ミニ東芝ストーリー

東芝関連の報道を見るにつれため息ばかりつくようになってしまった。経営陣の驚くべき見通しの甘さと無責任体質、そして子会社ウェスチングハウス社長ダニー・ロデリックの背後にいた連中が仕掛けた罠にまんまとはまり込んだ見識の無さ。東芝には筆者の同級生もたくさん入っているから、彼らのことを思うと胸の痛む思いである。

日本でも巨額の隠し負債を抱えた会社を誰かに売りつけてババを引かせるのは経済ゴロの常套手段で、石坂泰三や土光敏夫が社長を勤めていた頃の東芝ならそんな罠などとっくに見抜いていたはずなのだが、どこかの評論家が言う通りぬるま湯に浸かった現代のお坊ちゃん役員にはそういう目は養えなかったたしい。

しかしこんな話は何も東芝に限ったことではなく、筆者が勤めていた会社だってスケールは百分の一に落ちるけど現実に起こっていたのだ。それは今から12年前の事で、しかるべき筋を通じて「この会社を買収しないか?」と持ちかけられたのが香港証券取引所に上場していた売上200億円ほどのDGE社(仮名)である。

このDGE社はルドルフ・ギュンター(仮名)というドイツ人が創業者兼会長を務めていて、筆者の会社や競合他社から基幹部品を買い、その他の部品と組み合わせて完成品にした後で社長の母国ドイツへ販売していたのだが、基幹部品という商売柄いつも買い叩かれる構造にいた筆者の会社にとって最終市場に近いところにいるDGE社は魅力的な案件に見えたのである。





しかし担当役員に命じられた筆者がDGE社を調べてみたところ、ここの社員は上から下まで取引先からバックマージンをせしめている不正の温床であることが判り、さらに工場の生産キャパシティーやドイツ市場での平均単価とシェア状況、それと諸々のコストから売上や利益を算出したところ、これが相当水増しされている疑いが出てきたのだ。

それで「DGE社は粉飾決算してますね」と担当役員に報告に行ったのだが、話を聞き終えるや「そうは言ってもしかるべき筋から早く買収しろ!って急かされてるんだぁ・・」と担当役員は頭を抱えてしまった。この筋とは筆者の会社のオーナー一族の関係者で、話を無下に断ると自分の立身出世に響くことをこいつは恐れていやがったのである。

このアホ役員は結局DGE社との共同開発とか共同調達なんてプロジェクトを立ち上げて買収を地ならしを始めたのだが、異変に気付いた本社の財務部門がしゃしゃり出てきてギュンター氏と直接交渉をしたところ、なぜこんなに儲かっている会社を売ろうとしているのか?という質問にいつもは仏頂面で愛想も何にもない男がニヤッと笑ったというのだ。

「あの不気味な笑いを見たときにこれはヤバいぞ・・と思ったね。それで買収話は一旦棚上げにして共同プロジェクトだけに専念しましょう!って申し出たら、翌週になって相手さんは弁護士を通じて一切の約束事の破棄を送りつけてきやがったんだよ!」いかにアホな役員でも最低限の直感くらい持ち合わせていたことが救いとなった。





その後DGE社が他の会社を当たったかどうかは知らないが、全てが明るみに出たのは数ヶ月後のことである。博打好きの香港人は平日朝に放映される「今日の証券通信」というラジオ番組を熱心に聞いているのだが、出演した株アナリストが「DGE社の株価は実態を表していない!」と発言したのである。

「我が社は財務諸表をいじくってない」「アナリストが言うことは嘘っぱちだ」などありとあらゆる手段でDGE社は弁明に努めたが、株価の暴落はとめどもなく続き、ついに要注意銘柄へ指定された上に香港証券取引員会から調査が入る事態になってしまった。そしてそこからまあ出てくる出てくる・・、事態を見守っていた一同は全員唖然となったのだ。

