマニラ港に入っていれば、オレもフィリピンの激マズ料理に苦しめられることは無かったのに・・と恨めしい気分になった。






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サウジアラビアがお終いらしい

サウジアラビアで働いていた従兄弟ジャネルが突然フィリピンに帰って来た。コイツは2年前に筆者の義弟フランシス(女房の妹の夫)にリクルートされ、勤めていた銀行を辞めてサウジの商都ジェッダにある建設会社でフランシスの下アシスタントマネージャーを勤めていたのだ。

ジャネルは婚約者と一緒に空港から直接バタンガスに向かうので正式の歓迎会は2週間ほど先延ばしになり、けっきょく空港近くのジョリビーで簡単な夕食を撮ったのだが、筆者を見たジャネルは「サウジアラビアはもうお終いだよ」という気になる話をし始めた。

たしかに石油価格下落でバブルが弾け、現在進行形の建設プロジェクトが相次いて凍結しただけでなく数か月前から給料の遅配が慢性化していたことは知っていたが、サウジの原油掘削コストは1バレル8ドル程度と世界一競争力があるから、一時的な調整が済んだ後はサウジは真っ先に回復局面に戻ると思っていたのだ。

それで皆と歓談中で申し訳ないのだが、あくまで興味本位で「お終いというのはどういう根拠があるのか?」と聞いたところ、元銀行マンのジャネルは「そりゃ経済は基本的に循環だからね」と前置きした後で、自分が一番危惧しているのはビジネスではなく政治なんだ・・と言った。





これは昨年即位した新国王と摂政である王子の人気が無いというだけでなく、王政そのものに疑問を持つ人間が急速に増えているというのだ。ジャネルはたった2年しか居ないのに?と思ったが、これはサウジに長年住んでいるフィリピン人たちが皆こぞって口にし始めているらしい。

確かにムバラクやガダフィらが続々と倒されたなかで、人間は平等であることを標榜するイスラム教とは本質的に反する王政が続いている事自体変な話である。しかも国富の大半を王族が締めているのだから実際半世紀前に革命が起こったって不思議ではない。

サウジアラビアが大勢を維持できるのは石油とアメリカの外交的支援と国民を監視する宗教警察のおかげだが、これと全く同じ構図にあったイランのパーレビ王朝も40年近く前実にあっけなく崩壊してしまった。そしてここまでジャネルと話し込んでいたが、ジャネルはチラッと隣のテーブルにいた義妹の方を見た。

旦那のフランシスが今でもサウジにいるんだからこれ以上はマズいよ・・という表情である。確かにちょっと気が回らなかったな・・と筆者も反省したが、実は筆者はこの手の話が好きなのでジャネルからワッハーブ派の長老たちや宗教警察、そしてISISとの関係などもっと聞きたかったのだ。ああ、2週間が待ち遠しい。






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意思が弱い女の職探し

女房の姪イナがマリキナ・タイタイ地区の就職先を全部落とされた!という話を聞いてちょっと驚いてしまった。毎日往復4時間も通勤に使うのは嫌だという理由で家から近い会社ばかりを選んでいたのだが、なんと訪問した会社から一本たりとも快い回答がついぞ来なかったというのである。

イナはそこそこの大学は出ているから東京圏で言えば所沢や川越あたりの会社など楽勝だとタカをくくっていたようだが、この地域の会社が求めているのは新卒者ではなく業務経験者ばかりであり、それにイナと同じように職住接近を望む人間は腐るほどいるため都心部の会社よりも競争率が厳しいのだそうだ。

イナがコネがあるのは従兄妹たちが働いている製薬会社とロビンソン百貨店の2社だが、生憎と当面経理周りの人員が不足する予定が無いため何時になったら就職できるのかは分からない。それで筆者はイナが前々から興味を持っていた分野の学校にでも進むのかな?と思っていたら何と来週からオルティガスとマカティで職探しを開始するという。





