人食いバクテリアと腕利き医者

フィリピン保健省は、昨年11月にルソン島北部で発生した2件の「謎の人食いバクテリア」感染症は未知のウィルスが原因なのではなく、ハンセン病と乾癬が変質的に悪化したものであり、人々はパニックに陥る必要はないと宣言した。二人の感染者は現在パンガシナン州サンカルロス市の病院で治療中だという。一時期この地域を恐怖に陥れた謎の病気を、ふたを開けてみれば注射で治る病気だったという事だが、なぜ病原体を発見するのに4カ月もかかってしまったのかと同地の保健所の所員たちは呆れている模様だ。

    
このニュース(英文ではFlesh-Eating Diseases書く)を見たときに、おお!あの病気の事か!。だったら香港のロンパリ医者のところに行けば一発で治るのに!と女房ともども思わず声を出してしまった。。このロンパリ医者というのは食肉菌症(正式名称で言うと壊死性筋膜炎とビブリオ・バルニフィカス)治療で腕の立つ医者で、筆者の会社の人間や、生まれてからずっと原因不明の壊疽症に悩まされていた姪(当時当時小学生で香港に遊びに来ていた)を一発で直したブラックジャックのような名医なのだ。

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今から10年前のことである。筆者と同僚たちは新商品の売り込みのためインドネシアのスラバヤ市を訪れたのだが、ある夜スラバヤに住む大手顧客のチェン・ビンという華僑に誘われるまま「美味いカリマンタンクラブ(蟹)」を食べに行ったのである。小汚いレストランだが年収ウン千万円のチェン・ビンが料金をケチるわけもなく、思った通りここで供される蟹は香港のやつとは違って大振りで身もぎっちりと詰まっており、チリソースとブラックペッパーの味付けが抜群だったのだ。あまりの美味さに意地汚くも一人2~3匹ほど平らげてしまい、その後は当然のごとくスラバヤの夜の生活を大層満足したのである。

さて香港に戻ってから2日後、一緒に出張をした初老の技術者HT氏が「○○!(筆者の事)おまえ体に出来物ができてないか?」と言い出した。なんでも太ももと脇腹にオデキのようなモノが広範囲にわたってブツブツ出来始めたので不安なのだという。「そりゃアンタがあの夜に選んだブヨブヨ太った女に梅毒でも移されたんじゃ・・」と思ったが、潜伏期間がやけに短いのが気になる。それでHT氏を香港で最も有名なサナトリウム病院に連れて行ったところ、出てきた医者はHT氏の患部を診るやいなや「これは大変な病気にかかった可能性があるから今すぐ血液検査をします」といきなり叫んだのである。
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病院からの帰り道(なぜか隔離はされなかった)、あまりの不安からパニック状態になるHT氏。サナトリウム病院の検査結果が出るのは3日後であるが、その間はこれでも塗っとけという具合に軟膏にようなチューブをくれただけである。その時にHT氏が「(香港人社員の)D君から良い医者がいるんだって聞いたから、そこへ行ってみたい」と言い出した。どうやら精神的に3日も待てないということらしい。いい年してしょうがねえなあ・・と思ったが、年寄りをいじめる趣味は無いので、部下のD君からケネディ・タウン(香港島西部)にあるというその医者の電話番号を聞き出して、さっそく当日の予約を入れる事にした。

東京で言うと千住や御徒町のような猥雑な街にある古ぼけたビルに辿り着くと、ビルの入り口にその医者の名前と「内科・皮膚科専科。香港大学卒」と書かれた看板を見つけた。なんだと・・単なる下町の町医者じゃねえか・・こんな医者で大丈夫かよ・・と思ったが、まあHT氏の気休めが目的だから筆者が気を揉む必要はない。ガタガタ鳴るエレベーターに乗って医者のいる階まで上がり、いかにも皮膚病という患者たちで一杯の待合室でしばらく待つとHT氏の名前が呼ばれたので、筆者も通訳と言う事で診察室に一緒に入って行った。そしてドアを開けるとそこには白衣を着た禿げ頭の、しかも随分とロンパリ気味の老人がちょこんと座っていた。まるでドリフのコントみたいだ・・こりゃダメそうだ・・。
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ところがこの医者、HT氏の患部をちょっと見ただけで「アンタは最近カニやロブスターを沢山食べただろう?」と言った。何で・・?どうして知ってるの?。そして「アンタ(HT氏のこと)は元々皮膚が弱いだろ!カニに付着した菌が体内に入って毒素が体中に巡り始めてるんだ。ココに来るのが2~3日遅かったら大変な事になるとこだったぞ」と言って、HT氏の了解も取らずに青い色をした2種類の注射をHT氏の腕にプツンと打った。そして背を向けて診断書を書き始めた医者に「俺も同じカニを食べたんだけど大丈夫ですか!」と聞くと、「お前はまだ若いから抵抗力があるんだ。でも数日以内にブツブツが出来始めたらココに来ればよい」とぶっきらぼうに答えた後、「はい!これでお終い」と二人とも退室を即された。

あの医者は超能力者か何かかな?と冗談を言う筆者に、「いやっ、あれは大した医者だぞ。俺は何十年も皮膚科に通っているから直感で分かるんだよ」とえらく真面目な顔をして答えるHT氏。まあHT氏の気休めが目的だし、あの青い色の注射を打たれたのは計算外だったけど、HT氏が気分的に落ち着いたならそれでいいや!とその時は思ったのだ。しかし翌日HT氏のオデキは信じられないことに増殖を止め、そして3日後にはごく小さな粒を残すだけにまで縮小してしまったのを知った時に、筆者はあのロンパリ医者の能力を十分思い知らされた。。なおHT氏はサナトリウム病院へ検査結果を聞きに行ったのだが、出てきた医者はHT氏の患部の治り具合を見て驚愕し、ただただ首を振るだけだったという。
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さてこの香港のロンパリ先生、10年前に会った時は60代半ばくらいに見えたから今はヨボヨボの爺さんになっているはずだが、今でもあのボロボロのビルで患者の出来物をジッと診ているのだろうか・・。この医者は見た目が貧相だし、診療に来た姪の出来物に触れもせずにいきなり注射を打って女房と義妹の逆鱗に触れるなどサービス精神の欠片もない鈍感な男なのだが、この薄汚い下町で何十年もかけて蓄積してきた知識と技術はアメリカ帰りのエリート医師など及びもつかないひとかどのものであるゆだ。どうか長生きしてこれからも数多くの貧乏人の患者の命を救ってほしいものである。

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母親の眼球をほじくり出して食べようとした娘

パンガシナン州ウルビズトンドで26日、同地に住む女が自分の母親を突然襲った挙げ句に、手で眼球をほじくりだして食べようとした猟奇的事件が発生した。この母親は顔面部に酷い損傷を受けているため病院に搬送、娘は周囲にいた人間に取り押さえられ現在は警察署の留置場に大人しく収容されているという。
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夕食中にこのニュースを見た時には思わず唖然としてしまった。フィリピンでは子供がレイプされて殺されたり、夫が浮気を咎められて妻を殺害するなどの痛ましい事件が連日発生しているが、こんなイカれた事件を見るのは初めてである。動機も意味も不明な異常行動を起こした犯人(娘)の精神分析結果を是非とも読んでみたいと思う。
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さて同じような事件は無いかと調べてみたところ、2012年にアメリカで何件か発生していたことが分かった。そのうち最も有名な事件はフロリダ州に住むルディ・ユージンという男がホームレスの男性の顔の肉70%を食いちぎった猟奇事件で、犯人は敬遠なキリスト教徒であったのに突然聖書を食いちぎるなど異常な行動が目立つようになり、最後は人間の顔を食いちぎって制止しようとした警察官に射殺されてしまった。
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警察がルディ・ユージンの周辺から聞き取り操作をしたところ、彼は生前「ブードゥー教の呪いにかかった」などとぶっ飛んだことを周辺に漏らしていたようだが、警察が死体を検死解剖したところ「ある種の薬物」が胃の内容物から検出され、この薬物がルディ・ユージンに強烈な幻覚作用と精神錯乱を引き起こしたのではないか?と記事には書かれていた。ちなみあるニュースはこのある薬とは粗悪な脱法ドラッグと報じているが、別の記事では「ごく普通に医者から処方される向精神薬」と書かれてあるのが気になった。
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さてパンガシナンの事件については犯人である娘の情報がまだ出揃っていないので、頭のいかれたモンスターなのか、それとも麻薬乗用者なのかは何とも言えないが、筆者が恐れているのは3番目の答えであるごく普通に処方される薬、具体的には「SSRI」の過剰服用が原因なのではないか・・ということなのだ。筆者の友人で香港の有名病院の薬剤師は「ウツの気があると言えば病院はSSRIをホイホイ出すけれど、あの薬は長年服用すると大変なことになる」と言って筆者にSSRIだけは絶対に飲むな!と何度も念押ししたのだ。
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まあだけどパンガシナンの田舎女なら精神薬を服用するよりも(そんな金も無さそうだし)、麻薬常習者の方がはるかに可能性が高いだろうが、筆者が何でこんなにSSRIにこだわるのかと言うと、膨大な量のSSRIが長年にわたり数多くの軽ウツ病患者(特にホワイトカラー層が多い)に処方されていて、一部の患者たちは頭に爆弾を抱えいるようなものだからである。ある日突然オフィス街のど真ん中でスーツ姿の男たちが通行人の顔に齧り付き、目玉を食いちぎり始める・・そんなゾンビ映画のような光景が発生したら・・と思うとホラー映画好きな筆者はワクワクドキドキしてしまうのだ♥ ♥ 。

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給水停止に怯える住民たち

朝早く下の階に降りていくと、玄関口で義妹とメイドが隣りの主婦と喧々諤々話し込んでいた。筆者は何のことだか分からないので女房の作った夜食(筆者は昼夜逆転しているため夜食である)を食べていると、メイドがバケツとタライを持って慌ただしく風呂場に駆け込んでいく。そして悠長にインスタント麺をすすっている筆者に対して女房が「ついに給水停止が始まるようだから手伝ってくれない」と言った。

実は昨夜この噂は女房から聞いていたのである。筆者の住むサブディビジョンには水道料金を払わない家が結構多いため、サブディビジョンの管理会社(水道会社ではない)はついにシビレを切らし、サブディビジョン全体への給水を停止するかもしれない・・という話であった。その話を聞いた時は、まさかそんな馬鹿な事・・、もしそういう理由でウチのようにちゃんと水道料金を払っている居住者にも給水停止すれば訴えられちまうだろうが・・と思ってこんな噂など信用していなかったのだ。
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「どうも今日の午前中に始まるみたいなのよ」と言う女房。まさか・・本当かよ・・と筆者が呆れていると、通りの向こうから近所に住む太目の主婦がこっちの方角に走ってきて、我が家の鉄格子を掴むや「〇▲サプライ☆%エイト&±÷!!」と叫んだ。どうも8時に給水停止という意味らしい。時計を見ると現在7時40分。それでインスタント麺の入った丼ぶりを放り出すと子供用の風呂桶をかついで階上に上がっていった。

