世界に羽ばたいてもあまり成功しない民族

フィリピン人は海外への伝手を見つけてはそこに潜り込み、やがて家族を呼び寄せて現地に根を生やす民族だという日記を先日書いた。2014年のフィリピンの統計では232万人が海外に出稼ぎに出ているが、ここにはアメリカに帰化した人などを入れると1500万人にも上るらしい。

この海外に1500万というのは中国人やインド人、ユダヤ人なんかと匹敵する規模らしく、アメリカではフィリピン人は一つのエスニックグループとして認知されているらしい。確かにそう聞くと筆者が世界のあちこちで出会ったフィリピン人の顔が目に浮かぶ。

会社員時代に筆者はドバイによく行っていたが、ここでは現地の女よりフィリピン女を多く見かけるくらいで、初めて訪問した時は空港のチェックインカウンターにホテルのフロント、レストランのウエイトレスに顧客の受付係まで全部フィリピン人だったのに驚いた覚えがある。

しかし中近東やニューヨークならこういう事態はまだ理解できるが、ミラノのあちこちがフィリピン人家政婦で溢れていたり、マドリッドの中華料理店のウエイトレスがフィリピン人で、しかもいきなり流暢な日本語で「あたし千葉じゃちょっとイケイケだったのよ」と嬉しそうに話し始めたのには面食らってしまった。





実際筆者のいとこ達も半分以上が海外出稼ぎ経験者だし、残り半分もチャンスがあればと今だにアメリカでの職探しに余念が無いくらいだから、その昔スコットランド人が成人したら船乗りになったように、フィリピン人はやはり若いウチには海外に出て、豊かな国に生活基盤を築くというのが夢なのである。

さてこう書くとフィリピン人は中国人やインド人同様に冒険心旺盛で事業家意識に秀でた民族で有るかのように聞こえるが、ここでちょっと大きなハテナ?マークが脳裏に浮かんだ。華僑とか印僑にような比僑って単語聞いたこと無いじゃないか・・。

フィリピン映画の世界ではアメリカの巨大資本相手に戦うヒーローが登場するが、筆者の長い海外営業生活ではフィリピン人オーナーという御仁には一度たりとも出会ったことが無い。彼らはいつも受け付けや事務スタッフにオフィスの下働き、倉庫係など使われるたちばにいた。

しかし筆者は欧米は出張で行くだけだったから、フィリピン人が幅を利かせる筆者が知らない分野があるのかと思い、カリフォルニアのインテルでマネージャーやってた近所のおばさんに聞いてみたところ、フィリピン人が自分で事業をやるといっても個人事業主ばかりで、大店を構えるという事はまず無いわね・・と言った。





じゃあ多くのフィリピン人は何やってるんですか?と聞くと、工場労働者やファストフーやクリーニング屋の店員、ゴミ処理場の職員に医療関係者などやはり使われる仕事ばかりで、大手企業のマネージャーだったオバさんは例外的な方で、フィリピン人会では出世頭だったそうである。

つまり下層都市住民ということですか?と聞いたら、このオバちゃんは笑いながら「そうだ」と言ったが、でも同じランクのプエルトリカンやヒスパニックみたいに路上で犯罪を犯すわけじゃ無いから「サイレント・ロウアー・クラス(静かな下層民)と言うべきね」と幾分上機嫌に笑う。

大きく羽ばたいた割には大きな巣が作れず、小さな巣の中でで必死に働いて故国に送金するフィリピン人。むかし経営学の本に企業や民族の生存特性を分析する場合は、生態系にいる動植物に当てはめると分かりやすい・・と書かれてあったが、どうも繁殖力だけが命綱の草食動物のようである。

中国人と違って移民先の経済を浸食しても行けず、下層民として黙々と働きながら家族を増やすことで繁殖して行くフィリピン人。最初は下手に出ていつの間にか母屋を乗っ取ろうとする卑劣な朝鮮民族よりは遥かに無害人畜である。朝鮮人100万人追い返す代わりにこいつらなら入れてもいいかな・・。ただし人口増加の為うら若き美女限定だけどね。






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フィリピンの男のツマミ3選

女房の母方の親戚達は元々パンパンガ州の血筋からか宴会と料理が好きで、誰かの誕生日になるとわんさか料理を作って祝うのだが、ちゃんと酒呑みグループ向けにリエンポなどのツマミを用意してくれる。かくいう筆者も朝からマーケットに行って烏賊など買ってくるのだ。

しかし突然の来客でウィスキーなどを出さなきゃならないケースも多々あって、その場合これまで筆者はスーパーで売ってるナッツなどを最初に出し、腹が減ったら〆に明太子スパゲティを出すことにしていたが、ずっと豆だけでウィスキーを呑むのも味気ないと感じていたのだ。

しかしパッシグに引っ越してから買い物が格段に便利になったため豆と麺の中継ぎ投手のバリエーションが格段に増えてきた。そこで今回の日記では作るのが簡単で味は筆者の折り紙付きのツマミ3種をご紹介したい。なお男の料理は目分量なので詳しいレシピは割愛する。





①キニラウ
これは生マグロのマリネである。まず冷凍マグロをぶつ切りにしてホワイトビネガーをぶっかけて血を洗い流し(1回目は酢でしばらく漬け、2度目は酢で洗い流すだけが良い)、そこへカラマンシー(フィリピンの柚子。レモンでも可)と塩、それと味の素をまぶして手で揉む・・。それだけである。

昔ダバオでこのキニラウを食ってその美味さにぶったまげて以来、筆者の中ではフィリピンナンバーワンのツマミである。なおマニラのレストランにもこのメニューはあるが、最初にぶっかけた酢をザルでしっかり落としておらず生臭みが残っているので大概の店は美味くない。なのでマニラでは自分で作ったのが一番美味い。

あと好みでキュウリやレタス、玉ねぎなどを混ぜても良いし、生姜や醤油を味付けに使うとより日本人向きの味となる。なのでもしも新鮮なマグロを何処かで見つけたら是非ともこのキニラウを試してもらいたい。シンプルだがマグロとカラマンシーのフレッシュな組み合わせにフォークが止まらなくなること請け合いである。





②バグネット
以前の日記でも書いたとおり脂分タップリの豚の腹の部分を揚げたものだが、一度煮込んでから冷凍するというのがミソである。まず豚肉に塩コショウをまぶし、銀紙に包んでチキンスープの素をぶっこんだお湯で煮込むが、スープが肉に浸み込むように銀紙に箸やフォークで細かく穴を開けることが必要である。

肉が煮上がったら鍋から取出して一旦常温で冷まし、今度はサランラップに包んで冷凍庫で最低一夜カチンカチンに凍らせる。これは水分は凍ると体積を増すため、豚肉の細胞膜が全てブチブチと破られ、これで豚肉がトロトロプヨプヨの食感になるためのようだ(コメントを頂いたROMerさんの説)。

この豚肉を普段は冷凍庫に入れて置き、客が来たら油で揚げる訳だが、スープで煮た時に中まで火が通っているので表面がカリカリになるくらいで充分である。あとはフィリピン風に豚の血とビールのソースなんて気持ち悪いものは絶対かけずに、マスタードや柚子胡椒、あるいはそのまま食うこと。プルンプルンの肉から甘い肉汁がジュワ~ッと染みだすをを体験したら豚の丸焼きレチョンなんて食えなくなること請け合いである。。





③フライド・アディダス
三本線のアディダスから文字った鳥の足の唐揚げである。筆者は中国圏に20年近く住んでいたので紅焼(ホンジャウ)と呼ばれる蒸した鳥の足は散々食って来たが、実は唐揚げこそが最も美味い鳥の足の食い方だったのだ!これは盲点だった!とフィリピンに来て知ったのだ。

まず鳥の足を買って来たら鍋に塩胡椒とマジックサラップ(味の素)を入れたお湯で身が崩れるんじゃないか?と思うほど込む(最低でも1時間)。そしてその後は卵を絡めて粉をまぶし唐揚げにするだけなのだが、これを最初に食った瞬間、意外な美味さに筆者は笑い出してしまったのだ。

唐揚げ特有のしょっぱさと鳥の足のジュワッとしたコラーゲンが実にマッチするのだ。それに一度煮たことで鳥の足特有のトンがった味が消え、まるで究極のポテトチップスを食べているかのように次から次からと鳥の足を口に運んでしまうのである。





いかがだろう?全然お手軽じゃ無いじゃないか!と思うかもしれないが、①のキニラウは冷凍マグロのまま冷凍庫に入れておき、客が来たら解凍して酢をまぶせば良いし、②のバグネットは煮込んだ後の状態で、③のアディダスは唐揚げ粉をまぶした状態で冷凍保存すれば良いのだ。

ウチ呑みが頻繁にある方はこの三種のツマミを冷凍庫に保管しておくことをお勧めする。また②のバグネットはオカズにも使えるので、呑み仲間がガキや奥さんを連れて来た場合には両者とも満足するから好都合である(ただしオカズにするならドミグラスソースくらいはつけた方が良い)

なおアディダスはフィリピンのあちこちの道端で売ってるストリートフードで、こればっかり出してると「お前は俺を馬鹿にしとるんか!」と客が怒り始めるので、あくまで最初のつまみとしてちょっと出すとか、箸休め的なタイミングを見計らって貰いたい。

それから、でも解凍するのが面倒だろ!と思う方がいたら、残念だがはっきり言ってアナタは美味しいものに出会う資格がありません。仮にも食うことが好きで、さらに酒呑みとして生まれた以上は当然料理が出来るべきであり、うまいツマミのために一捻りも二捻りも工夫を凝らすのは最低限の常識です。






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聖マリア像と敬遠な信徒たち

今日はセイントの最終日だから見にいこう!と女房が言い出したので、ウィスキー片手に歩いて10分の距離にあるエスター叔母の家に行った。実は女房が何のことを言ってるのかさっぱり理解出来なかったが、エスター叔母の旦那であるダニー叔父は筆者の飲み友達なので呑むために伺ったのである。

さてこのセイントと言うのを早速エスター叔母が見せてくれたのだが、何のことは無い陶製の聖母マリア像であった。なんでもこのブツを1週間祭壇に飾っていて、近所の人が入れ替わり立ち替わり拝みに来ていたのだが、本日夜6時が期限なのでこれから信徒団が引き取りに来るというのだ。

なんせ筆者は教会に関する知識が全く無いので用語がチンプンカンプンだが、どうもエスター叔母はカトリックのある信徒団のメンバーで、この信徒団の中でも特に敬遠な信者に対して特別な聖母マリア像を1週間預けるシステムのようだ。ここに選ばれるのは名誉な事なのよ!と叔母は鼻を膨らませていた。

しかしエスター叔母と違ってクリスチャンとしてはさほど敬遠で無いダニー叔父と、無宗教の筆者は夕方4時からウィスキーをガブガブ飲み続け、あらかた酔っ払った頃に家の前にライトバンが二台キーッと止まり、信徒団らしき人たちが十数人が家に入って来た。





ローマ法王が着るような厳めしい服装でもしてるのかと思いきや、案に相違してTシャツにジーンズ姿のオッちゃんオバちゃん達である。それで筆者は「こっち来て飲まんか?」とウィスキーボトルを持ち上げると、一段のリーダーらしき男が眼光鋭くギロっと筆者を睨みつけた。

そこから先はお祈りの儀式が始まり、これがやたらと長いので筆者は近所に小一時間ほど酔い覚ましに出かけたのだが、家に戻った頃は信徒団の人達はエスター叔母と女房が作った料理を食べていて、筆者のことを物珍しそうに眺めてはコンニチワとかトモダチネ!と声をかけて来る。

信徒団のオッさんと話をしたところ、この聖マリア像は4年前にセブ島で作られたが、それがフィリピン各地を巡って現在は彼らパッシグ分会に渡って来たのだそうだ。それでこの地域の敬遠な信徒の家を何軒か回った後はまた別の地域へと渡って行くらしい。

なんだかロマンチックだな・・と感傷に浸っていたら、じゃあ次の家に移動するぞ!とリーダーの一声の後に「お前も来い!」と祭壇に飾ってあった花瓶を筆者に手渡すリーダー。えっ?俺もですか!でも俺キリスト教徒じゃないし相当酔っ払ってるんだけどいいのかね・・。





聖マリア像を抱えたエスター叔母を先頭にちょっと治安的に危なそうな道を歩き続け、やがてとある民家の前で止まると、家の中からオバさんがヒョイと出て来て有り難そうにマリア像に向かってお祈りをする。やがて家の中に一行全員が入ったが、急ごしらえの祭壇の上にはサバトラの猫が長々と寝そべっていて、オバさんが慌てて駆けつけては猫の首の後ろをつまんで追い払った。

祭壇に聖母マリア像を安置するとカラオケの歌詞カードみたいな冊子が一行とおばさん一家に配られ、聖書の一説らしきページを指差して「いいか、ここから読み始めるんだ」と筆者に指示するリーダー。仲間に入れてくれたのは有難いが、読むったって全部タガログ語じゃねえか・・。

結局何回もアーメンを唱えた後でこの家のオバさんとエスター叔母が頬を合わせるようなことをしてお祈りは終わりとなり、エスター叔母の駐車場に止めたライトバンに向かって一同ゾロゾロ歩き始めた。なんか筆者も修道士の一員になったかのような気分である。