バカらしい・・、それにこれじゃ本末転倒である。もともとイナは食品工学に興味を持っていてロスバニョスの国立大学へ進みたかったのに、経理は就職に有利だからと周囲に勧められ仕方なく私大の商学部へ進んだのである。もちろん興味が無い学問だけに成績も芳しくなく同級生よりも半年遅れての卒業であった。

それが全く興味の無い仕事のために窮屈なジープニーに何時間も揺られて都心部のオフィスに行くだと・・?。筆者も四半世の会社員生活で会社員としてイナのようなハキハキしない草食女を沢山見てきたが、興味の持てない商品や職種に就いてしまうと彼らはだんだんと情報弱者になっていき社内競争から脱落していくんだよね・・。

周りの期待にこたえたい・・とイナは思い込んでいるようだが、はっきり言って他人の事よりもまず自分が何がしたいのか?と何が出来るか?をもっと自問すべきじゃないだろうか?。タイタイの家は職探しに遠いため来週からウチに住み込むらしいから、筆者のストレス発散も兼ねて毎晩酒飲みがてらイナにガミガミ説教してやろう。でもそれさえも大人しく聞いてるだけなんだろうな・・。






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地理感覚が間違ってる女

4~5月の日本行き航空券を予約するに前に女房に何処に行きたいのか?を再確認することにした。これは女房は単なる思い付きでモノをいう事が大変多く、一昨年も駅のポスターで那智の滝を見て「ここに絶対に行きたい!」と言い張るから女房の要望を叶えたところ「なんでこんな山奥を歩かなきゃならんのだ!」と怒りだしたりするからである。

高低差100メートルを超える滝って普通どの国でも山奥にあるはずなのだが、女房の頭の中は17歳からずっと過ごしてきたミニ国家香港が全てのモノサシになっているので、新宿から30分もバスに乗れば華厳の滝や伊豆の温泉地帯、さらに富士山(それも山頂)にたどり着けるという感覚でいるのだ。

さて女房は最近テレビ番組で札幌の雪まつりやオホーツク海の流氷を見てから「次回の旅では北海道で雪を行きたい!」と何度も言うので、成田に午後3時に就いた後、2時間待ちで千歳空港へ向かうフライトに乗り換えるのだ・・と説明したところ、案の定「エッ?北海道は東京からバスで行けないの?」と言い出した。

やはり女房の頭の中ではバスにちょっと乗れば北海道に着くのだという感覚でいたようで、お前なあ・・ビュービュー寒風が吹いている場所から歩いて行ける距離内で桜の花が咲いてる訳が無いだろうが!と言っても、距離感や温度差が頭にプログラムされていない女房はキョトンとしているだけで全然理解できないらしい。

それでこの時期の東京と札幌の最高気温と最低気温がどれくらいなのかを説明したところ、その最低気温零下3度というのはどれくらい寒いのか?と聞いてきたから、年間を通じて香港で一番寒い日よりも更に13度くらい寒くて、この場合は手袋が無いと・・と言うやエーッ!冗談じゃないわ!アタシは寒いのが嫌いなの知ってるでしょ!と喚いたのである。

あの~、水が凍結する温度は0度以下ってことは知ってるよね?と言ったところ、そんなの知ってるわよ!馬鹿にしないでよ!と凄い剣幕で答えたのだが、筆者は正直女房はそれを知らなかったんじゃないか・・と思ってる。それでもしも摂氏1度以上だったら大気中の水分は凍らないから雪じゃなくて雨になるよね・・と小学生に理科の授業を施すような口調で説明したのである。

5分後、北海道関連のブリーフィングをすべて聞き終えるや「あたし北海道なんか行きたくないわ!」と言いだす女房。それで最初の滞在先を決めるため、この時期の名古屋は最低気温4度で、沖縄は16度・・と説明したところ「ああ!沖縄がいいわね!」と嬉しそうな表情で答えたのだが、これも良く聞いてみると東京からバスで2時間くらいの距離にあると思っていやがった・・。