しかし解せない話である。水道料金を払ってない家は分かっているのだから、その家のバルブだけ閉じればいいだけじゃないか?2階で風呂桶に水を満たしたので階下へ降りていくと、女房と近所の主婦4人がこのサブディビジョンのメンテナス係をとっ捕まえて問い詰めている最中だった。義妹の通訳によればメンテ係のあんちゃんは「80戸中30戸が水道料金を何カ月も払ってない」「一部の家だけバルブを閉じても簡単に再開できるから、全部閉じないと意味は無いんだ」「だけど給水停止が本当に今日なのかどうかは僕は知らないんだ」とオドオドしながらもやけに多弁に要点をかいつまんで説明しているという。こいつは運営会社の言い分を広める回し者の様だな・・・。
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さて問題の朝8時が来た。キッチンに行って蛇口を捻ると水が勢いよく出る。まだタンクには水が溜まってるから時間的に早いそうだな・・、それで眠い目をこすりながらリビングでテレビなど見て時間を潰し8時30分に再びチェックしたが水は同じように勢いよく出た。で・・その後30分刻みでチェックを続けたが水は全く問題なく出る。なんだよ・・ガセ情報か・・一杯食わされたな・・馬鹿らしい・・と思って階上に上がって眠ることにした。

夜7時に起きて階下へ朝食(家人には夕食である)を摂りに降りていくと、女房・義妹と近所の主婦たちが筆者の家の真ん前にあるサリサリストアで首をそろえて話し込んでいた。「今度はガスでも止まるのかい?」と会議を終えて帰ってきた二人に冗談を言ったら、義妹が「明日水が止まるみたいなの」と昨日と全く同じ事を言う。またかよ・・と笑っていると、義妹が「ジェニーが聞いた話だと今日一日で未払い者の1/3が支払いに応じたらしいのよ。それでどうやら運営会社は味をしめたみたいで、明日は本当に給水停止するからな・・と残り2/3の家に通達してきたみたいなの。だけど明日もブラフに違いないと連中は甘く見てる様だから、今度は本当に止めるんじゃないかって・・」と心配顔で言う。
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運営会社が未払い者を本当に恫喝しているのかどうかは疑わしいし、ジェニーのサリサリに集まった主婦たちは自分の頭の中で噂をかなり増殖しているに違いない。それに水道料金の未払い組がデマ情報を作り上げて筆者ら善良なる支払済組を運営会社へ抗議させようとしてるのかも・・。しかしいずれにせよ、ちゃんと水道料金を払っている筆者たちが情報源不明の噂で右往左往させられるとは実に迷惑この上ない話である。それになんだかロシアに天然ガスのパイプラインを閉じられると凍死してしまうベラルーシのような弱々しい存在になったような気分がしてきた・・・。早く出よう・・このサブディビジョン。

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黄色い革命を知らない大学生

いつも週末に我が家に帰ってくる大学生の姪が何故か今日の夕方家に来た。何でお前はここにいるのか?と聞いてみたとこおろ、明日は革命記念日で休日なのよ・・とぶっきらぼうに答える。革命?なんだそりゃ?と問い返すと、「マルコスが国外逃亡してアキノのお母さんが大統領になった革命よ。知らないの?」と嫌味っぽく答える。おお!あの政変か!筆者は当時大学1年生で(今の姪と同じような年頃だった)、当時期末試験後の休みだったからテレビにかじりついて革命の成り行きを見ていた覚えがある。アギナルド基地に立て籠もったエンリレ国防相とラモス副参謀総長、街を埋め尽くした反対派の群集、大統領府のバルコニーに姿を現したマルコスと涙ぐむイメルダ夫人。やがてマルコスが米軍機でアメリカに国外逃亡をしたというニュースと歓喜する群衆。そうか・・あれから28年もたったのか・・と感慨にふけってしまった。
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姪の話によると、同級生の中にはエドゥサ革命について全く知らない生徒もいるという。まあ20歳前後の生徒が自分が生まれる前の政変劇を知らなくても無理が無いな・・と思った。1966年生まれの筆者の同級生たちも60年安保闘争とか樺美智子とか六全協なんて全く知らないのがゾロゾロいたから無理もない。「それでお前の大学はエドゥサ革命についてどういう教え方をしているんだ?」と聞いたところ、政治的なことが大好きな姪は「この時期になると政治学の教授が講座を開いてエドゥサ革命を専門的に講義するのよ」と胸を張って言う。それから姪はこれまでの3年間、毎年その講座に出席しているのでエドゥサ革命については詳しいのだと言って、事件の発端からコリー・アキノ大統領の就任までの説明をしようとした。筆者はタイムラインはある程度知っているので、姪の説明をさえぎって一番簡単な質問である「なぜエドゥサ革命は成功したのか?」と聞いてみた。
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「それは民衆が立ち上がったからよ!」と自信満々に答える姪。はぁ?民衆が立ちあがったからだと?こいつ質問の意味を理解してないんじゃないか?と思って今度は「政権はどうして転覆するのか?」と意味を広げて質問をしてみたところ、姪はさっきと同じく「民衆のパワーに屈するから」と答えた。筆者のいぶかしげな表情を見て不安になったのか、「だって政治学の教授はそう教えてるのよ。弱い国民でも一致団結すれば世界は変わるんだって!」と呆れる様な事を言う姪。これが20歳のネーちゃんだけの意見だったらまあ無理もないかと思うが、仮にも最高学府の教授(正確には准教授)、しかも政治学の専門家が「民衆が立ち上がれば世界は変わる」だと・・。だったら何で天安門事件の時に中国共産党は崩壊しなかったんだよ?姪のあまりの幼稚な答えに思わず「お前の大学はどうかしているぞ!」と叫んでしまった。
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たしかに1989年の東欧共産国の相次ぐ体制崩壊や、2011年のアラブ諸国の独裁者の相次ぐ失脚など、怒れる民衆が立ち上がった事で成功したかのように見える革命劇は存在する。しかしこれらの革命劇を良く観察してみると、民衆が立ち上がる前に革命の筋書きは黒幕たちが予め用意していて、民衆の暴動などほんの序幕の1つ、しかもアジテーターによって「大義名分つくりのため」に巧みに扇動された1コマに過ぎないことが分かってくる。代表的なのは1989年のルーマニアの政変劇である。表向きはチャウシェスクの集会に集められた数万人の群衆のうちの数人が「独裁者打倒!」と叫んで爆竹を鳴らし、それが周りに広がって一気に「反チャウシェスク集会」になってしまったことが発端だと言われているが、だったらなぜルーマニアの軍がたった一日で反政府側についてしまったのか?チャウシェスクの親衛隊以外の全ての勢力がたった1日でどうしてまとまった動きが出来るようになったのか?全く説明がつかないではないか。
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筆者の説明に対し姪が「でも教授は人々の力が・・」と言って譲らない。まあ姪っ子を苛めるつもりはないので、筆者が思うマルコスがあっさりと倒れた理由、アメリカと軍に見捨てられたから、について話すことにした。対ソ連封じ込めのためのアメリカと中国との裏取引、反共姿勢を取るアジアの独裁者から徐々に手を引くアメリカの外交政策の転換、戦場から市場への発想転換についていけないマルコスの取り巻き達の古い政治スタイル、汚職が蔓延したアジアの病人。こういったマルコスの負の面にうんざりしたアメリカは、別の思惑を持つフィリピンの軍部と一部の政治勢力を動かして、最小の被害でマルコスを除去する行動に出たのだと思う。軍事力と治安維持力を奪われ、後ろ盾にも見放された上に恫喝されたからマルコスは逃亡したのである。何十年も権力の座にあった古狸が、民衆が騒いでるからと言って座を明け渡すはずなど無いのだ。
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筆者の説明に姪はウンウンと頷くだけだったので、全く納得なんかしてなくて話半分で聞いているだけに違いない。まあ筆者も若い頃は若い人間特有の理想的な価値観を持っていた時期があるから、姪の反論したい思いも理解できるのである。しかしこれからフィリピンの次世代を担っていく大学生に対して「ジョン・レノンの唄を聴けば世界は平和になる」というような甘ったるい政治学を教える准教授がいるとは一体どういう事だろう。大学の准教授と言う事は政治学の博士課程を終了しているはずだから、レーニン全集やマックス・ウェーバーくらいは読んだはずである。まったくこういう奴がいるから自国の領土を中国にみすみす乗っ取られるようなことになるのだ。まあ筆者の大学にも文化大革命を讃えたり、金日成主席万歳なんて叫んでいた頭のいかれた教授もいたから余り他国の事は言えないが、少なくともアカデミズムに従事する者として、情緒に流されずに冷徹で緻密な事実分析くらいしてほしいと思う。
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夫のためにダイエットに励む義妹

2か月ほど前から義妹は毎日早起きして外出するようになった。朝4時50分にアラーム音で目を覚まし下の階に降りて朝食をモグモグと食べた後、5時30分にバイクにまたがって近くの公園に行くのである。いつもは昼前まで寝ているのに変だなあ・・?と思って義妹にお前は何をしているのか?と聞くと、「だってフランシス(義妹の夫)が3月半ばにサウジから帰ってくるじゃない。アタシの体をセクシーボディにシェイプアップしないとね♥ 」と嬉しそうに笑った。毎日バランガイ主催の青空エアロビクスに参加してるというのである。    
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この義妹は今から10年前に香港に出稼ぎに来た時には結構スタイルが良かったのだが、雇用主がこれまでのドケチな香港人一家からアメリカ人夫妻に代わってから目に見えて肥大化して行ったのだ。毎日のようにリブアイステーキやラザーニャなど高カロリーの食事のオンパレード、しかも仕事は1日4時間くらいで終わってしまうため、結局皿洗いの後は自分の部屋でゴロゴロしていたというのだから太るのは無理もない。元々ナマケモノで運動オンチ、それに走ったり手を振ったりなどの敏捷な動きをすることなど一度も見たことないので(ボラカイ島に行っても一度も泳ぐことは無かった)、筆者の目には義妹はバクという動物に近い生き物なのではないか・・とずっと思っていたのである。
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さて最初の1カ月は毎日エアロビクスに通っていた義妹も、やはり予想した通り翌月にはだんだん頻度が落ちはじめ、ついに先週は一度も行かなくなってしまった。この1カ月のあいだ一度も雨が降ってないのに「だって天気が悪いから・・」とか意味不明な言い訳をしている。まあバクにエアロビなんて無理だろうな・・と思って笑っていると、「だけどフランシスが帰ってきた時に、彼の目をくぎ付けにしたくて・・」と義妹は実現しそうもない夢を口にする。そりゃお前無理だよ・・と思ったが、そうは言っても義妹である。このままでは可哀そうだ。何か解決策はないか?と思案しているとアイデアが1つ浮かんできた。
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「おい!これから毎日この薬を飲め」と渡したのは日本のナイシトールである。筆者は脂肪肝の気があるので1日2回4錠飲んでいるのだが、義妹には「毎日3回8錠飲むんだ」と命じた。これは通常の3倍にあたる量なのでひどい下痢に悩まされると思うが、義妹は毎日家から出る事は無いので問題ないだろう。「それから食事の前には毎回これを一握り分食べてからコップ1杯の水を飲め」と渡したのは乾燥わかめ「増えるワカメちゃん」である。こいつは胃袋で急激に膨張してくれるから、肉と炭水化物が好きな義妹も腹いっぱいになって食べる量が減るのではないかと思ったのである。
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「ブラザーありがとう!トライしてみるわ」と喜ぶ義妹。体を動かす気も食べる量を減らす気も全然無いのだから、胃袋を塞ぐ、胃袋から流す、などの荒療治が必要である。まあこんなダイエット法でどれだけ効果があるのか不明だし、義妹の性格では1週間後には脱落してる可能性が高いが、一回手ひどい下痢にでも罹れば5キロくらい体重が減るかもしれないじゃないか。しかし・・・たとえ義妹がダイエットに成功して本人の言うところのセクシーボディになったとしても、34歳の経産婦の女房の体など旦那が喜んで貪り食うとは思えないんだけどな~・・。