普段は享楽的で自堕落な生き方をしているが、精神の深いところでキリストが住み着いているフィリピン人。こっちに来て3年経つが彼らの身の丈にまで合わせた信仰の強さを見た思いがした。泥酔していたはずの筆者も儀式の後はすっかり酔いが覚めちまったわい。






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TPPの幻想

テレビで日本が外国人受け入れに動き出すというニュースが流れた。看護婦に工場労働者、そして英語教師などいくつかの職種が外国人にも開放され、フィリピン人がこの分野で職を得るのが容易になったというニュースである。そしてこのニュースを見た女房はしばらく熟考してから「ねえ、大阪に住むと言う話だけど・・」と話しはじめた。

昨年11月に日本を訪問してから女房はすっかり日本好きになってしまい、海外旅行と言えば日本、筆者が所用で1週間ほど日本に行くと言えばついていこうとするのだ。それに来年のフィリピンの暑気は大統領選で治安が悪くなるから・・というけったいな理由で2か月間日本に滞在する計画を立て始めたのである。

ちなみに筆者は20年前に日本を捨てて海外に出たつもりでいるから今さら日本に定住する気はさらさらないのだ。そこで女房は「東京生まれのアンタでも大阪や神戸なら新鮮に感じるんじゃないの?」と手を変え品を変え日本移住を口にするのである。

しかし筆者ら夫婦が子供がいないし、女房にとっては異国の大阪で朽ち果てるのは余りにも寂しすぎないか?と反論して女房の目論見を否定してきたのだが、フィリピン人も日本で就業できるようになった・・と言うニュースを聞いた女房の頭の中に光明がさしているのを筆者は感じ取った。





女房の頭の中にある5年後の筆者ら夫婦の姿、いや魂胆はこうだ!。大阪の天王寺か心斎橋界隈の3LDKのマンションを購入した筆者ら夫婦のもとに、病院や工場、英会話学校の教師、更には大阪市立大学の留学生となった姪が同居していて、女房は彼らの食事をつくったり、もしくは自分が経営する近所のサリサリストアで店番をしている光景である。

日本でサリサリストアが儲かるのか議論の余地があるが、これは女房の大阪に関する知識と想像の限りを尽くした夢の生活で(温泉が湧くともっと良い)、上述の登場人物に筆者が登場し無いことでお分かりのとおり、フィリピン女にとって重要なのは血のつながった親族で、それぞれが生活基盤をちゃんと築いていることなのだ。

それに女房の叔父や従兄妹たちの大部分がみんな海外に働きに出て行っているのだ。だから日本という閉ざされた社会が外国人に門戸を開こうとしていて、血族が繁殖するための懸け橋が出来そうな男が3メートル先で転がっているなら、これを活用しない手はない!という魂胆である。

やっぱり福岡は小さい町だから、神戸の三ノ宮か大阪の大丸のそばにあるマンションでも買って・・、それにスーパー玉出はずいぶん安いし・・と自分の経験で見てきた情報だけで未来を語る女房。香港、サウジアラビア、豪華客船の次は日本だわ!。そういう声が女房の脳内から聞こえてくる。






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お祭り騒ぎに騙されるな

日本の友人たちがここ1週間ほどボジョレーワインの写真をフェイスブックにアップしている。酒輸入業者の知人の話だと今年のボジョレーは中々の出来らしく、顧客からの評判も上々との事である。このお祭り騒ぎで大儲けだね!とメッセージを送ると、知人はニコニコマークで返答してきた。

ボジョレー解禁イベントは日本では1970年代に始まったらしいが、筆者らの世代だと何と言ってもビッグコミック・スピリッツという漫画雑誌に掲載されていた見栄講座であろう。確か1981〜82年頃だと思うが、ミーハーな若造に絶大な人気を誇ったこの漫画の「フランス料理店で恥を書かないためにどう振る舞えば良いか?」という回でボジョレーが登場するのだ。

1本ウン万円のワインなど頼むのではなく、クリスマス前にフランス料理店を訪れて「さあ今年の新酒を飲もうよ」とボジョレーをオーダーすべし、さすれば如何にもフランス通に見えるし、大事な懐も痛まない・・と書いてあっただ。それで大学生の筆者も女性からディナーをねだられても多忙を理由に11月下旬まで引き延ばすようにしていたのだ。

一丁前にブレザーなど着込んでレストランに現れ「今年のボジョレーは外しだな」とか「渋みが強いね」などと通ぶった事をウエイターに言って女性陣の尊敬の眼差しを集めていたが(の様に思えた)、実は筆者は万年金欠のアルバイト学生であり、さらに生まれつきブドウが嫌いなので、どんな高級ワインであろうとも味などちっとも判らないのである





しかし数年後に働いた会社では解禁日に全員でワインパーティーを開くような風土があったし、それに新酒を飲むのはおめでたい事だからと合コンの口実にも使えたので、ワイン嫌いの筆者もボジョレーは渋々飲んでいたのだが、今から約20年前フランスを訪れた際にこのイベントが如何に間の抜けたものか気付いたのだ。

出張で訪れたのはフランス東部アルザス地方にあるミュールーズという町で、ここは正確にはボジョレーの取れるローヌ県から300キロほど離れているが、ここもフランス屈指のワイン産地なのである。訪れたのはちょうど11月末だった事もあり目抜き通りにはボードに「ボジョレーヌーヴォーあります」と掲げているカフェが数多くあった。

それで折角だから飲もうじゃないか!とカフェに入りボトル一本を頼んだところ、同僚がこのボジョレーは実に美味いねえ・・と言い出した。そりゃそうだよ地元だから!とか、防腐剤が入ってないんだろうな・・と褒め称える同僚。実は筆者は味が濃い薄いくらいしか判らないのだが、当たり障りの無いよう話を合わせることにしたのだ。

さてお勘定を頼んだ際に「いやあ、このボジョレーは実に美味かったよ」と言ったらギャルソンは何故だか怪訝な顔をする。しかし友人が酔った勢いでワイン用語を駆使して話し始めると、このギャルソンは「アンタらなあ、今度一本空けるなら少なくとも他の普通の(オーディナリー)ワインを飲んだらどうだ?」と言ったのだ。





唖然とする筆者と同僚。このギャルソンの態度よりも言っている内容に驚いたのだ。こんな美味い(と友人が言ってる)ワインが普通以下だと・・。そしてギャルソンが持ってきた紙切れには当時のフランで1000円くらいの値段が書いてあるのにビックリしてしまった。パリと違ってこういうワイン産地では評価の低いワインは店で飲んでもべらぼうに安いのだ。

そしてホテルへの帰り道にヨーロッパセンターというミュールーズ一番のビルにあるワインショップに赴くと、つい先ほどまで筆者らが飲んでいたボジョレーワインのボトルが積んであるのが見えた。そしてそこには紙で大特価らしき文字と日本円で300円程度の数字が書かれていたのには面食らってしまった。

そう、日本のボジョレー解禁イベントとは、2~3年熟成させても売れそうにない出来損ないワインを買ってきて原価の十倍以上の値札を付け、ワインに無知な東洋の猿に有り難がって飲ませる仕組みであったのだ。筆者は愚かにもそれに気付かず、女性陣にピント外れなウンチクを語っていたことを思い出して赤面してしまった。

「ついにボジョレーを積んだ飛行機が到着しました。あっ!世界で一番早くボジョレーを飲む人たちが会場へと向かっています」と読み上げるニュースキャスター。あんたらなあ、この飛行機に積んであるのは間引きされた下等酒で、それにあんたらはワイン原価より航空輸送費の方に高い金を払ってるんだよ。






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潮吹き論争 in the U.K.

ネットで馬鹿らしいニュースを専門に扱うサイトを見ていたところ、潮吹きについて論争になっていると言う奇妙な記事を見つけた。ここで言う潮吹きというのはもちろん紳士たちの淫靡な想像を駆り立てて止まない絶頂期に女性がアソコ液体を噴出する例の現象のことである。

なんでもイギリスの映倫にあたるBBFCは潮吹きは実際は存在しない空想上の生理現象であり、無いものを有るかの様に偽ることは商業道徳に反するとして、昨年一本のエロ映画の潮吹きシーン(6分間)をカットするよう命じたのが、この措置に噛み付いた団体が現れたというのだ。

それがフェミニスト・アゲインスト・センサーシップという女性権利団体で、イギリス映倫がエロ映画の潮吹きシーンをカットするのは女性への差別だ!、潮吹きは現実に存在するのだ!と叫んで多種多様な科学データをイギリス映倫に提出し、禁止措置を解除するとともに謝罪と賠償を求めているらしい。

紳士諸君ならよくご存知の通り、アソコの前壁のある箇所を刺激することで女性の前立腺とも言うべきスキーン線が膨張し、ある一定の興奮を迎えたところでスキーン線が収縮して中の水がオシッコの穴を通じて一気に噴出するのが潮吹きの仕組みである。中にはその液体を味わってみて純粋な水に近いことを確認された方もおられるに違いない。





ちなみに潮吹きの水源はどこかについてはフランスの医師がすでに実験していて、7人の女性にオシッコをさせた直後にGスポットを弄り始め、ああ!もうイキそうよ!という状態でレントゲン写真を撮ったところ膀胱がパンパンに液体で満たされていたが、その後最後の一弄りで思い切り潮吹きしてグッタリしている時に再びレントゲンを撮ったら、なんと膀胱は空っぽだったのだそうだ。

ほれみろ!やっぱり膀胱経由だからオシッコだ!というイギリス映倫に対し、いや主役はスキーン線で膀胱はたんなる通過点だからオシッコじゃないわ!と反論する女性権利団体。だったらスキーン線とやらが膨らんでる証拠写真を見せろ!とBBFCが噛み付いたそうだが、この後どうなったのかは残念ながら記事には書いてなかった。

ちなみに潮吹き水そのものを化学検査した公式機関によると、液体は尿を含んではいるがスキーン線物質のアンドロゲンも検出されているとのこと。それじゃあ潮吹き水はオシッコと比べると何モルくらい尿素の差があるのか?、アントロゲンと比べてどっちが多いのか?ろいった肝心な事についても、これまた記事では漏れていなかった。しっかりしろよな・・。

しかし女性のアソコから噴き出す液についてセヴィルロウ仕立ての上質なスーツを着込んだ英国紳士と、オックスブリッジ出の戦闘的なフェミニストが厳めしい顔つきで論争を繰り広げるとは、さすが日の沈まぬ国イギリスである。筆者はイギリスはそんなに好きでは無かったが、この記事を読んですっかり大英帝国贔屓になった。この論戦にちょっと参加したい。






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身内でちょっと嫌な兆候が・・

夕方居間でテレビを見ているとチャイムが鳴った。ドアを開けると警備員が立っていて「▽&$%という人物がこの部屋を訪ねるんだ!と言って入口に来ていますが、入館を許しますか?」と言い出した。エッ?誰?その▽&$%って?と聞き返すと、前にこの部屋に住んでいて、あなた方とは親戚にあたると言ってます。16歳の少年です・・という答えである。

ひょっとしてチョロか?筆者が借金の方に差し押さえたこの部屋の前の住人、従兄弟ジェンの嫁ジュミの甥っ子がチョロである。確かにチョロは今年5月までここに住んでいた。しかし筆者も女房もチョロというニックネームしか知らないから警備員にファミリーネームを確認してくれと聞くと、トランシーバーからジュミの結婚前の姓が聞こえた。

監視カメラで見るとチョロ本人の様である。しかし何でチョロがこの部屋に?と不思議に思った。というのは筆者ら夫婦はチョロの姉のシェルシーとは仲が良いが、チョロ本人とは親しいどころか会話さえ交わしたことが無いのだ。だから近くに来たからちょっと寄りに来ました・・という関係では絶対に無いのである。

しかし従兄弟ジェン夫妻とは親しく交際しているし、特に断る理由も見つからないので入館OKするか・・と思ったが、女房が念のためにチョロの叔母ジュミに電話してみたところ、なんと受話器の向こうから「お願い!チョロを絶対に入館させないで!」と懇願されたのである。





何か変だぞ・・。それで警備員には入館を拒否すると言ったところ、この警備員は無線で門番に「入館拒否、追い返せ」と伝えた後、何となくチェロと門番との間にトラブルがあったような事を女房に言い出した。そして「あなた方の判断は賢明ですよ・・」というような事を女房に説明していたのである。

チェロとチェルシー姉弟はジュミの姉ジュリーの最初の旦那との間に出来た子供で、数年前にタチの悪い男に引っかかってジュリーがヤク中になったため、子供たちの将来を案じたジュミが引き取ったのだ。夫のジェンにしてみれば女房と娘が水入らずで暮らしていたところにとんだ厄介者が来た格好である。

姉チェルシーは歌手の卵として地方のイベントなどで歌っている朗らかで気の良い娘だが、チェロの方はひょろっと痩せていて、大人しいだけでなく話しているのを聞いたことも無い陰気な少年だ。そう言えば一昨夜のジュミの第二子妊娠祝いにも、チェルシーは司会と歌で場を盛り上げていたのに、チェロの姿をついぞ見かけなかったことを思い出した。