粉飾決算なんてのはまだ良い方で、ドイツの子会社が運営デリバティブで巨額の損失を抱えていたり、香港にある子会社の不可解な巨額金取引での損失、中国・珠海市の下水道工事にからむ巨額の損失なんて「あんたの会社はそんな事までやってたの」みたいなのがゾロゾロ出てきたのである。ギュンターが不気味にニヤッと笑ったのはこのババを引かせる気だったのだ。

結局DGE社は破産となってしまい、ギュンター氏は株主から訴えられてお縄頂戴になったので刑務所で余生を過ごすのかな・・と思っていると、半年もしないうち思わぬ形でこの男の消息を知ることとなる。2007年10月19日スペイン・マヨルカ島で遊泳中に死亡。死因は溺死。表向きはそういう幕引けだった。





後年会社のOB会の席で引退されて久しい元海外営業部長に事の顛末を説明したところ「ギュンターは畑違いの商売に手を出す男ではない!」と激昂し、彼が1960年代にドイツの専門小売店組合のバイヤーとして日本にやってきてからの仕事ぶりを話し始めたのだが、人間追い込まれればなんでもやるものだし、それに社員たちの不正を放任していたというのは彼のビジネスに対するふざけた姿勢を如実に物語っているではないか。

イトマンに伊藤寿永光や許永中が入り込んだようにスキがある会社には悪党が住み着いてしまうものなのだ。だからギュンター氏が偉そうに社長室で踏ん反り返っているうちに、会社の下の方では彼がバカにしていた香港人たちがシロアリのように屋台骨に食いつき始め、やがて側近たちまでもが腐っていったのだろう。

そしてもはや自分は破滅するしかない事を悟ったギュンター氏は(誰かの入れ知恵だろうが)お人好しの日本企業にババを引かせる事にし、隠然たる力だけは持つオーナー一族が社内に蔓延っているという構造的欠陥を持つ筆者の会社に目をつけたという事らしい。この罠を切り抜けられたのは全く僥倖であった。

だから東芝もおそらくウェスチングハウス(WH)買収時点で筆者の会社にあったような内部の構造的欠陥を悪党たちに見抜かれていて、ダニー・ロデリックWH社長と日本の原子力行政を預かる実力者たちをテコに全てのババを引かせる絵が描かれていたに違いない。19万人を抱える巨大企業のトップはそれにまんまとはまり込んでしまったのだろう。






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ある衝撃的な事実が・・

筆者が香港からマニラへと良く遊びに来ていたのは今から20年ほど前で、今じゃ高そうな住宅が立ち並ぶパラニャケやラスピニャスは畑の中にポツポツ建物が出来始めたような状態であり、筆者が今住んでるパッシグなんぞは工場がある以外は見渡す限り平原であった。

エスター叔母とダニー叔父夫妻がパッシグに移り住んだのも20年くらい前で、現在1平米あたり1万2千ペソする土地はたったの250ペソだったのだそうだ。それでエスター叔母に筆者らが住んでいるアパート一帯は何があったのか?と聞いてみたところ、一瞬躊躇した後で「あそこは自動車工場だったんだ・・」と言ったのである。

なるほど、地名や通りに自動車会社の名を残しているのはその為か・・と筆者は納得していたのだが、先日我が家に義父と義弟が遊びに来た際に「お義父さんの働いていた食品工場はどこにあったのか?」などと聞いていたら(40年前からパッシグ市内の工場に通っていたのだ)衝撃的な事を話し始めたのである。





「ここが自動車工場だった?何をエスター叔母はバカな事を言っとるんだ。ここは死体が良く捨てられてた空き地だったんだよ!」と聞いてエッ!と驚く筆者と女房。広大な自動車工場があったのは通りの真向いで、その周辺には工場で働く低賃金労働者たちが住む掘っ立て小屋がズラーッと軒を並べていたが、この連中ははとにかく喧嘩が耐えなかったのだそうだ。

ブスッと刺して通りの向かい側にある空き地に捨てるんだ。それで「またあの空き地で死体が見つかったんだって・・」「本当に物騒よね」なんて俺たちの工場の連中はみんなで噂し合ってたんだよ。でも今じゃこんなに綺麗なアパートが立ち並ぶようになって、随分と時代は変わったもんだ・・と義父はしみじみし始めたのだ。