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カルト教団の指導者が突然逆上して放火自殺

カビテ州ダスマリニャスの民家でカルト団体のリーダーが家に火をつけて焼死するという事件が起こった。報道によれば死亡した男はラファエル・ポリカルピオという59歳の退役軍人(元少佐)で、自分が主催するカルト団体SELITA NG DIYOSの信者である主婦アスンシオン・サンチアゴさん宅で宗教儀式を執り行っている際に突然逆上して銃を発砲、そのあと家に立て籠もった挙げ句に警官の説得にも耳を貸さずに家に火をつけて自ら焼死してしまったという。主婦と子供たちは家から無事脱出できたというが、自分の教祖に家を全焼されてしまったのだから何とも気の毒な話である。
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ちなみに筆者は何の宗教も持っていないが、こういったカルトの事件というのは子供の頃から結構好きなのである。大学時代は学内で布教活動している統一教会信者の精神が壊れていく様を興味深く観察させてもらったし、オウム真理教の事件の頃は仕事をほっぽらかして同僚や友人と床屋政談よろしく熱く語ったものである。そして筆者の記憶に生々しく残っているのは筆者が小学6年の時に起こった南米ガイアナでの集団自殺、通称「人民寺院事件」である。ヘリコプター搭載のカメラに映し出される累々と横たわる死体の数々。狂った教祖ジム・ジョーンズに導かれるまま猛毒シアン化合物を飲んだ914人の信者たち。やはりカルトと言うのはこのくらいイカれてないと面白くも何ともないのだ。
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さて今朝さっそく義妹と姪にSELITA NG DIYOSという団体について聞いてみた。これからこのカルトの司教や信者たちが続々と自殺し始めてるとしたら、筆者の住む近辺にあるかもしれない分教会をあらかじめ調べておいて、後で見物に行こうと思ったからである。ところが二人とも「そんな宗教団体全然知らない」という。二人の話によればフィリピンには霊媒師や霊能医療者などのいかがわしい連中が主催するグループが星の数ほどあるし、「わたしは神を見た!」と称する頭のいかれた人間はどの村にも最低一人はいるから(今度ヒマな時にこういう連中を見に行くことにしよう)、SELITA NG DIYOSもそんな団体の1つではないかとそっけなく答えた。
 
    
もうちょっと身の濃い話が聞けるのではと期待したのに・・、せっかく見つけたカルト事件も急にちんまりした話になってしまったじゃないか・・。じゃあこの教祖はいったい何で発狂したんだろう?と話題を筆者の最も興味がある方向(教祖の精神的破滅)に持っていったが、義妹は「ああいう教祖って精力的だからさ・・。たぶん教祖はアッチの方が我慢できなくて主婦を襲おうとしたんじゃないかしら?だけど主婦に逃げられて逆上して火つけたのよ!」といやらしい笑みを浮かべながらケケケと笑った。
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さっきまでこのニュースを聞いてちょっとエキサイトしていたが、義妹の誰にでも分かりやすくて至極人間的な説明を聞いて興味が急速に萎んででいくのがわかる。そしてどうやら案外義妹が言っていることが正しいのではないかと思えてきた。それに信者の主婦一人モノにできないとは・・。どうもこの男は大した教祖ではなさそうである。教祖のラファエル君、それなりに人を説得する能力はあるはずだから、生まれ変わったら生命保険か不動産のセールスマンに商売変えしたほうが良いと思うよ。
     
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サウジアラビアの密造酒

筆者の女房の親族にはサウジアラビアに出稼ぎに行った人間が3人いる。筆者が一番親しくしているエド叔父さんは通算15年サウジの建設プラントで機械オペレーターをやっていたし、従兄ジョマールは約10年サウジの首都リヤドにある某国大使館で運転手をしていた。二人とも子供が成人するまではサウジで働いていたが、今はフィリピンに戻ってアルバイト的な事しかしていないから、よっぽどサウジの仕事で蓄財できたのだろう。二人と会って酒を飲むと「サウジでは・・」と昔話になるのが常である。
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そして現在サウジの商業都市ジェッダにいるのが義妹の夫フランシスである。大学の工学部で修士課程を修了し、フィリピンの大手建設会社で経験を積んだフランシスは5年前にサウジにあるフランス系企業からヘッドハントされ、それ以来この会社のマネージャーとして日々複数のプロジェクトを管理・統制しているのである。給料は月3000ドル、住宅費用は会社持ち、年間1カ月の帰国休暇有りとサウジの出稼ぎ労働者の中では相当の高待遇である。「やったなフランシス!」との筆者のお褒めの言葉に、奴は「ブラザー。俺はツイてただけだよ」と頭をかく。照れ屋なのである。
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さてこの3人に何がサウジでは辛かったのか?と聞いてみると、暑さや食べ物の違い、労働環境の厳しさや女を抱けないなど筆者の予想したような事では無くて、三人とも揃って「酒が禁止されている事だ!」と答えた。ちなみにこの3人は筆者の目から見ると酒好きの部類に入る人間ではない。筆者の方がよっぽどの酒飲みだが、筆者は別に1年酒飲むなと言われても別に苦にはならない。なので酒なんか無くったって・・と不思議に思ったが、灼熱の暑さの中で肉体労働をした後はどうしても酒が欲しくなるのだという。しかしサウジは酒の販売も持ち込みも法律で禁止、それに酒どころかアルコール分が入った化粧品でさえ見つかれば没収となってしまう国である。それはそれは気の毒ですが諦めるしかないですな・・とからかったところ、フランシスは「だけど裏の方法があってね。俺たちもたまには酒を飲めるんだよ」と笑いながら言った。
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フランシスの話ではシーバスやバランタインなどの正規品はイエメンやヨルダンなど周辺諸国からトラックにこっそり積んで運ばれてくるが、やはり一番リスクの大きい小売段階(もちろん闇屋である)で宗教警察に捕まるケースが多いため、最近はごく一部の限られたグループ内にしか出回らないようになってしまったらしい。それにシーバスが1本10000リアル(3万円)とべら棒に高いため出稼ぎ連中に手が届くような代物ではないという。ついでに言うとビールは嵩張るばかりでアルコール分が低いから全然お呼びじゃないらしい(灼熱のサウジで飲むビールは美味そうに思えるけど・・)。じゃあお前たちは何を飲んでいるのか?と聞くと、フランシスは「密造酒だよ」と答えた。「材料を買ってきて自分たちで作るんだよ!」
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自作するのに一番手っ取り早いのはワインで、市場で買ってきたブドウを潰して発酵させるのだが、細菌が混じって腐ってしまったり、成功してもアルコール分がイマイチなので思いっきり酔いたい男連中には不評なのだそうだ。だからやはり人気は芋から作った蒸留酒だという。「だけど市場で山ほど芋を買うのはマズいんだ。私服警察がウロウロしてるからな。見つかりゃ鞭打ちの刑を処せられた上に国外追放は確実だから、見つからないように皆で手分けして少しずつ何日もかけて芋を買うんだよ。それで芋がある程度溜まったら水につけて発酵させて、そのあと圧力釜を使って蒸留するんだ」と手順を説明するフランシス。さすが工学修士・・、それに同じ寮には化学プラントに勤める技師も住んでいるから、こんなのお茶の子さいさいなんだろう。
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こうして命がけで作った密造酒であるが味は「物凄くワイルド」なのだそうだ。それにみんなでワイワイ話しながら飲むなんて事をしたら警察に通報されて一巻の終わりなので、各自がコップに注いだ密造酒を一気に煽って、後は自室に帰って一人で酔いを楽しむのだという。そんな飲み方つまらなそうだな・・と思ったが、家族と離れて異国で働くフィリピン人にとっては、そんな酒も一服の清涼剤になるのだろう。会社で上司に怒られたと言って、居酒屋で安酒を煽って憂さを晴らせる日本のサラリーマンとは訳が違うのだ。もっと厳しくて情けなくて泣きたくなるような環境にいるのである。スカイプで「来月フィリピンに戻った時には、みんなで大騒ぎしながら酒を飲みたいよ!」と笑っていたフランシス。奴を空港に出迎える時には、我が家のトヨタ・イノーバにスコッチやコニャックを持ち込んで男どもで酒盛りしながら帰路に着くとしよう。へべれけに酔っぱらって女房の浅黒い肌に抱き付け!フランシス!

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カナダが中国人移民の受け入れを停止

カナダ政府は2月11日に同国への一定条件の投資を条件にカナダ国籍を与える移民プログラムを廃止すると発表、この突然のプログラム変更はカナダへの移住をもくろむ中国人たちに大打撃を与えることになった。カナダ政府は中国国籍のみと指定したわけではないが、申請者のうち7割は中国人なのだから実質的に中国人排斥と同じである。80万カナダドル(7500万円)を手にしてカナダ国籍をせしめようとウエイトリストにいた中国人はざっと5万人。しかし行く手を阻まれたため新たな移住先としてイギリスなどの第三国へ変更する動きが出ているという。

ちなみにこの中国人のカナダ移民というのは今に始まったわけではなく、今から20年前は中国返還に怯える香港人たちがカナダ移民の主役であった。それに当時のハードルは今より全然低かったので、香港人の富裕層だけではなく中間層もドシドシとカナダ国籍に切り替えていたのである。当時筆者が直接担当していた香港の顧客にもカナダ国籍やオーストラリア国籍の人たちというのは何百人もいて、会社の経営者からマネージャー、はては受付嬢に至るまで彼ら中国系カナダ人は揃って「香港で」働いていたのだ。
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筆者の会社にもカナダ移民組で現地の大学を出た女がいたので「何でお前はカナダで働かないのか?」と聞いてみたところ、「このパスポート持ってると便利だから切り替えただけよ。誰がカナダみたいな国に住むもんですか?」とまるで阿呆を見る様な目付きでせせら笑った。当時カナダに移住した香港人というのは皆こんな感じで、カナダのパスポートを手にするやすぐさま香港に戻って来たのである。ただしブリティッシュ・コロンビア大やトロント大の修士課程を修了したようなエリートや、逆に最低レベルの教育しか受けていないブルーカラー層はこぞってカナダに留まっている。どちらも香港よりカナダの方が給料が良い仕事に従事できたからである。

