エアアジア陰謀論の迷宮に浸る男たち

スラバヤ空港を発ったまま消息を絶っていたエアアジアQZ8501便の残骸がカリマンタン島西部の海域で発見されたようである。そして同航空会社の制服を来た遺体の一部も発見されたというから乗員乗客162人の生存可能性はほぼ絶望と言ってよいだろう。エアアジアは筆者も昨年バンコク→ホーチミン間で搭乗したし、来年のタイ旅行でもプノンペンへ出国する際に乗る予定だったので今回の事故は身につまされる思いである。この場を借りて生命を落とした方々の冥福を祈りたいと思う。

さてフィリピンは現在ニューイヤーに向けて昼間っから酒をかっくらう殿方たちで溢れているが(今現在筆者もその最中である)、海外出稼ぎの経験がある男たちの格好の話題になっているのがエアアジア墜落事件なのである。今日も朝早くからたたき起こされ、現在筆者は女房の生まれ故郷であるリサール州のド田舎に来ているのだが、朝食を摂るために寄ったマクドナルドで従兄弟ラフィーが「エアアジアの背後に何がいると思うか?」と神妙な口ぶりで聞いてきた。

今年に入ってマレーシア関連の飛行機が落ちるのは3回目。誰がどう見たって偶然じゃないだろう。特に最初の2フライトは南シナ海とウクライナという軍事的政治的緊張が続いているエリアで発生しているのだから、背後には中国とロシアの頭を叩きたいアメリカか、政治緊張を創出して金儲けをしたい国際資本グループあたりがいると考えた方が自然じゃないか?と答えてやった。





これを聞いたのがサウジアラビアから一時帰国している義弟フランシスである。満面の笑みを浮かべて「いや!俺はアメリカが背後にいるとは思うが、1回目(南シナ界)と今回はイスラム過激派の犯行とでっち上げて、世界中のイスラム過激派との戦闘状態を作り上げるのが目的だと思うんだよ!」と言って、その後サウジアラビアで囁かれている裏話について滔々と話し始めた。

さて筆者と義弟の話を従兄弟ラフィーはウンウンと頷きながら聞いていたが、義弟の話が終わるやラフィーは自身の周辺で噂されている闇の勢力(具体的名称は不明)について堰を打ったように語り始めた。ちなみにこの組織はヨーロッパの旧王侯貴族とロスチャイルド、それとバチカンや謎の修道院(カトリックなのに何故かギリシアにある)など宗教色の匂う連中で構成されているが、こいつの話の欠点は数々の謀略を仕掛ける割には一体なにを目的にしているのか最後までさっぱり理解できなかったことである。

「いやあ!今夜は酒を飲みながらこの話でもりあがりそうだな!」と嬉しそうに笑う義弟。なんでも今夜参加する他の従兄弟たちもエアアジアの話でもちきりなんだそうだ・・。しかしこれを聞いてある諺を思い出した。独裁者や他国の占領で長い期間政治的に抑圧された歴史を持つ民族は陰謀論に走りやすい・・。フィリピン人がこれに当てはまるかどうかは筆者にはうかがい知れないが、こいつら全員の共通事項は強烈な女房を持っている事・・。先人たちが作り上げた諺はどうやら正しいようだと改めて思った。今夜は目的地無き陰謀論の迷宮へと飛び立つことになりそうである。






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書を捨てよ!旅に出よう!

最近旅を出る際に女房が「アンタの旅の仕方は面白くない」という発言をするようになった。たとえばある街に行っても、筆者は事前に町の概要や美味しいと評判のレストランを調べ上げていているので、二人で新しい発見をする事が全く無くてつまらないというのである。会社員時代の旅の様に時間的な制約がもう無いのだから、何もかも事前に計画する必要は無いではないか!と言いたいようだ。

この女房の文句に対しては世の男性同様に筆者にも反論はあるが、しかし最近は女房の言うことも一理あると考えるようになってきたのだ。ピサの斜塔が本当に斜めになっているのかどうか確認しに行く旅よりも、旅の途中に見知らぬ場所で傾いた塔を発見する方が楽しいに決まっている。何よりもガイドブックを見ている限りは新たなモノに出会った感動は絶対に味わえないのだろう。

実は筆者も学生時代は女房の言うような無計画な旅をしていたことがある。バンコク経由でカルカッタに入り再びカルカッタから出るまで6週間は全く事前予定無し、当日泊まるホテル予約どころかホテル街の情報も無しなんて旅だったし、ベナレスのガート付近で真夜中に宿が見つからずあたふたしたり、ゴアからインド最南端の町まで行くバスを見つけたので何も考えずに飛び乗ったりしていたのだ。

それから20年以上たって会社の金で世界中を飛び回っていた時のことである。ミラノにある小さな家族経営の顧客と食事がてら旅の話をしていた時に、ここの陽気な社長に「お前は本当に旅好きなのかね?」と聞かれた事がある。何言ってんだ?。俺は毎年女房を連れて最低2回はアジアのビーチリゾートに行ってんだぞ!と言ったが、この小男の社長は「そういう事じゃないんだけどな・・」と呆れたような口調で答えた。





ここから先は筆者の文章力が稚拙なために、うまくニュアンスが伝わるかどうかどうか不安だが、この社長が言いたかったことは筆者は大掛かりなイベント的な旅をしているだけで、本当の旅好きというのとはちょっと違うというのである。じゃあアンタはどんな旅をすんだよ!と聞くと、俺たち少しでも時間が出来るとあのキャンピングカーで旅に出るんだ。行先なんて全然決まってないんだけどな・・と言って嬉しそうに笑った。

当時の筆者はドライブの小旅行なんて・・と小馬鹿にしていたが、香港に戻って毎週土日は必ずゴロゴロしている自分自身を鑑みた時に小男のイタリア人が言っていることが半分くらいわかった。こんな天気が良い日はあの一家ならおんぼろキャンピングカーを駆ってチロル地方にでも出かけるんだろうな・・・。だけど・・こんな日に寝転がってる俺って本当に旅好きなんだろうか・・?。

そう、旅に出るという事は立派な事では無いのだ。金をかけずに贅沢もせずに他の土地へごく普通の一日を過ごしに行くだけであり、そこでの楽しみとは未知の土地で起こった偶然性な出会いや出来事を旅の友と共有していくことなのだろう。だとすると・・事前に予約した飛行機にホテルとレストランで枠組みが決まってしまった自分の旅って一旦何なんだろう・・?。

そう考えるとフィリピン人たちの方が本当の旅をしているんじゃ・・と思えてきた。一家全員と鍋釜フライパンを積み込んでごく普通の一日を過ごしにNLEXを北上していく。これってイタリア人に小男と全く同じじゃん・・。だったらガイドブックで事前に調べるんじゃなくて、今日はなんだか気分がウキウキしてるから旅に出よう!行く先はボールペンの向いた方角でいいじゃないか・・。今度はそんな旅をしてみたいと思う。





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フィリピン流の旅に出よう(2)

レンタルした家に入った一行は、簡単な昼食(途中の道すがらで買ったジョリビーとかマクドナルドで可)を済ませた後でだいたい①調理場(20代後半以降の女)、②買い物・調達(運転のできる男連中)、③ベッドメイクや荷物運び、電気系統のチェックなど雑用(10代の男)、④役立たず(赤ん坊と10代の娘、それと50代以上のオヤジ)の4つのグループに分かれることになる。

そして全体の指揮を執るのはどの一族にも必ずいるゴッドマザーで、ゴッドマザーと①の調理場にいる女たちが参謀本部を形成し、以降男たちは旅の終わりに荷造りをするまで女参謀たちにこき使われる一兵卒に格下げされてしまうのだが、ここは大人しく下っ端の立場をエンジョイすることを強くお勧めしたい。

夕方まで各自が作業に終了させたあとは庭や広間で食事の始まりである。レチョンやクリスピーパタ、リエンポといった肉類に、アドボという煮物や魚やイカを焼いたものをオカズにフィリピン米をかっ込んだ後(酒は飲む前に食事を済ませるのがフィリピンのしきたりである)、フィリピン式のメインイベント(と言っても全然大したこと無いんだけど)の時間となる。





ココで用意すべきはカラオケセットと酒、それから出来ればスイミングプールかミニバスケットボールコートがあるとベストである。カラオケセットはたいがい誰かの家にあるし、もしも無ければ近所にレンタル屋がある。酒の方はプンタドールというブランデー(もどき)を一人当たり1本用意しておけばよい。あと女性用にはアップル味のビールかワインも忘れずに。

若い連中はカラオケに興じ、親父たちは酒を飲んで潰れていき、ガキと女たちはキャアキャア喚きながらプールに浮かんでいるので、あとは各自が酒に潰れたたり疲労困憊して床にはいるまで放っておけば良いのである。なおベッド数に対して参加人数が5~6倍に達しているのが当たり前なので、各自毛布にくるまって床に雑魚寝であることは了解済みなのである。

ご察しの通りフィリピン流の旅とは、ホテルに泊まって何かを与えられる快適なスタイルではなく、みんなで協力して何かを作り上げる川原のキャンプや学園祭の出店運営と同じだと思えばよい。なので自炊や雑魚寝みたいな悪環境でも「アタシも旅設計の一翼を担ったのよ」という参加意識があるから、不平不満が後から出にくいという利点があるのだ。(続く)






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フィリピン流の旅に出よう!

