豊胸手術を受けた歌手の卵

イミグレで年次報告を済ませた後、ヒマなのでパッシグに住む女房の従弟夫妻と同居人チェルシーを誘って簡単な食事を摂ることにした。このチェルシーとは今年17歳になる歌手の卵で、昨年夏のオーディションを何とか合格し、5人組の歌手ユニットとしてデビューした娘である。まあデビューと言ってもチェルシーの属するグループは無数にいるセミプロの1つに過ぎず、仕事と言っても地方のイベントやマニラの二流クラブで歌うくらいである。「これからいろんなコンテストに参加してチャンスを掴んでいくのよ!」とチェルシーの叔母で女房の従弟ジェンの細君であるジュミと一緒に日夜奮闘しているのである。
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さて近所の定食屋みたいなところに現れたチェルシーを見たときにふと奇妙な違和感を感じた。チェルシーはぶっきらぼうな感じで椅子にドスンと座り一緒に来た友人とおしゃべりを始めたが何かが違う・・。やがてその違和感の根源に気が付いた。この娘・・巨乳になってやがる。このチェルシーという娘は、歌手よりも葬儀屋の受付にでもなった方がいいんじゃないかと思うほど影の薄い女であると共に、セックス・アピールというのがまるで無い(多分雪山でこの娘と二人きりで取り残されても何も起こらないであろう)娘なのだ。それが今日とつぜんホルスタインのような巨乳の持ち牛に変貌し、周囲に異様なオーラを発しているのである。
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歌も顔も抜群だが(はぁ?)体の線が細いのでセクシー路線に向いてないとプロダクションの社長に言われてしまったので、思い切ってシリコン注入を受けたんだよ・・と従弟ジェンは後でコッソリ教えてくれた。いやぁ・・素材が元々お色気路線に向いてないから、胸だけ膨らませても山羊とか牛を見てるのと同じで人間は誰も発情するとは思えないんだけど・・。「費用だってラスベガスに住んでる祖父母が全部用立ててくれたんだよ。あの二人は前回車を買ってくれたように、チェルシーがスターになるためには何だってする気なんだ」とジェンは胸を張ったが、チェルシーはせいぜい役所の戸籍係とか図書館の受付あたりがお似合いだと思うけど・・と本音を言いたかったが、皆の夢を壊したくなかったので無理に表情を作って同調するふりをすることにした。

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煩わしいアニュアルレポート

フィリピン在住の外国人(正確にはACRカードホルダー)には、毎年年初にアニュアルレポート(年次報告)を出す義務がある。昨年13Aビザを取得する際にこの事について少し調べたのだが、要するに費用310ペソを払うだけの名ばかりの報告であり、毎年1~3月の間に移民局に出向くだけの簡単な作業だと思っていた。それに代理店に頼むのも可能とのことなので「まあ後でいいや」と新年明けてからもずっとほったらかしていたのである。

ある日普段から愛読させていただいている在住者のブログを読むと「今年から申請者の出身国ごとに申請日を分ける」と書いてあった。また他の方のブログには「今年からは本人が出頭しないとダメ」とか「イミグレの地方出張所はダメ」「1月末が申請の締め切り」などなど自分の理解とは全然違うことがと書いてあるではないか。ちょっと待て!今日は1月27日だぞ!と言う事はあと4日しかないじゃないか!。というわけで翌日慌ててイントラムロスにあるイミグレ本部に向かったのである。(後でイミグレの事務官に聞いたところ締め切りは3月1日である)   
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朝10時に建物の中に入りインフォメーションに真っ直ぐ進む。「あの~・・日本人なんだけど今日年次報告できますか?」と聞いたところ「床に書いてある青い線に沿って進んで行け!」と言われた。その通り建物の右側(東側)へと歩いていると、建物の外の中庭のような所に小学校の運動会で使うようなテントが張られていて、そこにANNUAL REPORTと書かれていた。ガードマンのオヤジの説明通り、2枚つづりの申請書を貰って必要事項を書き込んでいったが、書類には両親の名前や誕生日まで書かねばならないため、あわててオフクロに電話で確認を取った。

さて書類審査の順番待ちをしていると、前方にいる3人の審査官が「お前は記入ミスをした。やり直し!」と言って申請者を追い返している。良く聞いていると空欄にN/A(該当なし)と書いてないことが咎められているのである。たとえば苗字SATO 名前KEIKOと書いても、ミドルネームが空欄だとダメということらしい。この空欄が何か所もあると「全部空欄を埋めてから戻ってこい」と審査官に順番待ちの最後尾に追い返されてしまうのである。こりゃ大変だ。見ると目の前の中国人が慌てて書類にN/Aを書き込み始めたので筆者も同じようにすることにした。

さて困ったのはオヤジの年齢である。両親の名前と誕生日と年齢を記入しなければならないが、オヤジは3年前に82歳で死んでいるので、82歳と書くべきか85歳と書くべきか迷ってしまった。それともオヤジごとN/A(該当なし)と書いた方がいいのだろうか?女房に相談すると3つとも正解だからそう書けばいいのよ!と全然答えにならないことを言い出す始末。こんなんで40年も生きてこられたというのが驚きである。そうこうするうちに自分の順番が来てしまった。

左隣の審査テーブルでは筆者の順番を抜かそうとしたインド人が「黒インクでないとダメだ!やり直し!」と追い返されていた。ざまあみろ!このシーク教徒が!。右隣の韓国人は「お前は複数のマスにまたがった大きなN/Aを書いたから駄目だ」と言ってこれまた追い返されていた。まるで閻魔大王の裁きのような光景である。さて筆者の審査官であるが、記入した書類を穴のあくほどジロジロ見つめた後、やはり予想した通り父親の年齢「N/A」というところで目をとめた。「これは何だ!」というのでオヤジはもう死んでるから年齢は無いのだ・・と説明したところ、「死んだ人間はここに名前を記入するんだ!」と言って一番最後のページにあるSpecify the name(s) of deceased child(ren) and/or parent(s):という一文を指差した。アッ!こういう記入欄があったのか。ここは見落としてたな・・。

その後審査官は「お前のオヤジはどこにいる」と変なことを聞くので、指で空を指して「天国にいるよ」というと嬉しそうに笑った。「じゃあお前の女房はどこにいる!」とこれまた変なことを聞くので「俺の横、つまりアンタの目の前にいるけど」と言ったら、何故か大笑いし始めて(意味不明)、「よし!ミスは2か所だけだからこれで良し!青い線に沿って歩いていけ!」と言って書類をぽんと放り投げると、「今度酒でも飲みに行こう!」と全く意味不明な捨て台詞を言い出した。どうも筆者はなんか変な審査官に気に入られたようだが、審査が一発で通ったので「じゃあ俺がお誘いしますよ」とご愛想だけ言っておいた。
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建物の中に入りACRカードの登録らしき作業(建物入口近く)と書類提出支払(インフォメーション付近)、それに310ペソの支払いをすませる。この2ステップは合計5分もかからなかった。なんだよ。結局一番時間を取られたのは審査の待ち時間だけじゃねえか・・。その時歓談エリアに前回13Aビザ申請の時に知り合った事務官を見つけたので、なんで今年からこんな面倒な作業をするのか?と聞いてみたところ、逃亡犯や犯罪者がフィリピンに溢れかえるようになってしまい、イミグレのトップたちは今年から厳重なチェックをすることにしたのだという。あんたさぁ・・厳重な面接を行って外国人を総ざらいしてるんだよ!と胸を張って言うけど、建物の外で外国人をチェックしている3人の審査官はどう見ても書類の粗探ししてるだけだぞ・・・書類見るより申請者の人相見た方がいいんじゃねぇか・・。