「おい、チェロは何しに来たんだろう?」と女房に聞いたが、どう考えても理由が見当たらない。それに女房もジュミの慌てぶりは異様に感じたらしく、結局なんだか分からないので別の従姉妹にそれとなく探りを入れてみたところ、この従姉妹は言いにくそうに「チェロはグレはじめたのよ」と言ったのだ。





実はこれは筆者が予期していた答えだった。さらに従姉妹の話ではフラタニティ(地域の不良グループ)に入ってケンカしまくってるといったヤンキー型グレ話ではなく(性格的に向きそうにない)、もっとタチの悪い連中とつるみはじめたらしいと言う。もっと悪いって・・、クスリ?、それとも窃盗団とか強盗団の類か?。

もしかして俺んちに強盗しに来たのか?、でもそれだったら部屋番号言わないでしょ?、じゃあ同じアパートにシャブの売買をする相手がいるのか?など女房と問答したが、いずれも真実は五里霧中である。しかしチェロの本当の父親と、男と麻薬に溺れて破滅の道をまっしぐらに走っている母親を見ればどういう状況なのかだいたい想像がつく。

犯罪者の子は高確率で犯罪者になるのである。この事はリベラル派の色んな人間が躍起になって否定するが厳然たる事実だ。幼い時分から実の母親と全身入れ墨の流れ者の男が一緒にヤクでぶっ飛びながら目の前で淫楽を貪っているのを見続けたチェロが健全な精神を持っているはずが無い。

「ねえ、今度来たらどうしようか?」と聞いてくる女房。そんなのジュミの要望通り追い返すしかないだろ!と答えたが、正直言って親戚にこういうのが表れるとフィリピンでは厄介だ。甘い顔をし続ければ角田美代子に破滅されられた人の様に成りかねない。どうやら早いうちに〆ておくことが必要になるかもしれない。






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墓場の50円天国行きサービス

従姉妹の妊娠祝いで酒を飲んでいた時に、この辺で女遊びをするなら何処が良いか?という話になった。従兄弟たちの口からはスーパーマーケット横のKTVやT字交差点付近にあるマッサージ屋、あとは深夜になると立ちんぼが現れる通りなど筆者もよく知っている場所が出てくる。

しかし参加者中最高齢のダニー叔父が突然会話に割り込むと「墓地があるぞ」と素っ頓狂な事を言い出した。そりゃアンタがもうすぐ行く場所のことじゃ無いか?と訝ったが、意外なことに年少の従兄弟が「ああ、墓地にはアイツらまだいるかもしれないね」と相槌を打ち始めるのに驚いてしまった。

筆者の住むパッシグには葬儀屋や墓地が立ち並ぶ地域があって、ここの公共墓地に売春婦が出没するというのだ。それはつまり墓地近辺に現れる立ちんぼ(ストリート・ガール)ということですか?と聞くと、ダニー叔父は「違うよ、墓場の中で売春しとるんだ!」と言った。

なんでも公共墓地には何家族かが勝手に住み着いて墓の清掃や見廻りを生業としているというのだが、この連中の中には夜になると売春婦に商売変えする女がいるというのである。まるで中世の奈良盆地南部の墓守やインドの買春カーストを彷彿させる話だが、最初に聞いた時は冗談だと思っていた。





しかしダニー叔父を疑いの目で見ているのは筆者だけで、同席の従兄弟達はダニー叔父が墓場での華麗なる情交遍歴をベラベラ話すのをウンウンと聞いている。まさか本当かよ?と一瞬信じかけたが、ちなみに料金はいくらなんですか?と聞いてみると「20ペソだよ」というのには呆れてしまった。

日本円で50円・・。一体いつの時代か知らんが冗談みたいな値段だ。しかし話し込む親戚たちを見るに存在してたことは確かなようである。それで従兄弟の一人に「流石にもう今は無いだろ?」と聞いたところ、墓場に住み着いてる一家は何でもやるから、客にあぶれれば20ペソで売るかもしれんぞ・・と言う。

ちなみに筆者が聞いた一番安い売春はリサール州奥地の公園に出没する口内発射女で、これは同町に住む義弟や従兄弟たちから事実確認を取ったのだけれど、一応マニラ首都圏のパッシグでもっと安いサービスが提供されているとは・・と驚愕してしまった。(まあ、ここまで安いとどうでも良いんだけど)。

しかも墓場の売春・・。世界各地でいろんなHな事をして来た筆者でも、こんな業態は聞くのも初めてである。その光景を想像すると何ともおぞましい思いがするが、妙に好奇心が沸くのも事実だ。だからとりあえず見学だけはしてみようかな・・。






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一昔前のAIDS恐怖症

米俳優チャーリー・シーンのエイズ感染公表でハリウッド関係者たちが騒然としているようである。過去彼と関係を持った女性はなんと5000人にも上り、しかもコンドームを使用した相手はたった2人だけだったと言うのだから、これはエボラ出血熱以上の破壊力だ。

現代では薬で発症を抑えられるとは言え、一度罹れば治らない病気なのだから、エイズ感染告知は執行日未定の死刑宣告と同じだ。特にエイズに関する知識が不十分だった頃は名前を聞いただけでそれこそ本当にパニックに陥ったものである。

エイズウィルス自体は非常に弱い構造で、例え感染しても普通に生活している限りは第三者にうつすことは無く、また感染者を色眼鏡で見ずに一人の人間として尊重しようという気風が広がったのはNBAのスーパースターだったマジック・ジョンソンのカミングアウト以降である。

それ以前は例えば日本の田舎町にタイ人パブがあってアパートにホステスが住んでるだけで「子供がエイズ感染したらどうするんだ!」と若い母親が本気で怒るほどエイズは恐怖の存在であり(と言うか無知)、今から見るとずいぶん滑稽な出来事も数多く見られた。

例えば筆者の通っていた歯科医である。前置きが長くなるが彼の話を今日の日記にしたい。学生時代バンコクで遊んでいた筆者は新人1年目の夏も周囲の冷たい視線を物ともせず夏休みを取って1週間バンコクを訪れ、学生時代同様にチャイナタウンのジュライホテルに陣取って冷気茶室にゴーゴーバー、立ちんぼ相手にヤりまくりの旅に出た。





その中にハーレムという格安マッサージパーラー(現在はニュークレオパトラに改名)のガイルンという女がいて、この店は他の店と違って昔ながらの生出しが基本で、コンドーム嫌いな筆者は毎日夜半にガイルンを訪れては、その日最後の数滴を放出していたのだ。

さてこのガイルン何故だかアソコを舐められるのが大好きで、人の良い筆者はガイルンがしきりに懇願するのでジックリと時間をかけて舐めまわしていたのだが、ふと視線を落とすとシーツの一部に赤いシミが広がっているのが見えた。

これガイルンが生理になったのでは無く、筆者の口から出た血なのだ。実はバンコクに来る前々日に痛くて仕方がなかった親知らずを抜いていたのである。そしてどうやらガイルンの体液が歯が抜けた後の穴に付着して傷口に何らかの変化を引き起こしたらしい。

筆者の動きが止まったのに気付いて「あらっ!あんた口から血が出てるわよ!」と驚いているガイルンに、下手なタイ語と身振り手振りで歯を抜いたと言うと、あらそれはかわいそうね・・と微笑んだ後でガイルンは筆者の首に手を回し股間のほうへと誘い、また舐めてくれと嬉しそうに囁いた。

こうしてバンコクで1週間たっぷり遊んだ後、筆者は親知らず抜きの際に見つかった虫歯の治療のため歯科医を再訪したのだが、筆者の口の中を覗いた歯科医は「あれ?親知らずを抜いた後の傷口が変だぞ」と言い出したのだ。





あんたなんか変な薬飲んだか?とか、爪楊枝で弄ったのか?と聞いてきたが、何れも答えはノーである。そして変だなぁ、おかしいなぁという歯科医に対して「タイで辛いもん食ったからじゃないですか?」と言ったが、いや食いもんじゃこうならないよ・・と言う。

それで医者が「あんたタイで出血してたか?」とか「どういう時だった?」としつこく聞くから、しょうがないな・・と思ってガイルンとの一幕を控え目に説明したら、その直後にこの歯科医は一瞬目を剥いた後で固まってしまい、しばらく動かなくなってしまった。

おそらく歯科医には他人の体液にいくら触れても体の組織に異常が発生することなど無いという医学の常識などすっかり頭から吹き飛んでしまい、今自分は未知の病原体AIDSに接しているのだ・・という恐怖感に全身震えていた様に見えた。

しかし東京医科歯科大学出の若き歯科医はサッと後ろの戸棚へ向かうと、中からスキーのゴーグルのようなメガネと妙に分厚くて頑丈なゴム手袋を取り出し、それを身につけると「虫歯の治療は今日一回の突貫工事で済ませますから覚悟して下さい」と何かを決した様な野太い声で言った。

ちなみにあれから25年の時間が経過したが、今のところ筆者はエイズに感染はしていない。先日日本に帰国した際にあの歯科医はまだ開業していたから、あの時の面食らった表情をまたするかどうか見に、わざと歯茎に傷でもつけて診察予約を入れてみようかな・・と思ったりした。ところで前回のカルテには何て書いてあるんだろう?







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フィリピン国内を旅しない理由

大学時代の友人たちと酒を飲んでいたら「パラワン島のエル・ニドに行こうと思うんだがお勧めのホテルはどこだ?」と聞かれた。パラワンねえ・・、噂話くらいは聞いたことがことはあるが、俺は行ったことが無いからな・・と回答すると、この友人はエーッ!ウソだろ?と驚かれてしまった。

どうも彼らの頭の中では筆者はフィリピン国内の目立ったところは全て訪問済みだと思っていたようである。確かに毎年タイや香港、日本に何週間もいればそう思えても仕方が無いかもしれない。しかし実は筆者はフィリピン国内で旅行したのはダバオとバギオ、ボラカイ島だけで、ボホール島やパラワン島どころか、セブ島にも行った事が無いのである。

以前の日記にも書いた通り、フィリピンのホテルはどんなボロ屋でも一泊2~3000ペソかかる上に、どのレストランも不味くてどうしようもないので、筆者のような年がら年中ヒマで1週間でも1か月でも旅が出来る人なら飛行機に乗ってタイに行った方がよっぽどコストパフォーマンスが良いのだ。

しかし最大の理由は大人数になるからである。例えば一昨年にボラカイ島に行った際も、当初筆者夫婦だけの予定だったのだが、途中から義妹と赤ん坊が最初に同行を名乗り出たのはまだ良いとしても、従兄弟夫妻(さらにガキ一人)が案内人を買って出て、それを女房と義妹が即座に了承したのには呆れてしまった。





この同行というのは日本の様に割り勘ではなくタダ、つまり筆者が航空運賃からホテル代に飲食費まで全部支払うという意味である。まあ当時はこっちも移住した直後でスキンシップを深める目的もあったから一回くらいは良いが、問題はこのボラカイ行きが既得権となり「次はアタシたちを連れていく番よ」と言い出す輩らが出てきたのだ。

冗談ではない。なんで俺がお前らの足長おじさんにならにゃならんのだ!と怒り心頭の筆者は以後ボラカイ行きを封印して女房と二人で近場のタガイタイに行くことにしたのだが、これがさらにひどいことになった。車が来たと思ったら、すでに中は親戚がワンサカいやがったのだ。

怒りを女房にぶつける筆者。しかし女房は半泣きになりながらも「向こうが行きたいと言い出したら断れないのだ」と言う。この親戚たちは筆者に金をくれとか子供の勉強机を寄付してくれ!などの図々しい要求はしてきたことは一度も無いが、こと旅行やレジャー、飲食に関しては自分たちで1ペソも払う気はないのにしゃしゃり出て来るのである。

というわけで筆者はフィリピン国内の旅行は一切中止し、それに外食も以前の十分の一くらいに抑えるようにしたところ、それに比例するかのように親戚たちと顔を合わせる機会も減っていった。顔はニコニコしていながらも心の中は案外とゲンキンなのがフィリピン人である。






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アナコンダの訪問目的

最近女房の従姉妹フィリンが我が家を頻繁に訪れるようになった。要件は今年5月に亡くなったフィリン父親の墓の問題で女房からアドバイスを貰っているのだが、このフィリン話が終わっても中々帰ろうとせず、テレビなど見ながら時間を潰している。

ちなみにフィリンは結婚して子供も一人いるし、アブダビに稼ぎに行っている姉ボーヤがこさえた不義の子2人の面倒も見ているから我が家にそんなに長居は出来ないはずだが、フィリンは墓以外にももう一つある目的を持って我が家を訪れるのだ。

それは日本食である。外国人が苦手な蕎麦など乾麺をスーパーで買って来て自分一人で食うくらいフィリンは日本食が好きなのである。ほう!そんな人がいるのか!それだったらパッシグでも最近増えてきた日本風レストランでも連れて行けば・・と思うだろうが、でもいかに寛容な筆者でもそれは出来ないのだ。