日本で旅に出るとなると、海だとか山、それに懐石料理が供される温泉宿がいいとか、いやいや部屋は寝るだけだからビジネスホテルにして、余った予算で現地で評判の高い料理屋に出かける方が得策だよ!などと散々論議をしながら旅の大枠のアウトラインを設定し、そこから現地の飲食店や観光地の情報を調べて旅の行動計画をある程度イメージ化した後に宿と交通の手配をするのがごく一般的である。

しかしこれがフィリピン人となると事前に決まっているのはバギオとかバタンガスといった大まかな目的地と日程くらいで、宿泊先やアクティビティ、下手すると参加人数まで全て成り行き任せというのが一般的である。こう聞くと「そんなんで旅が成り立つんですか?」とお思いだろうが、フィリピンは国丸ごとこういう無計画な旅のスタイルが一般的なので、旅行者を受け入れる側も顧客に合わせて無計画でいるのである。

さて旅の準備と言えばまず最初に用意するのは車で、イノーバやタウンエースなどのライトバンか、ジープニーを運転手込みでチャーターし(シーズンによるが1日2~4000ペソ)、そこに個人の持ち物のほかに枕やマットレスなどの寝具、さらに豚肉や野菜、米、スパゲティなどの食料品に鍋釜やかんにフライパンや皿などの食器類を積み込むのである。





なんでこんな雑多なモノを持っていかなければならないのかと言うと、フィリピンのホテルは他のアジア諸国に比べて随分と割高で(信じられないだろうが日本と大して変わらないのだ)、大人数で旅をすると宿泊費だけで1日3万ペソ(8万円)なんて金額になってしまうため、ホテルではなく家を丸ごと一軒借り切ってそこで自炊をするというのがフィリピンの通常の旅行パターンだからである。

この家を借りるという行為は日本では馴染みが無いので最初は構えてしまったが、観光地にはHouse4rentとかRoom4rentという看板を掲げた家やメインロードで客引きをしているサンドイッチマンがやたらといるので、シーズンさえ間違えなければ宿の確保は確実に出来るのだ。なお4~5月の夏休みやクリスマスなどのピークシーズンは当日予約が困難なので(特にバギオが混雑するらしい)、この時期に宿がとりたければ2か月くらい前に視察に出かけた方が良いらしい。

さて一行の中で一番目端の利く親父やオバさんに家を視察させ、交渉の結果3ベッドルームで一泊2000から4000ペソくらいで手が打てればまずは上出来である。早速車に積み込んだ荷物を皆で手分けして家に運び込み、家長たちの鳩首会議で部屋割りを決めた後は一切合財の指揮権を女性陣に引き渡す。そしてこの後一行で繰り広げられる作業こそが正にフィリピン流の旅の醍醐味となるのである(続く)。






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一族引き連れラグナ州へ温泉旅行

クリスマスイブからマニラの南ラグナ州まで二泊三日の温泉旅行に行ってきた。元々筆者の親戚たちはこの時期に誰かの家に集まって飲めや歌えやの一晩を過ごすのを常としてきたのだが、最近は義父や叔父叔母などの第一世代が酒よりも温泉という年代に入ってきたため、今年から方針転換をすることになったのである。

筆者らが滞在したのはカランバという温泉町にある温泉プール付の一軒家で、敷地300平米、建物180平米、3ベッドルーム(ツインベッドが2つ付いている)の家を1日1万ペソでレンタルしたのである。このカランバという町は日本で言えば草津や修善寺のような感じの温泉町なのだが、こういった温泉付き一軒家があちこちに点在しているのである。

さて今回の旅に参加したのは筆者夫婦と義妹、それにサウジアラビアから一時帰国した義妹の旦那、近所に住む従姉妹夫妻にパンパンガ州から駆け付けた叔父、それにリサール州のド田舎村から来た義父に義弟夫婦、姪と従兄弟たち、それと無数にいるガキンチョ。これに後から加わる女房の母方ご一行を含めると総勢30名という大所帯である。フィリピンで親戚たちと一緒に・・というのは大抵一個小隊単位になってしまうのである。





イブの日の昼過ぎにカランバに到着。さっそくガキどもは温水プールに飛び込んでギャアギャア喚きながら水しぶきを上げ、義弟や従兄弟ら男たちのうち気が回る連中は荷物を解いてベッドルームに運んだり食料品の購入に出かけ、女たちは事前に準備していたシーズニングした肉を冷蔵庫に入れたり春巻きを巻いたりと食糧作りにかまけていたが、どこの集団でも必ずいるようにこの3グループに入らない役立たずたちが親戚のなかにも表れた。

役立たずグループその1 カラオケチーム
大学生の姪と歌手の卵チェルシーを中心とする料理能力が全く無く、さらにガキどもの面倒を見たり買い物の手伝い、ベッドメーキングなど家事系といった建設的行為を全くする気のない能無し娘たちの集団である(後で泳ぐために水着だけは用意してある)。カラオケセットはこのアホ娘たちに休日期間中ほど占領されていた。

役立たずグループその2 酒飲みジジイグループ
重労働するのには肉体的に適さず、かといってガキどもの世話やアホ娘と一緒に歌など歌っていられっかよ!というオヤジたちの集団。カラオケセットの傍にある応接セットに陣取り、到着早々から筆者の用意したジョニ黒をチビチビ飲み始め、酔いが回ると隣のカラオケ娘たちからリモコンを取り上げて、娘たちの冷たい視線を浴びながらも十八番の「マイ・ウェイ」を高らかに歌う迷惑な存在である。


blogyakutatazu写真


さて筆者はどのグループにいたのかと言うと当然酒飲みグループで、ここにいる限り女房に(年配者たちへの遠慮から)怒られること無く大っぴらに酒が飲めるし、それにここのメンバーはクリスピー・パタ(豚足の揚げたモノ)やキニラウ(生マグロの酢漬け)などの酒のつまみ類を作る能力だけはが非常に高いため(ただし女子供が食うものは一切つくる気はない)、食いモンに困ることが全く無いからである。

酒飲みグループの中で最もアクティブなのは御年69歳の義父で、飲み食い歌うは勿論のこと、突然気勢を上げながら温水プールに飛び込んだかと思うと、今まで見たことないクロール風の特殊泳法で水面を何往復するなど大はしゃぎの体であった。いままでタイやボラカイに誘っても一切来なかったのだが、西原理恵子画伯が言う「猫に小判、年寄に温泉」の言葉通り、カランバという環境で義父の脳波は2~3トーン上がってしまったようである。

けっきょく4~5時間は各自が自分の持ち場で時間を過ごし、さてさてやっと居住環境も整った上に炊事場からは今夜の食事の匂いが漂い始めたころになって・・・酒飲みグループが全員ともひどい酩酊状態に陥ってしまい食事どころの状態ではない状態に・・・。もちろん筆者のその一員で、全員とも若い連中にだらしなく抱きかかえられ退場・・と出だしから何ともみっともない事になってしまった。






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瓦解していく王国

水野君が言うには花火教団は先代の教祖様の人徳で信者を獲得してきたのだが、水野君が教団本部に勤務し始めた時には先代の教祖様は既に亡くなっていて、若い教祖様がトップに収まっていた。そしてこの若旦那は先代の様なリーダーシップも信者を引き付ける人間的魅力も無いという欠点を抱えていて、要するに単なる人の好いそこらのアンちゃんだったそうである。

多くの信者が居ながらも組織の求心力が弱まっていけば第三者に付け入られるのは世の常である。案の定花火教団には仏教から神道、キリスト教系の怪しげな宗教団体から隠れ信徒が送り込まれ、末端組織で信者の切り崩しが広がりつつあった。最初は鷹揚に構えていた若い教祖様も先代から仕えていた幹部たちの忠告に耳を貸さざるをえなくなり、教祖も渋々と強硬措置に着手しはじめたのだそうだ。





「だけど本当の問題は教団の末端じゃなくて教祖の身辺にいたんですよ。教祖の夫人がヤバい団体に取り込まれちゃってて・・」と驚くべき話をする水野君。この団体とは宗教団体だけでなく政治団体、もっと言うと反社会団体が三位一体になった肉食獣のような組織で(ここでは肉食教団と仮称する)、教義的にも組織的にも弱々しい草食獣である花火教団など団結して戦わなければたちまち食い殺されてしまう事は必至であった。

しかし肝心要の教祖様は教団を守るために夫人を切り捨てる苦渋の決断は下すことが出来ず、結果として教祖夫人の権力は増していく一方だったらしい。そしてこのあと水野君から聞いたのは俄かには信じられないような話のオンパレードだったが、要するに中国の文化大革命そこぬけに教団から先代色を一掃する、幹部たちを追放する、資産を勝手に横流しする、恫喝、脱税、横領などやり放題という異常事態に陥ってしまったというのだ。





「肉食獣教団が壊したのは花火教団本体だけじゃなくてね・・。教祖様は異常事態から逃げるかのようにアルコール浸りになってしまいまして、僕が教団を抜けた後に脳溢血で倒れて半分廃人になっちゃんたんですよね。幸い生命は取り留めましたが、後遺症のせいで教祖様はもう言葉もまともに交わせない様ですから、肉食獣教団と教祖夫人は完全に花火教団を掌握しているんじゃないでしょうか・・」

水野君からこの話を聞いた時に思い描いたのは第二次大戦後スターリンに併呑された東欧諸国である。緩やかで牧歌的な花火教団が悪意を持つ他教団に収奪されてしまったのは教祖のリーダーとしての能力欠如が原因であろう。一人の人間の弱さが集団を破滅に追い込んでしまう典型的な例である。そう考えると筆者のまわりにもそういう例があるし、日本の中枢も花火教団と同じ道を歩んでいるような気がしてきた。それに千代田区一丁目一番地も将来そうなりつつあるんじゃあ・・。






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新興宗教の教祖様の苦悩

筆者の知り合いに若いころ新興宗教の本部に勤務していた人物がいる。この宗教団体は関西に本拠がある花火大会とあるスポーツ競技(これ言うと確実に分かってしまうので割愛)で大変有名なのだが、名前を聞いた限りでは一体キリスト教系なのか仏教系なのかさっぱり窺い知ることが出来ない一風変わった宗教団体である。なお本日記では便宜上「花火教団」と呼ぶことにする。

この友人の名は水野くんと言って、両親が花火教団の熱心な信者だったために問答無用で教団直属の学校に入れられ、寮生活を送るうちに花火教にすっかり感化されてしまい、東京の大学を卒業した後は教団本部の職員に採用されるなど「花火教の若きエリート」の道を歩んでいたのだが、若くして両親が亡くなった後は突然タガが外れてしまったようで、30歳を前にして電池メーカーの営業マンに転職、そして数年前まで香港で駐在員をしていたのである。

筆者が勤めていた会社は水野くんの会社の主要顧客の一つで、水野君は御用伺いと称して筆者の香港事務所にしょっちゅう現れては、そのまま会社の金で居酒屋経由ナイトクラブかいやらしいサウナ行きをエンジョイする遊び仲間の関係だったので、彼とすっかり打ち解けるようになった後はときどき花火教団時代の思い出について色々と聞かされることになった。





ちなみに花火教団はカルト教団ではなく、おそらく日本中の宗教団体の中でもかなり人畜無害の部類に入るだろう。現在の教祖様自身が随分といい加減でゆるい人間であるらしく、また水野君自身も信者を引っ張る部門とは全然関係ない管財や総務といった部門に勤めていたためか、彼から花火教団に勧誘されるようなことは一度たりともなかった(いいのかね・・こんなんで・・)。