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キリシタンを祀る神社

今日は筆者の父の3回忌にあたる日なので筆者が父から聞いた興味深い話について書くことにする。以前のブログでも書いたが、筆者の父は東京・中野区にある氷川神社の神主の長男として昭和3年(1928年)に生まれたが、戦後は左翼運動にのめり込みすぎて祖父から勘当されてしまい、結局同じ中野区の公立中学校の国語教師を生業としたのである。この話は父がまだ少年の頃、正確には1945年5月25日の夜、アメリカ軍による空襲で東京の西地区が焼野原になった通称山の手空襲に始まる。
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空襲警報のサイレンが鳴り響いた後でB29爆撃機の大編隊が上空に襲来、やがて中野区の南部一帯が燃え上がり始めると、父は御神体を持って安全な場所に逃げるよう祖父に命じられたという。ちなみに神社の御神体というのは門外不出の代物であり、誰にも見れないように封印されているのであるが、今やこの一帯は焼夷弾で燃え尽きようとしているので建前などに拘っている場合ではない。神社の建物が消失しても大工に頼んで再建すれば良いが、御神体が燃えてしまうと神社が存続する意味が無くなってしまうので、家族の中で一番敏捷な17歳の父に御神体を守れと重要任務が与えられたのだ。
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御神体を収めている神殿の扉を開けると、その中には木製の台のようなモノ(父にはそれがいったい何なのか最後まで分からなかった)が1つ置かれているだけで、宝石とか刀剣があるのではないかと期待した父は正直がっかりしたらしいが、祖父の命令どおりこの木製の台を風呂敷に包んで神社の裏山へと火の粉を浴びながら何とか逃げ込んだ。やがて一安心した父は好奇心もあって風呂敷の中身を覗いてしまったのだが(本来見てはいけない代物である)、その台のような木製品に大きく十字架が刻まれて居るのを発見してビックリしてしまったそうだ。
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数年後に大学で国史を選考していた父は、この事を稀代の碩学で父の指導教官でもあった折口信夫に聞きに行ったらしい。折口は神社の創建年と御祭神の名前や、それに境内社など父に一通りの質問をした後「おそらくキミの神社は隠れキリシタンたちが多数関わって創建されたのだよ」と言ったそうだ。秀吉以降(特に徳川時代)の宗教弾圧で地下に潜ったキリシタンたちは、自分たちの信仰を密かに続けられる寺社を血眼になって探し(もしキリシタンが檀家だと発覚すれば僧侶まで死罪である)、そこにマリア顔の観音像や十字架の入った御神体を収めさせてもらい、表向きは神仏を拝むふりをしながら明治維新まで彼らの神を信仰し続けていたというのである。
     折口

キリシタンというと高山右近とか細川ガラシャなどが有名だが、この人たちは皆高貴な身分の方たちである。それに九州の島原ならともかく江戸開府頃の中野である。当時の山の手なんて見渡す限りタヌキ村に違いないから宣教師なんか来るもんか!と大学生時代の筆者は父の話を小馬鹿にしたが、父は「先に日本へ来たイエズス会は確かに上流階層をターゲットにしていたが、後から来た別の信徒会はハンセン病患者や社会の最底辺の人々など社会的弱者へと布教したんだ。なので関東の村落部にキリシタンがいても全然おかしくないんだよ」と昔風の学校教師らしい生真面目さで筆者に説明した後「もうこの話はお終い」という具合に黙り込んでしまった。
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さてそれから約30年たった昨年のことである。フィリピン移住後はやることが無くて毎日ヒマなので日本とフィリピン交流史なんてものを調べていたら、そこにはフランシスコ会に属する二人のスペイン人宣教師が1601年に東京・浅草にハンセン病施設を設立したと書かれていた。あれっ?これは父が言っていたことではないか・・?そう思って二人の宣教師の足跡を追うと京都、江戸、東北へ布教して回り多くの日本人信徒を得たと書いてある。そしてこの二人の来日前の動きを調べてみると、スペインからメキシコを経てフィリピンのマニラに渡り、日本から密航してきた信徒の下で日本語学んだあと日本へと旅立っていったのだ。
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筆者の父親は骨の髄まで無神論者らしく葬式無用、祭礼無用、墓無用と言い残して死んでいったのだが、この二人の宣教師がマニラから旅立っていったという一文を目にした時に少しばかり因縁めいたものを感じてしまった。マニラから来た宗教を300年以上密かに祀る神社に生まれた父親と、カトリック信者のフィリピン人と結婚してマニラに住む息子。父親の指示に逆らうようで悪いが、今日はオヤジの遺影を持って教会に冥福を祈りに行くことにしよう。

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朝からうるさい歌声一家

筆者は夜2時ごろに就寝して昼前に起きる生活をフィリピン移住以来ずっと続けてきたのだが、ここ数週間は早朝に一旦起こされてしまう状態が続いているため寝不足の状態が続いている。原因は最近引っ越していた隣人が早朝4時半から大きな声で唄いはじめるからである。
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12月の半ばのある日の朝、筆者と女房は中年女の歌声にたたき起こされた。ンジャ♪ンジャ♪♪ジャンバ♪ジャンバ♪♪とリズムを取ったあとンァ~♪ンァ~♪と数人で合唱する。で・・またンジャ♪ンジャ♪♪から始まってンァ~♪ンァ~♪を繰り返すのだ。音の方向を探ると筆者の家の真後ろのキッチンからである。この家の人たちはつい最近ネグロス島から越してきたオバサン3人と子ども2人の一家だということだが、このオバサン3人が朝も暗いうちから上機嫌で歌いながら家事を始めるのだ。
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このオバサンたちの唄には、いきなり甲高い声で◎▲Xンッギャー!!と叫んだあとでンム~♪ウッム~♪とウァム~♪ウァム~♪とハミングに入る唄や、スチャスチャ♪♪スチャスチャ♪♪と音頭をとるようなレゲエタイプとかいろんなバリエーションがあって聞いていると面白いのだが、どの曲も絶対最後はンムー♪とかンァ~♪とかの大合唱になるのである。女房と義妹にあの一家はなにを唄っているのか聞いてみたが、あんな歌は聞いたことが無いし、言葉もタガログ語でないため単語さえ理解できないという。
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で・・今日のことである。定刻通り4時30分に隣人の唄が始まった。ジャンバ♪♪ジャンバ♪♪とアフリカの民族音楽のような歌が始まった後、さあンムー♪ンァ~♪のハミングが来るぞと思っていたら、その後もパルムパラ~ン♪ワンダン~♪という単なる歌が続いただけで終わってしまった。エッ?大合唱がないじゃないか?。それでその後の唄を注意深く聞いてみたが、これもンム~♪とかンァ~♪無しに終わってしまった。まさか・・。それで今日は朝からなんでンム~♪ウッム~♪の合唱が無かったんだ?と気になって仕方がないのである。オバサンが一人足らないのか?それとも月の終わりごろは合唱しないとか決まり事があるのか?それに一体ンムー♪ンァ~♪とは何なんだろう?どなたかご存知の人がいたら教えていただけないだろうか?