フィリンは物凄く大食いだからだ。例えば我が家に来て夕飯を食うとご飯3合くらいペロリと平らげてしまうのである。それに昨日などマグロとサーモンと明太子、漬物類を用意して手巻き寿司を作ったのだが、5合炊いた酢飯をフィリンはあらかた食ってしまい、さらにその後そうめん3束を食った上にアイスクリーム1パックをデザートにする胃袋の持ち主なのだ。





もちろんギャル曽根みたいな大食い女というのは世の中にはいるし、だったら食べ放題の店でも連れて行けば良いのだろうが、最初に我が家で飯を食った時に「海苔が好きだ」というので焼き海苔を手渡したら20センチ四方の海苔10枚全部食ってしまうのを見て、筆者はフィリンに只ならぬ違和感を感じたのだ。

これが美味しいカレーライスを3杯お替りしたとか、回転寿司を50皿食ったと言うなら筆者にも「胃袋がデカいんだな」と理解できる。しかし焼き海苔10枚だけでなく2リットル入りのコーラを3口で飲み干したり、鮭フレークの瓶にスプーンを突っ込んで一気食いする姿を見た時に、どうもこの人は違う生態系に属しているのではないか・・と思った。

ちなみにフィリンは大学で会計学の学位を授与された後に現在は公認会計士の資格を目指しているくらいだからバカでないのである。それに地元バランガイ(フィリピン固有の最終の行政単位)のキャプテンからセクレタリー(行政単位の事務責任者)に一時指名されたくらいだから一応それなりに人望もあるのだ。

しかしいくら聡明で人望であろうとも、フィリンがガツガツ、ムシャムシャ、グピッ、ズズーッと音を立てて食べ物を呑み込むのを見れば、ちょっとこの人は人間と言うよりも爬虫類、いや巨大な蛇の一種なのではないか・・と思うに違いない。バランガイキャプテンがその後に指名を取り下げた理由は財政問題に違いない・・と筆者は確信している。






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育ちの悪い女の嫉妬

ここ最近デパートや小洒落た店に行くと女房が必ず買い求めるのがテーブルクロスである。「もっと地元の伝統的な絵柄のものは無いの?」とか「天然素材を使ったものを」などと店員にアレコレ指示しては現物をジッとみて、「ちょっと私の欲しいのと違うのよね」とか言って奥の方から別の品物を持ってこさせるのだ。

こう書くと筆者ら夫婦はテーブルにナイフとフォーク、さらにワイングラスなど置いて優雅に食事している様に思えるだろうが、実は下町の大衆食堂にいるオヤジたちのと大して違わない下品な食いっぷりをしているのだ。しかしある理由からテーブルクロスだけは場違いな品物として使うようなったのである。

時間は今から1年ほど前に遡る。当時リサール州のド田舎に住んでいた筆者ら夫婦は従兄弟ジェンとジュミ夫妻の住むパッシグのアパートに遊びに来たのだが、ここで夕食の準備を始めたジュミがテーブルクロスをサッと敷いた時に、筆者は広東語でコソッと「この女は育ちが良いな」と言ったのだ。

ジュミの母親はそこそこ裕福な商人の家系の出身で、また父親もバンドマンとして世界中を駆け回っていて結構な収入があったから、この夫妻の3人の子供達は中産階級特有の上品な家庭環境で育ったのだ。日本で言うと父親は富裕な開業医か会計士で、子供達は全員とも中学から青山学院に入ったのよ・・という家庭を想像してもらうと良い。

一方の女房の一族は半世紀前にパンパンガ州の田舎からマニラに出稼ぎに来たくらいだから育ちが良いわけが無い。さらに女房は子供の頃に母親を亡くした上にリサール州のド田舎で育ったから、テーブルクロスどころかスプーンとフォークを使って食べていたかどうかも怪しい限りなのだ。





それに筆者と一緒になってからも、外じゃカクテルドレスなんか来て一流レストランで食事はするが、家ではテーブルに新聞紙を引いて食べていたのだ(後でゴミを包み込んで捨てるのに便利だからである)。そう、実は筆者も育ちの方は女房と五十歩百歩であり、食事の際中に女房がゲップやオナラをしようが全然気にしないのだ。

しかし「ジュミは育ちがいいな・・」。この一言が女房の中で許し難い敵愾心を生み出してしまったらしい。いとこ世代の最長老で香港で青春時代を過ごし、一応今のところ一番お金持ちなアタシよりも洗練された人間がいるなんて・・。全ての原因は女房の家庭環境にあってジュミは関係無いのにジュミの存在が許せないのである。

それで馬鹿の一つ覚えの様にテーブルクロスだけは呆れるほど買い求めるようになったのだが、育ちの良さの証明書と言うのはモノに限らず身振りや話し方にも出るから、こんな付け刃で逆転など出来るはずが無い。そこで女房と何故か途中で参加した義妹は立ち振る舞い以外の分野で勝負に出ることにした。

「ジュミは料理が下手よね」「いつも旦那のジェンが作ってるのよね」「母親として恥ずかしく無いのかしら」と血縁の有る従姉妹たちに陰口を言って嫁いびりのシンパ獲得を始めたのだ(正確には従兄弟の嫁である)。ただ筆者の記憶では義妹の料理など不味くて食えたもんじゃ無いんだけど・・。

筆者が言った何気ない一言が引き起こした女の嫉妬。以来ジェンとジュミ夫妻は(筆者にアパートを売りつけた後)あんまり顔を見せなくなってしまったが、女房と義妹は同じく育ちの悪い従姉妹や大学生の姪相手に「食事の時はテーブルクロスを敷くものなのよ」と笑みを浮かべて説明をしている。その笑みから透けて見えたのは捻れた優越感と達成感だった。






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野菜を食わないフィリピン人

まず下の写真をご覧になってほしい。上半分にはモカ・ガールズのフランツ・ファインサン嬢が写っているが、今回見てほしいのはフランツ嬢のお顔ではなく下半分にある美味く無さそうな料理の方だ。ソーセージに鳥肉か豚肉の焼いたもの、マヨネーズとご飯・・それだけだ。

実はこれフィリピン人の標準な食事なのだ。日本で言うと焼き魚か豚の生姜焼きにみそ汁と煮物、それと沢庵とキュウリの浅漬けが付いた定食だと思ってもらうと良い。はい、じゃあ日本の定食とよーく見比べててみると何かが足りない事に気が付きませんか?

そう、野菜である。生であれ煮たのであれ野菜の類が一切れもないのだ。そんなバカな!と思うだろうが、たまにシニガンという酸っぱいスープに入っているキャベツを食うことはあるが、それはフィリピンではそれなりに所得と教養がある家の専業主婦が料理を作る場合だけなのだ。

例えば週末我が家に集まってくる親戚やクラスメートたちのために女房はシーザースサラダや野菜たっぷりのスープを提供するのだが、大部分のフィリピン人は山盛りのご飯にお肉や魚のおかずをドバっとかけたものだけで済ませてしまい、サラダなんかほとんど手を付けないのだ。

それで連中に「野菜喰わないと早死にするぞ!」と脅かすのだが、やっぱり子供時代から培ってきた食生活を直すのは難しいらしく、香港風の野菜炒めなど作っても一切れくらいしか皿に乗っけないし、酷いのになると「野菜は味が弱いからご飯をかっ込めないわ」などと肥満小学生みたいな事を言い張る。





そう、もともとサトウキビ労働者や漁師だったフィリピン人たちにとって食事は肉体労働のためのエネルギー摂取のためだけであり、少ないおかずで炭水化物をドバっと食えれば良いだけらしい。ところが昨今は機械化が進んで重労働が激減した上に、アメリカ風にコカ・コーラやスプライトを流し込むから全国民が糖尿病へとまっしぐらの食生活をおくっているのだ。

「アンタは知らないけどレタスって結構高いのよ」「値段のわりにお腹にたまらないのよ」「切るのが面倒くさいじゃない」と呆れることばかり言う従姉妹たち。それで筆者もワインビネガーにオリーブオイルを混ぜたポルトガル風サラダなど作ったのだが、これが美味い事は美味いが家で作る気には到底なれないわ!というあまりに怠惰な返事しか来ない・・。

じゃあお前らはどういう環境になったら家で野菜を食おう!と思うんだ?と聞いたところ、近所にあるサリサリやジープニーステーションでポリ袋入りのミックスサラダが売ってれば買っても良いという答え。なるほど日本のセブンイレブンと同じ感覚だが、値段は50ペソを超えてはいけないとケチい事を言う。

それを聞いた筆者は商売を思いついた。そう、だったらアパート内でサラダを売ったらどうだろう。レタスやニンジン、プチトマトを適当に混ぜてポリ袋に入れ、イタリアンかサザンアイランドなどドレッシングは客がその場で選べるようにする。それを野球場のビール売りみたいに一袋50ペソで歩き回れば良いのだ。

ところが従姉妹たちは「ブラザー、そんなのは直ぐに競争相手が表れて商売が立ちいかなく・・」と反論を始めたのを聞いてついに筆者も切れた。黙れ!お前らが野菜を食うようになるためにアイデアを出してるんだろうが!。いちいち評論する前に母親として子供たちに野菜一品くらい作ってみろってんだ。






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行くとこまで行った闇夜の熱帯魚

学生時代から付き合いがあるT君が旅先の香港から緊急メッセージを送ってきた。同行の友人がHな場所に行きたいと言い出したので、どこか良いところを教えてくれ・・というのである。男二人旅から夜9時の緊急電、案の定の展開である。

彼ら二人はバンコクで長年遊んだ口なので、ナイトクラブでロマンチックにとか、女を選べない特殊サービス込みサウナなんてのは興味が無く、女の顔とサービスを確認してからそのものずばりの事が出来る個人営業の売春宿、いわゆる一楼一鳳に行きたいのだと言う。

よし一楼一鳳なら俺に任せとけ!とばかりにシステムを説明し、さらに香港全域の女性の情報が詰まったイエローページ148という二大ウエブサイトを送りつけた。このウエブはサーチエンジン(中国語で捜尋)があって、売春宿のエリアと営業時間、女性の国籍と可能言語、年齢の他に、どんなサービスが可能なのか?を選択できるのである。





例えば「ワンチャイ地区にある香港人の女で、SMをしながら口内発射でイきたい」とう御仁は、サーチエンジンにある「湾仔」「陀地」「口爆」「性虐」のボックスをクリックすればよいのだ。そうするとそのサービスを提供できる姫の詳細情報が表れるので、会員であればネットで、そうでなければ書いてある電話番号にかけて予約するか、あるいは直接行くのである。

君が泊まってるチムシャツイ近辺は外れが多いから、地下鉄で北方にあるジョーダン(佐敦)からシャムスイポー(深水歩)までのセックス地帯に行った方が良い!と説明をするや突然メッセンジャーはプツッと切れ、以降音信不通になってしまった。時刻の針は既に夜9時30分を回っていたからT君たちは緊急対策会議を始めたに違いない。

それでPCの画面を切ろうかと思った時に、3年前までよく見ていたウエブサイトが急に懐かしくなってきた。よくお客に出かけた後の会社への帰り道で一楼一鳳を探しては色んな女と楽しんできた筆者だ。今じゃマニラにいて香港で遊ぶこともかなわぬが、今はどんな女が夜の明かりを灯しているのか見てみたくなったのである。





これが蒙古大草原デブ専3姉妹マッサージなんて特殊な趣味の店もあってなかなか面白いのだが、来腸仔(オッパイで挟んで出す)や毒龍讃(ケツの穴舐め)、後花園(AF)などサービス内容を見ているうちに、こういった特殊サービスを全部受け入れる女っていったいどんなご面相をしているんだろう・・という疑問が湧いてきた。

とことんまで行った売春婦、香港の夜の海に潜む深海魚、いや毒の世界に生きる妖女。そいつはどんなご人間なんだ・・。そしてそんな女とやる様な客は相当あっちの世界へ足を踏み入れちゃったぶっ飛び野郎に違いない・・、壊れた人間同士のセックスってどんなことしてるんだろう?などと色んなことが頭をよぎる。

それでサーチエンジンの画面に戻り、上に書いた以外にもこれはマトモじゃないと思えるサービスやつのボックスをありったけ全部マークして、一息ついてから「検索」を押してみた。

画面に二人の女が出てきた。

二人ともオレがやった女だった・・。





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パリのテロ事件を思う

パリで発生したテロに追悼の意を示す人たちが多い。現に筆者の友人たちもフェイスブックでフランスの三色旗を背景にしたプロフィール写真をアップし始めている。死者は現時点で128人、フランス全土で非常事態宣言と10月のアンカラの爆弾テロを超える大惨事である。

筆者もパリは仕事で良く訪問したし、事件のあった劇場界隈はよくブラブラしていたから何となく他人事の気がしないのだが、しかし友人や親戚たちの「まったくイスラム教徒は許せない!」という感情が醸成されているのには当惑してしまう。以前の日記にも書いたが大多数のイスラム教徒はISISら過激派を嫌っているのだ。

世界各国の若くて血気盛んなイスラム教徒たちが反米、というよりも反植民地主義、反グローバリズム思想に感化されているのは事実だ。しかしイスラム国家を見ればごく一部の権力者が富を独占していたり、議会制民主主義はあっても失業者が群れを成す国家ばかりなのだから、ここらへんは割り引いて考えるべきだ。

それと冷静に考えれば、盗賊の親玉のような男たちの下に反米思想に燃えた若い連中が数万人集まっただけでイラクやシリアの領土の大半を支配下に置けるなんて変ではないだろうか?。もちろん若造に軍事教練を施せば二等兵くらいの動きは出来るが、軍事作戦を遂行する参謀クラスの育成には莫大な時間と費用がかかるのが常識である。





まあイラクはフセインとアメリカ無き後権力の空白が応じたから反政府組織でも軍事的に伍していけるのは理解できるが、シリアは故アサドの下で権謀術数を学んだ軍隊と秘密警察がそのまま温存されているのだ。そこへギャング団みたいな男たちが集まったって、軍事攻撃を受ける前に潜入工作員に組織ごと壊滅させられてしまうのが普通ではないだろうか。

それからISISは石油資源の莫大な資金があると言ったって、じゃあ誰が石油を買うのか?とか、なぜアメリカやイスラエルは油田を爆撃しないのか?など不思議なことばかりだ。そう見ればISISの背後には外国勢力がいる・・、というより外国勢力から資金と軍事諜報ノウハウ以外にもシナリオを与えられていると考えた方が自然ではないか?