さていつものようにナイトクラブで飲んでいる時に、あの鷹揚な教祖様でも目を剥いて激高してしまった大問題がありましてね!と酔っぱらった水野君がポロッと漏らしたことがあった。なんだか・・面白そうだな・・。それで教祖一族のドロドロの肉欲関係とか巨額の脱税、それから(教団自体が全然勧誘してなさそうだから)信者が増えずに先細りになっている・・などと聞いてみたが水野君は「全部違いますよ」と答える。

「実は別の宗教団体の信者が随分と入り込んでいたんですよ。今ではかなりの勢力になってると思うんです」と言う水野君。それは一体どういう事なんだ?。それで筆者はもっと具体的に話をしてくれと頼むと、水野君は言いにくそうな(もしくはコイツ阿呆だなという)表情をした後で「別の宗教団体に花火教団が乗っ取られてしまうかもしれないという意味です」と言った。(次回に続く)







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24時間うるさいクリスマスシーズン

クリスマスまであと3日と迫り、筆者の住むリサール州の小さな町も祝賀ムードで一色に染まっている。ショッピングモールやサブディビジョンには眩いばかりのイルミネーションが施され、同居人の義妹も夫フランシスが出稼ぎ先のサウジアラビアから今夜帰ってくるためか随分と濃い目の化粧を塗りたくって空港へと出迎えに向かった(今夜は二人とも淫らに盛り上がるに違いない)

さて筆者もフィリピンでクリスマスを迎えるのはこれで2回目となったが、親戚のボウイ叔父がフィリピンのクリスマスが如何に素晴らしいのか!と表情豊かに力説するため何処にも行かずにいるのだが、はっきり言ってこの時期にフィリピンに過ごすのは得策では無いことがようやくわかってきた。なぜなら物凄くうるさいからである。





フィリピンパブに行かれた方ならよく御存じの通り、フィリピン人というのは歌好きな民族で、どの家にもたいがいカラオケセットがあるのだ。そして親戚一同が集まると酒を飲み飲みマイクを握るのだが、クリスマスから新年にかけてはこの宴会が昼間から夜中、または朝まで続くのである。それも一軒どころか数十軒が同時並行で歌い続けるので、その騒音たるや半端なモノじゃなないのだ。

それも家の中でやるのならともかく、フィリピン人の宴会と言うのは家の前の道にテーブルを広げて飲み食いするのが普通だから、筆者の家の前では今現在ご近所の3家族がそれぞれ歌合戦を繰り広げており、お互い歌が聞こえるようにボリュームを上げて競っているので、あたかも右翼の街宣車が現れたかのような状態がずっと続いているのである。





「てめえらいい加減にしろ!」と怒鳴りたくなるが、クリスマス時期に騒音を注意するのは野暮らしく、女房は別に何ともないようにグーグー寝ていたのだけれど、静粛の文化を持つ日本人である筆者にはたまったものではない。それでこの時期は大振りのヘッドホン(イヤホンでは騒音をシャットアウトできないため)を付けて怪談話を聞きながら眠りにつかないといけないのである。

この騒音地獄のクリスマスの一体どこが素晴らしいのか・・。それに唄が上手いのならともかく、最低音量で聞いても耳を覆いたくなるような音痴のオンパレード(実はフィリピン人は歌が下手な人が多い)。やっぱりチェンマイに逃げときゃよかったな・・。でもまあとりあえずメリークリスマス!。






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ライオンに襲われて死んだ家政婦

中東クウェートでフィリピン人家政婦がライオンに襲われて死亡する事故が起こった。ニュースによると死亡したのはローデス・ヒンコ・アベフエラという中年女性で、雇用先の家で洗濯中に悲劇が発生したという。


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この雇用主はペットとして成獣のライオンを密かに飼っていたのだが(本来は違法)、何故だか檻が開いてしまいライオンは屋上で洗濯していたローデスを見つけるや襲撃し始めた(腹が減って食おうとしたのか、普段から仲が悪かったのかは不明)


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異常事態を知った雇用主は大けがを負ったローデスを病院に運んだが、その際に「飼い犬に襲われた」と虚偽の報告をし、さらには(これは本当かと目を疑ったが)最小限の治療をさせた後で無理やり退院させたと言う。そして12月10日にローデスは死亡した。





ビナイ副大統領は報道陣に対して、この雇用主を過失致死もしくは殺人の容疑で起訴する手続きを進める一方で、病院はなぜローデスの退院を認めたのか調査を開始したと述べた。家政婦を死に追いやった連中に正義の鉄槌が振り下ろされるとともに、この家政婦の冥福を祈りたい。






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ダメな日本の外交官たち(3)

以上2日間に渡って長々とつまらない体験を書いてきたが、主題が領土問題や最先端の技術開発のような華々しい話で大変申し訳ない。でも筆者がいたのは所詮その程度の世界なのである。それから総領事館からの情報漏洩についても、2次会の席にいた6社が全て当てはまったというだけで、あの年にストライキが起こった全ての会社の情報が漏れたのかどうかは立証のしようが無い事は予め言っておきます。

しかし翌年に発生したストライキには総領事館は全く登場しなかったからだろうか、筆者の会社の最大妥協点とストライキ側の要求はかなり乖離していたし、スト側もブルーカラーとホワイトカラー層で意見の違いが出てきたために分断交渉が可能になり、一年前の様な一糸乱れぬストライキとは大違いの何ともお粗末なストだったため極めて短期間で事態を収拾することが出来た。そしてこの時筆者は前回のストはやはりシナリオと黒子がいたのだとの思いを強くした。

さてここから先は在香港日本国総領事館のスタッフたちが2010年の日系工場ストライキに対してどういう姿勢・行動をとったかについての推測である。言っておくがこれは筆者一人の意見ではなくで、同業者団体の2次会で一緒に総領事館への疑念を深めた6人の香港駐在員と一緒の推測したストーリーである。

まず第一に日本人外交官たちがスト収拾に向けて何かをする気は最初からなかったことは断言できる。労使交渉のプロや有能な弁護士を紹介する事は無かったし、まず何よりも日本の外交官が介入している事が中国政府に見つかることを恐れていたのだ。しかしその一方でストライキは日本のメディアでも大きく報じられていたから、野党議員やマスコミに対して自分たちは全く不関与で何も情報が無いとも言えなかったのだろう。





なので外交官たちは見かけ上仕事をしている振りをすることにしたのだと思う。しかしこの芝居にも2つの相反する観客がいて、日本国内向けには「現地の情報を収集して企業と一緒に対策を考えている」と説明していたが、実態は筆者ら駐在員を呼びつけてレポートを収集しているだけだった。そして中国向けには日本企業に厳重注意を与えているとともに中国からの大規模な撤退を回避している!との印象付けを行う二枚舌外交を取ったのではないだろうか?

さて肝心の情報漏洩の件についてであるが、これが外務省全体の意志として中国に手渡したのか?、それとも在香港領事館のスタッフが金に目がくらんで流したのか?、もしくはその中間的なものなのか?については意見が分かれてしまい結論は出なかった。もしかしたら現地採用の下級スタッフに中国の息がかかっていただけかもしれない。しかしスト対策について各社の腹の底を書いたリストが相手に流れたのはどうやら事実のようで、漏えい元の階級がどうであれ機密保持の意識は余りにお粗末だと思う。

それからなにも筆者は外交官は企業の利益を最優先で守るべきだ!と言ってる訳ではないので勘違いしないでいただきたい。筆者は別に自分たちが特権階級だったと思っているわけでは無いのだ。それに何度も言うがこっちは外交官を呼んだお覚えは全くなくて、向こうからノコノコ現れてアレコレ要求してきた挙句に日本企業に大損をさせられる結果になったのである。そして偉そうな態度の割には彼らには自国民の財産を保護しようという意志も、中国政府と伍してく能力もハナから無かったのだ。

さて皆さんに質問をしたい。アナタはこんな外交官たちが我が国に必要だと思うのだろうか?。自国の国益のため相手国とガチンコの交渉をする訳でも無く、ただただ自分たちの保身と外国の利益のために邁進する小役人。相手国の政治家の名前を覚えるよりもワインの銘柄をそらんじる方が評価される現代の高等遊民。この連中に給料を払う位なら、ロースクール出身の腕の立つ国際弁護士を外交現場に配置した方がよっぽど国益に叶うと筆者は思うのだが・・。


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ダメな日本の外交官たち(2)

香港にいた筆者がなぜ中国・深セン工場のストライキ対策に関与していたのか?というと、当時の工場は登記上は香港支店の子会社扱い(正確に言うと来料加工なので委託加工先)になっていたことと、日本人工場スタッフたちは現場の対応にてんやわんやで対外広報の分野には手が回らず猫の手も借りたい状態だったからである。ちょうどその時期に日本の本社から電話が入り、香港にある日本国総領事館に出向いて状況を説明せよ!という指示を受けたのだ。

総領事館スタッフとの最初の不快な会合については以前の日記で書いたので詳細は割愛するが、要するに「アナタの会社の労務政策が原因で日中関係に重大な問題を引き起こしているのだ」という物言いだった。冗談じゃない!ウチの会社は地域で一番高い給料を払っているし、従業員向けのスポーツジムまであるんですよ!と説明しても「どこかで重大なミスがあったのだ」の一辺倒・・。そして「いいですか!これは我々にとっては迷惑な事なんですよ!」と何度もダメ押ししてくる。

そして若造が筆者らに命じたのは交渉状況と筆者の会社のスタンスについて逐一報告しろ!という事だった。一体何の権限があってそんな厚かましい要求をしてくるのか?、しかも経産省ならともかくなぜ外務省が登場するのかさっぱり理解できなかったが、日本にいる副社長からは「上とは話がついてるから大人しく協力しろ」と命じられているので素直に従うしかない。それで週2回のペースで香港セントラルにある総領事館まで出かけては若造外交官に状況説明していたのだ。





ずいぶん後に業界団体の懇親会で聞いた話では約30社ほどが香港の総領事館に呼びつけられていたようだ(なぜだかデモが発生していない会社も入っていた)。そして別の会社の友人が「どうしてストが発生している中国国内の総領事館ではなくて、安泰な香港の総領事館が窓口になるのか?」と質問したところ、若造外交官の回答は「中国国内だと中国政府を刺激するから」という回答だったという話を聞いて一同呆れかえってしまった。この連中は自国民か中国か?一体どちらを向いているのか・・。

言っておくが日本企業が外務省に助けを求めたのではなく、突然向こうからしゃしゃり出てきたのだ。それなら労使交渉のエキスパートでも紹介してくれるのかな?と思ったのだが、そういう事は一切なくて、ただただストライキの交渉状況と日本企業各社がどういう姿勢で次の交渉に臨むのか?賃上げの限界点はどこか?そして交渉が決裂した場合はアナタの会社は中国から撤退するのか?という情報を集めていたのである。