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客の不審死が続く香港のフィリピンパブ

筆者のサラリーマン時代のライバルであり良き飲み友達でもあったU君とメッセンジャーで近況を話していると「アンタの後任が最近エル・シドに通いつめてるぜ」と気になる事を書いてきた。このエル・シドというのは香港・コーズウエイ・ベイのジャッファロードにある二線級のフィリピンパブで、同じ地区にあるアポロやジュリアナ、ブイブイや元町ラウンジ、セブ、エクスタシー、プレステージといった当時の超人気店に比べると地味な感じの店なのだが、実はここはU君や筆者のように香港生活が長い古参組にとっては絶対に行ってはいけない店なのである。
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今から15年ほど前のことである。筆者が当時同棲していた飲み屋の女が深夜に家に帰ってくるや否や「Xさんが殺されちゃった!」と喚いた。このXさんというのは当時世界最大のパソコンメーカーであったNEC社の駐在員(確かNECロジスティックスという社名だったと思う)でコーズウエイ・ベイのフィリピンパブ界隈でよく顔を見かけたオッサンである。殺されたって誰に?という問いに、女は「エル・シドのママよ!マニラで殺されたのよ!みんなそう言ってるわ!」と叫んだ。
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翌日筆者らはたまたま香港に来ていた出張者を歓待するという名目で数軒のフィリピンパブを訪問したところ、どの店もこの事件のことで騒然としていた。神妙な表情の割によくしゃべるホステス達らの話によればNECのXさんとエル・シドのママはマニラのニッコー・マニラガーデン(当時)にチェックインしたが、Xさんは深夜部屋の窓から転落死したという(後日全国紙にこの記事が載った)。投資話に釣られてマニラに行った、会社の金を使い込んでママに貢いでいた・・等々いろんな噂が立ったが、その中でも一番気になったのはエル・シドのママの周りで日本人が不審死するのはこれで二人目という噂だった。
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さてエル・シドのママであるが1月ほどして香港に戻ってきた。噂では警察に相当厳しく取り調べられたようだが、X氏の死亡時刻に別の場所にいたというアリバイがあるため結局証拠不十分で釈放されたという。そしてこのママは帰国後何事もなかったかのようにエル・シドの営業を再開したが、当然こんな噂のたつ店に行く客などいるはずもなく店は閑古鳥が鳴く日が続いていた。しかし人の出入りが多くて早い香港だけあって半年もすると新参モノの客がポツリポツリと入るようになっていた。
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そしてその後もママの周りでは日本人が4~5年に一人のペースで死に続けたのである。一人はプラスチック射出成型会社オーナーのY氏、もう一人はカバン商社のZ氏で、二人ともエル・シドのホステスと一緒にフィリピンまで遊びに来たところ(ママは後から来るという口実だったらしい)チェックインしたホテルで不審死してしまった。ママの周りで死んだ日本人は筆者の知る限り4人、しかしこの業界に詳しい知人によればもう1人中国の深圳で死んでいるという(これは場所がフィリピンでないので疑わしいと思う)。
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U君とのメッセンジャー会話に話を戻す。悪い噂が立つことで失う利益と、日本人一人から収奪できる金額のつり合いが取れなさそうだからエル・シドのママは殺ってないのではないか?と筆者は書き込んだが、U君はあの店は飲み代以外の他の商売が本業だから釣り合いは取れてると思うよ・・と店の裏事情を説明した後、「ママの目見たことあるだろ!見ると背筋がぞっとするような何の感情も読み取れない死んだような目。ああいうのサイコパスって言うらしいぜ。だから俺は殺ってると思うよ」とママ有罪説を返答してきた。    
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毒蜘蛛が張り巡らした蜘蛛の巣に絡め取られた日本人たち。最後には頭ごと食い殺されるとも知らずに今夜も酒の狂態を演じているなんて想像するだに恐ろしい。まるで地獄絵図のような店である。さてU君との議論であるが、筆者の後任(兼元上司でもあるが、こいつは実に嫌な野郎だった)がマニラで不審死するかどうか見てみようじゃないかという結論になった。まあ殺人だろうが事故だろうがママは死神のように同行者をあの世に送ってくれるから、まあ筆者にとってはどっちでもいいんだけどね。これからフィリピンの殺人・不審死のニュースを見るのが楽しみになってきたな!。

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中国指導部がタックスヘブンに巨額の隠し資産

習近平や温家宝、周永康などの中国共産党トップが巨額の資産をカリブ海に浮かぶ英領バージン諸島のペーパーカンパニーで運用していると英ガーディアン誌が報じた。また別の報道では22000に及ぶ秘密口座が香港の投資銀行経由でバージン諸島に開設されているが、その大部分は中国の政治家や官僚、ビジネスマンの親族名義であるという。ちなみにこれら口座の総額は中国の外貨準備高に匹敵する4兆ドル(別の報道では1兆ドル)という莫大な金額にのぼるようだ。
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このニュースは今まで中国からの資金流入を喜んで受け入れていたイギリス(というよりも国際金融資本)が中国への牽制のために情報をリークしたと見られている様である。それに中国のバブル崩壊を見通して中国政府を見限り始めたようにも見受けられる。ここ最近中国は南シナ海への海軍力増強や、日本と戦争になれば東京は火の海だ!などと軍事力を盾にとった恫喝外交を繰り広げて得意になっていたが、どうも今回の情報リークで自分の国民たちから吊し上げられる恐怖におびえる状況になってきたようである。サマーミロ!中国共産党。ミサイル打つ前に人民暴動で高く吊るされちまえ!

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タイに行きたいけれど非常事態宣言じゃぁ・・

チェンマイに長期滞在中の友人から「チェンマイに遊びに来いよ」とお誘いを受けた。この25年来の友人は春から秋にかけて日本で仕事をし、毎年冬になると3か月間チェンマイで過ごしているのだが、今年のチェンマイは涼しくて過ごしやすいと言う。だけど・・そんなこと言ったってバンコクは非常事態宣言が宣布されてるじゃないか。
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一昨日バンコクに在住20年という大学時代の後輩にタイの安全状況について聞いたところ、反インラック首相派は2月2日の総選挙が終わっても戦いを続けるつもりでいるらしい。一体いつまで続くのか?と聞くと、「う~ん・・難しい質問ですよね。反対派は表向きはインラック首相退陣までと言っていますが本当の対立点はもっと根深いところ、つまり次の王政に関係するところにありますから・・」と例の厄介な問題を匂わせる物言いをした。
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次の王政というのは、国民からの絶大な尊敬を集める現国王とは対照的な皇位継承権1位の王子の事である。この人物がタイ国王に即位してしまうと王政廃止を求める大暴動(というより革命)が起こる可能性が非常に高いため、今のうちに国王の権限を大幅に削減してしまおうとするタクシン元首相(インラック現首相の実兄)らの勢力と保守派との間でガチンコの抗争がここ10年ほど続いているのである。現国王は相当の高齢で何時崩御してもおかしくないし、王政について政治は何の手も打てずにズルズル時間だけ過ぎてしまったため、その時が来たら最悪の形で大爆発するかも・・。
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やっぱり危なそうだから止めときますよ・・と断る筆者に友人は「チェンマイは全然静かだよ」と言った時に、もう会社勤めしていないんだから、安全なのか?とか飛行機が飛ばなかったら?みたいな考えに縛られなくっていいんじゃないか?という考えが頭にひょこっと浮かんだ。絶句・・。そうか・・もし空港が閉鎖されたら街に戻って何日でも寝てればいいし、都市部が大暴動になったらメーサイとかタートンみたいな辺境の町へ避難すればいいだけだ。空港が閉鎖されたのなら陸路でラオスやミャンマーに渡ればいい。それにそのままタイに5年でも10年居続けても何も困ることは無い・・。もう一度自分の頭に浮かんだ考えをゆっくり繰り返した後で、友人に上々の気分で「やっぱ行きます!」と答えた。