その昔アフガニスタンに突然と表れ、対ソ戦の歴戦の勇士マスード司令官ら北部同盟をあっという間に国の隅に追いやったタリバンを支援していたのはパキスタン軍だと言われていたが、現在では大半の資金はサウジアラビア政府、軍事教練はブラックウォーターなどの民間軍事会社が施したと言われている。

さらにタリバンの本当の黒幕はアメリカ政府だと言われていたが、実際は中近東に不安な状態を作り出したい資本家グループ、つまりウォール街やロンドンの国際資本グループだという見方もある。もちろんこんなの陰謀論だと一笑に付すことは可能だが、だったらどうしてタリバンがあんなに短期間にアフガニスタンを制圧できたのか答えも同時に言ってもらいたい。





以上まわりくどく書いたが、要するに筆者はISISもタリバン同様に背後に国際資本とサウジアラビア、そして民間軍事会社が控えていて、彼らは自分たちの利益のために今から12年前にアメリカが軍事力を行使したのと同じ状況を作り出そうとしている・・と言いたいのである。そして世界各国で発生しているテロはその情宣活動の一環だと言う見方だ。

ちなみに筆者は陰謀論好きで、物事をひねくれた視点で見るのが好きだからコイツ頭おかしいよ!と笑っていただいて多いに結構だが、だったら以前のボストン爆弾テロ事件で露呈した元々手が無いニセ被害者の事を思い出してほしい。もしもISISのテロリストがやったのなら、爆弾を仕掛ける前にわざわざこんな役者、しかもアフガンで戦った米兵を現場に連れてくる理由はいったいなんだね?こっそり爆弾を仕掛けてさっさと逃げるのが普通じゃないのか?

もちろんテロの背後にいたのがイスラム教徒かウォール街であれ128人のフランス人が殺されたのは事実なのだから、彼らに対して本当に気の毒だと思う気持ちは筆者にはある。しかし政府広報やメディアが安易にイスラム過激派による犯行と断定した後で、イスラム教がまるで欠陥を抱えた不満分子の群れの様に報じるのは納得できない。

「キミもフランス人たちへの哀悼へ参加してくれ!」と香港の友人から賛同署名をお願いされたが、上に書いたような理由で筆者はこの申し出を拒絶することにした。ずっと昔に書いた日記のとおり、筆者はイスラム教徒には仕事でずいぶん助けられた経験があるので、彼らを困難な状況に追い込むいかなる企みにも参加するのは拒否である。と言うわけでフランス人よ、ゴメン。


8888BOS victim was a US soldier



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35歳のお祖母ちゃん

週末に我が家へ遊びに来た一団の中に義妹の親友マアンがいた。マアンは二人の娘を持つシングルマザーで、毎朝早くリサール州のド田舎町からマカティのコールセンターへと通う頑張り屋である。今回来たのは下の娘をプールで泳がせるという名目だが、久しぶりに女房や義妹と一杯ひっかけるのが本当の目的の様だ。

このマアンは35歳とまだ若いのになんと祖母なのである。大学でHRM(ホテルとレストランの経営管理コース)を学ぶ娘は一昨年トレーニー先のマカティのホテルで男に引っかかって妊娠してしまったのだ。この時のマアンはあまりの衝撃にすっかりしょげ返ってしまい、我が家に時々来ては義妹相手に散々こぼしていたのだ。

「ちゃんと卒業して結婚してからならともかく・・」「あんな若くて妊娠するなんて・・」と筆者と女房、義妹の前で梅酒をガブガブ飲みながら思いをぶちまけているが、こっちにしてみれば「そりゃアンタの血を引いたからだろう・・」としか思えない。なんたってマアンは15歳で最初の娘を産んでいるんだからな・・。

フィリピン人は早熟な上に宗教上の理由で一応堕胎は禁止されているから、ものすごく若い母親が沢山いるのだ。特に田舎や低所得世帯ほどこの傾向は顕著で、スカッターと呼ばれるスラム街なんかを歩いていると、あんた小学生じゃないのか?と思うような女の子が既に母親だったりするのである。

さてけっきょくマアンの娘は今年の初めに無事子供を産んだという話は聞いていたので、さっそく「あんたの孫は元気なのか?」と聞いたところ、マアンは顔を綻ばせて「もう可愛くて可愛くてしかたないのよー」から始まるえらく長い自慢話を始めた。

なんだよ、生まれる前は「あんなふしだらな娘に育てた覚えは!」とか言ってたくせに・・。それにこのガキも15年後には女をすけこまして妊娠させてしまい、あんたは50歳前にしてひい祖母さんになる運命なんじゃないか?。なんだかこのガキは繁殖力がありそうな顔つきしてるぞ!





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プロパンガス配達員の譲れないパートナー

マカティなどの高級コンドはどうか知らないが、フィリピンの一般家庭で使うガスはプロパンガスである。料金は11キロのボンベで500ペソで、二人暮らしの我が家の場合これで約2か月くらい持つのだが、プロパンが切れた時には直ぐにガス屋に配達を頼まなければならないのが面倒だ。

昨日も夕食を作る段階でガスが無いことが判明したので、さっそく近所のガス屋に電話したところ、受付のねーちゃんは快活に「1時間くらいで届けに伺いますよ」と返事した。それでテレビ番組をずっと見ていたのだが、2時間経ってもガスの配達が来ない。

おかしいなぁ・・と思ってガス屋に電話すると、ねーちゃんは「ちょっと待って!」と言った後で配達員らしき男のケータイに連絡を取る。やがて何やらガアガア話し込むのを終えると、このねーちゃんはなんと「あなたのアパートの入口で警備員に追い返されたので引き返しました」と言ったのだ。

一体警備員は何やっとんだ!と怒った筆者ら夫婦は、運悪く廊下を見回りしていた別の警備員に文句を付けた。さっそく入口の警備員と無線で連絡を取る警備員。ところが無線からはいくらか困惑した声で、「だけどあんなに大きい犬をアパート内に入れるわけにはいきません」という返事が来た。

犬・・。なんでガスの配達員が犬なんか連れてるんだ?と筆者も変に思ったが、腹が減って怒り気味の筆者は「だったら入口の柱にでも犬を縛りつけておけばいいだろうが!」と文句を付けたところ、「私たちも配達員にそう命じたのですが、彼はこの犬も連れて敷地内に入るんだ!と言い張ったのです」という答えが・・。





さらにこの配達員は届け先の部屋番号をF棟407号室と一部屋間違えてて、しかもそこは空き家だったため、警備員からは「なんか危ないぞコイツ」と思われて即座に入場拒否された。それでこの配達員は大きな犬と一緒にすごすごと帰ってしまったと言うことらしい。

全くどうしようもないやつだ。それで再びガス屋に電話して今度は犬を連れずに配達せい!と頼んだが、このねーちゃんはさっきとは打って変わってモジモジしていてなんとも歯切れが悪い。どうも犬を連れた配達員と一悶着あったらしく、いつ配達できるのか約束できませ〜ん!と言ってプツッと電話は切れてしまった。

まあ配達員なんて阿呆ばかりだから部屋番号を間違えるのは十分あり得るが、一体どうして犬も一緒に配達に連れて行ったのかはサッパリ理解出来ない。上の階へ配達してる時のボンベを積んだトラックの見張り番として使おうとでも思ったのかかもしれんが(あんな重い割に安いものを盗む奴がいるとも思えんが)、どのアパートも大きい犬など中に受け入れないことくらい分かるはずである。

結局翌朝に別の配達員がガスボンベを運んで来たので、この男に犬を連れた配達員の事を聞いたら、ああアイツはいつだって犬と一緒なんですよ・・と言って愉快そうに笑った。こう聞くと動物愛護協会に表彰されそうな愛犬家だが、配達先から追い返される事もしばしばあって、その時はこの男が代行で飛んで行かされるらしい。

だったらガス配達員はなんか辞めてペットショップでも転職すればいいのに、この男は一体何を考えているのだろう・・。それにガス屋だってアパートからの注文はまず配達不能になるから困るだろうに・・。どうしてこんな不条理なことを放置しておくのか、いくら考えても答えが見つからない。






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当たり前のモノが無いフィリピンのスーパーマーケット

ステーキにつけるマスタードが無くなったので、近所にあるロビンソンに買いに行ったところが見当たらなかった。それで売り切れか・・と思い、今度はウエルカムに行ったのだが、ここでも目を皿のようにして戸棚を見てもマスタードを見つけることは出来なかったので舌打ちしてしまった。

マスタードと言っても別に粒入りとかフレンチ風味じゃ無く、黄色くてウィンナーソーセージや崎陽軒のシュウマイになびる普通の洋辛子である。香港やバンコクなら何処にでもあるこんな簡単なものが近所の店を駆けずり回っても見つからない・・。これがフィリピンなのだ。

フィリピンのスーパーマーケットに来て驚くのはでかい図体をしている割には品揃えが悪いことで、辛子やお茶パックなんかがまるでない代わりに鯖缶やスパゲティソースはやたらと種類があって一列全部全部同じカテゴリーの商品だったりするので驚いてしまう。

確かにフィリピン人は鯖や甘ったるいパスタが好きとは言え、この有る商品と無い商品のアンバランス感は異常だ。それに辛子だって売れないから置いて無い訳ではなく、店員に聞けば「おかしいなぁ・・。この前この棚に置いてあったんだけど・・」と答えているのだ。





それで試しにメガモールの店員に「この前ってのはいつだ?」と聞いて見たところ「ラストマンス(先月)」と答えやがった。お前なぁ、販売機会の損失って概念持ってるか?と言いたがったが、こんな下っ端相手にしても犬や猫と会話してるようなもの何の解決にもならない。

バーコード制度を導入していて、更にやたらと売り場に店員がいるのに欠品が多い。こりゃPOSシステムの使い方を間違っているか資材調達段階でジャストインタイムになって居ない、あるいは各店舗ごとの在庫のバラツキが慢性化しているか、もしくはその全部に違いない。

精肉や鮮魚売り場は古びたイヤな臭いが立ち込めているし、ベコベコに凹んだカップ麺や缶詰、穴の空いたスナック菓子が並んでいても誰も文句をつけないフィリピン。結局こういう庶民の我慢強さというか諦念がフィリピン小売業を慢心させているのだろう。

さてマスタードの方はSMメガモールから歩いてロビンソン・ギャレリアへ行き、たまたま期間限定のヨーロッパ食品コーナーで見つけることが出来た。こんな簡単な物を探すのためにわざわざオルティガスまで出てこなければならないなんて・・。やっぱりフィリピンはダメだな。






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右の奥から現れた怪しい二人

新宿のバーで以前勤めていた会社の後輩D君と飲んでいる時に「○○さん!国家非常事態対策委員会という番組が凄く勉強になるんですよ」と言って一方的に話し始めた。なんでもユーチューブだかニコニコ生放送で放映されているこのマイナーな番組はD君の右翼思想にピッタリと合うと言うのである。

このD君は小林よしのりの影響を受けて愛国思想に目覚め、大企業の管理職を勤める傍ら地元の私塾で若い世代とともに政治運動に邁進している民族派である。ただし一水会などの思想右翼と違って街宣車に乗っかって破壊や粉砕を叫ぶだけの在特会に近い人間なので、熱く語るD君の話など上の空で聞いていた。

しかしマニラに帰ってヒマが出来たので、D君の言っていた非常事態宣言という番組をユーチューブで探したところ直ぐに見つかったのだが、この番組出ている人間を見てアッ!と驚いてしまった。なんと右翼で闇社会のフィクサー朝堂院大覚と自称哲学博士の行徳哲男だったのだ。

こりゃ思いっきり統一教会の関係者じゃねえか・・。そう、この二人とも統一教会の政治組織である勝共連合の関係者で、今から30年くらい前に暗躍していた胡散臭い人物である。しかしこの二人はそれぞれが統一教会の持つ別の顔を代表する人物だから、何となく面白いな・・と思って番組を観ることにした。