あの~・・なんか論点がズレてませんか?と思ったが、若いころパッシグの住む叔父の家から学校に通っていた義弟に「それは本当なのか?」と聞いたところ、ブラザー!フィリピンじゃ殺人は何処でも起こってるんだ!そんなの気にすることないだろう!と全然否定しなかったのである。





確かにその通りだが、そう言われても良い気はしないのが多神教かつ無神論の日本人だ。しかしこの時点で話が終わればまだ良かったのである。というのも酒に酔っぱらった義父が「それに前に住んでいたタイタイ町の家の方がよっぽど不吉じゃないか?」と突然訳の分からないことを言い出したのだ。

シーン・・と黙って義父の次の一言を待つ筆者。その緊張した筆者とは裏腹に義父は割と軽い感じで「あそこは墓地だったからなあ」と言ったのである。なんだと!墓地の上にオレは2年も住んでたのか!と思わず激昂してしまったが、すかさず女房は義父に向かって何やら反論し始めた。

マニラから車に乗って東へと向かうとやたらと墓地が多い事に誰でも気が付くが、これは日本で言うと高度経済成長前の多摩川の向こう側一帯みたいにリサール州西部エリアが都市住民の墓地を引き受けていたからで、それが後に土地の値上がりに目を付けた目ざとい商人によって宅地へと切り替えられたのである。





だからあんなにツイてないことが2年も続いたのか・・と妙に納得してしまったが、女房は「あたしは家を買う時に業者に確認したのよ!墓じゃないって言ってたもん!冗談はやめてよ!」と言い張るし、その一方で義父は「いいや、そうじゃない」という感じでなんかムニャムニャ話しているだけで二人の討論は決着がつかない。

で、義弟はと言うと「ブラザー!人間はいつか死ぬんだから墓地を恐れる必要はないよ」と全然なんの助けにもならない話をし続けるだけ・・。いくらオカルトマニアの筆者でも香港で最後に住んだ家でえらい目に遭ったからそういう不吉な場所に住むのは嫌なのである。

翌日になっても「アタシはちゃんと確認したもん!」と女房は相変わらず自己の正当性を主張していたが、お前は古い地図で確認したのか?と聞いたらグッと顎を引いて暫く黙り込んでしまった。元墓場に死体遺棄現場・・。義父の話は怪しいけれども、フィリピンに来て4年が経過したが、あんまり幸せでないのはこれが原因か・・と納得してしまった。






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火病の民の捻じれた意識

日米会談真最中の北のミサイル発射にクアラルンプール空港での金正男暗殺・・。今月に入ってから朝鮮半島の不安定さがますます増してきているが、こういう北朝鮮の挑発に対して韓国の一般庶民はどういう思いでいるのか?日本のメディアが報じる通り朴槿恵職務停止あたりで良くなっていた北朝鮮へのイメージがここに来て一気に落ち込んだのかどうか?を突然知りたくなった。

そこで韓国のウェブマガジンや掲示板を読んでみたのだが、(現代はグーグル翻訳と言う便利な武器がある)、これが信じられない事に韓国の若年層の中に金正恩を頼もしい存在だと思っている輩が案外といることが判って来たのである(ただし世論調査を見つけたわけではないので具体的な%は不明である)。

いわゆる親北派というのは古くは李承晩から朴正煕、全斗煥の軍事政権打倒を叫んだ中にある一定の割合でいて、特に80年代の闘志たちが韓国の政財界を担うようになったここ20年間は一気に左傾化+反日ムードへと転換してしまったのだが、記事を読み進むうちに現在の20代は上の世代とは随分と毛色が違うように思えてきたのだ。

1つ目は国家への求心力がすご~く希薄なことである。廬武鉉元大統領は北朝鮮シンパではあるものの一応頭の中に韓国と言う国がちゃんと存在していて、(あくまで廬武鉉の脳内基準で)「我が国を誤った方向から正さねばならない!」という見識でいたようだが、若い世代は他国への不平不満は噴き出るものの肝心の自分の国についてはは「無くなってもかまわねえよ」という本音が透けて見えるのだ。