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日本が外国人の永住条件を緩和

日本政府が国際競争力強化のため外国人の永住条件を緩和する模様である。外国人が日本で永住権を取得するには原則10年以上の在留期間が必要だが(特例で5年)、これを3年に短縮することで情報技術や最先端の医療技術、新素材やグローバル企業のトップ経営者など海外の優秀な人材を日本に呼び込む目算であるようだ。
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さて本日女房のいとこたちが筆者の家に遊びに来たので早速このニュースを話したのだが、彼らの反応は予想とは違って「それがどうしたの・・?」と実にあっけないものだった。あれっ?説明の仕方が悪かったのかな?と思って、もう一度別の単語を使って説明を試みたが「だから何よ?」という程度である。そしていとこの中で最も高学歴のジャネルが「日本に永住して何の意味があるんだい」と辛辣な意見を言った。
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彼らの意見はこうだ。日本は最盛期をとっくに過ぎて凋落し始めた沈没国家であり、日本に移住しても将来が開けるとはとても思えない。また欧米や中東の企業に比べて日本企業は給料が安いわりに自己犠牲を強いられるから幸福には成れないと言う。「短期間でガバッと稼げるなら良いけど日本に永住なんて御免だね。だいいち日本人は英語しゃべれないじゃないか。」。
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じゃあどの国の永住権だったら喜んで受けるんだ!と聞いたら全員がアメリカかカナダだと言った。「成果を上げれば給料も増えるし、外国人にもチャンスが開かれているからね。ブラザーの国(日本)みたいに外国人を調子よく利用するだけじゃないからね。やっぱ人生を賭けるならアメリカだよ!」。筆者が若いころの日本は世界中から人が集まる黄金の国だったけど、今や東南アジアのエリート層からは見向きもされない落ち目の国になってしまったようです。

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長っ尻をきめこんだ台風アガトン

フィリピン気象庁によれば台風アガトン(正確には熱帯低気圧止まり)は今の勢いを維持したまましばらくフィリピンに居座り続ける様子だという。中心部の風速は55キロと台風としては大したことは無いが、時速5キロというトンデモなくゆっくりとしたスピードで移動しているため、今後いつまでフィリピンに悪天候をもたらすのか予測が難しいらしい。
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この熱帯低気圧アガトンは当初は台風ヨランダを上回る大災害をもたらすと予想されていたが、フィリピン海域に侵入した後も低気圧のまま勢いを増すこともなく、ミンダナオやビサヤ地方に大雨と洪水をもたらしただけなのである(それでも40人近い死者が出ているが)。どうもこのアガトン君は先輩のヨランダ君のようにフィリピンに大打撃を与えられないので、ゆっくり長っ尻を決め込んでジワジワとフィリピンにダメージを与える陰湿な策にしたようである。おい!アガトン!お前リキ無いんだったらサッサと消えろよ!それとも中国からカネ貰ってフィリピンに嫌がらせしに来たんかい!

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気をつけろ!危険な外食チェーン店

昨日の昼に女房が久しぶりにラーメンを食べたいというので近所のSMにある来々軒(RAIRAI-KEN)に行ってきた。この来々軒というのはフィリピン資本の日本料理店(ラーメン中心だが天ぷらや丼ものもある)で全国に40店舗あるそうだ。本来なら日本人のオーナーがやってる気の利いた店で一杯やりながら・・と行きたいところだが、筆者の住むあたりには日本人経営の日本料理店なんてものは丸っきり無いので、ちょっと1時間ほどの間に食べて帰って来れる店と言うのは来々軒か同じくフィリピン資本のTOKYO TOKYOくらいしか選択肢が無いのである。
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店に入りいつもの味噌コーンラーメンと広東麺を頼んだのだが、女房が何を思ったのかメニューに書かれている「サーモン刺身」と「鮪刺身」をオーダーしたいと言い出した。こんな店の刺身が美味いわけないと思ったが、香港では毎週末に近所の日本料理店で寿司か刺身を食べていたからか「生ものに飢えている」と言い張るので両方オーダーすることにした。まあ何事も勉強だからな・・。不味けりゃ食わずに残せばいいだけだ。
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待つこと10分、頼んだ刺身2種が出てきたのだが一目見て「こりゃダメだ」と分かった。鮪の色がバラの花びらのように物凄く鮮やかなのである。この鮮やかというのは人工的な・・という意味だ。こりゃどれだけ着色料を使ってんだろう・・?恐る恐る鮪の一片の上にこれもすこぶる鮮やかな緑色をしたワサビを乗っけて食してみたところ、口の中に化学調味料を濃くしたような金属的な味が広がった後、舌には古びた魚特有の生臭い不快感が残った。ひどい刺身である。見ると女房も不味そうな顔をしている。それで二人ともそれっきり刺身に手を付けるのを止めてしまったのである。
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さて今朝の事である。筆者が朝食を食べ終わった後で女房が「あんたのウ〇コ変な色してないか?」と聞いてきた。このアホ!ひとが飯食い終わった後で何言ってんだ!と思ったが、女房は「おかしいのよ!あたしのウ〇コが緑色なのよ」と言いはる。昨日の夕食で食べた野菜炒めが原因じゃないか?と言い返したが「だけどアタシより野菜を食べたアイリーン(義妹)のウ〇コは普通の色なの!あたし何の病気なんだろう?」と言って聞かない。義妹とあれこれ病気について言い合う女房を残して階上を上がると何時もの通り便意をもよおしたのでトイレに駆け込んだ。そして大を終えてトイレのフラッシュを押すときに便座の中を何気なく覗くとそこは緑一色だった。
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筆者と女房が食べたワサビの量は刺身の上にチョコンと乗っけた分だけである。あんなちょびっとの量で消火器官内部にたまったモノを全て緑色に変えてしまうという事は、来々軒で使っているワサビは油絵の絵具に匹敵するほどの染色力があるのではあるまいか?と言うよりも、それ以前の問題としてあれはワサビなんかじゃなく、揮発性のある化学物質を緑色に染色したものではないかと思えてきた。ちなみに筆者と女房は今日の夜まで緑色のウ〇コを出し続けていて物凄く不安な気分でいる。ココで一言。皆さん!来々軒の食品安全基準はどうかしているから近付くのは止めましょう。さもないとあなたは翌日カラフルな七色のウ〇コを出し続けることになりますよ。


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疑惑の女帝 獄中で50歳の誕生日

ポークバレルの陰の主役で汚職の女帝ジャネット・ナポレスが50歳の誕生日を迎えたようである。ただし昨年までとは違い今年はマニラ市南部のサンタロサにあるサンドミンゴ拘置所で一人さびしく誕生日のカウントダウンを迎えることになってしまったという。このナポレス女史は政界のみならず芸能界にも幅広い人脈を持っていて、毎年彼女の誕生日には錚々たるメンバーがお祝いに駆けつけていたようだが、全国民の憎悪の的になってしまった現在の女史にはもはや誰も近づくはずもなく、昼間に拘置所に面会に来たのは旦那と二人の息子、それと二人の友人だけだったという。国民の総非難を浴びた彼女のバカ娘はいずこにきえたのやら・・?
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よく筆者の知り合いのフィリピン人は「どんな悪人でも友人は友人」とか「私たちの友情は永遠よ」など聞いただけで虫唾が走る様な甘ったるいセリフを抜かすのを気持ち悪いと思ってきたが、疑惑を避けたい政治家はともかくナポレス女史がタニマチになっていた芸能人たちが全員知らんぷりを決め込んでいるのを知った時に、フィリピン人たちの腹の底を覗いた感じがした。こいつら友情なんて何にもないわ・・信じるのはカネと家族だけだわ。