朝堂院大覚は右翼とは別に武道家としての顔を持っていて、彼は梶原一騎や真樹日佐夫など他の武道系勝共連合のメンバーの盟友である。この統一教会と武道の根深い関係というのは知る人ぞ知る話で、日本の青少年たちが丸ごと左翼化しつつあった時に、体育会の中でも全国各地で組織化が進んでいる武道流派を体制側に抱き込もうと統一教会が浸透工作を図ったのだ。

中でも一番浸透されたのは極真会館で、開祖の大山倍達は統一教会に入ることを最後まで拒んだものの、最高幹部の何人かが信者になったために分派の一つは統一教会のダミー団体と化してしまった。そして朝堂院大覚はその分派のスポンサーの一人であり、勝共連合と極真会派のバックを使ってフィクサーとして暗躍していたのである。

さてもう一人の行徳哲男は哲学者などと名乗ってるが、実際は自己啓発セミナーの親玉で、統一教会の洗脳スキルを応用した独自の手法で中小企業のオーナーたちを言葉巧みに追い込み、巨額の金をパクッてきた男である。昔TBSの報道特集で徳田虎雄とともに怪しい人物として特集が組まれたことがあるからご記憶の方も多いのではないか。

全国各地で開催したセミナーを通じて2万人の参加者の心に灯をともしてきた!などと抜かしているが、実際は言葉巧みに洗脳して金を巻き上げてきただけある。その後自民党が政権から転がり落ちてからは姿を消していたが、どうも安倍晋三の登場でほとぼりが冷めたと勘違いし、またぞろ表舞台に出てくることにしたらしい。





こんな奴らが番組を持って「日本はこのままでは危ない」と喚いている・・。一体ナニをトチ狂ったのか分からんが、これだから右翼はダメなのだ。長年にわたって日本は左がかった思想に毒されていて、それに気づいた人たちは右の方に振れるのは理解できるが、そこはすでに先客である朝鮮カルト統一教会が口を開けて待ってることには気が付くべきである。

それでD君に「お勧めの番組を見たが、あれは統一教会だぞ」と言ってやったら、このD君は「そんなことは無い!」と反論した上に、「○○さんは未だに左翼の思考が抜けていない」と失礼な事を書いてきやがった。それで筆者も頭にきて児玉、笹川ら在日が右翼に浸透していった経緯を書いたら、「すべてウソです!もう話すことは何も無い」と一言返事をしたきりウンともスンとも言ってこなくなった。

日本の右翼は純粋で純日本人による運動である・・と子供のような戯言を信じたいのだろうが、そんなこと昭和の政治動向を鳥瞰図的に眺めれば誰でもわかっていることである。東西冷戦の対立軸とは別に、中韓朝3国は日本の国力を相対的に低く抑えるため左右両陣営に手を突っ込んでかき回すことで主導権を握って来たのだから、ちょっと目が良ければ外国勢力の爪痕に気づくはずだ。

筆者が学生のころは、右の世界の最深部には朝鮮人(統一教会)がいる!と言われていたが、現在は左の世界のカーテンを捲っていくと朝鮮人(韓国プロテスタント)がいる!と言われている。しかし不思議なのはそれぞれの時代のその反対側にも朝鮮人がいる!という見識は殆どなくて、皆が片目を閉じて眺めていることである。それはD、お前もおんなじだ。ちゃんと両目開けて世間を見ろ。このバカウヨめ!





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遺言トラブル

日本では葬式や墓のことで遺族と親戚が揉めるケースが多いという話を聞いた。例えば死んだ人間が創価学会やエホバの証人の信者だとまず100%葬式は別々に行うことになるし、もっと身近な話だと本妻と愛人が遺骨の取り合いになったとか、逆にウチの墓に入れるな!と一族で紛糾することなど珍しくも無いらしい。

さて筆者の女房の家系は全員ともローマン・カトリックだし、みんな中がとても仲が良いから葬式や墓で揉めることは無いだろう・・と思っていたのだが、意外や意外ここに来てちょっと一悶着起こってしまい、一族の関係者が一体どうすんだ・・と頭を悩ますようになってしまったのだ。

事の発端は今年5月に亡くなったボウイ叔父の遺言である。この方は女房の亡母の弟に当たるのだが、死の床にあって「俺が死んだら故郷パンパンガ州サンタアナに埋葬してくれ」と「先に亡くなった女房と娘のアダと隣り合わせにするように・・」と2つのことを言い残して死んだのだ。

ボウイ叔父の奥さんは10年前、娘のアダは4年前に25歳で亡くなったが、実はこの二人はマニラ首都圏のパッシグの墓に葬られているのである。と言うのはボウイ叔父も10代半ばに故郷を出てからパッシグに移り住み、以来ずっとパッシグで家庭も商売も構えてきたのだし、それに死んだのもパッシグの病院なのだ。

それだけでは無い。ボウイ叔父の兄妹のエスターやエド、その子供達合わせて13人中10人がパッシグ市内、それも1キロ四方の距離に住んでいて、さらに孫に当たる世代も入れると合計数十人がお互い歩いて行ける距離でコミュニティを形成しているのである。筆者ら夫婦がもっと便利な場所でなくパッシグなんかに住んでるのもそのためだ。





しかしボウイ叔父の遺言だから・・と言うことで葬式はパッシグとパンパンガで二度行い(筆者ら夫妻は日本にいて参加できなかった)、ボウイ叔父が子供の頃遊んだという場所に随分と立派な墓を作って埋葬したのだが、問題はもう一つの「女房と娘のアダもそばに」という遺言である。つまりパッシグの墓を掘り起こして遺骨をパンパンガに移す必要が出てきたのだ。

それで亡くなった奥さんの血縁に骨を移す由の話を切り出したところ早速物言いがついた。奥さんも娘のアダともども生まれも育ちも死んだのもパッシグで、パンパンガなんか冠婚葬祭で数年に一度訪れただけで何にも関係ない!だいいちあの二人がパンパンガが好きだったなんて話は一度も聞いたことが無い!と言い出したのだ。

参ったな・・と悩む幹事役のフィリン(ボウイ叔父の三女)。しかし実はフィリンもパンパンガなんて殆ど行ったことが無いし愛着も無いので反論出来ない。さらに奥さんが亡くなった時には「パッシグに葬って」と遺言したのをボウイ叔父だって目の前で聞いてたんだから、これは契約違反では無いか!と凄まれておずおず帰ってきたのだという。

そこを何とか調整しろよ!と兄のクリスとスプーク、姉のティナイは命令してくるが、兄二人は豪華クルーズのシェフとして地中海と大西洋の洋上にいるし、姉はスペインのリゾート地に住み込んでいるから母方の親族と交渉するのはフィリンだけである。こうしてほとほと困り果てたフィリンはいとこ達に相談を持ちかけるようになったのだ。

アホな上司がよくやる矛盾指示という奴だが、こんなのどう考えたって当事者3人(故人)の多数決判定で「ボウイ叔父の亡骸をパッシグに移す」だろう。しかしフィリピンの場合は土葬のために肉が完全に腐り落ちて骨になるまで数年は移動出来ないのだそうだ。まあ間違えたのはボウイ叔父なのだから、ここしばらく孤独に耐えてもらうしか無いね・・。






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詐欺師に囲い込まれる不安を抱えた羊たち

オンライン英語学校を畳んで行方をくらましていた会社の同期がどうも詐欺師になったらしい・・という日記を少し前に書いたが、先日日本を訪問した際に何とこの男Mが飲み会の場にいるのを見て驚いてしまった。たしか幹事役のH君が払った学費を踏み倒してトンズラしたはずだが、それでも飲み会に来るとは全く呆れた神経の持ち主である。

最初の乾杯終えてからすぐに、俺は会社に残っていれば役員になれたんだとか、現社長には特別コネがあって!と自分の話だけを一方的に喋り続けるM。今や脳内で爆発するパラノイアは収まりがつかなくなったらしく、周りがMのつまらない話に嫌々付き合っているにはいつまで経っても、Mが死ぬ日まで来ないに違いない。

Mの妄想にウンザリしたので「オンライン英語塾はどうなったんだ?」と聞くと、急にトーンがスッと落ちて「客が全然来ないから閉じたよ」と素っ気なく答えたあと、またボルテージが上がって今やってる中国産品のネット販売と中国ビジネス育成セミナーの話をはじめたのだが、こいつのビジネスモデルを聞いているうちに、その底の浅さにその場にいた全員が呆れ返ってしまった。





中国からの輸入と言ったって、中国に行って業者と切った張ったを繰り返して仕入れているわけじゃ無いのだ。例えばTの稼ぎ頭の商品は中国のオンラインショップだと100円くらいで山ほど売られているので、この写真をそのまま日本商品登録して(つまりパクリである)、楽天やアマゾンで3000円くらいで売り出しているのだ。

つまり日本人が3000円で発注すると、それを受けたMはすぐさま中国のオンラインショップに100円でオーダーを入れ、(途中の物流は企業秘密だそうである)客に送り届けるのである。どうだ!在庫も持たなくて凄いだろう!と胸を張るMを見て、こんな陳腐なアイデアしかしか出せないカス人間を同僚としていた事が情けなくなって来た。

さらにMは自分の成功体験 (?)を伝授するためのセミナーを開催していて、参加費5000円払うと会場で入門編をレクチャーするが、上級編の虎の巻は30万円で販売するというのだ。これが結構引っかかるのでウハウハなんだよ!と笑うM。世の中バカが多いのは筆者も知ってるが、そんなに簡単に客が見つかるもんなのか?と聞いたら、なんと名簿屋からリストを買っただけだと言う。





自己啓発セミナーや怪しい健康商品、マルチ商法や、貴方を幸せにします!と標榜する有料メールマガジンに引っかかった人間たちのリストが裏の世界では売られていて、試しにそこに載ってる人間に「ネットビジネスで儲けませんか?」とメールを送ったらバンバン回答が来るというのだ。

ああいうバカたちは美容と健康、それと金持ちになる手段、あとは教養の4分野をグルグル回って金払って満足してるだけなんだよ!とあざ笑うM。それに詐欺師グループはタッグを組んでいて、美容で数十万円払っても結局ブスのままの女の情報は次の健康、もしくはビジネス系の詐欺師に転送され、この女から何もかも毟り取るまで無間地獄を彷徨うのだという。

心の不安と現実に適合できない人間が金で満足を買おうと思うから、俺たちが夢を与えてやってるんだ!これも立派なビジネスだろ?とうそぶくM。罠をかける方だけでなく引っかかる方も精神に病を抱えたケースが多いのだろうが、こういう人間のクズにひかっから無いよう十分ご注意ください。






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ホモカップルが吹かせた清々しい風

行きつけのマッサージ屋で足の裏を揉まれていると、入口のドアが空いて二人組の男が入ってきた。二人ともスポーツマンらしく厚い胸を大学バスケットチームのユニフォームで覆っていて中々ハンサムである。そして店内をチラリと見回すとタガログ語で何かを話し始めたが、その時筆者は変なものを見てしまった。

この二人、手をつないでいるのだ。いや繋いでいるというより指をねっとりと絡め合ってるのである。どうもホモカップルらしいが、店員相手にマッサージはナントカァ・・と繰り返し説明しているのだが、マネージャーの中年女はかぶりを振るだけである。

やがて「オー、ソーリー」と言って二人はプイと帰ってしまったのだが、彼らの姿が見えなくなるとマネージャーとマッサージ嬢達がニヤニヤ笑いながら一斉に喋り出した。客は筆者だけなのでエッ?どうしたの?とマネージャーに聞いたところ「あの二人は男のマッサージ師じゃないとダメだ!って言いつづけてたのよ」と答えた。

そんなのホモだから当たり前じゃん。俺はノーマルだから女しか頼まないけど、あいつらは男を要求するのは当然だろう?と筆者が言うと、そんなことアタシだって分かるわよ!だけどあの二人は別々の個室を使うだけじゃなくて、2階と3階で別々とか(距離的に)離れた個室にしてくれって何度も何度も頼んでたのよ!とおかしな事を言う。

ホモのカップルが二人部屋を頼むなら分かるが、お互い離れた部屋で男性マッサージ師に施術してもらう?なんじゃそりゃ?と思ったが、そこですかさず「相手が何をされてるのか想像して嫉妬を楽しむためじゃないの?」と筆者の足を揉んでるファティマ嬢(20歳)がにやけた顔つきで言った。こいつ頭ん中そうとうヤラしいな・・。

ホモの嫉妬など考えたくもないが、その後もマネージャーと女性陣が実にイキイキと話し込むのを見ていると筆者も心が洗われていく感じがした。やっぱり気だるい午後はこういう何ともバカらしい一時を過ごすに限る。ホモのお二人よ、一服の清涼剤になってくれてどうもありがとう。諦めずに来週もう一回来てね。






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棺桶ホスピタル in フィリピン

義妹の隣に住んでいるビーン婆さんが体調不良を訴えて救急病院へ担ぎ込まれたという。このビーン婆さんは今年の春先も社交ダンスの会場で脳溢血を起こしてマカティの病院に緊急搬送されたから、今年これで二度目の救急搬送である。

ビーン婆さんの二人の娘はあいにくと仕事で外出中だったため、隣近所のおばさんグループが手分けして私立病院に運んだのだが、病院到着後にICUに送られるどころか病院の廊下で5時間も放ったらかしにされたのだという。