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微妙なタイミング

日本の天皇が来ているのでテレビをつけても殆どニュースが流れないのにちょっと寂しい気分になった。筆者は別に天皇信者ではないし、アメリカの半植民地として平和に暮らしていたところへ日本軍がやって来て国が滅茶苦茶になったのだからフィリピン人が日本の天皇を心から歓迎します!とならないのは理解できる。

しかしオバマ大統領の十分の一くらいはメディアに登場するかと思いきや、どうも百分の一といった体たらくである。それで筆者の親戚たちも半分はお世辞だろうが「もっとスポットライトを浴びるかと思ってたわ」と言うのだが、そのあと全員が口を揃えて言うのは「でも来たタイミングが徹底的に悪かったわね」という一言だ。

フィリピン在住の方なら全員ご存じの通り、同じタイミングで昨年のミス・ユニバースで優勝したピア・ウォルツバック嬢がフィリピンに凱旋帰国しているのである。テレビを付ければ空港で出迎えられるピア、テレビ局でインタビューに答えるピア、はてはパレード行進しているピアと、どこもピアピアピアである。





もちろん外国の国家元首よりも世界一の美女の輝いた国民的英雄を崇めるのは当たり前だし、筆者だって天皇とピア嬢のどちらと会食に行きますか?と言われれば迷うことなく美女を選ぶが、しかし不思議なのはピア嬢が世界一に選ばれたのは昨年12月20日と1カ月以上も前なのである。

この1か月間はピア嬢はニューヨークに居たり、いろんなレセプションに参加していたと報じられているが、過去の世界大会優勝者たちはかなり早い段階でフィリピンに凱旋帰国しているのを見ると、ピア嬢は本当に1カ月も帰国をずらす必要があったのか?と疑問に思えてしまう。

どのテレビ局もピア嬢ばかり映し出しているのをみると、ひょっとしてピア嬢の背後には在フィリピン韓国人団体や中国政府がいて、日本の天皇の訪問時期と重なるように指示をしたのでは?などと馬鹿なことを思ってしまうが、あの韓国人ならやりかねんな・・という疑念も捨てきれないでいる。






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副業が多いフィリピン人

3つ隣の部屋に人が引っ切り無しに出入りするようになったので覗きに行ったところ、今にはカバンや服が積み上げられていた。ふつうクリスマス前と復活祭前の2大消費シーズン期にはフィリピンの中の町のあちこちにモノ売りが現れるのだが、ここではどうやら季節外れのガレージセールをやっているらしい。

しかしこの家の主であるローズは電力会社MERALCOの社員でシングルマザーな上に同居しているのは小学生くらいの娘二人だけなのだが、張り紙には2月1日月曜日から2週間営業と書いてあるので、ローズは会社を休んで営業するのかな・・と不思議に思ったが、平日はリサール州に住む姉を呼んで店番させるそうだと聞いて納得した。





さてローズに限らずフィリピン人というのは副業を持っている人間が非常に多く、例えば女房の義妹はファイブシックスという金貸しをしていたし、従兄弟ジェンの妻のジュミは大衆食堂経営の傍らでヘアスタイリスト、従姉妹メイはコールセンターの傍ら観葉植物の栽培と販売、従姉妹ミレットはビタミン剤のマルチ商法などやっているのだ。

筆者の親戚の中で本業一本やりというのは製薬会社に勤めている従兄弟ラフィーくらいで、男たちの方も義弟の内装工事や従兄弟ジェンのパートタイム運転手、豪華クルーズ船のシェフである従兄弟クリスとスプーク兄弟は怪しげなトンネル会社など吹けば飛ぶようなビジネスだが案外と商売熱心なのである。





例えば筆者のところにも「パンパンガで出物の土地があるから買わないか?」とか「○○の家が買ったばかりの家具を売りたいらしい」などとしょっちゅう商売の電話がかかってくるくらいで、フィリピン人と言うのはゴロゴロ寝てばかりの鈍牛のような生き物である・・と思っていた筆者を驚かせたものである。