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クリス・アキノが「最近○○していない」と発言

ABS‐CBNのメールマガジンを読んでいたらクリス・アキノが「最近セックスしていない」と発言したと書かれていた。ただしその記述の前には「子供がテレビデビューして嬉しい」「バスケットボール選手の旦那との関係は自然消滅」というクリスの発言とは全く関係の無い説明がされていて意味がさっぱり分からない。そこで下の階でヒマそうに転がっている義妹と従妹のミレットに記事の真意について説明してもらうことにした。
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筆者の真剣な問いに対して二人は「エーッ~」と嬉しそうな叫び声をあげた後、自分たちの知っているクリス・アキノ像をやけに詳しく語ってくれた。二人によればクリスは下半身がだらしない無類の好きもの女であり、今まで何人もの男たちを骨抜きにしてしまった魔性の女でもあるというのだ。確かにあのムッチリした体型と艶っぽいタラコ唇は色狂いの証左かも・・。それから義妹は「クリスは凄い床上手なんだって。だってクリスのアソコは・・・」とまるで自分がクリスの体を堪能した男であるかの様な事を言いだした。それはいいけど、あの~記事の真意についてそろそろ説明を・・。
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どうも「クリスはセックスしていない」という内容が義妹と従姉妹のツボにはまってしまったようで、その後も二人はクリス・アキノの淫らさについて実にうれしそうに延々と説明しつづけた。そうか!わかったぞ!このニュースには真意なんてものは何にも無くて、単に中年女性の読者たちに昼下がりの淫靡な妄想を提供するのが目的だったんだ。どおりで理詰めでモノを考える男にはわからない筈である。さてそこへ買い物から買ってきたメイドも会話に入り込み艶話がますますお盛んとなり3人は何だか発情期のオットセイにように見えてきたので、気分の悪くなった筆者は3人をほっぽって2階へ逃げることにした。

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旦那の浮気を認めたくない悲しい妻

我が家に出入りしている爪切りサービス業のリサの化粧が最近濃くなってきた。それにクリスマス以前とは打って変わって随分と派手めの服を着ている。「よっ!最近やけに美人だね!若い男でも出来たのかい?」とからかってやったら、真剣な顔をして「アタシは旦那しか愛していないから・・」と俯きながらボソッと答えた。何だよ・・ノリが悪いな・・。
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リサが帰った後に女房が「アンタ!なんであんなこと言ったんだ!」と文句を言ってきた。別にいつもの冗談じゃないか・・と思ったが、女房は「リサの旦那が浮気しているらしくて、アタシたち(女房と義妹)はいつも愚痴聞いてやってんのに、アンタがあんな事言うから、リサはアタシたちが秘密を漏らした上に嫌味を言われたと思って怒っちゃんたんだよ!」とわめいた。
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女房によれば、ゴキブリ駆除会社に勤めるリサの旦那は10月から帰宅が遅くなったり出張と称して外泊することが増えてきたらしい。変だな~と思ったリサは定番通り携帯電話をチェックしたところ、どうやらそれらしい形跡を発見してしまったというのだ。まさか・・夫が他の女と・?。二人で苦労して金をためて(娘は常時穴の空いた服を着ている)やっと家を買ったというのに・・。以来リサは気が気でない毎日を過ごしているというのだ。
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それでリサは会社に張り込んだり旦那の小遣い減らしたりしてるのか?と聞いたところ、「リサはねえ・・旦那を愛し抜いているから旦那を問い詰めることも出来ないんだって。それで旦那に振り向いてもらうために化粧をするようになったのよ!」と女房が言った。いやっ・・化粧っていったって・・。リサには悪いけどもう中年だし、見た目も体形も手遅れっぽいから何したって効果ゼロだと思うけど・・。だいいちリサは他人の家の冷蔵を開けて勝手に中身を食うような図々しさの持ち主なんだから、旦那に思いっきりグーパンチくれてやるくらい何でもないだろう。
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どうも女房の話ではリサは夫が心変わりしたという事実を受け入れられないので、化粧なんて空回りするに違いない無為な努力をしているのだ。しかし女房からカネを借りて高利で又貸ししている厚かましいリサがまるで女学生のように弱々しくなってしまうとは・・。なんだか面白そうなので今度リサが家に来た時には男はどれだけ浮気性で、一度火が付いたらとことん行き着くところまで行くしかないと詳しく説明してやろう。早く俺の爪を切りに来い、リサ!

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音痴一家のカラオケパーティー

昼前にものすごい騒音が筆者の住むサブディビジョンに響き渡った。ガキがマイクに向かってワー!とかギャー!とか叫んでいるのである。しまった!あの一家がまたカラオケパーティーを始めやがったか・・。筆者の家の真ん前に居を構えるサリサリストアのジェニーと目が合うと「あ~いやだいやだ。迷惑だわ」とでも言いたげな表情を見せた。ちなみにフィリピンでは家でカラオケを歌うのはごく普通の行為で目くじらを立てる必要はないのだが、この一家が問題なのは一家全員がそろいもそろって音痴、それも度が外れた音痴なのである。そして大音量で深夜まで10時間以上歌い続けるのだ。
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最初に異変に気付いたのはクリスマスを過ぎた有る日のことだった。。突然オーとウーという女の唸り声が聞こえてきたのだ。ん・・一体これは何だ?なんか動物が啼いているのかと思ったがよく聞くと英語である。それでテレビが壊れているだと早合点した。ところがそのあと女性の叫び声に近い唄、それも高音の時にはギューと喉が絞まる様な声を出すのが不気味なクリスティーナ・アギレラの「ビューティフル」がサブディビジョンにすむ住民全部の耳を引き裂いた。ウワッ!カラオケだ!それもド下手の!そしてその後出てきたのは中年のオヤジが歌うロッド・スチュワートの「I don't want to talk about it」なのだが、音程がずれているというよりも、全て同じ音程で歌っているため朗読のように聞こえてくる。なんだ・・この連中は・・?
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筆者が過去20年間にわたって接したフィリピン人たちはみな平均以上の歌唱力を持っているので「フィリピン人は音感的に優れている」と長らく思ってきたが、こっちに移住してみて大学生の姪の歌を聴いた時に実際はそうでもないことを知った。しかし一家全員が音痴というケースはこの隣家が初めてである。なんせ先ほど書いた3人の他に、さびの部分が何故か音程が下がってしまい尻すぼみになってしまうオバちゃんに、全く原曲を留めないほど自己流(というよりも1フレーズをずっと繰り返す)に変えて歌ってしまう婆さん、それにひたすらギャーギャー叫ぶだけのガキどもと、フィリピン音痴コンペティションに出場したら間違いなく上位入賞しそうな歌い手が揃っているのだ。
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さて現在深夜1時だが驚くべきことに隣家はまだ大音量で歌っているのである。これが大阪だったら間違いなく近所の住民が徒党を組んで暴れ始まるところだろうが、辛抱強いフィリピン人たちは全ての窓を閉め切ってひたすら騒音に耐えているのだ。せっかく最近涼しくなってクーラーを点けずに眠れるようになったというのに・・。畜生!あの家の娘が音程の外れた声でリアーナのLove The Way You Likeを唄い始めたぞ。それも鶏が絞め殺されるような高音をトンチンカンな箇所で発してやがる!おい!環境天然資源省!こんな公害みたいな一家はチェルノブイリ発電所のようにコンクリートで塗り固めて封印しろ!