「怪我や心臓発作で運ばれた患者が病院中に溢れてて、病室どころか治療室にも入れなかったのよ!」と怒りの表情で説明する義妹。だけど医者は診察には来たんだろう?と聞いたら、トンデモナイ!と叫ぶ。

「看護婦が血圧と体温を測って、あとはライトで目の動きを見ただけなの!。脳溢血なら刻一刻を争うのに、あれじゃ墓場への待合室みたいなもんだわ!」とわめく義妹。幸運にもビーン婆さんは単なる貧血だったため死ぬことは無いようだが、なんともひどい話だ。

しかしマニラやセブの有名私立病院ならいざ知らず、リサール州みたいな片田舎の病院はどこもこんなもんである。筆者も昨年体調が悪くなってこの病院へ行ったのだが、かなりの料金を取るくせに設備も診察もお粗末極まりなくて、日本の病院が桃源郷に思えるような有り様である。

老後は暖かいアジアの片田舎でのんびり・・とか言ってるオジさんオバさんへ先輩ヅラして偉そうに言わせてもらうが、タイは別としてフィリピンはあんたらが思うようなロマンチックな場所じゃないし、それに一度病気にかかったら死と隣り合わせである。綺麗なとこばかりじゃなく現実を見てごらん。

悪いこと言わないから、フィリピンのことは綺麗さっぱり忘れて方向進路を沖縄や奄美大島、鹿児島に変えるか、もしくは医療施設と保険制度がやけに発達した大阪市にお行きなさい。そっちの方がまだ幸せな老後と楽な死に方ができますよ。






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池袋ニューシネマ・パラダイス

歌舞伎町のディスコと並んで高校生の頃よく通ったのは名画座で、よく学校をサボっては三鷹オスカーや三軒茶屋東映、下高井戸京王にテアトル吉祥寺といった古ぼけた劇場へ足を運んではアメリカンニューシネマなど観たものである。

チケットを買って狭っこいホールへ入り、背もたれの皮が擦り切れた座席にドスンと座ると、やがて照明がだんだんと暗くなってくる。そして画面に新作の予告編が映し出される瞬間がなんともたまらない。あの心の高揚感は家でビデオでは絶対味わえないだろう。

やがて大学に進んだ筆者は学生運動をやるつもりが形骸化した左翼にすっかり失望してしまい、一方テニスやスキーなどの大学デビュー組は心から馬鹿にしていたから、ネクラ学生の集まる映画サークルへ入ったのだ。ここには本当に映画が好きな人間ばかり集まっていて、授業を終えてサークルの溜まり場に来れば映画の話ばかりしていたり、自主制作映画の撮影をしているのが大好きだった。

3学年上の江上さんもそういった映画好きの一人で、フランス映画から東映ヤクザ映画までユニークな批評文を書いていて、それに映写技師の資格をとって海外の名画を学内で上映したりするのが好きだった方だが、筆者らを驚かせたのはこの人が就職先に映画館、しかも名画座を選んだ事だった。





1985年という年はVHSビデオが末端まで普及する時期に入っていて、誰もが映画館から足が遠のいていた。つまり誰の目から見ても映画館は斜陽産業だったのだ。それにいくらこの年は冬の時代と言われるほど求人が無くとも、他の人たちは制作会社や代理店からちゃんと内定を受けていたのだ。

しかし江上さんが誰よりも映画が好きで、と言うより映画館が好きで、作品を製作するよりも知られざる名監督を日本に紹介するような仕事をしたがっていたのは知っていた。それに江上さんは営業マンや公務員どころかテレビ局のADも似合わず、活動写真時代の映写技師とか芝居小屋のオヤジが似合いそうな雰囲気を醸し出していることは筆者にもわかった。

けっきょく江上さんとは1年間だけの付き合いで、卒業後は疎遠になってしまったが、別の人の口を介して映画館でもなかなか活躍しているという話は聞いていた。江上さんはサークルの機関紙にユニークな漫画を連載していたのだが、その画力を生かして名画座の広報誌を飾っていると聞き、「あの人らしいな」と皆で笑っていたのである。

さてそれから20年近く経った先週末のこと。久しぶりのサークルOB会で参加できなかった人達の消息などを話していると、話題が江上さんになったので、名誉会長的立場でお呼びした江上さんの同期のY先輩に近況を聞いたのだ。しかしその答えは江上さんは遠の昔に亡くなっているという大変衝撃的なものだった。





凍りつく筆者。な・・何故?、それに何故ここにいる誰も江上さんが亡くなった事を知らなかったんだ?という問いに、「皆に知らせるような死に方じゃ無かったんだよ」と辛い結末を伝えるY先輩。ウソだろ!まさか・・あの人が!と思ったが、Y先輩は沈痛な面持ちを浮かべたまま目で合図をした。

せっかくの再会の場なのでY先輩の指示通り江上さんの話はそれきりにしたが、マニラに帰ってきてジッと江上さんのことを考える様になった。こう書くと残酷だが、正直言って涙を流すほど近しい関係だったわけでは無い。しかし亡くなる前日に江上さんと飲んでいたY先輩の話だと何かに苦しんでいた様子は微塵も感じなかったと言ったのが引っかかった。

もちろん長年離れていたわけだから死を選んだ理由など分かるはずもない。それでなんと無くネットで働いていた映画館名を入れてみたら2つの情報がヒットした。一つはこの名画座が経営難から90年代後半に一度閉館している事と、江上さんが広報誌に書いたコラムやマンガが遺稿集として出版されていたことだった。

疾風怒涛 江上和久仕事集というその本は既に絶版になっていたが、表紙に書かれたちっこいイラストは紛れも無く我々を笑わせた、あのサークル機関紙に載せられた富田先輩の自転車泥棒のマンガのタッチそのものである。ああ、俺はこのマンガで30年前に大笑いしたんだ!とその表紙をジッと見た時にある馬鹿げた考えが頭に浮かんだ。





大好きな名画座と軌を一にしたのではないか・・。普通自ら死を選ぶ場合には病の苦痛に耐えかねて・・とか借金で追い詰められて・・と言った劇的な理由を思い浮かべるが、江上さんにはそう言った深い絶望とか諦念といった感情は何も無く、ただ名画座と一緒に静かな死を選んだように思えてきたのだ。

確かに人はあまりよくわからない理由で死んでしまうものである。しかし直接死因を探るより、その人の置かれた環境とその人の社会での役割という見地で見れば、その人がなぜ去ることを決めたのか理解できるという話を年寄りに聞いた覚えがある。そして思わず「あんた、本当に映画館が好きだったもんな」と口ずさんでしまった。

名画座が好きで好きで名画座と一体化した江上先輩。活動写真やトーキーの出現など映画史の本の白黒写真に登場しそうな江上先輩。映画が国民の娯楽だった頃にいそうな映写機の光を通じて映像をスクリーンに映し出す魔術師、ベレー帽を被った活動屋だった。そして時代遅れの不器用な男として彼の役割が終わったから彼も去ったのだ。おそらくそれだけなんだろう。

最後に会ってからあれから30年近い年月が流れたが、今にして江上先輩の本当の姿がわかったような気がした。人生の中でこういう一瞬だけすれ違った人間のために涙を流すのも悪くない。江上先輩、オレはアンタの時代が好きだったよ。もう声も届かないところにいるのだろうが、あの世でゆっくりと名画を見てるんだろうね。






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フィリピン版ワンダーウーマン

テレビを見てたらDARNAとかいうアクション映画のヒロインで次は誰が演じるのが良いか?というアンケートをとったところ、女優のNadine Lustreが48%と最も高い得票だったというニュースが流れた。次点はLiza Soberanoで24%、3位のKathryn Bernardoは8%、4位はMaja Salvadorで7%というから、すごい得票集中である。

ちなみに筆者はこのDARNAというドラマは知らなかったのだが、義妹によると元々は漫画のヒロインで、何度か映画やテレビシリーズで放映されている国民的SFヒロインなのだそうだ。キャラクター的にはアメリカのワンダーウーマンに告知しているらしく、ネットで調べてみたらなるほどセクシーだが筋骨隆々の女性が出てきた。





さてDARNAのヒロイン役を演じるのはフィリピンでは結構名誉なことらしく、過去にはヴィルマ・サントス現バタンガス州知事やエンジェル・ロクシン、フィリピンで一番セクシーなマリアン・リヴェラなど錚々たる女性陣が演じて来たらしい。

それじゃあNadine Lustreというのも有名人なのか?と聞いたが、最近は義妹も中年女になったせいか芸能界から遠くなり、ABS CBNのテレビドラマに出ていたくらいしか知らないらしい。しかし身長165センチと体格もそこそこ良いから、細身でフンワリしてそうなマリアン・リヴェラよりはキャラがマッチしそうである。





ところが義弟は「やっぱりDARMAのベストはエンジェル・ロクシンだ!」という。前の日記で書いたが筆者はこの女優があんまり好きではないので、そうかなぁ・・ありゃオオトカゲみたいな顔つきだからセクシーとは程遠いけど・・とったら、義弟はちょっとムッとした顔をした後、「コミックのオリジナルをよく見てみろよ!」と言った。

筋骨隆々でありながら出るところは出た体の線、美人の範疇には入るけれど不敵な面構え、そして何より強そうでコイツに殴られたら顎の骨でも砕かれそうである。その時アッ!と思った。Nadine Lustreやマリアン・リヴェラなら筆者でも強姦できそうだが、エンジェル・ロクシンだと相当抵抗しそう・・、いやこっちが逆に張り倒されそうだ。


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爬虫類を思わせる顔つきに異常なまでに広い肩幅、そして固い肉がみっちり詰まっていてナイフも通しそうにない胴体、肺活量も相当ありそうだ。確かにワンダーウーマンに限らず柔道一直線とか空手バカ一代などの格闘技系スポ根ドラマにエンジェル・ロクシンが出てきて、並み居る男たちを脳天唐竹割りやキャメルクラッチで絶命させるシーンがお似合いである。

ブラザーも分かっただろ俺のいう事・・。確かに義弟の言うとおりである。このDARNAに相応しいのはエンジェル・ロクシンしかいない。なのでABS-CBNも過去DARNA役をやった女優を除外しないで、もう一度アンケートを取り直したらどうだろう。水戸黄門の東野英治郎の様に、これ以上適役はいないとおもうのだけれど。





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勃つ胃腸薬

御年70歳の義父が最近胃もたれがするようになったというので胃薬を持ち帰った。今年春に福岡の薬局で中国人が日本製の胃薬を大量に買い込むのを見ていた女房は、漢方薬の本場の人間が買い込んでいるのだから、これは相当優れものに違いないと思っていたらしい。

確か強力ワカモトが品切れになるくらい売れているってニュースに出ていたな・・、まあワカモトなら死んだ爺ちゃんも毎日飲み続けていたから品質的にも安心である。それで近所のマツモトキヨシに出向いて早速ワカモトを探したのだ。

しかし1年分というと相当の分量になるし、それに結構な値段である。それでケータイでいろんな胃薬を調べてたところ、エビオスという薬のところで目が釘付けになった。副作用 精液がドバドバ出る、精力剤としてはマカより遥かに効く、勃っちゃって勃っちゃって仕方がない・・、そういう記述があったのだ。

それから3秒後・・・・。
筆者 : すみませんエビオスください!。
店員 : ああ、はいはい。
1200錠入りと2000錠入りがありますが、 どちらの・・
筆者 : (話を最後まで聞かずに)大きい方ください!