そしてここから先が不思議なのだが、総領事館に報告をした直後から中国人従業員の態度が随分と違ってきたのである。たとえば筆者の会社は投資規模が大きすぎて即座に撤退することは不可能だったのだが、従業員たちは突然賃上げ要求を更に上乗せしてきた上に、その金額が会社の最大妥協点と全く同じ金額だったのだ。一方系列の兄弟会社の場合は撤退を前提にしていたため従業員の賃上げ要求は寧ろダウンしたが、その反面工場経営のパートナーである中国の発展公司からは工作機械の差し押さえや工場閉鎖の場合の違約金の上乗せなど実に生臭い恫喝を受け始めている。





それにストライキ側の要求が腹の底と合致したのは筆者の会社と兄弟会社だけではなかったのだ。業界団体懇親会の後の二次会の席で、知人らがスト交渉の内情を話してくれたのだが、これが6社とも全部が全部同じ内容なのである。なぜストライキ側はこちらの妥協ギリギリの30%ピッタリで要求を修正してきたのか?。どうして代替移転先の情報が漏れたのか?。この内幕を聞いた時に全員凍り付いてしまったことは言うまでも無い。そしてその場にいた全員の結論は中国側のスト指導部たちは雇用主側の腹の底を知っていたのだ・・という事になったのだ。

当たり前の話だが腹の底というのは大っぴらに公表される類の話ではない。たとえば松下電器が「ウチは20%賃金超えたら中国から撤退ですわ!インドネシアに行きますねん」とか「台湾の下請け会社に全部丸投げする交渉を始めたとこですわ」などとソニーや東芝にバレたらたちまち対策を打たれてしまう。だいいちスト前線で交渉に当たっている当事者だって全員が本社から腹の底を知らされているわけでは無いのだ。

だから情報が漏れたのが1社だけなら社内の誰かが漏えい元なのだろうが、その場にいた6社中6社が全てストライキ側に、それも短期間に一気に漏えいしているとなると一番可能性があるのは、まさか・・各社の情報を集めていた日本領事館からではないか・・という疑惑がその場にいた全員の脳裏に浮かんできたのである。






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ダメな日本の外交官たち(1)

先日筆者が書いた「日本大使館員はテロで死ね!」という日記について何人かの方からコメントを頂いた。いくらなんでも酷すぎないか?という内容や、いつもの冗談だろう?という筆者の性格を良く御存じの方からのコメント、さらには一体どうして日本大使館をそんなに憎むのか?という至極真っ当なものと色々である。とりあえず最初にコメを書いていただいた方には筆者の駄文を読んでいただいたことを感謝したい。

さて筆者の率直な意見を言うと、実はこの皆殺しせよ!というのは半分本心でもあるのだ。確かに外交官も人の子であり、彼らの家族に何も罪はないだろうというのは正論だし、それ以前に日本国民のために粉骨砕身している外交官というのも確かにいることはいるのだろう。またダバオやセブ、それにネパールやマダガスカルのように領事館や在留邦人社会も小規模な場所では官民を超えて家族同然の親身な関係が築けているのかもしれない。

しかし筆者自身の経験でいえば、香港の総領事館が筆者個人だけでなく筆者の属していた会社に対して何か役に立ったことなど一度もなかったと断言できる。彼らは常にごく一部の金融と総合商社、そして日航や日本郵船などの運輸会社の駐在員(それも支店長クラス)以外はまともな人間として見ていないし、現にわが社の駐在員は香港と広州の領事館の不手際が原因で香港への緊急搬送が間に合わず、深セン市のろくに設備の無い病院で死んでしまったのだが、総領事館からは謝罪など一言も無かったのだ。

しかし民間にもプライドが高い割には無能な人間というのは沢山いるので外交官だけを悪く言うのはアンフェアじゃないか?と反論したい人もいるだろうから、今日の日記では日本の外交官は役に立たないだけでなく害悪をもたらしているとう事例を書きたい。なおこれは筆者の実体験なので話のスケールは小さくて申し訳ないが、日本外交官というのがどういうモノか?という事実を垣間見れると思うので、どうか最後まで読んでいただきたい。

今から数年前に中国・広東省の工場で大規模なストライキが連発した事件を覚えていられるだろうか?。元々は台湾の委託加工メーカー富士康(フォックスコン)の劣悪な労働条件に端を発したストライキが燎原の炎のように広東省にある「日系企業だけ」に広がっていったのだが、実は筆者のいた会社も広州ホンダやマブチモーター同様に深刻なストライキが発生したのである(それも2年連続で)。





このストライキの背後には北京の法律事務所がいて、彼らが中国人労働者を扇動していたのだが、日本企業よりはるかに条件の悪い欧米や韓国企業では全くストライキが発生しなかったのを見ればわかる通りこれは単なる労働運動ではなかった。そして法律事務所と一部の従業員だけであれだけの規模のストライキが仕掛けられる訳もなく、法律事務所の背後には北京の政治グループや特定の行政機関、もしくは中国政府そのものがいたのである。彼らの目的は日本に政治的な圧力を与える事だが、もう一方で日系工場の資産を強奪するという副次的な目的があったと思っている。

お前は何を馬鹿なことを言ってるんだ!と笑わないでほしい。筆者は当時ストライキに対処していた日本人たちの間でよく言われていたことを書いているのである。実は中国政府はこのストライキが起こる直前に外国企業が長年にわたって享受していた来料加工制度を廃止し、今後は進料加工、つまり中国に法人を設立する独資化しか認めないという布告を出したのである。(一言で言うと中国に利益の25%の法人税を納めるようになったという意味である)

もちろん中国に今後も居続ける会社なら登記簿を変えて中国に税金を納めれば良いのだが、ここで問題なのは今まで場所と人を借りていた中国サイドのパートナーへの処遇なのである。生産設備はパートナー名義(一旦は預託した形)で中国に入れているので「法改正でオタクとの契約を切りますから機械を返してください」と言ったところで、はいそうですか・・と素直に応ずるわけがない。ストライキは正にその交渉時期という絶妙のタイミングで発生していたのだ。

筆者のいた会社でもパートナーとの関係解消に手こずり、生産設備を取り戻す代わりに数十億円の弁償金を払わされてしまったのだが(それとは別に相当額の仲介料を広東省の共産党に払った)、資本力のない中規模の会社や、中国での人件費高騰に耐えられない大工場は生産設備を丸ごと諦めて中国から撤退せざるをえなくなったのだ。穿った見方をすると、中国政府は採算が取れなくなった労働集約工場から日本人を追い出すだけでなく、生産設備をそのまま盗用して中国人資本家に売り飛ばせたのである。

同じことを繰り返して申し訳ないが、日本企業よりもずっと労働条件の悪いアメリカや韓国資本の工場ではストライキは全く起こらなかったのだから、これは中国政府による日本企業を標的にした脅迫・強盗行為と同じである。もしもアメリカ企業が同じ目にあわされたらワシントンは自国民の財産保護のために直ちに中国大使を呼びつけるだろう。しかし我が国の外務省は中国に対して抗議したり日本企業をサポートするどころか(最初から期待してなかったが)、むしろ全く逆の事をやってくれたのだ。






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フィリピン刑務所の快適な監獄生活

国家捜査局(NBI)と麻薬取締局(PDEA)、フィリピン国家警察(PNP)による合同チームはマニラ首都圏南部にあるビリビッド刑務所への抜き打ち検査を実施したところ、同刑務所に収監されている大物犯罪者たちの監房から信じられないモノが押収されたというニュースが流れていた。


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最重要警戒区域にある麻薬王ピーター・コウの監房から発見されたのは商売道具の覚せい剤と、その覚せい剤を隠すための倉庫と秘密通路、さらにはサウナ施設(どこから水を引くんだろう?)。また資金や取引内容を書いた紙も同時に押収されたというから、どうやら麻薬王は刑務所の中から自分の組織に指示を出していたようである。


blog2hfキャプチャ


強盗グループの親玉ハーバート・コランゴの監房からは現金、カラオケセット、48インチのテレビ、それからプレイステーション、さらに正体不明の女性との謎のツーショット写真(監房内で撮影された)まで発見されたというから、どうやらこの御仁は刑務所で快適なリタイア生活を送っていたようだ。


blog6tkhキャプチャ


また麻薬取引で投獄された米国軍人の部屋からは現金、麻薬に加えて風呂桶、ダッチワイフが出てきたという話を聞いて、この刑務所の管理体制はどうなっているのかと呆れてしまった。こんな品々を一体どうやって持ち込んだのか?とか、普段のチェックはどうなっているのか?などはなはだ疑問は尽きない。


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結局今回の抜き打ち検査で19人の囚人が違法行為に引っ掛かり、他の監房へ移送させられた上に当分の間は面会停止処分を下された言うが、移送先のブロックにいる別の囚人たち経由で品物を秘密裏に購入する事は可能なので、ひと月もすれば元の生活に戻れると当の囚人はうそぶいているらしい。こりゃフィリピンの刑務所はダメだね・・。


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クリス・アキノの素顔

フィリピン最高のTVタレントにして現大統領の妹君にあたられるクリス・アキノが間違って息子の薬(非ステロイド性抗炎症薬のイブプロフェン)を服用してしまいアレルギーを発症、現在自宅で治療を受けているようだ。





クリスはもともと体質的にイブプロフェンが合わなかった様で、朝起きると激しい頭痛と体の痛みの症状が現れていることに気づき、本日の仕事は全部キャンセルしてホームドクターのお世話になっているらしい。





なおクリスはインスタグラムで近況を伝えるくらいだから症状は大したことは無いのだろうが、一緒に公開された写真3枚を見たときに筆者は「ウソだろー!」とビックリしてしまった。クリス・アキノって・・すごいオバサンじゃないか・・・。





御年43歳にして恋愛もアッチの方もますます盛んと言われるフィリピンナンバーワンの芸能人。ところがメイクアップも綺麗なおベベも剥いだそこに居たのは錦糸町の鍼灸院で寝転がりながら施療されてる八百屋のおかみさんのような地味な風体の中年女がひとり・・。





女は化けると良く言われるが、いくらなんでもこれは化けすぎの様な気が・・。それともアレルギーの症状なのだろうか?。実は密かなクリスファンである筆者はプロフェンによるアレルギーには外見を20歳くらい老けさせる症状があるのだと信じたい。さもないと現実はあまりに残酷ではないか。