2番目は北朝鮮が異常な国である!という感覚が希薄っぽいことである。古い親北派が「金日成マンセー!」と心の中で叫んでいても、現実の世界では青瓦台襲撃事件や大韓航空爆破みたいな北による暴力テロを目にしてきたのに対し、若い世代はそういう経験があんまり無いから、北への脅威!と言われてもピンと来ないようなのだ。

そんな事ない!だって北朝鮮は核兵器の開発をしているじゃないか!と思ったのだが、この韓国メディアを呼んでいいくにつれ「朝鮮民族が核武装していることは誇らしい」とか、「アメリカに挑む北朝鮮の雄姿を見るのは痛快だ!」などとインタビュー記事に書かれているのだ。これが3番目の相違点なのだが、彼らの脳内には中華民族みたいに「半島人」的なグローバル帰属意識があるようなのだ。

さて海外メディアでは今年、もしくは遅くとも来年早々に行われる韓国大統領選に備え、北朝鮮はしばらく大人しくしているはずだ・・というのが共通認識になっているけれど、選挙戦の行方によっては前述のような見識のズレちゃった若い世代の票を一層取り込むため軍事挑発行為を繰り返す可能性もあるように思えてきたのである。

もちろん記事に登場したおバカさんたちの中には愉快犯や北による成りすましもいるのだろうけれども、朝鮮民族の歪んだ性格と火病っぷりを考えるにつけ、北の核兵器をトランプの頭上で爆発させる二ダ!とか日本人をもっと拉致してカネを強請り盗る二ダ!と思ってて、テレビ画面に登場した金正恩を見て本気で「アニキィ!」なんて慕っている奴が案外と多くてもおかしく無い様な気がしてきたのだ。

まあ韓国が右でも左でも世界にとっては迷惑な存在には違いが無いのだから、発想を変えるなら自国民を数多く殺してくれるリーダーが朝鮮半島を治めてくれた方がありがたいのも事実・・。なので金正恩アニキはもっともっと軍事的冒険を繰り返して、頭が壊れた韓国人の脳内エクスタシーを頂点に導いてあげてください。






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インチキ幽霊話を見抜く方法

大学サークルの2年下に上西君という変わった男が来た。彼は自称「見える人」つまり霊感がある人間らしく、子供の頃に呼び声に釣られて川べりへと降りて行ったら遺棄死体に辿り着いたというファンタジックなエピソードを持っているのだが、その一方大学入試で3浪もしてようやく夜間部に潜り込めた・・などその能力にはいささか首をかしげざるを得ない所もある男なのだ。

「霊感が開いていると全部見えちゃってシンドイし、それに漉を見せると入って来られちゃうから普段は閉じてるんです」と彼自身の能力については何だか無線機みたいな説明をしたのだが、いつも彼を茶化していた筆者もこの男の霊能力は本物かもしれんぞ?と思わせたのは、筆者の高校時代に広まったある幽霊話をウソだと見抜いた時である。

それは非常に良く出来た作り話で、初めて聞いた人間は100%恐怖に戦慄くこと請け合いの傑作なのだが、この上西君は筆者の話を聞き終わった後で「それは作り話ですね」の一言で片づけたのだ。エッ?お前なんで分かったの?と聞いたら、だって先輩の話には致命的欠陥がありますから!といってケラケラ笑ったのだ。

長らく営業を体験した猛者が「驚くことほど顧客開拓が進む方法」なんて自己啓発セミナーのインチキを簡単に見抜けるように、幼少期より霊感に悩まされて来た上西君も真偽を見抜いたようだったのだが、それから2~3か月後に筆者は本当に幽霊を見ることになってしまい、それがちょっと理解不能な所があったので上西君に相談かつリベンジを挑むことになったのだ。