ちなみに筆者は香港とフィリピン両国の永住権(国籍ではない)を持っているが、たとえこれがアメリカやフランスの永住権を獲得したとしても自分の国籍まで変更する考えは持っていない。良し悪しはあるが自分は日本の文化思想に育まれたのであり、日本国民は自分の同胞(同じ価値観を持つという意味)だと考えるからである。ちなみに女房に「お前は日本に5年住めば日本国籍に変更できるがどうする?」と聞いたことがあるが、女房は「自分はフィリピン人の国籍のまま死ぬ」と胸を張って言うから、結局女房も筆者と同じ考えのようだと少しは感心したことがある。
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しかし日本が70年代のカンボジアの様に生死にかかわる状態になるか、どうやっても生活していけないほど困窮を極めれば、さすがの筆者も国籍変更を申請すると思う。「憲法残って国滅ぶ」ではないが建前だけでは生きていけないからだ。ただしその時には米国の移民の際の宣誓にあるように移民先の国に忠誠を誓う、簡単に言えば日本と移民先の国が戦争状態になったときには移民先の一兵士として日本と戦うことを選択する。これは好き嫌いなど言ってられない、受け入れる側は当然移民に対して就労、納税とともに自国のために死ぬ覚悟を要求しているのだ。国籍を変えるという事はそれだけ重要な事なのだ。
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ところが中国人たちは「税金が安いから」「国が保証してくれるから」「海外旅行に行く時に便利だから」という呆れた理由で国籍を変えてしまうのである。確かに中国の王朝は歴史的に民百姓を人間としてみなしてこなかったから共同体や公(おおやけ)といった概念が育たなかった事はある程度理解できるが、その欠落した国家意識、国民思想を移住先の国に持ち込むのは大間違いである。カナダに1セントの税金も払う気は無いが、年老いたらカナダの手厚い社会補償を受けるつもりのオポチュニスト(御都合主義者)たち。日本に帰化しているのに尖閣諸島は中国領土だ!と叫ぶゴロツキ中国人が随分といるようだが、カナダもこうした日本の惨状をみて今回の英断に踏み切ったのではないかと思う。いずれにせよカナダの移民停止決定を高く評価するとともに、他国もカナダに見習って他国を舐めきった中国人移民を排除する動きに出る事を期待したい。

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老いてなお盛んなフィリピンのジジイ

筆者の義父は今から30年前に女房と死に別れた後、家に奉公に来たバツイチの家政婦とねんごろな関係をずっと続けてきた男であるが、今から2年前に些細な事で家政婦と大喧嘩してしまい再び男やもめに戻ってしまった経緯がある。それで筆者は「あんな年になって相方がいないなんて・・」と義父の事を随分憐れんでいたのだが、昨年ある酒の席で義父は酔った勢いで「じつは最近ワシにも愛人が出来てね・・」と驚くような事を筆者と傍にいた従兄弟スプークにコッソリと話し始めた。
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義父の話によると、この女は義父の村にある大学(と言っても専門学校に毛が生えたようなモノ)の女子学生で、若くしてシングルマザーになってしまったのだという。それで生活費を稼ぐために1回500ペソ(1200円)で売春をしていたのだそうだが、そこへノコノコ現れた義父はこの女子学生をすっかり気に入ってしまい、仲介人のやり手ババアを飛ばして女子学生と独占契約を結んだのだ。そんなに気に入ったんですか?との筆者の問いかけに、携帯電話を突き出して写真を見せる義父。そこには・・歌手のモカ・ガールズのメンバーであるフランツ(女性である)に良く似た色白長髪の美女が写っていた。ウソだろ・・・。
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ちなみにフィリピンでは年寄りが若い女を愛人にしたり不倫・売春行為をするのはごく普通の事である。筆者の親戚でもボウイ叔父さんという男やもめのジジイは10代の女の尻を追っかけてるし、エド叔父さんは警察官の女房(27最)と不倫関係を結ぶという命がけのゲームに身を焦がしているのだ。しかし義父はボウイ叔父さんやエド叔父さんよりも10歳近く年上の69歳、それにここ数年で肉体的にもみるみる衰えが目立ってきている。そんな老人がフランツのような若い体と本当に一戦交えられるのかよ?と訝しげに義父の話を聞いていたのだが、義父は「若い頃にように毎日は出来ないが、週に2~3回は全く問題なくこなせるよ」と鼻の穴を広げて自慢していた。あの年で週に3回だと?恐るべしフィリピンのジジイ・・。
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さて先週末に祖母と祖父の誕生日(両社とも2月14日近辺)を祝うため義父の家に厄介になった時、酒の席で義父に愛人のことをこっそりと聞いてみる事にした。義理の息子としては義父が残りの人生をエンジョイしてくれていれば良いな・・と思っていたのである。ところが義父は急に悲しそうな表情になると「愛人は居なくなってしまった」とつぶやいた。いやっ・・それはそれは・・(気まずい雰囲気)。ついに立たなくなったのかな?それとも他の男にかっさらわれたのか?と筆者は俯き加減になって思いあぐねていると、義父は「シエナ(筆者の女房)に別れさせられたんだ」と力なく笑う。俺の女房が別れさせただと?これは一体どういう事だ?
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「1か月前にシエナが突然家にやってきて急に家計を細かくチェックし始めたんだ。それで使途不明の1万ペソ(2.4万円)を見つけ出すと支払先をしつこく追及してきたんだが、勿論そんなこと言えるわけがない。そしたらシエナは来月から仕送り1万ペソを削ると言うなりプイと帰って行ってしまったんだよ・・」と悲しそうな顔をする義父。そうか分かったぞ・・筆者が誰にもばらしてないのだからスプークが漏らしたに違いない。スプークは酒にだらしがないから、クリスマスから新年にかけて何度も行われた飲み会の場でうっかり話したのだ・・。それを聞いた女房は生い先短い自分の父親の密かな楽しみを根絶やしにすることにしたのだ・・。こんな何時死ぬかもしれない爺さんの心の支えを壊すなんて・・。いくら何でもこんな酷い仕打ちがあるか!まさに鬼畜そのものじゃないか!。
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ところがその後義父は周りをはばかるように見回した後で「そんな訳で仕送りが減ってしまったから、独占契約は止めにして不特定の女子学生と1回500ペソで楽しむようにしたんだよ。」と口元をゆるめながら話し始めた。それから携帯電話を取り出して筆者に数人の女子学生の写真を見せながらいちいち説明しはじめる義父。あんた・・さっきは随分と悲しそうな顔してたけど、今は随分と楽しそうな表情に戻ってるじゃないか。黙って義父の夜の自慢話を聞く筆者・・唖然とするだけの筆者・・。飲み会が終わって床に就くときに、筆者はさっき義父へと感じた真心のこもった同情心を恥じると共に、フィリピンのジジイのあくなき色情欲の底深さに呆れ果ててしまった・・脱力。

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急速に治安が悪化し始めたド田舎の村

女房の実家で真っ昼間に寛いでいると、義父が筆者の傍に寄ってきて「昨日の夜に公園に一人で行った様だが、夜一人で出歩くのは止めてくれないか」と真面目な表情で言い出した。しまった・・ラフィーの野郎・・昨夜の40ペソの天使の話をばらしやがったな・・と思ったが、筆者の危惧感とは裏腹に義父が言ったのは「夜は危ないから必ず二人以上で歩いてくれ」ということだった。一体どうしたんですか?と聞くと、義父は苦々しげな症状で「犯罪が急に増えはじめているんだ」とつぶやいた。

この村は昔のような田舎の共同体意識が強く、よって治安は極めて良好で真夜中に若い女性が一人で歩いても何ともなかったのだが、この数週の間に空き巣や窃盗、はては強盗事件が何件も起こるようになってしまったという。先週だけでも70代の老婆が銀行からの帰り道に路上で引ったくりに遭い4万ペソ盗まれたり、看板屋の男が後ろから羽交い絞めにされ頭部を鈍器で殴られた挙句にバイクと所持金を盗まれるという事件が起こったらしい。また表沙汰には出来ないが主婦が強姦される事件も何件か発生しているという。「つい最近までは誰も家に鍵なんて掛けなかったのに、今じゃ強盗に怯える様になってしまったよ」と義父は吐き捨てるように言った。
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義弟にこの話の真偽を問うと「ブラザー。それは本当だよ。あいつらが来てから犯罪が多発するようになっちまったんだ」と口をとがらせて言った。アイツらって誰だ?というと「パッシグの連中だよ」と答えるが、筆者にとっては義弟の返事には言葉の肉付けが無さ過ぎて内容がチンプンカンプンである。パッシグの窃盗団がわざわざこんな貧乏な田舎に出稼ぎに来んのか?と不思議に思っていると、ここで父方の親類の中では一番聡明な従姉妹ミレットが筆者が五里霧中な表情をしているのに気付いたらしく、「この村に最近移住してきたパッシグ川岸の違法居住民たちのことよ」と助け船を出してくれた。

この違法居住民のことは車でパッシグ川を渡るたびに同乗者たちが話題にしていたので内容はある程度知っていた。川沿いに無数に建てられた掘立小屋がはるか彼方まで続く異様な光景。正に途上国のスラム街。その人口は10万人。ここの住民たちは二十年以上前にパッシグ川沿いの開いた土地に勝手に住みつき、以来市政府による立ち退き要求に屈することなく、出来るだけ多くの立ち退き料金をせしめようとあの手この手を使って不法占拠を続けていたのだが、ついに市政府が立ち退き料以外に代替居住地を無償供与すると大盤振る舞いしたたため、違法居住民は段階的にマニラ郊外の田舎に移住することに合意したのだ。そして女房の生まれた村にも数週間前にパッシグからの第一陣の数百人が移住始めたらしい。
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「ところがこんな田舎に越して来ても彼らには何の仕事もないから、あの連中はてっとり早く強盗に早変わりしたのよ」とミレットは笑いながら言った。パッシグ川に住んでいた時にはマニラ市内の路上でモノを売ったり廃品回収したりとかで日々の収入があったのだが、この村のような田舎には農業以外はまともな収入の道など有るわけないし、かといってジープニーで2時間かけてマニラ市内に戻って露天商をする気もない。それに市政府から貰った立ち退き料などとっくに飲み食いで使い果たしているようだから、今後生活を続けていくにはこの村で強盗・窃盗を頻繁に繰り返すのが一番簡単な収入確保の道である。正に野に放たれた肉食獣。しかもパッシグからの第2陣が今年後半にこの村にやってくるというから、この村の草食獣たちは一体どうなってしまうのか・・。