しかし如何にしょっちゅう商売の事を口にしようが、彼らが商売人として中国人やインド人、ユダヤ人と肩を並べられないのは、緻密さに欠ける民族性のため話自体が大変杜撰なことと、少しでも金が溜まるとパーッと金を使ってしまうなど金に対して非常にルーズだからである。


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さて隣家のガレージセールに出向いた女房がさっそくローズの姉と言葉を交わしたところ、貰えるコミッションの安さに不満ブーブーの姉はローズが最近男に引っかかって金が入用になった事を暴露したと言う。なるほど、若いころの佳那晃子に似た男好きのしそうな面持ちをしてるな・・と思っていたが、やっぱりそうだったのだ。

その情報の代わりに女房が押し付けられたのがD&Gのバッグで、ローズの姉は「これは去年のモデルの売れ残りなの」と説明していたそうだが、オレの理解じゃドルチェ&ガッバナー本体のブランド政策でD&Gって5年前に廃止になってるはずなんだけどなあ・・。ローズのスキャンダル情報込みで2000ペソ。これって高いのか安いのかわからんなあ・・。






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今年は日本旅行ブーム?

週末に従姉妹アニーが子供を連れて遊びに来た際、筆者ら夫妻はフィリピンの猛暑期(4~5月)は日本で過ごすことにしたよ・・と言うと、このアニーは津田塾大出の女教師の口調で「あなたは早めにチケットを予約するべきである」と言い出した。なんでもアニーの周りでも日本に遊びに行く人たちが今年やたらと多いと言うのだ。

アニーは30代前半ながらロビンソンギャレリアで管理職を勤めているし、有名私大を出ているため友人たちもそこそこ豊かな人間が多いのだ。もちろん毎年とは言わないが何年に一回のペースで香港やシンガポールに遊びに行くような人たちである。それが今年は相当日本へと目的地を変えたらしい。

へえ、日本がねえ・・。まあ筆者ら夫妻も一昨年初めて日本を旅行してその観光価値に驚いたくらいだからアニーの話は否定しないが、しかし「やたらと多い」というのが気になる。それでひょっとして女性雑誌に日本特集が組まれたとか、テレビドラマで日本が舞台になるといった様な事があるのかな?と思ったのだ。

しかしアニーの話だと元々日本はエキゾチックな国で昔から人気があったものの(本当かよ?)、なんせ物価が高いのとビ取得ザが難しいので行きたくとも行けなかったのだが、現在はビザ取得が簡単なのとシンガポールと大して費用が変わらなくなったためついに射程範囲内に入ったのだと言う。

それに香港とシンガポールは飽きちゃったのよね・・と言うアニー。この2か国は昔からフィリピン人が海外旅行に訪れる超メジャーな観光地だが、かなりマンネリ感というか奥行きが狭いな感が漂ってきているらしい。テレビやドラマでさんざん情報を聞いてきたし、何人もの親戚がすでに訪問しているから目新しくもなんともないらしい。

「そこへ行くと日本は未知の場所が沢山あるし、それになんたってキレイで安全だからとっても魅力的なの」と(日本人の筆者に向かって)説得口調で話すアニー。20年前にフィリピン人が日本に行くといったら風俗やパブで働いて故国に送金するジャパゆきしかいなかったが、今じゃ観光客として金を振りまくようになったのか・・と笑ってしまった。

それでケータイを取り出して飛行機の予約サイトをチェックしてみたところ、なんとアニーの言う通り結構値段が上がっているうえに、一番安いディスカウントチケットがかなり品薄になっているではないか・・。いやいや、うかうかしてたらバスに乗り遅れるところだった。ご忠告ありがとう、お節介のアニーよ。






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Author by ほにょ / 全記事一覧 / ページトップ
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