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サウジでフィリピン人が死刑執行

ニュースによると12日金曜日にサウジアラビアの首都リヤドでフィリピン人が斬首刑に処されられたらしい。処刑されたのはカルリト・ラナ被告という出稼ぎ労働者で、雇い主のサウジアラビア人を射殺した罪(さらに車で現場から逃走)で死刑が確定していたという。

ニュースではその後で処刑されたラナ被告の家族の悲痛にくれる叫びや(死刑前に録画した模様)、フィリピン外務省の高官によるお悔みの言葉、さらにフィリピン人の海外出稼ぎ(OFW)を担当するビナイ副大統領がいかに死刑阻止の動いていたかなどの画面が映し出されていた。





このラナ死刑囚に同情の余地があるのかどうか(もしくは冤罪なのか)ニュースから読み取ることは出来なかったが、例え殺人者といえども自国民の生命を守るため副大統領まで乗り出してくる(幾分売名行為もあるのだろうが)フィリピンのOFWへの意気込みには思わず感心してしまった。

ちなみに筆者は死刑賛成論者だし、郷に入れば郷に従えの言葉通りにその国の法の下に死刑が執行されるのであれば他国はとやかく文句を言うべきでない!という主義であるが、自国民を守るのは国家として当然の義務というアメリカ型主義には正直感動してしまう。





しかし・・、それに比べて日本大使館の連中ときたら・・。奴らは国民の税金で毎日遊んでいるだけで、自国民が警察で不当拘留されようが拷問されようが見て見ぬふりをしているだけ。と言うより自国民が刑務所に入っていることも把握してないんじゃないかと思うような体たらく・・。

なので世界中のテロリスト諸君に言いたい!。日本の民間人を誘拐する前に大使館に爆弾しかけてくれないだろうか?。外交官全員いなくなっても何の実害も無いどころか費用も削減できるので一石二鳥である。あんまり躊躇せずにとりあえずマニラの大使館から始めてもらいたい。全員手足をもいで殺しても日本国民は知らんぷりするから遠慮なくどうぞ!。






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墓地を見下ろす家(2)

新しい家に引っ越して1か月が経ったあたりから普通でない事態が起こり始めた。部屋に置いたちょっとしたモノが無くなったり、置いた場所とは違うところに移動しているのである。最初は女房がやってるのかな・・と思っていたのだが、同じ現象が頻発するので女房に問いただしたところ「アタシそんなことしてないよ・・」と言う答えだった。

それから異臭である。ときどき何かが腐った様な臭いが居間からするのだ。もちろんゴミ箱やキッチンにゴミを忘れたわけではない。これが何度も続くのでマンションの管理人を呼んで一緒に原因を調べたところ(運よく臭い時に来た)、この臭いは排水管や空調など部屋の外から来るのではなく部屋の中から発生している事が分かった。つまり何か臭いものが居間に現れているということらしい・・。

他にも真夜中の雑音が頻発したり、電気製品の電源が突然落ちるなど物理的な怪現象が何度も起こったが(ただし重度のオカルトマニアである筆者には物足りないレベル)、肝心要の幽霊が姿を現すようなことは無く、ただただチンケなポルターガイスト現象が時たま発生するくらいである。それに霊感のある女房が何故だか余り騒がないので気のせいだと思うことにした。

しかし3か月経過したあたりから別の異変が起こりはじめた。筆者の体調悪化である。これについて時系列で書くと長くなるので要約すると、①呼吸が出来なくなる、②回転性めまいに襲われる、③突然の脱力感、④全身に電気が走るような痺れ、⑤頭皮の異常なコリ、⑥異常な発汗、⑦毎晩のこむら返り、⑧右腹部の差し込むような痛み、⑨視力の急激な低下、⑩常時アンペアが上がったような昂揚感、が一気に現れ始めたのだ。

それで香港で一番良い病院に行って精密検査を受けたところ、結果はなんと脂肪肝が悪いだけで後は異常なし・・というモノ。なんかの間違いだと思って他の病院に行ってみたが結果は同じだったので、同僚の香港人に勧められて中国式はり治療に通い始めたところ、症状の半分くらいは抑制することが出来たが、肝心の原因については中国鍼灸医も「分からない」と言うばかりでお手上げである。





しかし一番困ったのは精神の方である。この年のビジネスはこれまでの好調さがウソのように需要が一気に落ち込んだうえに、精神が壊れた男が筆者の上司として赴任してしまったのである。この事は未だに忸怩たる思いなので別の機会で詳しく書くが、壊れた男が出す壊れた指示で顧客との関係や会社組織も壊れ始めたのだ。当然のごとく筆者は壊れた男とバトルになるわけだが、精神分裂病の家族を持った人が歪んだ世界を日常的に垣間見ることで自分の精神も歪んでしまうのと同じように、数か月後には筆者の精神も壊れていった。

結局筆者は日本の役員から強制帰任を命じられ、それにブチ切れて会社を辞めたのだが(まあ元々帰る気がなかったんだけど)、もうすぐフィリピンへ引っ越しだぞ・・というときに、いつも行きつけの飲茶屋のオヤジに別れを告げに行くと、「やっぱりそうか・・」と相槌を打った後で気になることを言い始めた。

筆者は風水に詳しくないのだが、なんでもあの一体すべてが昔から不吉な場所と言われていて(だから病院がやたらと多いらしい)、中でも筆者のいたマンションは方位学上で最凶の位置にいるらしく、さらに敷地が三角形というこれまた最凶な間取りの上に、墓場を見下ろす格好になっているので、マンションが建てられる前から近所の住民は「あそこはヤバいぞ」と噂をしていたというのである。

「うちの店に来てたマンションの住人もたった1年で何人か出てってるんだよ!。それも何故だか知らないが全て旦那の体がおかしくなってるんだ!」と言う店主。そう言えば・・隣の部屋のフランス人夫婦も半年で出て行ったし、後から入ったカナダ人もずいぶん顔色が悪くなっているじゃないか・・。このままいたら命を持って行かれたのかも・・と思うとゾッとする。それで慌てて荷造りして最後の2週間はホテル住まいに切り替えた。

さてこのマンションを出てから2年が経過したが、日常生活にはいろいろ小さな問題があるとはいえワンチャイのマンションにいた1年間に比べれば全然マシである。何より奈落の底に落ちていくような苦しみが無いのが良い。なお元いたマンションの知人に連絡を取ったら、この一家もリストラされてすでに中国に帰ってしまったそうだ。なので筆者の小さな経験で言えば墓場を見下ろす家は要注意である。特に敷地が三角形だったら迷わず退出しよう。





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墓地を見下ろす家(1)

筆者は幼少期から「恐怖の心霊写真集」や「日本怪奇百名所」といった本を読みまくり、現在もアマチュア怪談師の音源を聞きながら眠りに落ちる重度のオカルト依存症患者であるが、じゃあお前の家には魔除けの札や十字架があちこちに張り付けてあるのか?というと、実は家に関しては一昨年までは全く無頓着であった。

というのは筆者は家で幽霊を見たことが無いだけでなく、家の因果が原因で一家離散とか病気になった経験が無かったからである。それに16年間過ごした香港は不動産が法外に高い上に築30年なんて物件に住むのが当たり前なので、さすがに事故物件そのもの(香港では凶宅と言う)は避けたけれども同じ建物内で飛び降りや一家心中が起こったかどうか気にしていたら住むところが無くなってしまうのだ。

それに香港の16年間のうち15年間は筆者の人生は順風満帆だったのだが、この時期に住んでいた家も火葬場の隣とか水槽から死体が見つかった(それも2体)マンションなどの不気味物件なのある。自分が被害を受けないのだからオカルトマニアの筆者でさえ「俺の場合は家が祟ることは無い」と思い込んでいたのだ。





しかし・・・。最後の1年間ですべてがひっくり返った。この年に昇格してワンランク上の住宅に住めるようになったため、今まで住んだいかなる所よりも豪華で、かつ新築(嬉しい!)のマンションに引っ越したのである。それは香港島の繁華街ワンチャイの南側の閑静なエリアにある高層マンションで、住民の大半が銀行に勤める白人たちという理想的な物件だったのである。

家は全くのサラだし豪華なクラブハウスはあるわで女房は大喜びしたが、入居したその日にベランダに出ると今まで気が付かなかったものを発見した。ハッピーバレーにある聖ミカエル墓地と言う有名な墓場がマンションの南東側にあったのだ。なんだよ・・縁起でもねえな・・と思ったが、前述の通り家に関しては無頓着なので気にしないことにした。

しかし移住してから数日たってから女房がこの家は変だと言い出した。女房にはすこしばかり霊感があるのだが、この部屋にはある時間だけ霊が来るのを感じるというのだ。いわゆる霊道ってやつか・・?。しかし最低1年分は家賃支払い義務があるから今すぐ出ていけば数百万円パーになってしまう。なのでこの家にいることを決断したのだが、これは全くの間違いだった。






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下院議員が襲撃され4人死亡

本日ミンダナオ島北部で下院議員ヴィセンテ・ベルモンテJrの一行が何者かに襲撃され4人が殺害されたというニュースが流れていた。一行はカガヤン・デ・オロのラギンディガン空港から地元イリガン市へと2台の車に分かれて向かっていたが、途中で2台の黒塗りのバンに乗った暗殺者の待ち伏せに遭遇したという。


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暗殺者チームは下院議員の乗った車をブロックした後に発砲を開始。運転手2名と議員のボディガード2名は撃たれて死亡したが、標的の議員(とスタッフ2名)は負傷したものの辛くも暗殺からは逃れることが出来たと言う。なお報道では死者5名というのもあるから、もう1名死亡した可能性もあるようだ。





病院からテレビ局の電話インタビューに答えたベルモンテ議員は「背景は政治的なものである」とコメントしたが、肝心の思い当たる筋については一切沈黙、さらに議員に近しい人たちからも事件の背景については今のところ何のコメントも無いらしい。という事は分ってるんだね。





このニュースを見て思い出したのは2009年にマギンダナオで58人の殺害を指揮したアンパトゥアン知事と、昨年同じ時期に自分の政敵を射殺したウィルソン・ナンダン元市長の事である。宗教は違うが両名ともミンダナオ島の政治家・・。どうやら敵は迷わず暗殺!というのがこの島の掟の政治風土の様だ。





政治家を志す以上は暗殺される事を覚悟しなければならないのは世界の常だが、フィリピンの場合はちょっと頻度が多すぎるようである。まあ政治家の家族や親戚、知人友人が全員利権に群がって民主主義が機能しない地方王朝を作ってしまうから、巨額の利権がらみで暗殺がはびこるのは当然と言えば当然なんだろうけどね・・。