もちろん村の住民たちも手をこまねいている訳ではなく、村長であるバランガイ・キャプテンに何とかしてくれと陳情したらしい。ちなみにフィリピンでは問題が起こった時には警察に行く前にキャプテンに調停を依頼するのが習慣である。で・・このキャプテンは早速パッシグから来た移住者たちの代表者たちの元を訪れたのだが、この連中のものすごい剣幕に圧倒され返り討ちの目に遭ってしまい、スゴスゴどころかすっかりブルって引き返してきたらしい。こいつらは十数年もマニラ首都圏のいろんな政府組織と法律・人権闘争をやりあってきた云わば朝〇総連のような連中である。のどかな田舎村の世話役のオッチャンなどハナから手出しできる相手ではないのだ。
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結局パッシグから来た連中を制圧できるのは警察しかないのだが、この警察もすっかり平和ボケしてしまっているため、夜間のパトロールをちょっと強化したくらいしか発想が及ばず、結局まるっきり頼りになりそうにないらしい。義弟は「ブラザー。このままではこの村がおかしくなってしまうから、俺たちが自警団を組織して連中を見張るしかないと思ってるんだ」と物騒な事を言う。これじゃまるでパレスチナじゃないかと筆者がゲラゲラ笑いながら茶化すと、義弟は激高して「自分の娘がレイプされたり、家に強盗が押し入られるのを黙って見ていられるわけないだろうが!」と声を荒げて叫ぶ。まあまあ・・冗談言って悪かったよ・・とその場を取り成したが、人の親と言うのはこういうものなのだろうと改めて納得した。しかしこの10万人のパッシグの違法居住民たち、地方になんか移住せずにそのまま川沿いに封じ込めといたほうが良かったのではないだろうか・・。このままではこの村はボスニア・ヘルツェゴビナのように相互憎悪が高まって、最後は民族浄化でも始めるのでは・・・と一抹の不安を感じてしまった。

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100円の昇天サービス

週末の夜、リサール州の東端にあるド田舎の村で義弟や従弟連中と酒を飲んでいた時のことである。女連中はカラオケやお喋りに夢中になってテーブルを離れたため、その場にいるのは男6人だけになったのだが、やがて酔いが回るにつれ男たちの会話は自然とアッチの方面へと流れて行くのがタガログ語の分らない筆者にも感覚で分かった。こればっかりはどの民族でも一緒なのが楽しい。
          
筆者も会話に入りこむため「この村にブリンブリン(格安の売春バー)はあるのか?」と聞いてみたところ、義弟は悲しそうな顔をして「ブラザー。こんな田舎にそんな立派なモノは無いよ」とつぶやいた。どうやら2つ隣りの村に2~3軒その手のバーがあるがトライシクルで30分もかかる距離だし、週末は常に満員だから今から行っても遅いらしい。「あとは旦那が海外に出稼ぎに行ってる女が数人いるけど、秘密厳守がルールだからね・・」と申し訳そうに言った。やはり世界どこでも田舎って駄目だね・・。    
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そこへ従弟ボンギンが会話に割り込んできて「あとはこの道路の先にある公園に行くくらいしか選択肢が無いよ」と言った。こいつはギャンブル狂いの文無しで従兄弟連中からはハブンチョにされているのだが、今日は良い酒が飲めるというので意地汚くテーブルに張り付いているのである。公園・・?こんな深夜に公園ってどういうことだ?とボンギンに聞くと、「あの公園には深夜になると女が現れるんだよ、ただし女たちは口専門なんだけどね」とニヤリと笑いながらつぶやいた。
     
ボンギンの話では、公園の女というのは数人いるのだが毎日公園に現れるわけではないという。それに彼女らは口以外のサービスはご法度で、公園の外に連れ出すことも出来ず、客は野原に寝っころがるかベンチに座った姿勢をとって、彼女の口で昇天するというルールだというのだ。「はっきり言って衛生的じゃないし、それに昇天する直前に覗き魔から背中を叩かれたりする事もあるので嫌なんだけど、なにより安いから毎晩数人の男が公園に行くんだよ」とゼスチャーを交えながら説明する。へ~・・で・・料金はいくらなの?と聞いてみると、ボンギンは「40ペソ(100円以下)」だと言った。1ケタ聞き間違いと思ってもう一度聞くと「フォーティー」と言う。まさかと思って義弟を見ると「あの公園は確かに40ペソなんだ」と言った。
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100円・・・。この野外ピンサロのような牧歌的な風俗がたったの100円・・。そのあまりの安さとサービスのシンプルさに筆者はすっかり呆れると共に、何故だか妙に気になって仕方がなくなってしまった。それでその後のテーブルの話題が「〇×学校の女子学生たちは1回500ペソで裏バイトしてる」とか「2つ隣り村のクラブの女の胸がこんなに大きくて・・」とか至極まともな方向に移っても、筆者の頭の中には「40ペソ。原っぱで仰向け・・口専門」という言葉がさっきから気になって仕方がなくなってしまった。それで・・「ちょっと立ちションしてくる」と皆に声をかけてテーブルから離れると、ボンギンの言った方向-公園-へと向かっていった。
     
200メートルも歩くとだだっ広い公園(というよりグラウンド)に着いたが、まだ時間が早いせいか十数人の男女が数か所に分散したベンチに座っているのが見えた。この中に40ペソの天使がいるのかな・・と思ってそれぞれのベンチの前を通り過ぎるフリをしながらもシッカリご面相を確かめる事にした。まず最初のベンチにいたのは20歳くらいの娘が二人。この娘たちは何だか楽しそうにキャッキャッと談笑していたのだが、筆者の姿を見るや怖いものを見たような表情をしたあげく突然沈黙してしまった。なんか気まずい雰囲気・・。その場は散歩中の中年男のふりをしてやり過ごし、次のベンチに近づいていったが、ここは高校生らしきアベックがいちゃいちゃしてるだけで至って健全な雰囲気である。どうもここに来るのが時間的に早すぎたようだ・・。
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結局のこり4カ所のベンチを覗き見たが、一か所だけそれらしく見えるオバちゃんがいただけで、あとはアベックばかりであった。ちなみにこのオバちゃんは筆者が目の前に来ても目も合わせない無愛想さである。向こうから何一つ声をかけてこないので40ペソの口専門ババア(外見的に天使とは呼べない)かどうか真偽は不明だが、まあこんなババアならタダに近い値段は納得できる。チェッ!期待して損したわい・・と思って公園の一番奥のステージに腰かけて時間を潰していると、さっきまで一緒に酒を飲んでいた従弟のラフィーが公園の中を筆者の方向に向かってくるのが見えた。

「ブラザー!急にいなくなったから心配になって皆で手分けしてアチコチ探すことにしたんだよ。さあ早く家に帰ろう!」と筆者の腕を取るラフィー。筆者の心をつかんだ40ペソの天使も、ふたを開ければガマガエルのようなオバちゃんだったという結末である。さあ家に戻って見てきた事を笑い話として野郎どもに話すとするか!と思って公園の入り口に戻っていく時、ベンチに座っていた二人の娘がニコニコ笑いながら筆者らに近づいてきてタガログ語で何やら言った。ノーと言って無視して通り過ぎるラフィーと、それでも何か話しかけてくる二人の娘。一体なに?・・この娘たちは?まさか・・この娘たちが・・。
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「あの二人の娘がボンギンの言ってた女たちの様だよ」と帰り道の最中にラフィーが言った。まさか・・あの女子高生のような娘がそうだなんて。あのキャピキャピした娘が40ペソで・・。そう思うと余りの事に呆然としてしまった。驚くべきフィリピンのド田舎、信じられないコストパフォーマンスである。田舎はダメだと思っていたが、こんな信じられない現実があるなんて。しかし・だけどネーちゃんたちよ、もうちょっと目の方を養った方がいいぞ!お前らの目の前を歩いていた小太りの男はな、モノは試しで40ペソどころかその10倍吹っかけてきてもチットモ構わなかったんだよ!みんなの目を盗んでまた来るから、オジサンの顔をちゃんと覚えといてね♥ 。

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他人の葬式で三食まかなうクズ拾いの一家

今朝の事である。従姉妹のミレットの家へバイクで向かう途中、貧民街エリアでまたお馴染みのテントを見つけた。テントは道の半分まで迫り出しているため交通渋滞を引き起こしているのだが、テントの中にいる何十人もの連中は全く気にすることなくカードゲームや蜘蛛相撲という謎の競技に興じ、そして女子供たちは料理をムシャムシャ食ったりして過ごしている。トラックやトライシクルが頻繁にププーとクラクションを鳴らすが、しかし誰もこの連中を咎めることは出来無いのだ。なぜならこいつらがやっているのは葬式だからである。
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フィリピンでは誰かが死ぬと遺族は2週間に渡って近所の人に食事と飲み物をふるまう習慣があるのだが、この貧民街の住人は自宅が極端に狭いうえに近所の人数がべらぼうに多いときてるから、結局テントをどっかから借りてきて道を占拠するしか葬式をやる選択肢が無いのである(もちろん会場を2週間借りる財力などハナから無い)。それに地域住民は貧乏なだけあって早死にするから(死者のポスターに書かれた生年月日と死亡日を見ると40代から50代が多い)、この道は朝から晩まで常時塞がれた状態、さながら葬儀場ストリートとなっているのだ。
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丁度テントの前で車の動きが止まったのでそれとなくテントの中を覗いてみると、未亡人と遺児らしき人たちが悲嘆の表情でうつむいているのとは対照的に、何十人もの参列者の方はピクニックに来たかのように楽しそうにしている。そして奥のテーブルでは物凄く汚らしい恰好をした家族らしき5人組がテーブルの上に置かれた質素な食事を貪り食っているのが見えた。意地汚ねえな~と眺めていると、5人組のうちの一人(10歳くらいのガキ)と目が合うやいなや、筆者の方を指差して「〇▲%☆!」と叫びはじめた。しまった!貧民を怒らせてしまった!ややこしいことになったか!と焦ったが、このガキ・・何処かで見たことがある。良く見てみると最近顔見知りになったクズ拾い一家のガキだった。
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このガキは筆者の散歩コースの途中にある工事現場そばの掘立小屋に最近越してきたらしいのだが、このガキの遊び場である河べりに筆者が通りかかるといつも二コリを笑いかけてくるので、まあこっちも大人だから手を挙げて返礼するくらいの事をしているのだ。そのガキがテントの中から筆者を指差し、その後テーブルの上にある皿を筆者に見せている。要するに「お前もテントに入って飯を食って行けよ?」と誘っているのである。(誰が行くか!)。ガキが何度も「〇▲%☆!」と叫ぶためテント内の大勢の参加者が一斉にこっちへ振り向き、何ともいぶかしげな表情でジロジロと筆者を見始めたが、なんか汚いものを見る様な目付きである。なんで・・?。しかしその時にあることに気が付いたのだ。このガキはこのテントから2キロ離れたところに住んでいるのである・・。この一家は故人の知り合いなんかじゃなくて、タダ食い?それとも葬式荒らしの類なのでは・・?。
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それから12時間後、ミレットの家で諸々の用事を済ませて家に帰る途中、またあのテント付近で渋滞に嵌ってしまった。もう夜10時だというのに、昼間の倍以上の人間がテントからはみ出して何やら大騒ぎしている。テーブルにはレッドホースやエンペラドールなどのアルコール類がずらりと並んでいるから、どうやらご近所集まってのどんちゃん騒ぎに発展したようだ。これはどうも治安が悪そうなのでジロジロ見ずに通り過ごそうとしたが、一番道端にはみ出したテーブルにあのガキと貧相な服をした残りの4人が鶏肉に齧り付いているのが見えた。
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この一家・・朝からここにいるのか?それとも一度家に帰ったけど夜食を取りに戻ってきたのか・・?いずれにせよ三食とも葬式で済ませる気でらしいから、すごい厚かましさである。筆者は顔を反対方向に向けたのでガキに見つかることなく何とかテントを通り過ぎること出来たのだが、もしもまたガキに声をかけられて葬式の参加者たちから「また招かねざる野郎が来やがった」とでも言いたげな目で見られたら羞恥心で耐えられないだろうな・・と思っていたのである。だけどこれから2週間にわたってこの葬式は続くから(というよりもいつも葬式やってる)、どうやらガキ一家は毎日朝から晩までこのテント付近に居座り続ける気がしてきた。この道はもう使えないぞ・・。それに工事の方も始まったばかりだから、クズ拾い一家はしばらくあの掘立小屋にいそうである。なので散歩ルートは明日から変更するし、ミレットの家に行くのはうんと遠回りのルートを使うことにした。
     