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台風被災地で児童人身売買が横行

台風ヨランダで壊滅的な被害に遭ったレイテ、サマール両島で子供の人身売買が深刻な問題になっている様である。報道によれば、台風で両親を失い孤児化した数百人の子供が人身売買業者の手にかかり、マニラやスービックの売春組織に売り飛ばされているらしい。
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ヨーロッパの人権団体によれば、フィリピンは人身売買の主要供給源であり、特にサマール島には数多くの調達組織がああるらしい。こんなろくでもない地盤の所に巨大台風が来て町ごと壊しまくったのだから、業者たちはここぞとばかりに張り切って子供の仕入れに勤しんでいるのだろう。
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テレビを見ていた筆者は思わず「こんなクズのような連中がのさばっているなんて許せん!全員死刑にすべきだ!」と思わず叫んでしまったのだが、傍にいた義妹によれば、フィリピンには死刑制度は無いけど、子供がらみの事件を起こした犯人は死刑と同じか死刑以上の苦しみを味わうことになるというのである。
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どういう事かと言うと、子供をレイプしたり売買した犯罪者は刑務所に入ってから毎日凄惨なリンチを受けるというのだ。銀行強盗や殺人などの凶悪犯罪者も言ってみれば一人の親であり、自分のいたいけな娘と大して変わらない年齢の女の子をレイプしたなんて野郎を許す訳もなく、同じ牢屋にいる囚人全員の性欲とストレス発散の道具として殺されるか自殺するまで虐待され続けるらしい(なお看守も娘3人の父親だったりするので助けに入ることはまず無いという)
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まあ義妹は筆者を驚かそうと思って大げさに話しているのだろうが、刑務所の中で中世の残酷刑が未だに存続しているとは、なんと被害者側の感情に配慮した懲罰制度なんだと感心してしまった。フィリピン警察は今すぐ犯罪捜査チームを被災地に派遣して人身売買組織を徹底的に摘発しそのまま刑務所に直送してほしいと思う。
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行方をくらました業突く張り爺さん

以前勤めていた会社の先輩とスカイプで年始の挨拶をしていると「お前さぁ、K市のF社長って覚えてる?」と先輩が言った。筆者は先輩と違い海外営業畑なので日本国内の顧客については詳しくないのだが、F社長の会社(社名は自分の名前を付けてF社という)は値段にうるさくカネ払いの悪さは業界一というガメツサでつと有名であり、筆者も香港の展示会で何回かお会いしたことがある。あのF爺さんがどうかしたんですか?と聞くと、先輩は「突然消えちまったんだよ」と奇妙な事を言った。
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このバッタ屋上がりのF爺さんは今や年商50億円、社員100人、K市中心部にドデンと構える自社ビル保有とそれなりの実業家に成り上がったのだが、鉛筆一本の購買まで口出しするドケチさが災いして後継者の息子に逃げられてしまい、以来、家族、社員、取引先の冷たい視線をものともせず80歳を過ぎても未だに社長として睨みを利かしていたのである。それが突然行方をくらますなんて。さては遺産目当ての後妻に殺されたのだろうか?
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「毎年恒例のF社の新年会知ってるだろ?F爺さんが全取引先と面通しして一席ぶたなきゃ気が済まないってやつ。どんな重病でも爺さんは毎年必ず出てくるのにさ、今年はなぜか姿見せなかったんだよ。それで出席した取引先の担当たちが不思議に思ってF社の社員に聞いて回ったけど、全員がなんか変な具合ではぐらかすんだ。まあ爺さんも年だからガンにでも罹って病院で死にかけてんのかな・・くらいに思ってたんだけど、取引先の一人がさ、爺さんは命を狙われて何処かに逃げたんじゃないか?って言い出したんだよ」。な・・何だって?
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「お前(筆者の事)も知ってのとおり、去年の末に爺さんの祖国で突然ナンバー2が逮捕されて、裁判の後すぐに犬に食われて処刑されただろ。どうもあのナンバー2はF爺さんら日本にある商工会の古参メンバーと裏取引して私腹を肥やしてたらしいんだけど、処刑後にあの国の若い親玉が裏金回収と揉み消しのために日本に刺客を送り込んだらしいんだよ」と驚くべきことを言った。そしてその後で筆者を試すような口調で「餃子チェーン店の社長が殺されたの知ってるだろ。あの会社はナンバー2とは随分近かったらしいんだ。それでF爺さんビビッて逃げ出したんじゃないかっていう話なんだよ」
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この話を聞いた時は荒唐無稽だと思ったが、先輩や会社の上役たちは「ある結論」に達したというのだ。F爺さんの会社が扱っていた商品、日本全国のその手の業者に張り巡らした販路、どんなに取り締まっても無くならない極めて精巧なコピー製品、外貨獲得のためならどんな違法行為でもやるF爺さんの祖国、外交行李という抜け道・・。どうも答えは「可能性あり」であるようだという。10代で日本に密航してから60年にわたり手を汚して働き続け、やっと自分の事業王国を築き上げたが、F爺さんはどこでどう道を誤ったのか、必死になって貢いだ自分の祖国の独裁者に命を狙われる目に遭ってしまったようである。F爺さん・・独裁者だったアンタにも上には上がいたという事のようだね。もうこうなったらアンタが嫌いなアメリカでもいいから、何が何でも逃げておせてアンタの最後の人生を全うしてくれ。

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ブラックナザレで300万人が野グソに立ちション

今日昼過ぎに起きると家政婦のラセルが床に寝っころがっていた。なんでこんな真昼間から大イビキをかいているのか変だな~と思って義妹に聞くと、ラセルは昨日から今日の昼にかけてずっとブラックナザレに参加していたという。なんでも筆者の住むサブディビジョンでオバサンチームを結成しジープニーを乗り継いでマニラ市内に突入、一昼夜もみくちゃにされた挙句に一睡も出来ず、ついにはヘトヘトになってつい先ほど帰ってきたのだという。
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このブラックナザレというのは今から400年前にメキシコから持ち込まれた木製のキリスト像を担いでマニラ市内を練り歩く宗教行事である。日本で言えば歩く善光寺の御開帳にようなものだが、この行事・・参加人数が半端じゃないのだ。その数なんと300万人(別の報道では1200万人)、こんな物凄い人数が道端で行列を見物し、また少なくとも9万人がキリスト像と一緒に行進しているため当然マニラ市内の交通は完全遮断、この地域の学校や役所は本日休業となっているのである。
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さて夜になってラセルが起きたので彼女の話を聞いてみたが、あまりの人の多さに身動きが取れず、木像に触れるどころかただただ米粒のように人の波に流されているだけだったらしい。おまけにトイレがほとんど無いので道端どころか人の波の中での立ちションに野グソ(人の波の中じゃ漏らす方が自然だと思うけど・・)が当たり前になっていたという。おまけに靴を履いてはいけない決まりのため、足が汚物まみれになってしまったの・・といって足を筆者らの目の前に突き出した。きったねえ~な・・。
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この話を聞いた女房は「よし!来年はマニラホテルの部屋を予約しよう」と言い出した。ブラックナザレの行進はこのホテルの近くにあるルネタ公園を経由するので、ホテルをベースにすればトイレで困ることもないし寝る場所も確保できるという算段らしい。3部屋もあれば義妹に叔父さんと叔母さんの一家も・・とか計算しているが、そんなウンコまみれの行進なんか誰が参加するもんか!ホテルを予約するのはいいが、俺は家で寝てるからお前らだけで行って来い!それから家に帰ってくるときはちゃんと足を洗っておけよ!