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タクシー強盗にご用心

マニラ首都圏でタクシー強盗が相次いでいるようである。テレビではビサヤ地方から出てきた下品なご面相の女が同じくビサヤ語を話す運転手に銃で脅された挙句に携帯電話と500ペソを奪われたという軽めの事件を報じていたが、義妹が翻訳してくれたところでは最近他に車内で銃を発砲されたり、中には4発も撃たれるケースまであったのだと言う。





先日もマニラの下町ディビソリアでの路上強盗や、場所は忘れたがどこか大きなショッピングモールでの連続カツアゲなどが報道されたばかり・・。11月からフィリピンはクリスマスシーズンで誰もが金が要りようになるので、貧乏な人は手軽く犯罪者に豹変してしまうようである。





さてテレビではタクシー強盗に遭わないための方策として、①タクシースタンドで拾う、②乗車前にナンバープレートの写真を撮る、③必ず後ろの席に乗る、の3つを心がけるよう説明していたが、犯罪者もやるべき時は何が何でもやるからあくまで気休め程度だろう。それに一昔前のモスクワで②をやったら盗まれるだけじゃ済まなくなったしな・・。やっぱり金があると思われることが最大の過ちなのだ。





筆者が強盗への防御策として心がけているのは前にも書いたけど貧乏ルックである。服装は大きな茶色い染みのついたランニングシャツに半ズボン、それと薄汚れたビーチサンダル履き。これだとスカッター(不法占拠者)地帯を丸腰で歩いても住民と同化できるので絶対に危ない目に合う事は無いのだ。だけどショッピングモールに入ると・・さすがに気が引けるのがこの防御策の弱点でもある。それにタクシーも乗車拒否されたりして・・。


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姓名判断の恐怖の真実

見沢知廉(みざわ・ちれん)の「囚人狂時代」という本に姓名判断は良く当たるという一文が書いてある。この無名作家は元々は新右翼の活動家で、組織に潜入したスパイを殺害したため懲役12年の刑を処せられて千葉刑務所に収監されていたのだ。ある日見沢は同じ刑務所に入った囚人たちがこうなってしまったのには何か共通する理由があるのでは無いかと思い、出身地から親の職業、血液型や星座など色々探ったところ、ただ一つだけ全囚人に当てはまるのが姓名判断だったのだそうだ。

この千葉刑務所は長期刑(8年以上、L級)かつ犯罪傾向が進んでいない(つまり初犯、A級)受刑者が集められているため、囚人の7割は殺人犯で占められているそうである。つまりある日突然殺人者になってしまった本当についていない人たちが集まっているのだが、同房や同じ作業所の仲間は全員一人残らず見事なまでの凶画の持ち主だったことが判明し囚人一同ビックリしてしまったそうである。

これを読んだ筆者は困ってしまった。というのは筆者の姓名は凶画だらけだからだ。姓名判断には天運、知運、外運、人運、総運と5つの項目があるが、筆者の場合そのうち3つが凶画なのである。筆者の父親は神社の神主の倅で、しかも国語教師なのになんでこんな名前を付けたのか!と怒りに震えたが、戦争敗北と戦後の荒廃ですっかりマルクス主義者になってしまった父にとって姓名判断などは悪しき慣習として嫌悪の対象だったのだろう。

さて見沢の本を読んで不安になった筆者は風水や中国式の姓名判断に詳しいキースという香港人の同僚に相談したところ「新しい名前を作れよ!通名でいいんだから」と簡単に言う。たとえば恵子を圭子と変えると言うことらしい。それで筆者は名刺や漢字サインを一文字だけ変えたのであるが、その後も別に運命が好転するようなことは無かった。

しかし運命好転を待ってる最中に改名に関する事で気になる事件が起こった。筆者のいた会社はオーナー一族が支配していて、このオーナー一族代表兼社長は変な風水師にはまり込んで自分の名前を一文字だけ改名していたのだが、改名して3年たったところで社内クーデターが発生し解任・追放されてしまったのである。なんだよ!改名したら失脚してるじゃねーか!





それでキースに「お前が言ってる事は嘘だ!」と文句を言ったら、キースは自分の師匠と言うのを連れてきた。この師匠、白い髭を長く生やした仙人風と男ではなく、禿げ頭ででっぷり太った体をFCバルセロナのシャツにジーンズ姿という至って風体の悪いオヤジなのだが(禿げたサモハンキンポーと思ってよい)、「オーナーは間違った文字を選んでしまったのだ」と言う。

だけど・・とんでもない金持ちだから腕の良い占い師を雇ったはずだけど・・と思ったが、赤茶けてなんだか古そ~な本を広げて「ほら!この文字は凶運を呼ぶのだ!」と言い張る。こっちは姓名判断にはひとかけらの知識も無いので黙って聞いてると、「お前の改名した文字を見せてみろ!ウン!これか!よぉーし!開運間違いないぞ!」と断言した。

禿げデブゴンがわざわざ旺角(香港の台東区みたいな所)から出向いて診断したのだし、それに料金はタダだったから筆者は一文字だけ変えた通名を今でも名乗っているのだが、つい先日久しぶりに見沢知廉の本を読み返していると、彼の経歴に今まで知らなかった箇所を見つけて背筋が凍ってしまった。本名は高橋哲夫、後の服役時に哲央と公式に改名・・。

実は見沢知廉は今から9年前に生活の困窮が原因で飛び降り自殺しているのである。本名に凶画が多いことに気が付いて裁判所に掛け合って一文字変えたのに、それに見沢知廉というペンネームまで名乗っていたのに自殺してしまった・・?。テメー!デブゴン!言ってる事ぜんぜん間違ってんじゃねーかーっ!!。

結局生まれた時につけられた名前からは人間は一生逃れられないのか?、それとも改名することが忌み事なのか・・本当の所は筆者には分からない。しかしこの二人の例だけから見れば筆者の運命はあんまり明るいものではなさそうである・・。なので一言・・テメー!○○○!、こんな名前つけやがって!よく見たら自分の名前は開運そのものじゃねーかっ!!。






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私はUFOを見た!

空飛ぶ円盤UFO・・。現在40代以上の男性であれば誰もが矢追純一の「木曜スペシャル」という日テレの番組を覚えていらっしゃるだろう。アダムスキー型UFOやグレイという奇怪な宇宙人、マジェスティック12なる秘密組織と宇宙人との密約・・。この宇宙の彼方の別の惑星に人間とは別の生命体が住んでいる・・。当時の少年達にとってUFOは心ときめかせる存在であった。

さてかく言う実は筆者もUFOを目撃したことが一度だけあって、それは1990年の真冬に、当時住んでいた新潟県のど田舎の道を歩いていた時のことである。夜10時ごろ高速バスの停留所から会社の寮に向かって歩いていると、同じくバスを降りた親子連れが「ああ!」「UFOだ!」と叫んでいるのが聞こえた。

空を見上げると真っ暗な星空に青白い炎の尾をたてた物体が東の方向にゆっくり進んでいるのが見えた。なんだよ飛行機じゃんか・・と最初は思ったが、それにしてはやけに光の球が大きいし炎の尾が長すぎる。じゃあ隕石かな・・と思っていたその時、青白い物体は突然直角に曲がったかと思うと、そのまま消えてしまったのである。


キャプチャ


その瞬間に「アッ!消えた」という大騒ぎの声が背後にあるマンションから聞こえた。何十人もの住民がベランダに出てUFO観察をしていたのだ。この地域はたちまち騒然になり、中には新聞社や地元テレビ局にビデオを送りつけた中学生のガキ(筆者の同僚の子供)もいたので、もうじきメディアで大騒ぎになるだろうな!と思っていたのだが、これが何一つ出てこなかったのには驚いてしまった。

これはどういう事か?と思って当時新聞社にいた友人U君に酒の席でこの話をすると、「ああ・・UFOね!。あれは記事にできないんだよ」とボソリと言う。UFOの目撃談や証拠写真はわりと頻繁に新聞社に送られてくるのだが、インチキか本物かを検証する以前にゴミ箱にポイ捨てなのだそうだ。なぜならUFOネタを記事にしましょう!と誰かが言えば、精神のネジが緩んでしまった記者という烙印を押されてしまうからだと言う。

U君によると航空会社のパイロットや航空自衛隊は割と頻繁にUFOに出くわしているのだが、「自分が目撃したのはUFOです」と上司に報告すると「極度のストレスによる幻覚」と判断されて任務を解かれてしまうため、「あれは大きな鳥です」とか「高速で移動する気球でした」と冗談みたいな物体として記録されてしまうのだそうだ。記者やテレビマンと同じようにUFOの話を真面目にするのは窓際への早道なのである。





フィリピンに来て驚いたのは日本以上にアミニズム信仰が強く、かつカトリックの呪術的影響が強いためか幽霊ネタは大手メディアで堂々と記事にされているのだが、一方UFOの方はごく稀にしか登場しないことである。無視に近いと言ってもよいだろう。フィリピン人はUFOネタが嫌いなのかな?と思って試しに家族、親戚、友人知人に筆者のUFO目撃談を話してみることにした。

ところが・・、男性陣は「そいつは空軍の秘密戦闘機じゃないか?」とまだしもロマンを感じさせる反応を示したが、女性陣は「寝ぼけてたのよ」「錯覚よ」「嘘言うな」とことごとく冷淡な反応である。なかには「ブラザー・・クスリは止めた方がいいわよ」と人を馬鹿にしたようなことを言うやつも・・。結局たったの一人もUFOの存在を信じていないのである・

どうもフィリピン人にはオカルトと科学ロマンの合いの子UFOへの知的好奇心というのは無いようである。もしくは宇宙人には神性を感じないのだろうか?なので今でも筆者は親戚連中から「頭のネジが緩んだおかしな日本人」というレッテルを張られてしまっている(幽霊好きの趣味の方は彼らからは心温かい目で見られているけれど・・)。しかし奴らが何と言おうと!筆者はUFOを見たのでだ!。とは言え発言すればするほど「可哀想な人・・」という視線が強くなっているような気がする・・。






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台風情報(8日0時時点)

大型台風ルビーは勢いを若干落としながらもゆっくりとシブヤン海を移動中。

このままミンドロ島を横切って南シナ海に抜けてくれればよいが、なんとなく向きが北上しているような気が・・。

もしマニラ直撃すんのなら、そのあと勢いを取り戻して中国に1年くらい留まってろよ!韓国でもいいけど・・。


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次の選挙はやっぱりこの政党だ!