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迷惑な中国人観光客をシャットアウト

タイのチェンマイ大学が中国人の余りのマナーの悪さに辟易し、ついに中国人の学校内立ち入りを規制する動きに出たようである。チェンマイを舞台にした中国映画がヒットしてから、チェンマイには大量の中国人が押し掛けるようになり、チェンマイ大学にも毎日数百人が訪問するようになったが、あちこちに平気でゴミをばら撒く、学生専用の無料シャトルバスに乗り込み注意されると大声でわめく、大学の備品を平然と盗む、はてはテントを張って敷地内で居住し始めるなどの迷惑行為が収まらないため、ついに大学当局も堪忍袋の緒が切れてしまったようである。
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筆者も香港にいる時に中国人観光客に随分と悩まされたものである。香港は2003年のSARS騒動後の景気停滞を打開するため中国からの観光客を大幅に受け入れ始めたのだが、高級ブランド店にウンカのごとく襲来して食いつくしていくだけならまだしも、便器の中でなく外に脱糞する、レストランで他所のテーブルの食事を勝手に食いはじめる、真昼間から酩酊状態で徘徊して香港人女性に暴行行為を働く、一家全員で無関係の家に不法侵入した上に家電類を盗むなど、まさに無法地帯さながらの状態になってしまった。
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筆者は何度か無法行為を働く中国人に注意したことがあったが、全員が全員とも「こいつ何を文句たれてんだ?」とばかりにキョトンとした表情を浮かべるだけであった。そう、中国人には公(おおやけ)という概念が頭の中に無いので、マナーうんうんを説明しても彼らには何が問題なのか知覚できないのである。実際に不利益を被るか罰を受けるまで中国人は自分たちのルールを変えるつもりなど全く無いのだ。なので今回のチェンマイ大学のように「人種を特定して」「排除する、もしくは金を取る」という差別的な規制こそ正に中国人に対しては効果的なのである。よくやったチェンマイ大学。
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さて筆者の住むフィリピンにも中国人はやって来て、アチコチで迷惑行為を繰り返しているのだが、こいつらよりももっと酷い観光客がフィリピンには溢れているのである。それは韓国人。中国人のマナーの悪さに加え、異常に高い優越感(実態はまるで無い)を振りかざすので、多くのフィリピン人たちから「韓国人は本当に嫌な民族だ」と思われているのだが、この連中の耳にはそんな声は聞こえないのである。また中国人たちがどんなときにも「俺は中国人だ」と自分の国籍を誇らしげに言うのとは違って、韓国人は暴力行為や盗み、破壊行為を働くときには「俺は日本人だ」と平然と国籍を騙るので、国籍を狙い撃ちして規制するという方法がこいつらには通用しないのである。
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2010年のバスジャックで香港・中国からの観光客は激減したが、韓国人の場合は世界中から嫌われていて他に行く国が無いので、韓国人が数人殺されたくらいでは訪比人数が減りそうにない。なので韓国人の旅のマナーを矯正させるためには、1992年のロサンゼルス暴動くらいの騒ぎが必要である。暴徒が韓国人を狙い撃ち、韓国商店を放火、死者2000人くらいの事件が毎月発生するようになれば、厚顔無恥な韓国人も少しは反省するのではないだろうか。ただし暴徒に捕まって殺されそうな時には「俺は日本人だ」と国籍を騙るに違いないから、その時には君が代を唄えるかどうかで処刑人に国籍の判定をしてもらいましょう。
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呪われたタイの仏像

元部下の香港人からタイの仏教関連のアクセサリーが危険だと評判になっているという話を聞いた。バンコクのある特定のソースからアクセサリーを買った人たちが破産や一家離散、はては自殺に至るケースが続出しているというのである。ついには香港の雑誌が特集記事を組むためバンコクまで出かけて調査したところ、祟りをもたらしたアクセサリーは人骨や人体の一部を使用していた事が判明したらしい。この記事を読んだ元部下は香港女性特有のおせっかいさを発揮して「アンタしょっちゅうタイ行ってるから、変なアクセサリーを買ってるんじゃないかと思ったんだよ?」と御注進に来たのである。それはどうもありがとさん。でも俺は昔タイの仏像でえらい目に遭った事が有るから、こういった品物はもう買わないことにしてるんだよ。
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今から25年前、筆者が大学4年の秋のことである。会社の内定を貰った後、大学をさぼってタイに2か月遊びに来た筆者は、当時バンコク・シーロム通りのロビンソン・デパートにあった「成田」という日本料理屋のウエイトレスと付き合っていたのだが、あるとき彼女(ベンジャポーン・ワンサワイタム、通称ニンという名前だった)から「私の学生時代の友人の家に遊びに行こう」と誘われたので、簡単なお土産を持って下町にある彼女の友人の嫁ぎ先のタクシー会社に行ったのだ。さてこの金持ちの友人夫妻としばし雑談をしていると、部屋に禿げ頭のオヤジ(友人の義父で会社の社長)が突然入ってきて、「ワシの一番下の息子は東京の大学に留学しているんだよ」と言って筆者に日本の事をあれこれ聞いてきたのだが、何故か筆者の事を大変気に入ったらしく、唐突に「これをお前にお土産でやるから日本で大事にしてくれ」と言って応接室にズラーッと並べられた仏像のうちから一体手に取って筆者に手渡した。体長50センチくらいの木彫りの仏像であった。
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さてこの仏像、筆者には正直そこらへんに捨てていきたいガラクタの類にしか見えないのだが、何故だかわからないがこの仏像を見た人たち、ホテルの受付係や、街を歩いているドイツ人カップル、空港で同じ列に並んでいるイスラエル人の露天商、空港のチェックインカウンターのタイ人の女など10人以上の人たちがビニール袋に入った仏像に気が付くや、そのままジーッと見つめた後、「なんて美しいんだ」「どこで手に入れたんだ?」「チェンマイの工芸品じゃないかな」と実に親しげに声をかけてくる様になったのである。彼らを見ると何とも美しいものに魅せられたように実に満足げな表情をしている。一体この仏像の何が素晴らしいのか筆者にはちっとも理解できないので、そんなに欲しいのならアンタにやるよ!と何度も言いかけたのだが、タクシー会社のオヤジの好意を無にするのも気が引けるので、結局日本に持って帰ることにしたのである。さて東京の自宅に戻り旅荷をほどいた後で、この仏像を両親に見せると、二人は筆者と同様に「なんだ・・こんなもん・・」と実につまらなそうな表情をしていた。どうやら一家3人そろって美術品に関しては凡人らしい。
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帰国してから翌々日のことである。父親があの仏像はなんか変だぞ・・と神妙な顔で言い始めた。真夜中に我が家の黒猫がウーッ!と何度も哭くので父親が居間に行くと、黒猫が物凄い形相で仏像に向かって威嚇していたというのである。父親があやしても黒猫は尋常でないくらい興奮していて哭き止まない。それで黒猫を寝室に連れていったそうだが、まるで番犬のようにドアの前に立ったまま朝まで動かなかったらしい。そして翌日も深夜にウーッと哭きつづけ、それが1週間続いた後、我が家に7年居ついていた黒猫は突然どこかへと消えてしまった。飼い猫がいなくなったのは悲しかったが、仏像に何か邪悪なものが宿っているとはその時は考えもしなかった。ところがその後の数か月間に父親が居間で休んでいる時に原因不明の眩暈に襲われて倒れてしまい、母親は慢性的な腹痛に悩まされるようになる(これも原因不明)といった不可思議な事が始まり、筆者は会社の中でも圧倒的に最低最悪の事業部に配属されてしまうわ、新人研修の最中に全身にまだらの発疹が発生してしまい、そのまま隔離病棟に直行というような尋常で無い事態になってしまったのである。
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「あの仏像には何かが宿っているに違いない」と父親は無神論者とは思えない事を確信を込めて言うが、タクシー会社の一族は家庭円満な上に随分と裕福なように見えたので筆者はイマイチ納得できない。それは祀り方が間違っているだけじゃないか・・?と反論したが、父親は「タイの祀り方なんか俺たちに分かるか!兎に角あの仏像をタイの持ち主に返すか、どっかそこらの寺に捨てて来い!」と怒りだす始末である。だけどその時にはタイ人の彼女とは別れてしまっていたからタクシー会社の住所なんて聞けないし、かといって近所のゴミ捨て場に出すのも何か良からぬ事態になりそうである。それでその後数週間は筆者は仏像を預かってくれる寺を調べていたのだが、ある日曜日の午後に父親の元教え子で当時は家業の東京ガス暖房器具代理店の若旦那である太田君と彼の妹(この娘も父親の教え子だった)が我が家の暖房の修理にやって来た。筆者は週末を過ごしに東京の実家に戻っていて、居間で彼の作業を見守っていたのだが、この太田君は作業をしながら何度もチラッチラッと本棚に飾られた仏像を覗き見ている。やがて我慢が出来なくなったのか「先生(父の事)!。あの仏像はなんですか?」と切り出した。
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「それはコイツ(筆者の事)がタイで貰ってきた仏像だが、どうやら呪われているようなんだ」と家族3人と猫の身の上に怒った不思議な出来事を説明したが、太田君はガラスを開けて仏像を手に取り「こんな綺麗な仏像が悪事を働くなんてとても思えませんね」と何故だか知らないが自信ありげに言って、何とも満足げに仏像の頭から足下まで眺めている。あれっ?太田君の目つきはどこかで見たぞ・・。そうだ!タイで会ったイスラエル人やドイツ人たちと同じ目、つまり仏像に魅せられた目つきだ。しかしそうとは知らない父は「そうだ太田!お前は車で来たんだから、この仏像をどこかに捨ててきてくれ」と頼んだのである。だけど太田君は「先生!この仏像を捨てると罰が当たりますよ!」と反論した後も観音像をずっと眺めたままである。で・・けっきょく太田君は父親と筆者の脅かしにも全く動じず、仏像を愛車スカイラインに積み込んで帰って行ったのである。筆者も会社の寮に戻るため一番近くの駅まで太田君の車に乗せてもらったのだが、太田君は「あんな美しい仏像を貰えるなんて・・」と実に嬉しそうにしていた。おいおい!あげたんじゃなくて、親父は君に仏像を捨ててこい!と頼んだんだよ!と思ったが、太田君の本当に嬉しそうな気分を壊したくなかったので筆者は黙っていた。
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半年後、山向こうの社員寮から休暇で自宅に戻った時に、玄関口で父親が開口一番「太田が死んだ」と言った。「先週太田の妹が夜中に電話をかけてきたんだ。中央分離帯からはみ出して対向車と正面衝突して即死だったようだ」とボソリと言った後、「太田の妹はお兄ちゃんが悪いんです!お兄ちゃんが悪いんです!と何度も泣き叫ぶので、俺はそれ以上詳しく質問できなかったが、太田の同級生たちに聞いたところ普通ではありえない様な状況での事故らしい。」と言ったきり、そのまま顔を背けて黙り込んでしまった。その時の衝撃というのは今でも覚えている。あの仏像が原因なのではないか・・という疑念。そしてその後、筆者の胸に真っ黒くて苦い染みがゆっくりと広がっていった。
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太田君ははたして仏像を捨てたのだろうか?父は葬儀に参列したが、悲嘆にくれる彼の家族からそんな事は聞き出せなかった。しかし太田君のあの魅せられた目付きを見る限り、彼は仏像を自室に飾っていたのではないかと思う。なぜあの時太田君に仏像の処分を頼んでしまったのか・・、彼の魅入られた目が引き起こす事態を何でもっと早く気が付かなかったのか・・。なぜ彼の車に乗った後、筆者が乗る列車を遅らせてでも無理矢理どこかの寺に行って仏像を処分しなかったのか・・。筆者も親父もその後ずっと自分たちの行いを悔やみ続けることになった。なので筆者はもう二度と魂が宿るような像は買わないことにしている。筆者自身が魅入られて死ぬのは自分の責任だから構わないが、妻や家人を失うような事になれば一生悔やんでも悔やみきれないからだ。