棚にあるだけのエビオスをせしめた筆者は、使用方法を説明しようとする店員を振り切って帰宅への途についた。そんなの箱に書いてあるし、妙齢の女性店員なら副作用について細かく質問する気はあったのだが、男相手にそっち方面の話などする気はさらさら無い。

こうしてエビオスはマニラへと運ばれ、筆者がマジックで瓶に「食後10粒」と但し書きを書いてリサール州の奥地へと運ばれたのだ。義父は今でも月一回は援交女子大生の体に貪りついているらしいから、胃もたれが全く改善され無くとも、胃袋より下の方に効果が現れる方が有り難がるはずだ。

そして実は女房の目を盗んでエビオスを2瓶、4000錠ほど筆者は抜き取ってあるのだ。もちろん筆者自身が飲むためで、「あたし食べ過ぎちゃったから」とか言って女房に飲まれない様、安全のために別の瓶に移し替えて持病の痛風用の漢方薬という名義にしてあるのである。

さて早速昨夜からエビオスを飲み始めたのだが、バイアグラの様に即効性があるわけでは無くてジワジワを聞いて来るらしい。風が吹いても勃つとか、出しても出しても勃ちあがってくる・・という副作用の記述が脳裏に浮かぶ。毎日が楽しくなってきた。






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ドブ川の匂いがする女

帰国2日前ステーキ用のブロック牛肉を買うため銀座8丁目まで来たのだが、ちょっとムラムラしてたので歩いて新橋の箱ヘル(店舗型ヘルス)に行くことにした。その昔銀座に勤めていた頃は、新橋界隈の箱ヘルで楽しんだ後ガード下の焼きとん屋で飲むのが好きだったので懐かしく感じたのだ。

しかし昔行っていた箱ヘルは何処もかしこも潰れてしまい、あるのは部屋が狭いので有名だったXという店だけだった。他に選択肢がないのでこれまた狭い階段をトントンと降りて行き、受付の兄ちゃんにボードに貼られた女性達のブリーフィングを受けたが、今すぐ出来るのは梓ちゃん(仮名)ともう一人すごいオバさん顏だけだという。

1時間ほど待てば他のおねーさん達も空きますよ!と言うが、こっちは牛肉の塊を持ってるので早く冷凍庫にしまい込みたい。それで二人のうちまだまともな梓ちゃんというのを頼んだのだが、これが写真と現物は大違いという典型で、ブヨンと太った上に垂れ乳の白豚の様な女であった。

「いらっしゃいませー!いっぱいご奉仕しちゃいますからね〜」とねっとり笑顔で言う梓ちゃん。まあこういうタイプは気だてが良いからな・・と思う様にして早速サービスを始めたのだが、なるほどこれがなかなか上手い。さすがブスだけあってテクを磨いているようだ。それでこっちもウットリしていたら梓ちゃんはガサゴソと体のポジションを変え始めた。

さあシックスナインしちゃいましょうね〜、とルンルン気分で言う梓ちゃん。今までは頭の中で別の女のことをイメージしてれば良かったが、ブヨンと膨らんだ下腹部を顎から胸の辺りに乗っけられると現実逃避しにくいし、だいいち息苦しい。まあそれでもアソコの色でも眺めて見るか・・と思って指で開いて見たらプ〜ンと異臭が漂って来た。





な・・何だこの臭いは・・。ツンッと揮発性のある臭みでは無く、ドワ〜とゆっくり拡がるヘドロ臭、そう昔のドブ川の臭いである。これがゆっくりと漂ってきたのだ。冗談じゃねえぞ!何がシックスナインだ!と思ったが、よほど舐めて欲しいのか梓ちゃんは腰を下方にスライドさせるため芋虫の様に揺り動かしはじめた・・。

顎を90度上向きにさせて酸素を確保する筆者。しかし梓ちゃんは腰をズリズリ揺れ動かしながら1ミリまた1ミリと臭い割れ目を接近させてくる。しかも部屋が狭くて頭は壁に当たっているから逃げ場はない。もうダメだ!このままじゃ臭マンコに飲み込まれる!と恐怖に駆られた筆者は「ゴメン!喉が腫れて痛いんだ。扁桃腺炎なんだよ!」と思わず叫んでしまった。

あら〜そうなの〜、残念だわ〜・・と実に口惜しそうな表情で言う梓ちゃん。こりゃ本当に舐められるのが好きらしい。ああ、なんか熱が出てきそうな感じだからもう帰るよ・・と言うと(恐怖心から本当に寒気を感じていた)、でもせっかく来てくれたんだから出さないとね・・とつぶやいた後、筆者の○○○にニュッとかぶり付いた。アッ!気持ちいい・・。

結局45分の料金を払ったのに30分で店を出てしまう筆者。受付の兄ちゃんは階段で「なんか有りましたか?」と聞いて来たが、筆者の脳裏には迫ってくる臭マンコの映像が定着してしまい、いやっ!具合が悪くなっちゃって!気分が悪くなって!とだけ言って小走りに店を出た。

さてその時の牛肉はマニラへと運ばれ、女房の手でステーキサイズにカットされたのだが、その肉を見た時に梓ちゃんの巨大な肉塊が頭に浮かび、さらには牛肉の切れ目がドブ川臭のするワレメと重なって見えてきた。そして女房と大学生の姪は実に美味そうにステーキに食らいついているが、筆者は「胃もたれがするから」と言ってお誘いを辞している。しばらくステーキは食えそうにない・・。






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デブ女達にとっての最高の日本土産

女房に命じられて全日空の持ち込み荷物制限46キロ(23キロX2)まで土産を買わされることになった。ステーキ用冷凍牛肉にマルタイ棒ラーメン、日本米に資生堂の化粧品まで事細かく書き込まれた買い物リストを渡されたが、その中で最優先アイテムに指定されていたのが何とソーセージである。

今年春に大阪・松屋町のウィークリーマンションに陣取って日本ライフを堪能(女房だけ)していた際に、近所の玉出スーパーにソーセージがずらりと並んでいるのを見た女房は面白半分に全てのソーセージを買い込んだのだが、粗挽きソーセージ、特にシャウエッセンの美味さにすっかり取り憑かれてしまったのだ。

ドイツ製じゃ無くてたかがシャウエッセン?あんたの家は相当貧乏なんだな・・と思うかもしれないが、筆者と女房のいた香港はソーセージ自体はそんなに美味く無かったのと、しかもドイツ料理が苦手な女房は本格的なヴルストなど食べたことがなかったのだ。それが齢42にして初めてソーセージに(しかも日本で)開眼したのである。

呆れるくらい大量のシャウエッセンを買い込んで帰国した女房。それをあざとく見つけた大学生の姪はあまりの美味さに目を剥き、後はパクパクパクパクとシャウエッセンだけ食い続けたのである。やがて日本のソーセージはべらぼうに美味い!と聞きつけた親戚達は「あたしにも一袋ちょうだい!」と言い出す始末に・・。


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それで一昨日に近所の西友でシャウエッセンの大パックをカゴ一杯買い込み、1個のスーツケースの半分くらいソーセージを持ち帰ったのだ。それで空港から家へと到着して早速ジッパーを開けたところ、中を見た女房や義妹、特に大学生の姪の顔には失望の色がありありと浮かんだ。

なんでこれしか無いの!スーツケース丸ごとシャウエッセンだと思った!この包装袋に穴を開けて空気を抜けばもっと体積が確保できたじゃ無いの!と凄い言いがかりをつけてくる。そして筆者の旅荷物を解く前にソーセージの袋を開けて鍋で煮るや、ツブツブ入りの辛子をなびって美味そうに食い始める3人のデブ女。

そして食いながらメイとかアベット、フィリンにティタなんとかと親戚の名前が出てきたが、要するに持ち帰ってきた量が思った以上に少なかったから(繰り返すがスーツケース半分である)、連中へのおすそ分けは思い切り減らすか旦那が持ち帰るのを忘れた事にしよう・・と算段しているらしい。

やがて3人は自分たちの分前をどう配分するか(大学生の姪が何やら言い張っていた)を決めた後、未開封のソーセージを全て冷蔵庫の奥にしまいこんでしまったが、ふと振り返ると大学生の何かを咎めるような目つきで筆者をじっと見ていた。なんだこの太々しさは・・。感謝されると思いきやこの扱い・・、しかも俺はシャウエッセンの一本たりとも分け与えられることは無かった。






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国産ウィスキーが何でこんなに・・

吉祥寺のバーで大学時代のY先輩と飲んでいると、ズラリと並んだボトルを見ていた先輩が「おっ!チチブがあるじゃないか!」と嬉しそうな声を上げた。チチブ・・それってなんですか?と聞くと、なかなか手に入らない銘酒だよ!と言ってマスターにボトルを持ってくるように頼む。

ずんぐりしたボトルを見ると国産のウィスキーのようである。それをしげしげと眺めたY先輩に向かってマスターが「うちは3本頼んだんですが、どうしても2本しか入れられないって言われちゃいましてね」とぼやきはじめた。

一方Y先輩も「先日ニッカのお偉いさんに会いに札幌まで行ったけど、これが思うように行かなくて・・」と苦労話を始めた。この時、なるほどこの二人がそう言うなら、国産ウィスキーの受給逼迫は今でも相当深刻なんだなぁ・・と思った。

何故ならこのバーは吉祥寺でも屈指の老舗で銘酒や珍種を取り揃えていることで有名であり、またY先輩も吉祥寺の大手酒屋兼卸商の社長だからである。つまりこの二人は吉祥寺で酒を仕入れることにかけては間違いなくトップ中のトップなのだ。





へえそんなにブツが無いんですか?と素人丸出し感覚で聞いたところ、NHKの朝ドラで火がついちゃったからね・・とか、国際コンクールで受賞して・・、日本のメーカーは良心的だから粗悪品と混ぜて増産なんかしないから・・などとよく知られた理由を話し始めた。

しかし肝心の味の方はどうなんですか?と聞くと、どのブランドも味の方は一定しているから、逆にここ数年で飛躍的に美味くなったような事は無いのだという。そしてマスターは「山崎でも竹鶴でも今あんたが飲んでるボウモアを比べたらそりゃ可哀想ですよ」と本音を言った。それなのに品薄なのか?

日本のウィスキーが国際コンクールで優勝したと言っても、それは万人受けする口当たりの良さが好評だっただけで、ブレンドから入ってシングルモルトへと進みラフロイグやオーヘントッシャンなどクセのあるスコッチに行き着くウィスキー道の世界では入り口に近いところにいる、つまり素人向けの酒なのだという。

けっきょく今だに猿真似の息を出ないって事か?と悲しくなったが、しかし考えてみれば日本の工業製品は万人受けする中級品のオンパレードである。アイラ島の香りなんかしなくとも、苦手な人もいるシングルモルトをみんなが気軽に楽しめる味に調和したのだから、入り口だろうが素人向きだろうが実に日本的ではないか。





それで筆者も愛国者に変貌して「じゃあそのチチブをストレートで!」とオーダーしたのは良かったが、これが上質なウィスキー特有のフレーバーが余りしない上に、肝心の味の方も可もなく不可もなくといったレベルである。正直こんな酒が品薄・・と疑問に思ってしまった。

しかしせっかく日本に来たのだから・・とチチブの後は余市や竹鶴というのを飲んでいたのだが、やはりどの酒もパンチが足りず飲んだ後の満足感は今イチどころか今二今サンである。しかしかなり酔っ払ったのでお勘定を頼んで請求書を見たところ思い切り強いパンチで殴られてしまった。

マッカランやボウモアよりも国産ウィスキーの方が高かった、しかも倍以上高かったのだ。万人のために飲みやすい味のウィスキー、味の安定化の為に最新の工業設備を取り入れて大量生産している日本のウィスキーの方が高いだって・・。良いものを安くという日本独特の持ち味とはあべこべじゃないか?

いやあ、本当に品薄でしてね・・と愛想笑いを浮かべるマスター。NHKドラマのおかげで大して美味くもない酒に倍以上のプレミアムがつき、それを阿呆が喜んで飲んでいるということのようだが、筆者は愚かにもそのうちの一人になってしまった・・。もう二度と国産ウィスキーは飲まない!、そう固く決めて店を出た。






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立ちんぼは何処へ行った

新宿で待ち合わせた友人にドタキャンをくらい何もやることが無くなってしまったので、久しぶりに新宿の歌舞伎町から大久保にかけて夜の散策をすることにした。言うまでもなく夜の女達を冷やかしながらお手並み拝見をするのである。

筆者は子供の頃から遊び場はいつも新宿で、高校時代に歌舞伎町のGBラビッツとゼノンというディスコで遊んだ後は決まって街のゲームセンターへと入り、そこでオヤジを引っ掛けようと待ち構えているケバい女子高生に声をかけたり、大学時代は雨も降ってないのに傘差して路地に佇む売春婦とたまにお楽しみしていたのだ。

それで懐かしい風鈴会館から病院横の公園へと北上し、大久保の薄暗いラブホテル街を歩いて回ったのだが、居るのはヤクの売人らしき兄ちゃんだけで、売春婦らしき女は一人も見当たらない。先日久しぶりに会った高校時代の友人が言っていたとおり警察による浄化作戦で本当に壊滅状態の様である。

色街を散策するのは永井荷風の時代から教養人の嗜みであるのに、その伝統を楽しめなくなってしまうなんて・・。だったらデリヘルでも行けばいいじゃないかとお思いだろうが、やはり色街の華やかさの影に潜むあだ花のような女たちを拝むのが風情があって良いのだ。





昭和の時代は真昼間から路上で客を引いている主婦買春婦に、夜になると何処からともなく現れるミニスカートのタイ女、平成になったばかりの頃は中国女が道の陰から現れて「アタシトアソバナイ・・」と声をかけてくるのに心が時めいたものだ。あの心の鼓動は絶対に室内では味わえない類のものである。

けっきょく新宿は浄化されすぎたようなので山手線に乗って池袋へ行き、北口のラブホテル街を歩いて見たがこれも昔いた福建省の女どもは綺麗さっぱりいなくなってしまい、居るのはクスリ売りの兄ちゃんとチャリンコに乗った見回り警官ばかりであった。

「2020年のオリンピックまで警察は徹底的に浄化する気らしい」と友人は言っていたが、だったらなんで立ちんぼだけでなくてクスリ売りの兄ちゃん達は取り締まらないのか全く不思議である。それにお前ら対象物を間違えてるぞ。

筆者も強制買春や人身売買には反対だが、欧米や香港のように自由意志の売春というのは立派な職業の一つだ。赤字確定な上に誰も見ないオリンピックの競技場を作るよりも、飛田新地のような場所を東京にも作って貰うほうが紳士諸君の明日へのパワーにつながるはず・・かな?。






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Author by ほにょ / 全記事一覧 / ページトップ
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