総選挙を控え日本中が盛り上がっている!と思っていたが、友人の話によると案外そうでもないらしい。アベノミクスの失敗と貧富の差の拡大、急激な円安、さらなる消費税のアップに物価の大幅な上昇と日本人の大部分を占める中間所得層以下にとって安倍政権はまさに天敵なはずだと思っていたが、何故だか自民党は300議席を獲得する勢いだと聞いて呆れてしまった。

かくいう筆者も元々は保守思想の持ち主で、学生時代に友人知人たちが憲法九条死守、日本はアジアに未来永劫謝罪しろ!企業は搾取者だ!と息巻いているのを「お前らは1950年代の世界観の持ち主だ!」とあげつらってきたが、ソ連が崩壊した後は資本主義陣営への歯止めが利かなってしまい、どうやら世界は50年代どころか第一次大戦よりも前の世界、すなわち独占資本主義と植民地主義に逆戻りしているのだと気がついて唖然としてしまった。

独占資本の典型的な走狗が小泉純一郎で、この稀代のペテン師が旧田中派を蹴散らして実験を握った時には日本中、とくに所得が低めの人たちが「これで日本が変わる」と熱狂していたが、気が付いたら彼らは小泉の進める構造改革でもっと貧乏になってしまった。何のことは無い、対外的に強硬な姿勢を取ることで貧乏人の目をごまかし、陰に隠れて日本の富をアメリカに差し出していただけだったのである。





さて今度の選挙ではどこに投票しようかな・・と各政党の選挙公約を眺めてみることにした。まず自民党であるが、前述のとおりここはウォール街の下請け「清和会」が仕切っているので、この派閥出身者が党首でいるかぎりは何を主張しようと一切バツである。おまけに朝鮮カルトT教会に食い込まれてリモコン操作までされているから最早救いようがない状態に堕ちてしまった。

それから自民党とくっついている公明党も中国共産党のポチと化して日本の中国併呑に手を貸しているし、何よりカルト団体S学会そのものだから、例え「税金ゼロにします!」と公約しても永久に×だ。S学会は選挙に出るどころか党員・学会員を全員刑務所にぶち込んでガス室の藻屑と化させるか、捕まえしだい道端で撲殺して死体を農業肥料にするのが賢明な選択であろう。

じゃあ民主党はどうかというと、これも一時は期待したけれど政権運営能力は随分とお粗末だし、背後には自民党同様やばそうな団体がズラーッと並んでるときてる。おまけに中国・韓国・北朝鮮と特定アジアに頭が上がらない弱腰外交・・。しかも今回の選挙もあんまりやる気が無さそうにみえるのは筆者だけか・・?。それから維新の会も隠れて背後にいるのはカルト教団S学会なのでこれも×だ。





となると・・唯一×が付かない民主党に消極的選択で投票するか・・と思っている時に、リストの最後に意外な候補の名が見えた。日本共産党・・。おおっ!。共産党があったか!。ここはウォール街とは全然関係ないし、S学会やT教会などのカルト(というより宗教全部)に浸食もされていない。それにアメリカやロシアどころか中国、韓国、北朝鮮など周辺諸国に屈服することも無いのだ。

更にこの政党は徳田球一率いる武装革命路線を放棄した六全共(1955年)以来60年間も基本線はぶれてないというのが良い(ただし世間からはずれてるけど・・)。大学時代の同級生で民青活動家を経て入党した奴は「党本部の硬直した体質が嫌だ」と言って脱党してしまったが、党本部から遠く離れた一番末端の細胞レベルなら案外居心地が良いとも聞いたことがある。

そうか・・共産党か・・。最早サラリーマンじゃないので堂々と赤旗を購読しても影響ないし(フィリピンまで発送してくれるかな?)、共産党の外交・軍事政策は筆者とは相いれないけれど、それ以外は案外共通する所が多いのも事実である。だいいち田中清玄や佐野学、鍋山貞親ら草の根型の思想右翼も元々は共産党からの転向組じゃないか・・。なんだよ・・オレ最初から共産党に入っとけば良かったんじゃないか・・。ということで今回は共産党に一票!。






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台風「ルビー」進行ルート(6日午後6時時点)

HANEP様

なるほど日本の気象庁の方が情報早いですね。
ということで最新情報です。

このアングルだとマニラはカスるぐらいかな。
でも米軍の情報だとマニラ直撃となってるけれど・・。


台風情報①




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使えないフィリピン気象庁のウエブサイト

大型台風が近づいているというので女房から「何か新しい情報があるか調べろ!」と命じられた。これは香港にいるときからの習性で、昨年フィリピンに移住してからも気象庁PAGASAのウエブサイトを開けて天気図や衛星写真を見るのはいつも筆者の役割なのだ。

ところがである。昨日PAGASAのウエブサイトwww.pagasa.dost.gov.ph/を開けてみると画面が一新されているではないか。以前のウエブサイトはちょっと使いにくいところがあったからなぁ・・。フィリピン気象庁も賃金格差が原因で人材が外国に流失してしまい青色吐息と聞いていたが、ちゃんとやるべき事はやってるじゃないか!と感心した。





さて右上にCYCLONEというのが有ったのでクリックしてみるとフィリピン領域の地図が出てきた。さて台風RUBYは今どこにいるのかなぁ・・と待っていたが、1秒・2秒・3秒・・いくら待っても出てこない。あれっ?他のボタンも押さなきゃいかんのか?と思って、それらしいモノをクリックしてみたが・・何も起こらない。

俺が使い方をわかってないだけかな・・?と思って、最初のページにある「このウエブの使い方」というのを見たが、これが簡単というか必要最低限の説明もしてないダメな代物で、結局このウエブサイトをどう操作したらよいのか全く分からない。けっきょく台風どころかマニラが雨なのか晴れなのさえもデータとして無いのである。はっきり言うとこのウエブサイト・・情報が全くの空なのだ。





ひょっとして大勢の人間がPAGASAに押し寄せてウエブがフリーズしてしまったのか?と思い、みんなが寝静まった真夜中に再度アクセスしてみたが、これが昼間よりひどい代物になっていた。天気図が出てくるどころかボタンをクリックすると何と「このページは存在しません」と出てくるのである。

予算をかけて新しいものを作ったら前より不便になる・・、これぞ正にフィリピンの縮図である。しかも超大型台風が押し寄せているというこの肝心な時に・・。さすがフィリピンだと夜中にひとりで笑ってしまった。そして今日の夕方にPAGASAにアクセスしたら「代わりのサイトに移動します」と言って昔のウエブサイトに切り替わった。こっちの方がよっぽど良かった。






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激安自販機の裏に潜む意外な団体

先日日本に里帰りしていた際にやけに安い自販機があることに気が付いた。普通なら120円の缶コーヒーが100円とか80円なんて値段で売られているのだ。何をいまさら・・とお思いの方もいるだろうが、筆者が日本に住んでいたのは10年以上前で、以来ろくに帰国もしなかったから日本の事情にはすっかり疎くなっているのである。

さて東京勤務時代の同僚だったI君と昔懐かしい新宿のバーで旧交を温めていた時に、荒川区にある彼の実家に自販機が何台か並んでいたのを思い出した。それでI君にお前んとこの自販機の商売はどうだい?と聞いてみたところ、「ああ・・あれは儲からないから止めちゃったよ」と答えてきた。

I君の話ではご母堂の小遣い稼ぎのため敷地の通り沿いに数台自販機を設置したが、最後の5年間は不景気である上に格安自販機の登場で全く儲からないどころか赤字になっていたという。へーえ・・そうなのか?だったらお前のお袋さんも格安自販機に鞍替すればよかったじゃないか?と聞くと、「ウチの場合それはありえないね・・」と気になることを言った後、ちょっと踏み込んだ話をし始めた。





I君が説明してくれた話では激安自販機を取り扱っている業者はほぼ全部がS学会系企業だというのである。これは学会員に自販機設置を推奨して小遣い稼ぎをさせるとともに、「絶対もうかりますよ」と言って一等地の家主に当たりをつけ、ジュースだけでなく教義まで売りつけるのが目的だというのである。

I君が言うことが信じられず、思わず「本当かよ?・・」と口走ったところ、「だったら今すぐ自販機をよく見てみろよ」と言うので、グーグルで画像検索をしてみた。すると・・どれもこれも黄色と赤と青の三色を取り揃えている・・こっ!コレは確かにS学会の三色旗の色揃えではないか!

S学会に詳しくない人のために言っておくと、ユニマットやマツモトキヨシ、ブックオフに牛丼の松屋、ベネッセなどのS学会系企業はことごとく赤・青・黄色を自社ロゴや広告イメージカラーに使っているのである。ふつう宗教がらみの会社は自分たちの背後を隠すものだが、法華経という自己主張が強くて人に押し付けがましい経典を信じているためかオーナーたちは堂々とカミングアウトしているのだ。





しかし色だけか?という疑念が頭によぎった。この三色を使っている企業が全てS学会系とは言い切れないからだ。しかし続くS君の一言が筆者の疑念を一気に追い払うことになる。「奴らはウチの近所に現れて自販機をのべつ幕なしに売り込んでたんだけど、俺の家と共産党員の所だけは来なかったんだよ」

そう・・実はI君の一家は熱心な立正佼成会の信徒だったのだ。そのため激安自販機業者はIくん家と共産党は最初から除外していたのだ。そして宗派違いの2軒(奇しくも共産党の家も昔から別の自販機が置かれていたらしい)はS学会系の激安自販機に押されて見事に廃業してしまった・・と言うのである。

「激安自販機を置いた家のうち何軒かはその後S学会に入信したんだよ」と言うS君。この話を聞いた筆者は「へーえ・・たった20円差の缶ジュース商戦にも背後に宗教戦争があるのか・・」と驚くとともに、S学会のあくなき野望とセコさに呆れてしまった。今度日本に行ったときには絶対に激安自販機にお布施するのは止めよう。



(右の男性はソン・テチャクという人で、本文とは一切関係ありません)



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タバコ好きなフィリピン人たちへ

ずいぶん前の日記でも書いたが、筆者の周りにいる人間は愛煙家が多い。たとえば女房と同居人である義妹、毎日の様に我が家に常に現れる従姉弟ミレットとラフィー夫妻は全員がタバコ吸いであり、吸わないのは筆者とガキンチョ2人だけ、それに義父に義弟に叔父、叔母、さらにいとこ全員は男女を問わず全員が喫煙者である。