旧軽井沢にある友人の別荘に滞在していたある夏の晩、4人で春木屋のラーメンを食おうと車に乗り込んだ際、前方の真っ暗な道に女性が歩いているのを認めたのだが、車のライトをつけた瞬間にその女性が忽然と消えてしまったのである。その瞬間「アッ!」と叫んだのは筆者ではなく隣の席にいた石田という後輩で、筆者は石田の方に振り向いて「お前も見たのか?」と尋ねたのだ。

恐々と頷く石田君。それでラーメン喰った後くだんの場所へと歩いて行ったところ、そこには女性が入れるような横道なんかは無くて、ただ何かの慰霊碑らしきモノに枯れた花束が置かれていたのを見た筆者たちは背筋が凍り付き、こりゃ間違いなく俺たちが見たのは幽霊だぞ!と確信したのだが、具体的に何を見たのかを話していくうちに筆者と石田君に話が合致しないことが判って来たのだ。

筆者が見たのは白っぽい服を着た女性の後ろ姿なのだが、石田君は女性は黒っぽい服を着ていたが何故だか発光する白いモヤに包まれていた!と言ったのである。えっ?モヤなんかないぞ!見間違えじゃないか?と言ったが、ちなみに筆者も石田君も視力は1.5と大変良いほうで、それに石田君は朴訥とした男でウソを言ったり話をまぜっかえしたりする人間ではない。

それで夏休み明けに上西君に自分たちの経験を話したところ、「肌はどんな色をしていたか?」とか「震えやだるさの様な体調不調は感じたか?」などと幾つか質問した後で、お話を伺う限り先輩たちが見たのは幽霊で間違いないですね!と断定したのだが、一番肝心な二人が見た幽霊の視覚的違いについては「二人が全く同じものを見る方が稀なんですよ」と言ったのである。






霊感がある人間が同じ瞬間に幽霊に遭遇しても各自の霊能力の違いによって目への映り方、身体での感じ方は千差万別になるもので、グループの中で一番霊感の強い人が人間の形をした幽霊を認識している一方で、全く何にも見えない人がいたり、もしくは濃い煙の塊が見えた人、あるいは人間らしい形をしているが縮尺がおかしかったりする方が普通なのだそうだ。

○○先輩が前に話した高校生たちが防空頭巾をかぶった親子の幽霊を目撃した話は皆が同じある物体を見ないとオチにならない構造になってたでしょ?だからあれは直ぐに作り物ものだと分かったんですよ!と上西君は嬉しそうに種明かしをしたのだ。

ああそうなの・・と幽霊目撃の意外な事実に筆者と石田君は妙に納得したのだが、だけどお前は最初に「幽霊の肌はどんな色でした?」って聞いたよな?見る人によって色彩が変わるのにわざわざ聞いたのは視覚体験の違いを調べるためか?と聞いたところ、いえ!肌の色はちょっと意味合いが違うんですよね!と言って上西君は不思議な話を始めたのだ。

幽霊はね、はっきり姿が見えた場合でも大抵の場合は青い肌をしてるんです。だから肌の色を聞いて「雪の様に白かった」とか「普通の人と同じだけど」と答えた場合は、その人は高度の霊能者なのかもしれないけど、そんな人は滅多に居ないから殆どは作り話かその人の脳の誤作動による幻覚なんですよ・・。上西君はそう説明したのである。





筆者は幽霊を視覚的に見たのはその軽井沢での1回きりだから上西君の話の真偽を確認する術がないのだが、しかしその数か月前に訪れたインドでよく見かけた青い肌をした古の神々たちが青い肌をしているのをその時思い出したのだ。それで彼の話は案外本当なのではないか?と思ったのである。

結局それからも筆者は霊の存在を感じることは有っても見たことはないのだが、しかし多くの心霊ビデオには青や紫がかった肌をした幽霊をよく見かけるから、数多くの作り物が混ざっているとはいえ製作スタッフは本物の霊視能力を持った人間から「霊は青い肌をしている」とアドバイスを貰っているのかもしれない。

それで筆者も上西君を見習って「オレは幽霊を目撃した!」なんて言う輩に対しては「どんな肌の色をしていた?」と聞くようにしたところ、かなりの高確率で「長い髪をして白い服を着た顔面蒼白の女」と答えるのである。(さすがに落ち武者と旧日本軍兵士、防空頭巾の少女という幽霊三大定番はいなかった)