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アメリカ海軍制服組トップがフィリピン訪問

米海軍作戦部長(陸軍で言うと参謀総長)のジョナサン・グリーナート提督が今月12日からフィリピンを訪問し、フィリピン国防大臣および軍高官と会談を持つ予定だという。今回の訪問は米比両国海軍の連携と相互運用性を強化し、更なる地域の平和と安定の実現を目指すためだとフィリピン海軍の広報官は発表、また今月8日には提督の安全と図るため米海軍はイージス艦ピンクニー号(母校サンディエゴ)をすでにマニラ港に派遣していると報じた。
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さて提督の訪問目的は誰がどう見ても南シナ海への拡張を続ける中国へのけん制であるのは間違いない。スプラトリー諸島の占有に始まり、パラワン島東部への中国船舶の不法侵入、はては香港政府によるフィリピン人へのビザなし制度の廃止など、フィリピン人の中には中国への恐怖心が高まっている中で、アメリカは実にタイミングよく自己の影響力を発揮し、米軍のフィリピン再配備に向かって着実に駒を進めていると言える。風向きは完全にアメリカに味方していて、中国は外交・軍事的に劣勢に立たされつつあるのは誰の目にも明らかであろう。
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こんな事態に陥ったのは全て中国の自業自得であるが、一体なんで中国の外交がこれほどまでに稚拙になってしまったのか不思議で仕方がない。中国は米国債の最大の引き受け手であり、皮肉にも米軍の最大の金主でもあるというのに、将来のボルネオ島での侵攻に備えて南シナ海へ数隻の船を送ったためにフィリピンに米軍を呼び戻す結果となってしまった。どうも中国の新指導部は周恩来や鄧小平のように物事を組み立てて考えたり、引くべき時は引く老獪さが不足していて、日本の近衛文麿(こいつは日本史上一番愚鈍かなリーダーである)のような実体のないプライドに酔いしれる底の浅い政治家の集まりであるようだ。北京のおエライさんたちよ、今お前らは戦前の日本の行動とアメリカのリアクションの因果関係をもっと学ぶべきだ。さもないとフセインに様に米軍に処刑されるか、中国民衆に吊るされることになるぞ!

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内閣府職員変死事件の裏側

連日ニュースで内閣府職員の変死事件について報じているが、聞けば聞くほど首をかしげたくなる事件である。東大大学院卒がゴムボートで玄界灘を渡れるとでも本気で思ってたのか?なぜソウルのスポーツショップにマスク姿で現れて釜山までボートの配達を頼んだのか?この他にも幾つか疑問点があって何とも摩訶不思議な事件である。またこの職員はCIAのスパイだったのではとか、いやいや北朝鮮の工作員だといったオドロオドロシイ噂もたっている。ここ数日頭の中のモヤモヤがさっぱり晴れないので、日本の大手新聞社の落ちこぼれ記者で、系列の雑誌社に無限島流しで謹慎中の筆者の大学時代の後輩H君にスカイプで質問をぶつけてみる事にした。こいつはオウム事件が大騒ぎしている頃から「裏にいるのはT教会と北〇鮮ですよ」と飲み会の場で筆者らに教えてくれるなど実に口の軽い男であり、その口が災いして30歳を前に系列の雑誌社に無限島流しの目に遭い、そこでも記者としてダメ出しされてしまい、毎日夜には家に帰れるお気楽な身分に堕ちてしまったのである。
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さて土曜の夜に家で酒飲んでいたH君は(彼は男やもめである)ちょうどヒマつぶしに格好の奴が来たとばかりに、筆者の好奇心丸出しな問いかけにも饒舌に答えてくれた。彼が開口一番に言ったのは、内閣府職員はソウルに呼び出されてソウルで殺されただけで、ボート購入の件や釜山への移動、それに九州沖への移動は職員を殺した側が手配しただけだと言う。「マスクをかける、香港人を装うというのは、店に現れた替え玉が内閣府職員にあまり似てない上に、日本人じゃなかったから(英語で話す為)という単純な話ですし、替え玉がボートを釜山に送ってくれと頼んだのは職員が自分の意志で玄界灘に向かったように見せかけるためですよ。それから別のホテルに偽名で預けたクレジットカードの入ったバッグなども、一見スパイ劇に見せかけるための下手な演出です。こういう煙幕をいくつも張るのがプロたちの常套手段ですからね。」と筆者を小馬鹿にするように笑った。こいつは親切に教えてくれるけど、昔から言い方が癪に障るのだ・・。
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じゃあ職員はスパイだったのか?という問いにも、「まさか!あんなひ弱なエリートを工作員にする組織なんかありませんよ」とゲラゲラ笑って退けた。じゃあ・・何で殺されたんだ?あざ笑ってないで先輩の質問に真面目に答えろよ!」と叱責すると、H君は少し素面になったようで「それは彼が日本でやっていた仕事に関係しているのだと思います」と言った。この内閣府職員は経済統計、具体的にはマクロ経済のある特定の分野では右に出るモノが居ないほど優秀な男だったそうだが、2010年に外資系投資銀行の高給取りの地位を投げ打って薄給の官僚になった理由は、彼には別の雇い主がいて、日本の経済統計に意図的に誤った数字を書いたり、雇い主に統計情報を公式発表より早く流す等の利便を図っていたのではないかという疑いが濃厚だというのだ。
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「貿易収支や経常収支の予想値を少しいじくるだけで為替や株に大きな影響が出る事は先輩も承知でしょう?」とH君は嫌味タップリに前置きした後、この職員はもっと奥深くにある極めて重要な数値、この数字を1%いじるだけでその月の経済統計そのものの性格を大きく変えてしまう数値をかく乱していたのだが、それが上役にばれたため昨年の夏にアメリカの大学に留学という名目で飛ばされたのだという。さて今現在霞が関は重大な箝口令が敷かれているため、ここから先は彼の推測になるのだが、このかく乱行為について政府が職員を検察に突き出さなかった理由は、彼の本当の雇い主が現政権のスポンサー、つまりウォール街そのものだからではないかと見ているらしい。
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「ウォール街の連中は昨年アベノミクスで大儲けしましたからね。でも今年に入ってから経済の潮の流れは変わったし、内閣府の職員は懲罰を受けてアメリカへ追放されたから、死人に口無しで始末されたんじゃないかと見てるんですよ」とH君は今回の事件の本筋を語った。なお彼の同僚たちは、彼が殺されたのは、全てを暴露してやるとウォール街の連中を脅したのでは?とか、報酬の大幅な上乗せを要求したからではないか?と推測する記者もいるようだが、こんなのは調べても絶対出てこないから考えるだけ無駄だとH君は不貞腐れたように言った。さて・・バツイチで落ちこぼれの飲んだくれ記者H君の話した事件の真相、こいつが記者会議に出席しているのかどうかも疑問だし、まるで都市伝説にような妖しいストーリーだが、信じるか信じないかは貴方次第!

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クルーズ乗務員になった小娘からの手紙

今日フィリピン在住の方が「フィリピン人船員で日本の船会社は持っている」由のブログを書かれておられたが、丁度昨日、女房の元へ同じく船に乗る仕事をしている知人からメールが来たので、これも何かの奇遇と思ってこの知人の事を書こうと思う。この知人は今年23歳になるプリンクリンというあだ名のフィリピン娘で、筆者の女房とプリンクリンの母親のジュリーは香港・ワンチャイのレストランで長らく同僚として働いており、プリンクリンが学校休みで香港に来るたびに我が家にも遊びによるという付き合いである。
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プリンクリンは20年前に亡くなった父親(フィリピン人。マニラ港ベースの日本郵船の機関士だった)のコネを生かして昨年秋からアメリカの船会社に勤めることになった。なんでも父親の下でこき使われていた青二才たちが今ではアメリカの船員派遣会社でそこそこの地位についており、その内の一人が母親ジュリーに「プリンクリンがこっちで働きたければサポートする」という連絡をしてきたというのである。本当はプリンクリンは母親のいる香港で働きたかったのだが、永住ビザもコネも無い非中国人のプリンクリンが香港で働いても将来は見えている!これはチャンスだから是非ともアメリカに行かせたいのだとジュリーは必死にプリンクリンを何度も説得、結局最後はプリンクリンが折れる形で母親に従うことになった(説得現場には何故か筆者と女房もいた)。
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プリンクリンは1年間の教育実習をマニラで受けた後、昨年11月にアメリカへと飛び立っていった。それからしばらくプリンクリンの消息は途絶えていたのだが、昨日突然来たメールには自分はニューオーリンズを拠点にしていて、もう2回クルーズに乗務員として参加したという前置きの後、客室乗務員の半分以上はフィリピン人なので寂しさを感じなくてすむ、給料は今の所2000ドルだけだが住宅費は会社が全額払ってくれるし、船に乗ってる時は衣食住は全部会社持ちなので、少し余裕のある生活が出来るようになった・・と書いてあった。仕事の内容はアトラクションがうんたらと書かれていたので、多分ピンポンパンのお姉さんのような事をやっているのではないだろうか?と思う。そして添付された写真を見ると彼女が勤務している大型船を背景に、ずいぶん肉付きのよくなったプリンクリンが写っていた。
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昔読んだギリシャの海運王の本には「海に囲まれたギリシアの若者が船乗りになるのはフランス人が農夫になるのと同じこと」と書いてあったのを思い出した。だから同じく海洋国家であるフィリピンの若者たちが物怖じせずに世界に飛出していくのも当たり前と言う事なのだろう。プリンクリンの手紙は「この職業を選択したことは正しかった。お母さんと亡き父親の友人たちに心から感謝している」という一文で結ばれていた。