かくいう筆者も高校2年の時にタバコを吸い始めてから約30年に渡って1日最低2箱(10年前までは3箱)吸い続けてきた元ヘビースモーカーであった。しかし一昨年に咽喉の変調をきたしたため一念発起して禁煙に踏み切ったのだが、筆者の場合は禁煙成功後も多くの元喫煙者に見られるようなタバコ害悪論に傾くこともなく、喫煙者の意思を尊重すべきという姿勢を貫いてきたのだ。

ところが禁煙開始から2年半が過ぎた今年の秋から筆者の体に別の変調が現れ始めた。タバコの臭いが急に嫌になったのである。禁煙した後でもあれだけ香ばしいと感じていた紫煙が今では毒ガスのように忌むべき対象になってしまったのだ。煙が流れてくるだけで気分が悪くなりその場を離れたくなるのである。だけど何で今さら・・?と思って禁煙で苦しんでいる時にお世話になった「禁煙の森」というサイトを訪れてみた。


禁煙の森


するとである・・、煙草の煙が急に嫌になる症状というのは喫煙前のような体に正常化したというシグナルであるらしく、普通の人間は禁煙後10日から1か月くらいからタバコの煙が気になり始めるが、長年にわたって1日何十本も吸ってきたヘビースモーカーの場合はニコチンとタールで体が完全にバカになっているため、正常化まで何年もかかるケースがあるというのである。

そして筆者と同じくらいの元ヘビースモーカーが「嗅覚よりも味覚の方が1年くらい先に変化が現れる」と書いてあるのに思わず目が行った。そう・・そうなのだ。ちょうど昨年の今頃からインスタント食品系や化学調味料たっぷりの食品が不味いと感じ始めていたからだ。(但しフィリピンで不味いものばかり食っているため味覚がブッ壊れた可能性もある)

「そうか体が綺麗になっているのか!」と考えると急に気分がすがすがしくなり、そこら辺をスキップして歩きたくなってきたのである。しかし・・、その時たまたま目が行ったのは居間でタバコをふかす女房と義妹と従姉弟ミレットとラフィー夫妻の姿。4人とも不機嫌そうな表情で忌々しい紫煙をたんまりと吐き出していやがる・・・。お前らタバコやめろ!俺は思想転向したぞ!、これからは室内での喫煙は禁止だ!。






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木曜日に台風来襲

ニュースによると西太平洋上に発生した低気圧“ハグピット”は台風へと発展し、木曜日にフィリピン領海に侵入する見通しだそうだ。このハグピットは中心部風速75キロ、周辺部90キロ(いずれも時速)となかなか強力で、現在フィリピンに向かって時速35キロのスピードで進んでいるらしい。





なお上陸地点の候補は2つあって、一つ目は東ビサヤ諸島(もしくはミンダナオ島北部)で、この場合は上陸時に風速150~170キロまで加速し、3~4メートルの高潮が発生する可能性もあるのだそうだ。つまり昨年11月に死者・行方不明8000人を出した台風ヨランダと全く同じ状況である。





もう一つはフィリピン上陸前に進路を北に変えて日本へ向かう可能性である。フィリピン全国民が期待しているのはこっちの方で、たしか前回か前々回の台風も突然北上したはずだが、今回も気が変わってくれるかどうかは神のみぞ知る話・・・。まあいずれにせよ週末のアポは全部キャンセルすることにしよう。






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遠のくメイウェザーvsパッキアオ戦

“無敗のチャンピオン”フロイド・メイウェザーJrが自身のフェイスブック上で宿敵マニー・パッキアオがノックアウトされる映像をアップした!と話題になっていた。筆者も半信半疑でみたところ、問題の映像は2012年12月に行われたジャン。マニュエル・マルケスとの一戦から抜粋したもので、15秒の映像にはノックアウトされるパッキアオの姿が9回もリフレインされて映っているではないか・・。

このメイウェザーとパッキアオの舌戦については良くご存じのとおり今に始まったことではなく、実際世界中のファンは二人が口で戦うより拳で戦うことを心から望んでいるのだが、自称“ボクシングの裏事情に通じた男”である大手製薬会社の経理課長ラフィーによれば世紀のマッチは今まで以上に実現される可能性はさらに無くなったという。





一般には二人の対決が実現しなかった理由はファイトマネーの配分が折り合わなかったためだとされてきたが、この他にも二人の背後にいるプロモーターが犬猿の仲だとか、それぞれが契約したテレビ局がこれまたライバル関係にあるため放送できない、などといろんな理由が噂されてきている。

したし従兄弟ラフィーによると現在二人が直接対決を避けているのは上とは別の2つの理由らしい。1つ目はメイウェザーがロッキー・マルシアノが持つ49戦無敗記録を打ち破り、前人未踏の50戦無敗のチャンピオンとして引退する目標が現実味を帯びてきたことだという。この歴史的記録まであと3勝、そして現在37歳となり衰えが出てきたメイウェザーがわざわざ危ない相手と戦う必要は無いと言うのである。





2つ目の理由はパッキアオの衰えがメイウェザーよりも進んでいることで(年はパッキアオの方が2歳若いけど)、2年前のブラッドリーとマルケス相手の連敗がその証拠だという。「それに最近の3試合は全部判定勝ちだろ。パッキアオ自身はメイウェザーと勝負したがってるが、プロモーターは試合に負けてパッキアオに引退されるより、金になる試合を続けてもらいたがってるんだ」と訳知り顔で言うラフィー。

二人ともファイトマネーだけで3000万米ドル稼ぐ超大物ボクサーゆえ、ここで片方が潰れるよりも、お互いに舌戦を繰り広げて「やりそうでやらない」状態を続けていく方が得策と判断したというのである。なるほどね・・何事もすべては算盤のはじき具合か・・。まあ従兄弟ラフィーの話って事情通じゃなくても誰でも知ってると思うけど・・、だけど観たいねえ・・この二人のビッグファイト!






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「緑の光線」現る

先日ヤフーを見ていたら海の彼方に沈む太陽が緑色に輝いている写真が載っていた。これは琉球新報からの引用写真で、グリーンフラッシュというプリズムに似た一種の自然現象で非常にまれにしか発生せず、この現象を目にすることが出来た人間は幸福になることが出来るという言い伝えがあると書いてあった。

この題名を見てお気づきの方もいると思うが、この自然現象をストーリーに取り込んだのがエリック・ロメール監督の「緑の光線」という映画である。筆者は大学時代は映画サークルに属していて、主にアメリカとイタリア映画を愛好していたのだが、サークルにいた佐藤えり子という仏文科の女がエリック・ロメールの作品をあまりに絶賛するので渋々見たのがこの映画なのである。

ストーリーはいかにもフランス映画らしく単調かつ退屈極まるもので、最後まで見るのはまさに苦痛でしかなかったのだけれど、主演の女優が言う「緑の光線をみると幸せになれるのよ」というセリフだけはなぜか頭に残っていた。そして映画を見た翌年の1988年にフランス映画のようなロマンチックな場所とは全く逆のインドのゴアで緑の光線が脚光を浴びることになる。





このゴアというのは当時世界最大のヒッピーコミューンで(今もそうだろうけど)、ここには世界中から社会の脱落者が集まってセックスとドラッグに明け暮れ、ほぼ毎日開かれる海辺でのパーティーではラリパッパになった数百人の男女がトランス音楽に合わせて朝まで踊りまくるなど、この世の社会的規範を逸脱した堕落した日々を過ごすには最適の場所であった。

ゴアにはカラングートやバガトールなどの複数のビーチが点在していて、それぞれが独立したコミューンを形成していたのだが、数あるビーチの中でも一番どうしようもなく堕落していたのが北部にあるアンジュナビーチで、ここには世界中のクズと基地外が集結していた。そして筆者もこのアンジュナに1か月間滞在していたのである。

いつものようにWHITE NEGROという店で朝から葉っぱなど吹かしている時に、たまたま筆者が緑の光線の伝説について話をすると、同じくアンジュナの長期滞在者で完全に沈没したココとナナという二人組の日本人女が筆者の話に興味を持った。幸せになれるなんて・・凄いわ!と驚く二人。あたし達も緑の光線を見たいわ!と言い出したのである。





ちなみにこの二人の女はかなり危ないクスリの常用者で、朝から晩まで目と頭が宇宙の彼方にぶっ飛んでいるので、筆者の意図をちゃんと理解できたかどうかは不明だが、店を出た後でこの二人が話をあちこちに触れまわったため、いっとき緑の光線はアンジュナビーチに沈殿する頭のイカれた日本人たちの間で評判となることになった。

ここにはアシッド兄弟と言われる二人組やヤク中の詩人夫妻、まっすぐ歩けない元レゲエ歌手に一日中オカリナを吹いてる不思議ちゃんなどの完全に壊れた日本人滞在者が数十人いたのだが、緑の光線伝説は彼らのトリップのための絶好のオカズになったらしく、君は緑の光線を見たかい?というジミ・ヘンドリックスの曲みたいなセリフが滞在者の間で頻繁に交わされるようになったのである。

愛用する危ないおクスリの影響から「俺は神を見た」ととつぜん真顔で宣言したり、道端に転がっている石を指さして「辻村ジュザブローさんだぁ!」と泣き叫んでいる連中だけあって、このビーチではたちまち緑の光線を見た人間が続出しはじめたのだが、肝心要の筆者は毎日アラビア海に沈む夕陽を見ても緑の光線など一度も見れないでいた。





それで日本への帰国が近づいたある日、幻覚でもいいからせめて伝説を経験してみようと思い立ち、売人のリチャードからあるモノを買ってアンジュナの北にある旧砲台跡地の丘に陣取ってみることにした。緑の光線が見れたら幸せになれる・・、なのでもしも見れたら・・来年またアンジュナに来よう!そして小さな四角い紙片を舌の上に乗っけた。

それから四半世紀が経過したが、筆者は別に幸せになってもいないし、ゴアを再訪していないことは言うまでもない。それで緑の光線というのはムー大陸やネッシーみたいな想像上の産物であり、信じること自体がバカげた話だとずっと思っていたのである。ところが・・つい先日琉球新報の写真を発券して「本当にあったのだ」と驚いているのである。

さて幻の自然現象が実在するとしても、肝心要の効果の方については一体どうなのだろう?。ゴアで緑の光線を見たと叫んでいたラリパッパどもがその後幸福になったとはとても思えないが、本心を言うと「そうあってほしい」と願っているのである。なので幸福になりたい人は、下の写真に向かって今から願い事を唱えてみよう!






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