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負のサイクルに陥るフィリピンの日本料理店

2016/01/29 00:01:41 | グルメ | コメント:1件

筆者が住んでいるアパートの近くにBという日本料理もどき店がある。わざわざ「もどき」を入れたのは、ウエイトレスが「この店は日本人がオーナーだ」と言い張るが怪しい限りであり、料理人はもちろん全員ともフィリピン人で、さらに店の内装や外観もフィリピン人が普段食べに行くそこそこ綺麗な店と言った程度だからだ。

しかし交通渋滞の中をマカティに行くのは面倒だし、それにこの店はかつ丼やラーメンが一杯98ペソとずいぶん安い割には日本の高校や大学の学生食堂くらいの味は出せていたのだ。いかなる料理店も偏差値40以下(世界基準)のフィリピンでは日本の学食並みの店と言うのはけっこう貴重な存在である。

そのためこの店はフィリピン人客で繁盛していたのだが、改装工事のために4か月ほど休業した後に再び店と訪れてみたところ、テーブルや椅子のみならず店の内装からメニューの表紙までもが前のままなのに驚いてしまった。最初は目の錯覚かな・・と思ったが、女房も「これは前の店のままのようね」と言う。

それで今日は何を頼むかな・・と思ってメニューを開いたところ、料理も前と全く同じなのだが一つだけ変割っていrことを知った。そう、料金だけが変わっていたのだ。かつ丼168ペソ、ラーメン188ペソ、マグロの刺身240ペソ・・。一つ一つチェックしたわけではないが概ね70~100%の値上げである。

改装したのはメニュー上の値段だけか・・。でもそれだったらシールで新価格を張り付けるだけだから4カ月休業するのも変な話である。それでキッチンを新しくしていたのだろうと思い、その瞬間に嫌な予感がしたが、意に反して味の方は全ての料理とも前のままだったのでその時はホッとした。





ところが・・。昨日教会に行った帰りに女房とこのレストランに行ったところ、今度はメニュー自体もずいぶんと変わっていた。値段は相変わらずかつ丼168ペソをキープしているが料理数が明らかに減っている・・。そしてビールのつまみに頼んだ焼き餃子を口に含んだ瞬間に古い豚肉特有の嫌な味が口の中に広がった時に、この店は終わりだなと思った。

値上げで客が来なくなったため材料の回転が悪くなったのである。それで冷凍出来たり日持ちのする食材にメニューを絞ったが、これによって顧客はさらに逃げてしまい、今度は冷凍食品でさえ長らく保存して劣化したモノしか出せなくなったのである。

たしかに新装開店後はどう見ても1日1回転するかしないかといった客入りの悪さであった。でも、それだったら値段を戻すとか、潜在的な顧客掘り起こしのため新しいメニューを作るとか色々工夫できそうなものだが、店のオーナーは金勘定にしか興味なく、従業員も楽する事ばかり考えているフィリピンではこれは全く期待できない。

筆者もフィリピンに来た最初の年はネットであれこれ美味いと言われる店を探し出しては訪れていたが、日本橋亭なり牛門、美鈴、丸福などの日本料理店もほぼ例外なく1回目より2回目に食べた時の方が味が落ちていて、だいたい3回目でお付き合いはお終いになってしまった。

筆者は香港や深セン、台北やバンコクに長い付き合いのある日本料理店が沢山あるが、マニラのように何処も彼処もことごとく駄目になっていくというのは異常である。それでここ最近は外食する際は古い店はとにかく何が何でも避け、オープンしてから1年以内の店にだけ行く事にしたが、中には最初からダメな店もあるのでこれも万能とは言えない。で・・結論はフィリピンで日本食は喰わない事!、これに尽きる。






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コメント

別視点で見れば

2016/01/29(金) 00:49:09 | URL | 痛かった親爺 #-
私はフィリピン滞在中は、割り切ってなんちゃって日本食を食べてます。
フィリピン人に連れて行って貰ったセブの来来軒とか、マニラのTOKYOTOKYOとかね。
フィリピン人は美味いと言って食べてますが、まあこんなもんだろうね。アレンジされてるから。
一度、フィリピン人のおばさんに、マカティに行けば美味しい日本料理店があるよと言われましたが
高い金出して日本とあまり変わらないんだったらアホらしいしね、その内帰国するので。

日本の板前さんがブツブツ書いてるブログがありますが、あのとうりでしょう。
日本人が横で指導している間は味が良いが、その内帰国でもすれば後はフィリピン人スタッフだけでやりっぱなし。ダメ~
近くの日本人がやってる焼き肉屋でも、時々古い肉を出してますよ。
日本のお客さんは厳しいので、一度信用を無くしたら二度と来ませんがね。

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