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陰謀論に憑りつかれた男

ロビンソン・ギャレリアからの帰路、後ろの席でわめくガキンチョを後目に運転している従弟のジェンと政治関連の話などをしているうちに会話が奴の好きな方向に流れて行ってしまった。このフリーメーソンの会員であるジェンと言う男と話していると必ず最後には陰謀論の話になるのである。9.11は戦争を欲する軍産複合体が犯人だとか、政府紙幣を発行しようとしたためケネディは国際金融資本に殺されたのだとか、全ての会話はエシュロンによって盗聴されているなどなど、世界中の陰謀マニアにはお馴染みのストーリーである。
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車が筆者の近くまで来た時にジェンが「ピナツボ火山の噴火を覚えているか?」と言い出した。覚えているも何も・・1991年のあの噴火で噴き出した火山灰が米空軍のB52戦略爆撃機の上に大雪のように降り注いでいる光景は印象的だった。当時のニュースでは「被害が余りに甚大であり今世紀中の基地使用再開は絶望」と言っていたくらいだ。あれでアメリカ軍はフィリピンから撤退することが確定的になったのだ。が・・その時に気が付いた。あれ・・?噴火から22年たったが、たしか20年前にはクラーク空港と香港間って飛行機が飛んでたよな。だったら今世紀中の基地再開は絶望なんて嘘じゃねえか!
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ジェンは「ピナツボは自然噴火ではなくアメリカが水爆を使って爆発させたんだ」と言う。たしかに1991年には冷戦が終わったのでアメリカは海外から手を引きたがっていたのは事実である(日本の場合は費用を負担してくれるのでこの限りではない)。しかし筆者の記憶ではアメリカに出て行ってもらいたかったのはフィリピンの方であり、フィリピンの議会がアメリカとの基地協定を否決したはずである。仮にあの噴火が人為的なものであったとしたら仕掛けたのはフィリピンか、フィリピンのスプラトリー諸島を占領して石油資源を略奪したい中国のどちらかと考える方が納得がいく。それともアメリカが立ち退きの腹いせに爆弾を仕掛けたとでも言うのだろうか?
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筆者の反論にジェンは「数人の議員の気まぐれで議会は基地協定を否決してしまっただけ。これは全くの予想外のアクシデントだったし本筋ではない」と筆者の意見を退けた後で、「冷戦終了で長距離爆撃機は不要になったのでアメリカはクラーク空軍基地を閉鎖してスービックにある海軍基地一本にする気だったんだ。あそこには滑走路もあるから防空用の戦闘機なら全部移せるしね」と言った。それだったら当時のコリー・アキノ大統領にクラークからだけ出ていきますって言えばいいだけだろうと思ったが、ジェンの奴は先回りして「アメリカは事前の秘密交渉でそう言ったけどコリー・アキノが拒絶したんだよ。アキノ一族の地盤はクラーク基地のあるパンパンガ州一帯だからな」。その後のストーリーは筆者でも予想できる、つまり軍事予算の削減と言う待った無しのアメリカの壁、基地使用料を釣り上げて利権を貪るフィリピンの政治一族、1つ閉じるというならもう1つも閉じて出ていけ!という恫喝、駐留先の議会に否決されたら撤退するいう前例を作れば崩れかねないアメリカの威信、それに世界中に「自然災害で使えないのならまあ仕方ないな」と思わせる撤退の理由作り・・・。
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しかし腑に落ちない。これが冷戦終了で軍事から民事経済に比重を移したいアメリカの財界とその手先が水爆を仕掛けたとか、膨大な量の火山灰をばらまいて世界の農業生産を停滞させたい勢力が引き起こしたというのならまだ(あくまで陰謀論として)理解できるが、当時のフィリピン大統領の利権うんぬんが真相とは・・なんか狭くて撚れた感じの筋書きではないか。まあそれでも従弟だからバカにする訳にもいかないので神妙な顔をして聞いていたら、今度はボホールの地震も台風ヨランダもアメリカが引き起こしたと言い出し始めた。「自然災害はアメリカ軍が出たり入ったりする口実として便利なんだ。これなら災害復興と言う名目で軍を送れるし、被災国民の中にアメリカへの依存心を植え付けられるからね。だいいちブラザーの国で起こった地震で原子力発電所がメルトダウンした件だってアメリカが海底に爆弾仕掛けて・・・」その後えんえんと続く陰謀論。
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車が我が家に着いた後、ジェンは筆者と酒を飲んでもっと話をしたいと言ったが、こやつの妄想に付き合っているとこっちもおかしくなりそうなので体調不良を口実にさっさと2階へ退出することにした。

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ヨランダを超えるウルトラ台風が1月16日に襲来?

8000人の生命を奪った巨大台風ヨランダを超える超台風がフィリピンを直撃するとの噂がネットで広まっているようである。飛び回っている情報をまとめると、西太平洋上に巨大な低気圧帯域が広がっており、その位置と気圧レベルを計算したところ、1週間後には超巨大台風に成長し、1月16日もしくは17日にフィリピンに上陸する予定だという。しかもこの台風は発生もしていないのに何故か「AGATON」と名付けられているらしい。

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ネットでこの情報が広がりすぎたため、フィリピンの気象庁PAGASAは噂は事実ではないとのコメントを発表した。今発生している低気圧がスーパー台風に成長するかどうか判断するには時期尚早であり、だいいち全ての低気圧が台風になるわけではないという論法である。てことは・・少なくとも異常な低気圧帯はあるってことだよな・・。
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さて現在フィリピン人を不安にさせているこの噂は台風ヨランダのトラウマから自然発生した類のものか、もしくは本当の話だけど政府が隠しているのか?それとも陰謀論者たちの言う地震台風兵器を使ってパニックを作り米軍をフィリピンに派遣したいアメリカが意図的に事前リークしたのか・・?いずれにせよこの日は外出しないようにしよう。