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リム前市長「香港に謝罪する必要無い」と発言

アルフレッド・リム前マニラ市長が「アキノ大統領は香港に対し謝罪する必要などない」と発言した。2010年に発生したバスジャック事件の対応のまずさについてフィリピン政府が公式に謝罪してないことを理由に、香港政府は今年に入ってからフィリピン人のビザ無し入国条件を取り消し、さらに今後も謝罪しない場合は追加措置を取ると脅しをかけており、一部のフィリピン人からは大統領は謝罪すべきとの見解が広がっている最中の前市長の発言である。
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リム市長によれば、香港人の人質を解放するため警察部隊はベストを尽くしたのであり(これは正直?である)、事件終了直後に現場の行政責任者であるマニラ市長としてリム氏はすでに香港人に対して謝罪しているので、この事件は既に解決済みであると言う見解である。また1つの刑事事件について国家の最高権力者が他国に対して謝罪することなどありえないと発言している。
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リム元市長というのはあんまり好きな政治家ではなかったが、今回の発言については筆者は100%彼の意見に賛成である。筆者は20年にわたって中国人相手にモノを売る仕事をしてきたが、ここで学んだことは「どんなに自分たちに非があっても絶対に中国人に謝るな」ということである。一旦弱みを見せればどこまでも付け上がってくる民族なので、ここは何を言って来てもノラリクラリと攻撃をかわし情勢が変わる(中国バブル崩壊か中国の内部分裂)のを待った方が得策である。

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謎の酒売り女

我が家の家政婦ラセルが今日の午前中にアルバイト先からウィスキーを1本持って帰ってきた。どうしたのか?と聞くと、アルバイト先の奥さんから日本人に買って欲しいと頼まれたという。袋を開けてみるとシーバス・リーガルの1リットル瓶である。で・・いくらで売りたいんだって?と聞くと「500ペソでいいそうです」と答えた。
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500ペソ?近所のSMで買えば1600ペソ、安売りのCash&Carryでも1100ペソはする品物である。何でそんな安く売りたいんだ?と聞くと、「あの一家はボーン・アゲイン教会の熱心な信者なので酒の事は全然知らないんですよ」と分かったようでよく分からん事を言う。やけに安いな~と思ったが、まあラセルの面子も建ててやろうと思い、500ペソをラセルに手渡した。
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さてそれから6時間後、夕食を摂りに階下へ降りていくとテーブルの上にプンタドールの大瓶がデンと置いてあった。これは何だ?と聞くと、女房が「ラセルのアルバイト先の奥さんが夕方に売りに来たのよ」と言った。昼前にシーバス買ったばかりじゃないか・・と思ったが、「奥さんが物凄く深刻な表情で買ってくださいって頼むから250ペソ(市場価格は400ペソである)に値切っちゃった」と得意顔である。しかし筆者はこの時なにやら得体のしれない不安感に襲われた。
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解せないのは、何でアルコール禁止の宗教団体の信者が1日に2回も筆者の家に酒なんぞを売りに来たのかと言う事である。しかもシーバスもプンタドールもこんな値段で売ったら大赤字のはずだ。それでこれは何か裏があるのではないかと疑心暗鬼に陥っているのである。ボーン・アゲイン教会が偽物の酒を密売するようになったのか?それとも毒入りの酒を造って一般市民に犠牲者を出し、酒飲みは神の罰を受けたと宣伝しようとしているのか? そして怖いのは、また明日あの奥さんが深刻な顔をして酒を売りに来るのではないかということである。悪魔の手先か?それとも単に相場を全く知らないトンチンカンな人なだけなのか?いずれにせよ2本の酒は箪笥の奥にしまってそのまま放っておこう。

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めっけもんの安売り酒屋

1週間前にマラテからリサール州にある筆者の家に向かって一路東へ移動している時に、運転していた従弟のジェンが「ブラザー!この近くに安い酒屋があるんだけど寄って行かないか?」と言い出した。ちっ!以前ジェンに紹介された店と言うのは確かに安かったけど、なんか危ない薬を取引するみたいなパッシグの裏通りの怪し~いビルの一室に連れ込まれて随分と冷や汗をかいたものである。あの手の店かね?と聞くと、「今から行く店はちゃんとした店だから安心してくれ」と自信ありげに答えてきた。
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車が入って行ったのはマカティ市にある大型のショッピングモールの駐車場で、建物には大きくCASH&CARRYという店名がバナーで書かれていた。「ブラザー!酒屋はこの建物の中に入ってるんだ」と陽気な感じで店内に入って行くジェン。おいおい・・こんなちゃんとした店は固定費が嵩むから大して安くないんじゃないか・・と大して期待していない筆者の不安を尻目にジェンはどんどん店内の1階を進んでいく。やがて突き当り付近で立ち止まると「ブラザーこの店だよ」と言って小奇麗なテナントを指差した。
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店に入って値段をチェックしてみる。ヘネシーVSOPは2300ペソで普段買ってるSMよりも600ペソ安い。ジョニ黒の1リットルも1050ペソでこれまた600ペソ安である。なるほど・・この店は安いわ。プンタドールやTanduayにようなフィリピン産の酒は近所のSMと変わらないが、輸入モノは確実に2~3割は安いのだ。どうも免税店からの横流し品をさばいている様であるが、以前行った闇屋のような身の危険を感じる事もないし、信用商売の大商店だから偽物を掴まされることもない。残念なことに当日は手持ちの現金が足りなかったのでヘネシーとジョニ黒を2本づつ買っただけだったが、これなら1ケースまとめて買い込みたくなる値段である。
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「ブラザー。この店はあちこちの酒屋への卸もやってるんだ。俺の知ってる限りマニラで一番安い店だぜ!」とジェンは胸を張って言うが、一体いつからこの店知ってるんだ?と聞いたら3年前と答えやがった。お前なあ・・パッシグの闇屋なんか教えないで最初からこの店紹介しろよな!とちょっと腹が立ったが、まあこんな便利な店を遅刻しながらも教えてくれた事に感謝した。ジェンの話ではクリスマス時期の売れ残り在庫が溜まっている今の内にまとめ買いしといたほうがお得だという。よし!今週末に3ケースくらい仕込に行こう!どっちにしろ今年中に飲んじまうんだから善は急げだ!

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ヌエバ・エシハでゆっくりした休日を過ごす

先週半ばから週末にかけて一家総出でヌエバ・エシハ州に住む旧友アダを尋ねに行ってきた。切っ掛けは出発の前日に我が家に遊びに来ていた従姉妹ミレットが「旦那のラフィーの会社が旧正月で明日から休みなんだけど何処にも行くところが無いのよ」という一言だった。だったらプエルト・ガレラかスービックでも遊びに行くかと思い、AGODAでホテル検索をしたのだが旧正月であるため生憎どこも満室か法外な料金である。そこで女房が「アダだったらいつでも歓迎してくれるから」と言って電話したところ、先方もヒマにしてるので歓迎するわよ・・言ってくれたので事態はとんとん拍子に進んでいったのである。
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しかし何事も計画通りに進まないのがここフィリピンの常識。筆者・女房・義妹・ミレット・ラフィーと子供2人の合計7人で行く予定だったのに、女房たちが用意した荷物がやけに多いので不思議に思っていたが、やがて車がパンパンガ州に入るとようやく事態を飲み込むことが出来た。これからエド叔父さんの家に寄ると言うのである。確か今日からエド叔父さんの息子一家(ジェンとジュミと子供)がパンパンガに来ると言ってたな・・。そうか!奴らもこっちのチームに合流する事にしたんだな。ということは俺たち7人とは別に、エド叔父さん一家4人が加わって合計11人になるってことか。これはアダには言ってなかったから怒るかもしれないな~。
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夕方6時にアダの家に到着し人数が増えてしまったことを詫びると、アダは嫌な顔を浮かべるどころか意外にも「大人数が来てくれるなんて嬉しいわ」と上機嫌であった。ここらへんが日本人の自分には理解できない感覚なんだよな~。だいたい筆者ら一行13人(歌手の卵チェルシーとジェン一家のメイドまで加わった)のうち6人とはこれまで面識さえ無かったのに、アダの手作り料理を食べ終わった後で全員一緒に酒を飲み交わす頃には長年の友人であるかのように打ち解けていたのである。恐るべしフィリピン人の人懐こさ。
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翌日は昼間からワインを飲んでカラオケを歌ったり、トンイーというカードゲームを楽しんだりと各自が自分の一番好きなことをして夕方まで時間を過ごした後は、近所の方たちも入ってバーベキューパーティーである。女たちはおしゃべりとカラオケに興じて、男たちはテーブルの端っこに集まってへべれけになるまで酔っぱらうのだ。旅に出ても自分たちのスタイルを崩さず自然体のままで楽しむのがフィリピン流である。こういう遊び方は変に肩がこらないから長続きするのだろう。     
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結局4日間滞在したうち半日だけ近所にある観光名所に見物しに行っただけで、残りの日はずっとアダの家でおしゃべりしたり酔っぱらったりして過ごした。あ~なんかこのほのぼのした休日の過ごし方って心地よいな。普段と変わらないエンターテインメントにありふれた質素な料理であっても、親しい人たちと時間をゆっくりかけて過ごすということが事が実はとても贅沢なことである事を十分感じさせてくれた4日間であった。帰り際にアダから「また遊びにいらっしゃい」と思い切り肩をバシッと叩かれた際には、「来月にでも来るよ」と思わず答えてしまった。ありがとうアダ!

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シー・シェパードの背後にいる意外な団体

南極で操業中の日本の調査捕鯨船がNGO団体シー・シェパードの工作船から航行妨害を受けた上に衝突事故まで起こされた様である。シー・シェパードは自分たちの危険行為は全く反省の色も見せずに、世界中のマスメディアに対して「日本船から攻撃を受けた」と宣言したらしい。まるで革マル派や中核派のような物言いに呆れるばかりだ。
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このシー・シェパードに金を出して反日活動を煽っているのは皆さんもよくご存じのとおりアメリカの一部の産業団体とウォール街の投資銀行、そして反日国家の両巨頭である中国・韓国に、メディアのいう事をそのまま信じてしまういかれポンチの左翼たち(特に日本のある世代に多い)だが、それ以外に意外な団体が大口のスポンサーになっていることを皆さんご存知だろうか?
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答えを先に言ってしまうと、それはアメリカ海軍である。アメリカが世界中に展開している核ミサイル発射潜水艦と通常攻撃方潜水艦から発せされるソナー音が鯨殺しの正体で、これに直撃されると鯨は頭をハンマーでぶんなぐられた以上の衝撃を受けたのと同じ状態になり、脳神経がいかれてしまったあげく浅瀬に迷い込んで飢え死にしてしまうのである。米海軍はこの事を世界中の目から隠ぺいするためシーシェパードに資金援助しているのだ。
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日本政府もこの事実はとっくに気付いていたが、この事を暴露してしまうと米国との軍事同盟を廃止せよ!などとおバカな主婦たちに叫ばれれしまうので過去20年ひたすら沈黙してきたのだ。しかし・・反日運動に対して毅然と戦おうとしたら、国策のねじれとも言うべき米軍依拠にぶちあたり、米軍は米軍で鯨が死ぬのは全部日本人が悪い!と責任逃れしていたとは・・。まあアメリカお得意の同盟国を援助する一方で出る杭は別の国や組織に打たせるという二枚舌外交のやり口である。やっぱ沈黙は美なんて日本独自の価値観を外交の現場に持ち込むのが間違いの始まりだね。

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