そこですかさず「それは脳の誤作動だよ!」と言うと相手は面食らって「何を失礼な!オレは本当に見たんだ!」と返してくるが、あのねぇ、本物の幽霊は青い肌をしていて・・、インドの邪神カーリー寺院に行くと・・なんて話すと、今まで上気していた相手の顔が段々と緩んできて、ついには負けを認めるのである。この青い肌の話は結構使えるので、如何わしい整体師や宗教勧誘者に悩まされている様だったら一度試してみることをお勧めする。






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歪んだクラスメイト

3日前女房がケータイを見ながら悲しそうな顔をしているので「どうしたのか?」と聞いたところ、なんと「クラスメイトが死んだの」と話し始めた。死んだ?44歳で?そりゃまた一体どうして?と色んな疑問が頭に浮かんだが、女房は報せをくれた親友アイリンとケータイで話し続けている。

すごく深刻な表情でケータイを切る女房。死んだのはエイミーという一緒に遊んだ友達で、数年前に別の町に引っ越したために疎遠になってしまったが、毎年開催されるクラス会の後に一緒に食事に行く関係は続けていたらしい。そのエイミーが5人の子供を残して昨日死んでしまったそうなのだ。

死因は乳ガンなんだって・・と悲しそうに言う女房。そう言えば女房の母親が死んだのも乳ガンだったな・・、女房に健康診断を受けさせなきゃ・・などと色んな思いがよぎったが、しかし先ずは亡くなったエイミーの霊を弔うため葬式に行かせないと・・と思い、今からリサール州に戻れ!と命じたのである。





その後もアグネスやジュリーなど他のクラスメイトから「エイミーが亡くなって悲しいわ」という電話が頻繁に入り、さあアタシたちクラスメイトが出来るのは葬式の手伝いなんだから今から準備しましょ!などと話していたようなのだが、ところがそれから全然動きが無くなってしまった。

おい!お前何時になったら出かけるんだ!と聞いたが「葬式の連絡が来ないのよ」としか言わない。それでエイミーにはドバイにいる兄貴とかいてチケットの関係で日程がまだ決まらないんだな!などと思っていたそうなのだが、今日になって思わぬ事態になったのである。

日曜日にアイリンが信仰するイグレシアス・二・クリストの教会に行ったら、エイミーの親友だった女がいたので「5人の子供がかわいそうね」といったところ、この親友は「はあ?あんた何を言ってるの?」と答えたと言うのだ。エイミーは死んだどころか乳ガンでもなんでもなくピンピンしてるじゃないの!それが事実だったのだ。





それで翌日エイミー死亡説の噂の出どころと辿って行ったところロザリンという同じクラスメイトに辿り着いた。この女は10年前にアイリンらと一緒に香港に出稼ぎに来たので筆者も知っているのだが、雇用主への訳の分からぬ怒りから金魚鉢に頭痛薬をぶち込んで金魚を死滅させ、さらに「金魚が死んだのはあんたのせいだ!」と雇用主に見不明の逆切れをして解雇された人格異常者なのである、

それで田舎村にいるクラスメイト達は何故ロザリンが悪意あるうわさを流したのか?と素人探偵さながらに評論しあい、目下のところ①ロザリンはエイミーから借金の督促をされて爆発した、②ロザリンの旦那はエイミーと浮気している、③ストレスが溜まったロザリンが誰かを貶めるのは毎度のことで、今回たまたまエイミーが選ばれただけ・・の3つが候補になっているらしい。

全くロザリンはどうかしてるわ!ああいうのは皆で無視して孤立させないと直らないわよ!と女房は憤慨しているが、人格障害者ってのは具体的な不利益を被らないと何も感じ取れない生き物だから、無視したって意味はないし、お前が目の前で罵倒しても今度はオレたち夫婦が離婚した!って噂が流れるだけじゃないか・・と言ったら、女房は黙りこんだ。






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