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モンゴルから来たスコッチ・ウィスキー

親戚と真昼間から酒を飲んで上機嫌だった昨日の事である。買い置きのブランデーとウィスキーは全部飲んでしまったので、さて今から近所のSMまでひとっ走りしてくるか、それとも近所のサリサリで格安のラム酒でも買って我慢するかどうかと男たちで話していると、料理を運んできた女房が「お隣の旦那から貰ったシーバスリーガルがあるじゃないの?」と言った。
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クリスマスの日に隣の家に住む旦那が爺さんと婆さんを何処かに連れて行くと言うので我が家のイノーバを借りて行ったのだが、その際に隣家の旦那がお礼として持ってきたのが今話題にしているシーバス・リーガルなのである。しかし・・このシーバスリーガルはいつも見慣れた銀色のボックス(写真上)でなくて紫色のボックス(写真下)に入っていたのだ。さてこれは12年や18年物とは違う年代物なのかな?と思って箱をよく見ると、そこには12年と書かれていた。
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女房にこのシーバスはなんか変だぞ?というと、義妹が「あの家の旦那はモンゴルで働いてるからモンゴルが原産国のシーバスなんじゃないかしら?」と酒の素人らしく頓珍漢なことを言ったのだが、筆者の耳に引っかかったのはモンゴル・・という国名だった。「モンゴルだって?国名を間違えてないか?」と聞き直したが、女房と義妹は「モンゴリアよ!中国の隣の!旦那さんはウランバートルって街で働いてるのよ!」と耳の悪い老人に聞かせるかのように一音一音はっきりと言う。ウランバートル・・そんな所にまでフィリピン人は出稼ぎに行ってるのか・・そんな国で一体何の仕事してるんだろう?
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どうもこのウランバートルから来たシーバスは怪しいぞと判断し、箪笥の奥にしまわれて忘れ去られる運命にあったのだが、本日になって手持ちの酒が切れたため女房の手によって皆の座るテーブルに運ばれることになった。が・・紫色のボックスを見るや否やエド叔父さんが「この酒大丈夫か?」の第一声を上げた。この酒はモンゴルのウランバートルから来まして・・うんぬんの説明をすると、義父は「失明するかもしれない・・」と何だか終戦後のヤミ酒みたいなことを言う。そしてボックスからボトルを取り出すと・・なんとエンブレムがシールではなく直接ボトルに印刷されているのを見た年寄り連中は「この酒はやめた方がいいぞ」と騒ぎ出した。
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しょうがない・・ここじゃ俺がホストだからSMまでひとっ走りしてくるか・・と思って腰を上げかけたときに、一番若いジャネルが「このウィスキーは本物なんじゃないか?」と言いだした。こいつは大銀行に勤めるエリートでモノ知りなのだが、要するに偽物業者がわざわざ外見が全く違うモノを作るワケが無いというのである。その話を聞いた全員は酒が早く飲みたいこともあって「そう言われればそうだな・・」という具合に風向きが変わってきたのだが・・。だけど・・誰が最初に味見するんだよ?この謎のウィスキーを・・。
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ボトルの栓を開けグラスに水と同量のウィスキー注いだ。テーブルにいる全員が「酒はもう十分だ」とか「ちょっと酔いすぎたよ」等あれこれ理由をつけて味見役から逃げたので筆者がババを引いたのである。グラスを鼻に近づけて匂いをかぐと、予想したよりも強めのツンとした第一波が鼻の奥を突き抜けた後、スモーキーな香りが鼻腔いっぱいに広がってきた。あれ・・?これは・・まさか?。その後でウィスキーを口に含み舌の上で転がした後で呑み込んでみた。なんと!これは・・美味い!美味いじゃんか!。慌ててもう一口含んでみるとシーバス特有の辛みと苦み、そして奥深いコクが口の中に思いっきり広がる。そうだ!これは昔飲んだシーバスだ!まだ20代前半のときに通い詰めた銀座のキーラーゴや大手町のパレスホテルのバーで飲んだシーバスである。
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ご存知の通りヨーロッパの酒造メーカーは仕向地によって品質を変えていて、アジア向け、特に量販店向けには同じブランドの同じラベルでも最低品質の酒しか出回らないようにしているのである。ロンドンと香港で飲むコニャックがまるで別物のように味が違うのはこのためだ。普段フィリピンで筆者が買う1600ペソの1リットル入りシーバスなどは最低品質の代表的なものだが、驚いたことにモンゴルというド田舎国家から来たシーバスは「アジア向け」の基準ではなく、ヨーロッパ向けと同じ選良の樽から醸造されたウィスキーを使っているようなのだ。
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さて筆者の驚く顔とグビグビとグラスの中身を美味そうに飲む姿を見て叔父たちが黙ってる訳もなく、まず義父がボトルを手に取ってグラスに注ぐと、義弟のアベット、エド叔父、エディ叔父、従弟のラフィとジェンがそれに続き、それぞれが自分たちのグラスになみなみとウィスキーを注いだ。ブランデーとウィスキーの区別がつかないエド叔父も、「う~ん・・このウィスキーは美味い!これは最高のニューイヤーギフトだよ」と殊勝なことを言っているが、その時は全くその通りだと思った。このウランバートルからの意外な贈り物に皆で笑いこけ乾杯を何度もかさねた後、さてもう1杯味わうかと思ってボトルを手にとると、そこにはもう一滴も残ってやしなかった。

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やっぱヘネシーかよ・・・

クリスマスから新年にかけて我が家にはひっきりなしに親戚一行が訪れ、飲めや歌えや大騒ぎの10日間を過ごしてきた。日本と違ってフィリピンは子供が多く、かつ家族に連帯感が異常に強いため40人くらい平気で一緒に来てしまうのである。なので事前に酒と食料を予想使用料の倍ほど備えておいたのだが、この10日間できれいさっぱり消え去ってしまった。恐るべきフィリピン人の胃袋である。
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さて筆者は心密かに決めていたある事をこの機会に実行することにした。それはブランデーの飲み比べをさせて、どのブランドが一番美味いと感じるのかを調べること出る。以前記事に書いたがブランデーとスコッチ、バーボン、プンタドールなどの飲み比べをしたところ、全員がブランデー(その時はヘネシーだけ持っていった)を選んだのだが、今回はブランデーの中での優劣を決めてもらうことにしたのだ。
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さて用意したのはヘネシー、マーテル、レミーマルタンのVSOPと、スペイン産「カルロス1世」の4種類である。本当はポール・ジローやクルバジェなんかも混ぜたかったのだが、フィリピンで簡単に変える銘柄でないと後々困るので(「あの酒飲みたい」と言われても買えない)、超定番のコニャック3種+変わり種1種にしたのだ。ウィスキーも飲み飽きたころ筆者がブランデーを持ち運んで飲み比べの主旨を説明すると、義父や叔父に従弟たちは面白がって「オーケー」と全員乗り乗りである。ここまでは良かった・・・。
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まず一番だった乗り気の従弟ジェンは、ヘネシーのボトルをどぶどぶと自分のグラスに次ぐとそこにコーラを注ぎ込んだ。おい・・おまえ主旨分かってんのか・・?。その隣にいたジェンの父親エドは、今まで飲んでいたジョニ黒の入ったグラスにマーテルを注ぎ足して「うん!このウィスキーはジョニ黒より数段上だな」と訳知り顔に意見具申・・・。ブランデーって言っるの聞いてたんかい!義父に至っては「マーテルって知らないんだけど?」と不安そうな顔でを言う始末。だから!知ってる知らないじゃなくて飲んでみて美味いかどうか聞いてんだよ!
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その後紆余曲折があったが一応全員が全てのブランデーを飲ませることに成功、また意見を聞く前にスペインのカルロス1世が最下位であることは全員の表情を見てはっきりと分かった。シェリー酒を醸造したブランデーだから豊潤さがないのが嫌われたようだ。さて残り3種類について全員に聞いてみたところ全員一致で「ヘネシーがナンバーワン」と選んだのだが、その理由と言うのが、「だって一番有名だし・・」とか、「レミーマルタンってヘネシーより安いじゃん・・」、「マーテルって名前聞いたことないから・・」などなど味覚と全然違う基準で順位付けしていたのである・・・。こいつらに聞いたのが間違いだった。
みなさん・・フィリピン人にお土産を買う際には、知名度と値段だけを基準に選びましょう。全国民が超ミーハーですから、知られざる名品なんてものは理解されることはゼーッタイッにありません。
 
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